日経アカデミア特別企画 ハイレゾ音楽塾に行ってきました。1部では41.1/16のCD規格とハイレゾの差、192/24とDSDの差がよく判りました。特にハイレゾPCMとDSDの差は我が家で感じるものと同じで安心しました。
可聴帯域以外の高い音が重要だ、その為に広帯域再生が必要だとは散々聞かされましたが、若い人でも20Khz、私達の耳には15Khzまでしか聞こえないとすれば、可聴帯域以外は何の役に立つのか説明を聞いた事が有りませんでした。2部で、真為の程は不明ですが初めて説明を聞く事が出来ました。
視覚聴覚の神経伝達は即時ですが、脳幹内部での快感や報酬の伝達には何十秒かの時間が掛かるのだそうです。今までは厳格な音の比較をしようとすれば何秒かの短い時間での切り替え比較こそが科学的だと信じられて来ましたが、こうした比較では脳幹内の快感や報酬の差を測る事が出来なかったのだそうです。
可聴帯域以外の高音はこうした快感、報酬に繋がるのだそうです。人間の耳には15Khzまでしか判断が出来ない.余裕を見ても22KHZまであれば充分と言うのがCD規格を決めた根拠です。これは短時間での切り替え比較という実験故の結論だった訳です。
耳に聞こえないとすれば高音はどこから脳幹にまで届くのか。耳ではない体の表面、皮膚で高音を受け取っているのだそうです。実験でも確かめられているそうです。(ヘッドフォンの高域を延ばしても無駄という事になってしまいます。)
音が溢れている様に感じる都会ですが、音の周波数の範囲は狭くて限られているのだそうです。森林やジャングルにはもっと沢山の音、特に私達の耳には聞こえない高音が多いのだそうです。尺八やチェンバロは目的とする音階の他に沢山の倍音やそれ以外の雑音を含んでいるのに比べて、近代的なピアノには雑音や倍音が少ないのだそうです。
耳以外の皮膚から取り込まれて脳幹の中で快感となる信号は20khzから30khzというより、更に高い30khzから50khzでうまれるのだそうです。近代的な音楽程、そうした音が含まれていない。それが多く含まれるのがガムランだそうです。古いオーディオファンなら芸能山城組を思い出すかもしれません。私はあまり興味が有りませんでしたが覚えてはいます。お話をしてくれた先生は山城組にも関係していたそうです。正しいかどうかは分かりませんが、初めて筋道のついた説明を聞けて感心しました。あなたはどこまで信じますか?