スピーカーキャビネットの上に載った薄い四角形、向こうに何やら丸いもの、こうしたシルエットだけでは何だか分からない人が多いと思います。けれど70年代からのオーディオファンであれば既にお気付きの事でしょう。JBLの2397ホーンと2441 2インチドライバーです。
目下の課題は、天井の反射板など室内環境の改善や、D/Aコンバーターやマスタークロックの導入など上流のデジタル環境についてです。こんな事をして遊んでいる場合じゃありません。十分に承知しています。
JBLやaltecのホーンスピーカーの肝はこうしたホーンドライバーです。昔、LE175やLE85にも手が届かない状況の中で375 2インチドライバーなどは夢の遥か先に垣間見える龍か麒麟の様な物であって、私にはおよそ現実のものではありませんでした。2397の方はスイングジャーナルの別冊で岩崎さんがWe757を模したシステムを作っていたのが心に残りました。その後JBLへの興味もうすれ、ホーンを使った大型システムなど望むべくも無い環境の中で忘れていました。
オイロダインのドライバーには大きい物と小さい物があって私のオイロダインは小さいドライバーです。他所で大きいドライバーを見ると負けた様な気がしました。勝った負けたじゃ無い事ぐらい判っているのですが。
リーマンショックの後、景気の良い話は一向に聞こえて来ません。音楽を聴く事なんかにお金を掛けられません。真っ先に削られる対象でしょう。中古オーディオ屋さんの値段は下がってませんが、ネットオークションでは、以前であれば確実に売れていた値段でも売れません。店頭での値段は変わらなくても実質的には物の値段が下がっているのでしょう。申し訳ない様な値段で2441が手に入りました。
オイロダインのドライバーが小さいとの負い目や昔のあこがれなどがこんな寄り道の原因なのでしょう。オイロダインの低域と組み合わせて暫く聴いてみたいと思います。
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