私の好きなAXIOM80やFR1は高域に癖のある神経質な機械と思われている様です。細くて棘のある音が好きな訳はありません。こうした敏感な機械が十全の動きをした結果得られる甘美な音こそが目標です。真空管やトランスで丸くした様な音は好きではありません。真空管でこそのダイレクトな音やトランスでこその厚みを否定する物でもありません。
SPUやアルテックが好きなのは少し油分を含んだ厚みの様な物を感じるからです。清楚で胸板の薄い日本の音を魅力と感じる事は少ない気がします。
矛盾するようですが三極管は細くてパワーの無いと言うよりは直接的な音と評価する事が多いと思います。ジェンセンのフィールド型を聴いてからはその軽くて速い低音に比べてアルテックやオイロダインが少しくどいようにも感じました。
QUADやハーベスが好きなのは等身大のハイエンドオーディオ以外にも音楽の幸せがあると感じているからです。
MC型のカートリッジやオイロダインが好きなのは音楽には何か強い芯の様な物が有って欲しいと考えている所為です。
CR型のイコライザーが好きなのは絶対的なSN比より音楽の躍動感を求めているからです。
B&Wのマトリクス801を聴いて正確な音と位相管理がもたらす音場に感心しました。音場を追求したハイエンドスピーカーの音色には落胆する事がありました。ここへ来て音色でも弱みを見せない新しいスピーカーをいくつか聴きました。
良く出来たWEには科学的な音場?とは別の実在感の様な物を感じます。角は丸くなるのにスパーンと出て来る音は最新の機械とは別の速さがあります。諦めていたのですが古めかしいオイロダインでも音場に関してはまだ向上の余地があると感じ始めています。
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