今回も私の勝手な備忘録です。二つのシステムを整備しました。現状の構成を残しておこうと思います。新しいiMac2017と新しいAudirvana3.5からUSBでKORG DS-DAC-10Rに繋いで無帰還300BでESLを鳴らします。もう1組は古いiMac2011とHQplayerからFireWireで Mytek Digital stereo 192DSDDACに繋いで山本音響CA-01、 dbx234 XL、400Hzで分けて上を是枝300BsでJBL2140+スフェリカルホーン、下をQUAD606でEurodineの組み合わせです。
音は似てきた気がします。低域の表現は38センチに分がありますが、ピークやディップがあってまだ完全にフラットでない気がします。音の定位はESLに分があります。DACに関して性能の良し悪しとは感じませんが、KORGの方がパキパキした音で深みみたいな表現は苦手かなと感じます。
ある方から、御自身の自作45アンプと新作807三結シングルで、昔鳴らしていたaxiom80をもう一度鳴らしてみたいとのお話があって、家にあっても使っていないaxiom80を貸し出す事になりました。山の様に積み上げた中から引きずり出して埃を払いました。壊れていてもマズイので試しに鳴らして見ました。ここ暫くESLが上手く鳴っているので同じ環境に置けばaxiom80も上手く鳴ってくれないかとの目論見は外れました。まずハムが大きいし、何か音が冴えません。昔の記憶ではちょっと燻んだ音のESLに比べてもっと鮮やかな音がする筈でした。現状ではESLの方が何しろ定位が良い。SP間中央ずっと奥にポッと浮かぶ音像が鮮やかです。こんな筈はありません。何かがおかしい。ESLの時は効果のあった真空管プリ(山本音響工芸CA-01)を外してプリ付きDAC(MYTEK stereo192)から直接606に繋いだ所、俄然元気になってハムも消えました。これは20何年か前、初台坂下の事務所で鳴らしていた組み合わせです。CDプレイヤーの硬い音より今の音はましに聴こえます。これならよそに出しても大丈夫。一安心ですが、何が良い音の秘訣なのかは益々解りません。
Audioって言うのは、因った道楽で、楽しく音楽を聴く為の筈なのに、アレっ今音が歪まなかったかとか、二人の声がもう少し聴き分けられたらとか、余計な事ばかりを気にしながら聴いています。楽しく音楽が聴ける事は滅多に有りません。それでも極くたまに、我が家のステレオはこんなに良い音だったろうか、音楽が楽しくて仕方が無いなんて時が有ります。Audirvanaがバージョンアップして3.5(mac)になってあちこちの設定をやり直している内に試験的に鳴らした組み合わせがとても良い音です。ESLをQuad405で鳴らした時の、薄いベールを被っている様な不満も、是枝式300BSで鳴らした時の低音の不足も感じません。36000円で買ったQuad606とESLの相性は良い様です。ESLと606の組み合わせは前にも試した事がある筈です。何年も606やESLを使いながらこんな音は聴いた事が有りませんでした。何が違うのかが判りません。理由を確かめるべきでは有りますが、組み合わせの妙って奴は説明の仕様が無いとも思います。何よりスピーカーの存在を意識させずに 目の前に出現する音像と臨場感が今までとは別次元です。増した臨場感の所為でダイナミックレンジの不足を感じる機会も減りました。本当にどうしちゃったんだろう。古いaudirvana3でもほぼ同じですからプレイヤーアプリの差では有りません。DACも新しいiMacのOSではMYTEKstereo192が使えず、安いKORGだし、新しいiMacではfirewireが使えず音に良いとは思えないUSBを10mも引きずり回しています。H氏から拝借していて効果の大きかったOYAIDE製、200v-100vの6Nステップダウントランスも使っていません。電源コードもそこらにに転がっていたOAタップです。何が幸いして何が災いするのか良く判りません。今の所、私史上一番良い音で鳴っています。このまま聴いていれば良い物を、もっと良くしてやろうなんて手を入れて又いつものドロ沼に戻って行くのでしょう。
1台がダメになってステレオを諦めていたESLですが、色々組み合わせを試した所、ダブルスタックを目指して買い集めた部品取りとペアが一つ組めました。
ホーンを換えました。アヴァンギャルドのホーンに似ています。それに倣ってスフェリカルホーンと呼んで良いものかは判りません。EVのホーンはクロスオーバーを下げるのに有効で、周波数特性や指向性の特性を揃えるのにも有効ですが、その分補正の掛かったスポイルされた音だったのかなと、ホーンを換えてから思いました。audio畑でホーン臭い音と言えばあまり良い意味ではありません。けれど補正の掛からないラッパそのものの音にはそれなりの良さも有ると言うのが新しいホーンに関する感想です。一面的な見方だとは思います。もう少し色々な角度からの検証が必要だとも思います。
ウーファーに使ったヨコヤアンプですが、低音部分のクオリティに関しては、90%の曲で良くなったと思います。ただ力が無い所為でしょうKool and the GangのCelebration でディスコの様な音がしなくなったのが残念でした。(ディスコの様な音がする事を良しとするかも異議の有る所だとも思います。)
筐体の開け方が判らなかったQUAD606を冬休みにいじってみました。音の出なくなった原因や、トランスがガタガタ動く事、RCAのプラグが緩んでピンの抜き差しに支障が有る事など、箱を開ける事でようやく調べる事が出来ました。トランスは固定されておらず、スポンジで挟まれていたのですが、そのスポンジが劣化して出来た隙間がガタの原因でした。密度が高くて固めのスポンジを挟んで直しました。音の出ない原因がヒューズなどであれば素人にも直せる可能性があります。目論見通り内臓されたヒューズを見つけて喜びましたが飛んでいません。あちこちの接続を抜き差しして確認して何箇所か半田をやり直しました。組み上げたら音が出ました。結局どこが悪かったのか判らず仕舞いです。外に付いた回復機能付ヒューズを何度もオンオフしたことで機械的な不具合が解消された可能性があります。
中国製の真空管を付けた300BSアンプは半年程鳴らす間にどんどん音が良くなりました。500Hzから上をWesternの300Bを付けた是枝アンプに戻したのですが燻んで聞こえます。使い込む事で音が良くなったのか、使わなかった事で音が燻んだのか良く判りません。
今は500Hzから上を是枝式300B Sに、下をQUAD606に戻しました。1軍を出した筈なのに必ずしも良くなりませんでした。もう少し鳴らし込んで様子を見てみようと思います。
ESL57については全てをやり尽くした。なんでも知っている。最高の音で鳴らす自信があるなんて事を言い出す積りは毛頭御座いません。かじったのはほんの少しです。けれど何年か使う中で感じた事を幾つか残して置きたいと思います。
背後を何も無い壁に付けて鳴らすのは具合が悪い事だけは確かめました。私の場合は棚の手前に他のスピーカーやアンプがあってその又前に置いた訳ですから、何も無い壁からどれだけ離すべきかについては判りません。背後に空間が必要だとだけ言って良い気がします。
左右のスピーカーはなるべく離す方が良いと思います。普通は左右の壁とスピーカーは付けない方が良いと思いますが、壁に付けてでもスピーカー間を広く取るべきだと思います。そうすると左右のスピーカー間、少し奥にポッと浮かぶ様に音像が定位します。
平行に並べる配置が望ましいとのご意見もある様ですが、左右の間隔を少しでも取る為に少し内向きにしました。
できれば10センチか15センチ持ち上げて、中央の後ろ足は更に3センチほど持ち上げると、ずっとメリハリが効いて来ます。後ろに倒れて天井を向いた様な本来の置き方にはゆっくり安心して聴ける良さもありますが、後ろに倒れていたスピーカーを聞き手の正面を向くまで起こして、更に全体に位置を持ち上げるとぐっと良く鳴ります。持ち上げるのは5センチでも効果が判ります。
付属していた細い平行二芯コードが本来のオリジナルかどうか判りませんが、スピーカーコードを昔のアクロテック6nコード(これも何十年か前の物ですが)に変えたら良くなりました。現行の物ならもっと良くなるでしょう。スピーカーコード以上に効き目があったのはACコードでした。これも電源用でなく昔の6nスピーカー用コードでしたが、効き目がありました。新しいpc-TripleCの電源用など試してみたいところです。更にNSのアモルメットコアを通したら雑音が消えたと言うかSN比が良くなった様に感じました。こちらの方が効果は大きかったと思います。信号側のスピーカーコードにもアモルメットを試しましたが、こちらはその差が良く判りませんでした。スピーカーコードよりACコードに良い物とアモルメットコア、これは絶対のお薦めです。
ウォーミングアップが必要とは良く言われる所です。どうすれば良いのか。小さな音を少しづつ大きくしたり、色々やって見ましたが、電源を入れて30分は放っておくのが一番良かった気がします。
広い周波数特性の透き通る様な音と言うよりは、限られた範囲の中での充実を目指した音に感じました。少し線が細い時、DACとパワーアンプ間にプリアンプをバッファーとして挟むのも効果がありました。バリッとしました。
QUADのアンプが最高だなんて思っていません。もっと良い機械は沢山あるし、それらを使えば良い音もするでしょう。けれど一度QUADのアンプで鳴らす事をお薦めします。私は44+405で鳴らしてみました。うっすらベールが掛かって解像度や音の粒立ちは落ちます。けれどQUADが考える 家庭で音楽を楽しむ為の音とはこういう事かと深く心を打たれました。人間の価値を考える時、能力や偏差値より人柄や人格を大事と考える事もあるでしょう。こんな例えでどこまで伝わるかは判りませんけどね。
どうでも良い話でごめんなさい。個人的な記録ですから他の方にご覧になって頂くのは申し訳ないと思います。
尿道結石も石が大きくなると流れて出るのを待つばかりでは解決しないそうです。病院が悪い訳では無いと思いますが、結果的にたらい回しにされて困っています。近所の病院で河北病院を紹介されましたが、2週間様子を見た上で石が動かないので、超音波で破砕する機械を持つ新大久保の病院を紹介されました。来週行って来ようと思います。時々来る痛みに往生していたら、仕事のデータが入った外付けHDが壊れました。データ復旧に随分ふんだくられました。そうしている内にiMacの内臓HDが壊れて新宿の別のお店に持ち込みました。続くトラブルに尿道結石で痛がっている暇がありません。
オーディオでは何年か使ったESLが意外に壊れないと調子に乗って、ダブルスタックを狙って安いペアを買い足しました。左右で揃っていたので安心していました。ESLは一つのスピーカーに二つの低音ユニットと一つの高音ユニットを持つのですが、低音ユニットが一つ、左右揃ってダメだったみたいです。ダブルスタックの夢は破れても手持ちのESLが元気でいてくれればなどと思っていたら、やはり現用スピーカーの片方の低音ユニットがひとつ壊れました。保証の無い安物は貧乏人にも買えますが、直そうなんて考えるとESLはとんでもなくお金が掛かります。ESLを諦めてオイロダインウーファーと2441の2WAYを組もうと試行錯誤の内、左右それぞれで使っていた二つのQUAD606の内一つが壊れました。パイロットランプも点きません。回復式のヒューズを確かめましたが音が出ません。DACから直接ディバイダーに繋ぐと力が無いので山本音響の真空管プリアンプを挟んだのですが、アースが上手く取れずハムを出したのが拙かった様です。
130w+130wのQUAD606の代わりに入れたヨコヤさんの1.5w+1.5wが良い所を見せてくれました。高能率スピーカーのおかげでしょう。壊れた内臓HDの代わりに入れたSSDも良い方に効いたみたいです。音が良くなったと言いたい所ですが、感覚的な問題で論拠に弱みが残ります。けれど、以前はPCの演算が追いつかなかったのでしょう。重いdsdデータだと音が途切れる事が多かったのにそれが無くなりました。混乱続きでしたが良いことも幾つか見えて来ました。
新しくした内臓SSDには10.13、最新のOSを入れてもらいました。OSの更新時には幾つかのアプリが使えなくなる等の不具合が出てきます。今回はMP3やCDをDSDに変更するAudioGateが使えなくなりました。困っていたらAudirvanaでMP3をDSDに直接変換しながら鳴らせる事に気がつきました。MP3をあらかじめDSDに変換をしておく必要が無くなりました。今までだって出来るはずだったのですが、実際には上手く鳴らす事が出来ませんでした。演算能力の不足などがあったのでしょう。
ここで使ったヨコヤアンプは母に買った物とは別です。母用に買ったアンプの出来の良さに感心してその後自分用に買い足しました。最近はヨコヤさんがヤフオクに出品されないので難しいのかもしれませんが、3w+3wぐらいのステレオアンプを二つ買って左右に一つづつ、ディバイダーで分けた高音と低音にステレオ2チャンネルを使うのも試して見たい所です
世の中に優れたスピーカーは沢山有るのだと思います。けれど私の聞く機会は限られています。せっかくのスピーカーを必ず良い環境で聞けるとも限りません。感心する様な機会は本当に稀です。
あんなに人気のあったJBL4343に感心する機会は一度もありませんでした。普段、タンノイはあまり好みませんが、ハマったら文句の付け様が無いと思う機会が何度か有りました。こうした事実は機械の優劣よりその美点に触れることの困難を示していると言えるでしょう。
一方で好きになるのに説明できる理由がみつからない。ポンと音が出ただけで好きになってしまう事もあります。AXIOM80とESL57、ハーベスのHLコンパクト、クリプシュのラ・スカラなどがそれに当たります。これを多いとするか。何十年かの時間を考えれば意外に少ないと考えるかは判りません。又、音を聴いた事も無いのに欲しいと思ったのがオイロダインでした。世間では剛直との評価もありますがむしろ軽い低音が身上とも感じています。
好きになるのはどれも分厚い音を求めるべきスピーカーでは無い気がします。そうした機械の音を好みながら、私が装置全体に求めるのは黒人音楽のタフなビートと分厚い音です。それならアルテックを買えば良いのは分かっています。アルテックは好きだし、高く評価もしています。求める音がそこに有るとも思うのですが、アルテックを使う気になりません。(405は大好きだったし、417(12inフルレンジ)も大事に取っては有るのですが)求める音と好きな機械との間に矛盾があります。
明けましておめでとうございます。
取るに足らない私事で恐縮ではございますが、スピーカーをESLにしてから、この手のタフなビートのソースから距離があった気がします。正月のテレビでルー・リードやヴェルベットアンダーグラウンドの番組を見ました。この世には私に全く理解の出来ない音楽があって、私とは全く違う物をロックに求める人達が多くいる事を再確認出来ました。私は自分の好きな音楽をもう一度確認する必要があると思いました。
2日の大学選手権準決勝をご覧になった方がいらっしゃるでしょうか、東海大学と同志社はあまりに力の差があって可哀想でした。同志社が花園の高校生チームに見えました。強い帝京の所為で もっと詰まらない試合になるかとも思えた第二試合は天理の頑張りで稀に見る好試合になりました。天理にはフォワードとバックスに夫々核となる留学生がいた所為も有りますが、それ以外のプレイヤーにも光る所が有りました。ディフェンスラインの真ん中をぶっちぎられたり、スクラムを押されたりは帝京にとって初めての経験では無いでしょうか。最後には地力に勝る帝京が力を見せましたが、内容はどちらにも見るべき物の多い好試合でした。それでも数字を残す所が帝京の強さですが、強さゆえの詰まらないプレイが今年は有りませんでした。天理は本当に良いラグビーをしました。
いつも手前勝手な備忘録で済みません。今年も宜しくお願いします。
この辺りで現況の記録をしておきたいと思います。
pri付きDAC 'MYTEK DIGITAL stereo192-DSDdac'とパワーアンプ是枝50Sstereoとの間に山本音響工芸のプリアンプCA-01を挟みました。ボリュームは解放です。DSDdacで音量の調節をしていますが、-15dbから−20dbで聴いている事が多いです。ESLに3Dウーファーを足しました。
ESLの信号入力に中村製作所のアモルメットコアNS-221を、 AC電源コードに同じくNS-145を試しました。信号経路の方は効いたと言われればそんな気もする程度ですが、電源は明らかに効きました。雑音や歪みが減ったと思います。輪に二本のケーブルを通す方向でも違いがあるのか、他のアンプ電源部ではどうなのか試したいと思っています。
9月30日から10月の2日まで東京国際フォーラムで開かれるインターナショナルオーディオショウをのぞいて来ました。世のハイエンドオーディオファンにとっての良い音とは、一方に正確な音としてアバロンやウィルソン等があった気がします。(私はその冷たさ硬さに尻込みしました)座標軸の反対には音の華やかさでソナスファーベルが来るのかな、両端に比べれば B&Wは中庸と言えるのかも知れません。
アバロンは見かけませんでしたが、B&W、ソナスそれぞれの新型は立派な音がしていました。けれど今日一番良い音だと思ったのはパラビッチーニ氏御自らのデモ、ご自身のEARアンプで鳴らす知らないスピーカーでした。もちろん氏のアンプも素晴らしいのだとは思いますが、良い音の原因は2トラ38のテープ音源だと思います。古いデンオンのDH710テープデッキが回っていました。立ち上がりの速さ、ダイナミックレンジの広さにも拘わらず音のエッジに不自然な所がありません。レコードの音が好きだし、ハイレゾも良いけれど2トラ38には未だに敵わないと思いました。
会場には頭の薄い人か、白髪しかいませんでした。今の70代が80になってもすぐに死ぬわけじゃないとは思います。けれど先の長くない道楽だなぁと思います。10年もすると貯め込んでも使えなかった真空管や機械が沢山出て来る気がします。その頃には私も道楽が出来るかどうか分かりません。
現用のMYTEK DIGITAL Stereo 192- DSDはDACの他にプリアンプ機能を持っていて、出力を直接パワーアンプに繋ぐ事が出来ます。もう真空管プリアンプは要らないはずでした。是枝式300BSパワーアンプを使う時にはMYTEKのDAC付きプリアンプで-20dbほど絞っていました。新しく使い始めた是枝式50Sステレオパワーアンプはゲインが小さいのでしょうか、普段は同じDAC付きプリアンプを-10db程絞って、時には-0dbで鳴らす事も有りました。信号の通る素子を減らす事が良い音に繋がるのであれば、これも良い事に思えます。必要以上に大きな出力のパワーアンプを使っても絞ってしまうのでは、アンプの一番良い所を使えないとの考えを聞いた事が有ります。
ですから、以前に使っていた山本音響工芸CA-01プリアンプはお休みしていたのですが、要らないのであれば手放そうかと埃を払って磨きました。音が出るかチェックをしようとDAC付きプリアンプとパワーアンプの間に入れて見ました。あくまで増幅機能を確かめる為でした。音の良し悪しを問う積りは有りません。不必要な増幅段を増やした音は当然悪くなるはずでした。
ここまでで、話の読めてしまった方もいらっしゃるかも知れません。無駄なはずの増幅段、プリアンプを挟んだら溢れる様に音が出てきます。以前だって絞っていたボリュームを上げれば大きな音は出せました。ボリュームの大小とは別の 音の大きさ(縦横高さ)と言った尺度が必要です。以前プリアンプとパワーアンプの後にブースターアンプとしてWE43Aを入れた時の効果に似ています。わずかに音が濁るでしょうか、中域が勝って最低域と極高域が少し落ちる気もします。
プリアンプを入れる前から、ここ暫くで一つ一つの音が小さくなって見晴らしが良くなった気がしていました。更に細かい音が聞こえる様になっていました。迫力は無いけれど、こうした音がESLの美点かとも思いました。訥々と歌うJ.J.ケールも味があるなんて思っていました。
大間違いでした。J.J.ケールもロックですから、バリバリと飛び出す様な勢いが感じられる様になりました。
今度も個人的な備忘録です。済みません。マニュアルを読み直してる内に、DAC内のファームウェアやPC 側のドライバーの更新をしたのは随分前な事に気が付きました。Mytekのサイトを見ると新しいBrooklinが発売されて、私のDACは生産中止の旧モデル扱いでした。それでもドライバーなどは更新されている様です。慌ててファームウェアはV1.8.3に、FireWireのドライバーはV4.2.0 40417にバージョンアップをしました。そのまま音が出るつもりでいたら設定をしなおす必要がありました。何とか音が出てやれやれと言った所です。
MacOS10.11にはまだ対応できていない。OSのバージョンアップはお勧めできないとありました。アァたまに覗いておいて良かった。何かの拍子にOSのバージョンアップなんてしないで本当に良かった。
今井商事で日本語の説明を読んだら、FireWireのドライバーはOS10.11でも大丈夫、USBの場合は新しいドライバーの発表を待てとありました。
音が良くなったかは今後の検証が必要ですが、音飛びが無くなった様です。LANの接続部分の接触不良や設定による負荷の増大であれば、設定を変更しない限りいつも起こりそうなものですが、その日の調子でまるで出ない日と、ブツブツ切れて音楽にならない日がありました。ファームウェアとドライバーの更新後まだ出ていません。このまま治まってくれるでしょうか。
今回も私個人の記録、覚書の類で皆様には用のない物です。ここまで目を通された方にはお詫びします。
PCのHQplayerで再生すると、ブツブツ音の切れる事はこれまでにもありました。コンピューターの演算能力の問題か、HQplayerの設定の問題かと思っていたのですが、今日はあまりに頻繁で落ち着いて音楽が聴けません。設定を変えたりしても事態に変化がありません。色々見ていく内にLANケーブルの接触不良を見つけました。SAECのオーディオ用LANケーブルが固すぎて、LAN接続メス側を歪ませる程の力が掛かっています。外付のHDやハブが重くて、LAN接続メス側の剛性が高ければ、硬くて高性能のオーディオ用LANケーブルも実力を発揮出来るのかも知れませんが、器具は軽くて、接続部はペラペラに出来ています。硬い物 重い物大好きのオーディオ機器とは相性が悪そうです。汎用のLANケーブルに替えたら治りました。
ホワイトノイズを入れての周波数特性がiPhoneで見られる様になって、200hzをピークにして、上は20000hzまでだら下がり、下は50hzまで急降下と言った特性に悩んでいました。オーディルヴァーナにはイコライザーも付いていたので下を持ち上げてフラットを目指しましたが、少し上げるとボインボイン言ったりドヨーンとしたりで音楽に成りません。周波数特性のフラットと聴感上のフラットの差に困ってしまいました。
今更ですが、機械を鳴らさないまま暗騒音を測って見ました。スピーカーの音よりレベルが下がりますが、暗騒音の特性はスピーカーによる再生特性にそっくりでした。つまりスピーカーからの機械の音はほぼフラットで200hzのピークは暗騒音による物だった、スピーカーからの200hz以下をイコライザーで無理やり上げる前に暗騒音のピークを下げる必要があったのではと・・・
今になって気がついたのはバカみたいですが、暗騒音の200hzピーク どうやって下げれば良いのでしょうか。布団を簀巻きにしたら吸音特性ってどんな物でしょうか。
オール真空管による3ウェイマルチを目指した時もありましたが、ウーファーはQUAD606で良いかなとも思い始めました。(左右に一台づつの606をあてがう様にしてから、左右を一台のステレオで使っていた時の不満がいくつか解消されました。)
フルレンジのESLを使い出して、マルチアンプをお休みしている内に使わないアンプはオークションに出そうかなと思いました。しばらく使っていなかったアンプの埃を払ってチェックをしたり磨いた後、手放す前に聞いてみたくなりました。最初は無銘の中国製300Bで鳴らして見ました。あぁこんなものだったかな などと思いました。
虎の子WE300Bを挿したら、ラフで煩いと感じていたフィービ・スノウのライブが白熱のライブになりました。今まで訳の分からぬ呪文だった英語の歌詞がいきなり意味を持って聴こえて来ました。昨今のWE300Bの高騰ぶりには如何なものかとも感じていたのですが、確かな御利益もある様です。
私のものは再生産ですが、以前のものは別物だそうです。さらに刻印や300Aはもっと偉いのだそうです。あまり関わりになりたくない世界ではあります。(なれない世界といったほうが正確です。)
私自身もキットや、雑誌の製作記事を読んでの自作もやりましたが、このアンプ(人様の自作ですが)を見てから自作をする気が失せました。シャーシのレイアウトはまさしく伊藤喜多男流です。(伊藤さんの300Bシングルアンプは幾つか見た事があります。トランスはその都度色々ですがシャーシレイアウトはいつも大体同じです)デールやマロリーと言った部品の選択、レイアウトに配線の巧み、私には到底手の届かぬ世界です。
手放すのが惜しくなってしまいました。どうした物でしょうか。
PS 誤解を招く所がありました。伊藤さん作ではありません。伊藤さんの文法に忠実と言う積りでした。
全くの個人的な備忘録です。iMacに取り込んだプレイヤーアプリHQplayerが未だに良くわかりません。2016年6月5日の状況を記録させて下さい。
DSDを鳴らせる様にはなりましたが、ブツブツ言って途切れたりします。ビットレートのリミットって項目があるので2822400まで下げて見ます。
音は綺麗なんだけど輪郭の他にボディが欲しい。下を足したらなどと考えました。これはあんまり言いたくないのですが、スーパーウーファーを足して見ました。
ホワイトノイズの簡単な周波数特性では200hzから下がストンと有りません。ウーファーのボリュームを上げても、200hzが盛り上がるばかりでそれ以下が増えません。ボインボイン響くのは200hzでしょうか。とてもこれ以上にウーファーを持ち上げる事はできません。もしかするとスーパーウーファーとESLが逆相で打ち消しあっているのではと考えて、スーパーウーファーの+-を逆にしました。ボインボインもしなくなったし、もっと下まで伸びてきました。ウーファーのボリュームも上げられました。200hzから100hzで20db落ち、さらに100hzから50hzでも20db落ちです。でもこれ以上あげると、ボインボイン言い出して上げられません。200hzから上はかなりフラットです。下も50hzまでフラットにしたい所ですが、今日は届きませんでした。
いつだったかAltecの12inフルレンジ(417)にスーパーウーファーを足した時にも、上手く行かなかった事がありました。あの時も同じ話だったかも知れません。暇があったら試して見ましょう。
altecの12inフルレンジは414ではなく417でした。訂正します。2016 09 22
やっと届きました。50シングルステレオアンプ。300Bより50の方が好きかも知れないと思ったのは随分前です。中国製やロシア製の300Bが出る前の話です。300Bが柳腰の美人だとすれば、50はもう少し腰の強いアメリカのおばさんと感じました。
PX25のナスとドームを聞き比べて以来、ナスに根拠の無い憧れがありました。
カニンガムの350と、RCAの250、不揃いの所為でしょうか、売れ残っていたペアを手に入れる事が出来ました。
憧れていた50アンプを、憧れていたナス管で揃える事が出来ました。大袈裟になりがちな大型スピーカーやマルチアンプの一方でこじんまりとしたシステムへの憧れがありました。こじんまりとしたアンプの大きさも期待通りです。
300Bの繊細さに負ける所があっても、その分 腰の強い音を期待していたのですが、むしろ300Bより美音で腰の細い所があります。角がほんの少し丸くなる様です。
ただ、鳴らしている内に音のバランスが変わって来ました。少し落ち着いて見晴らしが良くなってきた様にも感じます。
音のクオリティについては期待通りです。音の傾向について評価を下すのはまだ速い様です。
300Bには本家ウェスタンの他、まだセトロンと岡谷しかなかった頃、聴き比べる機会が有りました。やはりウェスタンの300Bに感心しました。その後50を聴く機会があって、曲によってはこちらの方が良いのではとも思いました。以来いつかはと50に憧れていました。もう何年か前に250と350のペアがオークションに出ていました。揃っていない所為でしょうか、買い手がつかないようでした。落札したのは良いのですが、50の使えるアンプも持っていないし、どうしたものかと仕舞い込んでいました。それから随分して渡りに船と現れた50sステレオアンプを発注しました。もう暫くで手に入るとの連絡が今日ありました。アンプが変わるとあちこち変わる所も出て来るでしょう。現状を記録しておこうと思いました。
ソースはmp3やCDをAudioGateでDSDに変換したもの。HDからダウンロードしたハイレゾは1度AudioGateでDSDに変換したものと、AIFEのままHQplayerに入れてDSD出力したものとを聞き比べている所です。
オイロダインでは確かに効果のあったイコライザーもESLには入れない方が良さそうです。プレイヤーソフトをイコライザーの付いているAudirvanaから、付いていないHQplayerに変えました。ダウンロードしたHQplayerにはある程度見当がついたらお金を払おうと思っているのですが、未だに良く解らない所だらけです。何が悪いのか音がブツブツ切れたり出なかったりする時があります。音そのものは悪くなさそうです。
ESLはグリルの掃除をして、足を直して、ACコードを使い古しの6Nスピーカーコードに換えました。手前の足2本には5センチの、奥の一本足には7センチの石を挟んで少し持ち上げて、手前に起こしました。これだけなんですがね、未だに音が良くなって行きます。前日聴いた音と違うと気がつく事はありませんが、いつも2ヶ月前とは明らかに違います。
ウォーミングアップには少しづつ音を出すことより、通電後少なくとも30分、出来れば1時間寝かして置くのが良いみたいです。前に比べれば歪ませる事も減りました。
昔はアンプの下にもプレイヤーの下にもゴムの足が付いていました。置き台との振動の伝播をたち切る為、ターンテーブルを箱からバネで浮かす物もありました。完全な平面ではない床や棚の上にスピーカーを置いてもガタが出来る物です。直接置けば傷も付きます。スピーカーを買うと底に貼れとフェルトの足が付いて来たりしました。こうしたゴムやフェルトの足をインシュレーターと呼ぶのは間違いじゃ無いと思います。
何時からか、スパイクで分布荷重を集中荷重にして作用点を明確にしたり、明確にした作用点から柔らかい物を排除することが良い音に繋がるとの意見が増えて来ました。力の逃げる材料を排除して、剛性の高い材料をブロックやスパイク等の足に使うのは、伝わる力のロスを無くしたいと言う事だとすれば、この足をインシュレーターと呼ぶのは如何な物でしょうか。
インシュレーションとは熱や音、振動の絶縁あるいは減衰を意味します。力の伝達を明確にする物だとすれば絶縁、減衰とは逆の意味になります。建築では断熱や遮音の為のグラスウールをインシュレーションと呼びます。インシュレーターなら絶縁器あるいは減衰器となるはずです。こうした意味を無視して機器の足全てをインシュレーターと言い換えてしまった事に混乱の元があります。
前からおかしいと思っていたのですが、英語を使う国ではこうした足をどう呼ぶのかが判りませんでした。
エキップメントサポート、こうした例を見つけました。機器から置く場所への垂直荷重をロス無く繋げるためのスパイクやブロックをインシュレーターと呼ぶ例が英語を使う国であるのかどうか、ご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けないでしょうか。
もし大地の剛性が高くて一切の振動の無いものであれば、大地とリジットに繋ぐのも意味がありそうです。実際には車が通る度に揺れています。浮かす様な支持が良いのか、直に繋ぐ事が良いのかはここでは触れません。色々な条件で事態が変わる事を無視して一方を選ぶ事に無理があると思うからです。ここでは英語を使う国での事情を無視して日本国内の事情だけでデタラメな片仮名を使う事の可否を問いたいと思います。
安室奈美恵の真似をする人をアムラーと呼ぶ事がありました。これは他所では通じない日本語なのだとの理解があれば間違いだと思いません。私の意向とは別に、常に新しい言葉で日本語は変化して行きます。けれどゴスペラーズと自ら名乗るのは許せません。グループ名として日本で名乗るのも腹が立ちますが、アメリカに出かけて名乗った時には死んで欲しいと思いました。ゴスペルってどういう物か自分たちの歌とどう違うのか気がついていたら、少しでもゴスペルって音楽に敬意があったら、裸足で逃げ出して二度と現れて欲しくありません。ゴスペルってゴッドスペルの詰まった物だそうです。
クラブマンって名前のオートバイ雑誌がありました。メーカーの作ったバイクをそのまま売るのでは無く、店が手を入れたものを売ったり。お客の持ち込んだバイクに手を入れる’カスタム’を売りにする店や人をカスタマーと呼んでいました。英語だとカスタマーってお客さんの事になると思います。私たち英語を良く知らない、英語を母国語としない人間が怪しげな片仮名を使うのにはもう少し遠慮があっても良い気がします。
2016-05-02 カテゴリー: AUDIO, motorcycle, 言葉 | 個別ページ | コメント (0)
HQPlayerでようやくDSDファイルをDSDファイルとして鳴らせる様になりました。(今まではDSD ファイルをPCMに読み替えて鳴らしていました)Fileの中からDSDIFF/DSFsettingsというダイアログを開いて、DirectSDMのチェックを外して、メインスクリーンのTrackとTimeの下に並んだ4マスの右端、PCM / SDM(DSD)の中からSDM(DSD)を選ぶ・・・とこれをDACに送るファイル形式を変える度にやっています。めんどくさいなぁ。
けれど、逆に言うとPCM音源をAudioGateで一々変換しなくても勝手にDSDに変換してくれるので、PCMファイルもDSDも全てDSDとして鳴らす事が出来ます。AudioGateで変換している時間を考えればむしろ楽になったのでしょう。ノイズフィルターやオーバーサンプリングにも色々選択肢ががあるのですがどう違うのかまだ良く解りません。
DSDファイルの音質について述べたり、推薦したりもして来ました。けれど、ハイレゾ、CD、mp3の差はあっても、大部分はPCM音源をaudiogateで変換したものでした。本来からのDSD音源はあまり聞いていません。HDtracksで配信されたサムクックのNight Beatは初めてのネイティブDSD音源です。05-I Lost Everythingのでだし、ギターは今まで聞いたことの無い生々しさです。ベースとの差も良く分かります。でもどうなんでしょう、他がどうも綺麗過ぎる。アクが抜けすぎて黒人の声のタフさが伝わって来ません。DSDに関して設定をおさらいしてみようと思います。
なんて思っていたら、ESLのウォーミングアップ不足だった様です。ちゃんとブリブリして来ました。PCMがどちらかと言えば硬くてエッジの立った音(細くは感じません)だとすれば、DSDはもう少し角の丸い自然な音だとは皆さんの共通する意見に思えます。どちらが良いかは一概に言えません。音源や再生する環境によってどちらが良いかは変わります。
元からのDSDは確かに良い音ですが、DSDファイルの良さはPCMを変換したファイルでも十分に感じる事が出来ます。特にmp3からDSDファイルに変換して改善される音の差は明らかです。元からのDSDファイルとは比べようもありませんが、得られる変化というか恩恵は大きいものです。PCMからの自家製DSD音源にも意味がある事が確認出来ました。良かった。
オールマンブラザースバンドのレコードはどれも音が悪い。分厚い音と言えば褒め言葉にも聞こえてしまうけれど、幾つか重なった楽器が互いの音の輪郭を消してしまっている。どうなっているのか判らないなと思いながら聴いていた。昭和女子大の人見記念講堂だったと思うけれど、生で聴いて初めてどんな音がしているのかが解った。一度生で聴いてからはレコードの音から幾つかの楽器の重なり方が解るようになった。レコードを聴くたびに脳内イコライザーで変換しながら聴いていた気がする。HDtracksのハイレゾリマスター版のIdlewild-Southを聴いて驚いた。脳内イコライザーが要らなくなった。それぞれの楽器とその重なり方が判る。お勧めです。良い音で聴いて見て、分厚くて悪い音にも長年の愛着が湧いてきた。変な話ですね。
HQplayerはまだDSDで鳴らすことが出来ていません。 AudirvanaではHDtracksでダウンロードしたハイレゾソースもそのままPCMファイルで鳴らすより、DSDファイルに変換してDSD再生したほうが自然な音でした。HQplayerではそのままPCMファイルで鳴らすほうがDSDにファイル変換するよりいい音みたいです。HQplayerは設定がまるで出来ていません。
今、使っているmac用プレイヤーソフトaudirvana plus1.5.12は2.0に進化しているはずです。macOSが10.7のままでは対応できません。気になっていましたが、調子に乗ってOSのアップデートをすると動かなくなる他のアプリも出てきそうです。OSを10.7に換えた時にも色々不具合や動かないソフトが出て来て困りました。そうした事が面倒でここ暫くOSのアップデートを怠って来ました。お陰でここ暫くは安定した状態でしたが、さすがに幾つか不具合も出て来ました。
有楽町の東京フォーラムまでオーディオショーを見に行きました。今井商事で現用のMYTEK DIGITALの192-DSD DACと上級版Manhattanとは音が違うの?なんて話をしている内、MYTEKのDACドライバーやファームウェアも新しくなっている。それでも音が違うよ。 audirvana plusより音が良いHQplayerにもmac版が出たよ。windows版は日本語バージョンがあるけど、mac版は日本語バージョンが無いので自分で設定がするのが大変だけどね。買えば2万円ほどで、暫くはお試し期間があるはずだ。ただし、どれもOS10.7では対応しない、OSのアップデートが必要だよ。などの話を聞きました。
色々話を聞いてついに重い腰を上げる事にしました。前回で懲りたのでiMac内のHDにはOS10.7を残して外付けHDに現行OS10.10を入れてみました。案の定OS10.10では動かないソフトが出て来ました。これは追い追い考えましょう。
試しにダウンロードしたHQplayer、確かに音が良いみたいです。ただあちこちに設定項目があってどう使えば良いのか分かりません。PCMデータをそのままDSDファイルに変換して鳴らす事もできるそうです。ですがDSDでの出力を選択すると音が出ません。どうもまだ設定に不備があるようです。お試し版はダウンロード出来ましたが、本物の購入をどうすれば良いかも分かりません。audirvanaのアップグレードはひとまず止めました。HQplayerを使いこなすのに暫く格闘してみます。
高校の頃、当時流行っていたソウルミュージックに興味が持てませんでした。旧いサム・クックやレイ・チャールズは大好きでも、バンプやファンクはどこか他所の話にしか聞こえませんでした。興味が湧いて来たのはずっと後です。
QUADの22とⅡの音には感心しました。でも当時現行だったQUADの石アンプが図抜けた音だとは思いませんでした。33の形は大好きでしたが44には興味が有りませんでした。それが綺麗な44があったら手元に置きたいなどと思い出したのはずっと後の事です。
今まで、606とハーベスの組み合わせに惹かれた事もあります。部屋の中で聴くのに素敵な組み合わせではありますが、最高に良い音とまでは思った事がありません。カートリッジ、CDプレイヤーから、アンプ、スピーカーまで、バラバラな私のシステムの中に一つだけQUADを入れても、聴き比べた別の選択肢を凌ぐ事は少なかったと思います。
内心は今の機械が44+405なんかに負ける筈がないと思っていました。ESLを聴き込んで数字に代えられる性能以外に大きな価値がある事を痛感しました。一度本来の組み合わせを聴いて見ないといけないと感じ始めました。
Mytek Digitalはプリアンプ機能を持っていますから、直接パワーアンプに繋ぐ事が可能です。あえてMytek Digitalの出力をQUAD44に入れました。
44-405-ESL57と繋ぐ事で見えて来る物が有るのではないかと考えました。
なるほどねぇ、こういう事ですか。今だって虎の子-是枝アンプがQUADに負けたなどとは思いません。分解能や音の粒建ち、音楽のディテールとスケール、システム全体のポテンシャル(と言うより可能性?)ではQUADを凌ぎます。でもねぇ、いくら是枝アンプが良くてもシステム全体のバランスには私個人の不行き届きと粗が見えます。
薄い雲が掛かった気はしますが、QUADはとにかくバランスが良い。能力や偏差値の高さより、円満な人格とバランス、分別の方が大事なのかなと思いました。(分別はブンベツでなくてフンベツと読んで下さい)
パラゴンに関する画像を捜していたら、こんな写真が出て来ました。 低音ホーンの開口を左右に振り分けると真ん中に丸い膨らみが出来ます。 ここいらが原型と考える方が自然に思えます。 D130と075による2ウェイ版は3ウェイでパラゴンの形が出来た後のトライだったのではないでしょうか。 何故後からそんな事をする必要があったのか。 JBLは一つのキャビネットに色々なユニットの組み合わせが出来る様にしていました。 最初にキャビネットを買って順次ユニットのグレードアップが出来ますよ。 D130と075で始めて高い375は後から足す事も出来ますよ。 そんな提案を考えていたのではないでしょうか。 オリンパスやハークネスにも色々なユニットの組み合わせがあったし、 ハーツフィールドを20センチフルレンジ一発で始める提案も有ったと思います。
だとするとウーハーキャビネットの容積は最初から覚悟の上だったのか。 ラ・スカラもあんなもんか。あれで足りてるのかなぁ?
もう一度D130と075のパラゴンをよく見てみると、D130は裏に穴の空いたバスレフで、後から内部に複雑な低音ホーンを作るのは難しそうです。後で375を買い足せるというよりは、375無しでもパラゴンが買える、廉価版って事を考えていたのかなぁ。
こんなのも出て来ました。此方は3ウェイで量産型と同じですが、ドライバーのホーン出口を支える脚がありません。メトロゴンにも似て見えます。もし、此方が後だとすれば、最初に有った脚が一度なくなって、量産型では復活した事になります。もし此方がオリジナルだとすれば、この後ホーンの出口を支える脚が追加されて、量産型になった。その後一度3ウェイで出来た形で2ウェイが可能か試作をしてみたなんて解釈も可能です。こっちの方が素直かな。
そもそも低音ホーンをあんなに曲げると高域は落ちてしまわないか、500hzまで出ているのだろうか、ウーハーの容積は足りているのだろうか、あんなに小さなホーンではドライバーに500hzまで任せるのは無理じゃないだろうか。あちこちに無理がある気がします。
パラゴンってあんまり興味が無かったんですけどね。不思議なスピーカーの経緯の前後が少し気になりました。
一つの点音源から全ての帯域が再生されれば理想ですが、実際にはそれだけ広帯域のスピーカーユニットはありません。一つの音源を重視してフルレンジのユニットを選べば帯域には諦めが必要です。広帯域を実現するため2way3wayを組むと幾つか別の問題が出て来ます。SPユニットのインピーダンスには周波数による変化があってクロスオーバーには色々な問題が起きる事などには触れません。ここでは複数ユニットの位置の違いが定位や位相差に問題を起こす事を考えたいと思います。解決には二つ方法が有ります。一つは アルテックの604などの同軸スピーカーです。もう一つは同じくアルテックのA7やテクニクスのリニアフェーズの様に振動板の前後を揃える事で位相差を減らす方法です。同軸スピーカーで正面から見ての音源位置を一つにしても、ウーハーとドライバーの振動板位置にはズレがあって位相差が生じる事は前にも述べました。同軸で音源の位置を一つにして、更に振動板位置の前後を揃えてリニアフェーズを実現するのは難しい問題です(実現の例はありますけどね)。低域のコーンの手前にツイーターを置くだけではリニアフェーズになりませんが、拡声器の様な折り返しホーンにすれば出来ないでしょうか。折り返す事で高域振動板の仮想位置をコーン紙のボイスコイル位置に揃える事が出来ます。上に写真を上げたジェンセンがそこまでの意識を持っていたかは疑問ですが、これは面白い可能性だと思いました。
高校生の頃、初めてのスピーカーを選ぶ時、同軸とバックロードホーンはとても気になる問題でした。何かお得なものが無いと自身を納得させられない気がしました。何かの理屈でいい音がするんだと言う保証が欲しかったのかも知れません。今思うと情けない所が有ります。まだ川の手前の2階にあった日野オ−ディオや、お茶の水にあったオーディオユニオンの自作館で色々なユニット其々の魅力を聴き比べる様になって、同軸やバックロードホーンで何か得をしたいという気持ちが消えました。
同軸やバックロードホーン、リニアフェーズや平面スピーカーにESS、其々の問題解決へのトライを高く買います。けれど、スピーカーには色々な問題があって、その全てを解決する事は難しい、色々な問題のバランスを如何に取るかが大人の解決だと思います。一つの問題の解決だけに特化したスピーカーが成功するとは限りません。
正直に申しますと今でも、松下のゲンコツやローサーのPM4の様にコーンの真ん中に丸い物があると、訳も無く惹かれてしまう癖が有ります。
日経アカデミア特別企画 ハイレゾ音楽塾に行ってきました。1部では41.1/16のCD規格とハイレゾの差、192/24とDSDの差がよく判りました。特にハイレゾPCMとDSDの差は我が家で感じるものと同じで安心しました。
可聴帯域以外の高い音が重要だ、その為に広帯域再生が必要だとは散々聞かされましたが、若い人でも20Khz、私達の耳には15Khzまでしか聞こえないとすれば、可聴帯域以外は何の役に立つのか説明を聞いた事が有りませんでした。2部で、真為の程は不明ですが初めて説明を聞く事が出来ました。
視覚聴覚の神経伝達は即時ですが、脳幹内部での快感や報酬の伝達には何十秒かの時間が掛かるのだそうです。今までは厳格な音の比較をしようとすれば何秒かの短い時間での切り替え比較こそが科学的だと信じられて来ましたが、こうした比較では脳幹内の快感や報酬の差を測る事が出来なかったのだそうです。
可聴帯域以外の高音はこうした快感、報酬に繋がるのだそうです。人間の耳には15Khzまでしか判断が出来ない.余裕を見ても22KHZまであれば充分と言うのがCD規格を決めた根拠です。これは短時間での切り替え比較という実験故の結論だった訳です。
耳に聞こえないとすれば高音はどこから脳幹にまで届くのか。耳ではない体の表面、皮膚で高音を受け取っているのだそうです。実験でも確かめられているそうです。(ヘッドフォンの高域を延ばしても無駄という事になってしまいます。)
音が溢れている様に感じる都会ですが、音の周波数の範囲は狭くて限られているのだそうです。森林やジャングルにはもっと沢山の音、特に私達の耳には聞こえない高音が多いのだそうです。尺八やチェンバロは目的とする音階の他に沢山の倍音やそれ以外の雑音を含んでいるのに比べて、近代的なピアノには雑音や倍音が少ないのだそうです。
耳以外の皮膚から取り込まれて脳幹の中で快感となる信号は20khzから30khzというより、更に高い30khzから50khzでうまれるのだそうです。近代的な音楽程、そうした音が含まれていない。それが多く含まれるのがガムランだそうです。古いオーディオファンなら芸能山城組を思い出すかもしれません。私はあまり興味が有りませんでしたが覚えてはいます。お話をしてくれた先生は山城組にも関係していたそうです。正しいかどうかは分かりませんが、初めて筋道のついた説明を聞けて感心しました。あなたはどこまで信じますか?
長谷川さんに教えてもらった、DEQXのセミナーでは幾つか感じる所が有りました。周波数の補正も低域で10dbも20dbもの補正は止めた方が良いという話が有りました。ESLの補正で思い当たる所があります。もう一つはウーハーとホーンのクロスオーバーポイントです。350Hz,450Hz,500Hzの三つを試してくれました。一般的な15インチウーハーとホーンは500Hzクロスかもっと上でのクロスが多いと思います。500HzクロスではJBLやAltecと同じホーンらしい音がSONYのスピーカーからしました。350Hzに下げた途端に私がホーンの音だと思っていた騒がしさが消えました。ホーンにより多くの帯域を任せた方が滑らかな音がするんですね。一番敏感な人の声の帯域にクロスを持って来るのはマズイとも考えられます。上に逃げる手も有りますが我が家のウーハーは500hzより上が出ません。
私一人の勘違いの可能性も高いのですが、今は繋いでいない我が家のマルチアンプシステムでも試して見たくなりました。ただ、今のホーンからは500Hz以下がほとんど出ていません。もっと大きなカットオフ周波数の低いホーンが必要です。
オイロダインのウーハーと2インチドライバーのクロスオーバーポイントを下げてみたい(大きなホーンを捜してからですが)。アメリカの音楽をそれに向いたスピーカーで鳴らしたい。ESLを一時お休みしたいとも思うのですが、何もしないのにESLの音がどんどん良くなって行きます.昨日の音との差は判りませんが3週間前の音とは明らかに違います。どこまで変わるのか見届けるまで今の組み合わせを換えたくありません。
3月に聴かせてもらった鎌田さんのJensenTriplexは、ササクレやトゲが無い、角(カド)まで滑らかな音でした。昔ステレオサウンドの中で長島さんが鋭い音しか出さないG610に手を焼いた話をしていました。随分違う印象でした。昔we124でJBLの4343を鳴らしているのを聴きました。全ての角が丸まっていると思いました。(4343の低音は弾まないし)これは否定的な評価です。鎌田さんの全てが滑らかな音は褒め言葉です。あんなに持っていたブルースのレコードも全て処分して、今は全てがCD音源です。けれどCDの硬くて薄っぺらな音がしません。随分驚きました。ひょっとするとQUADのCDプレイヤーの所為でしょうか。メロウなドゥワップを聴くのには最適かも知れません。アルテックとは違いますが、アメリカの音がしていました。
私の所では、PC内のAudirvana(デジタル音楽再生ソフト)に含まれるイコライザーも一度は外して見たものの、ESLで聴くイギリスの音はアメリカの音楽にはどうにも合わない気がします。周波数特性をいじる事でESLからアメリカの音が聴けないかと、又イコライザーをいじってますが、簡単な物で無さそうです。当たり前ですけどね。
今、古いESLを直そうとすれば、イギリスのQUADに持ち込んでも直りません。QUADが廃棄しようとした 古いESLの治具一式をドイツの愛好家が引き取ってメンテナンスや再生産を行っている様です。ドイツ人のHPを覗くとESL57の脚を伸ばした写真が出ています。何よりESL57のフォルムに惹かれる私とすれば折角のデザインが台無しだ。何でそんな事をするのかと思う一方で、何の理由も無くこんな事をする筈がない。音に何かしらの影響が有るのだろうと思っていました。
三本脚に何かを足してスピーカーの位置を高くしたり、後ろに倒れて上を向いたスピーカーを立てると音に変化が有るのじゃないかとも考えていました。
後ろ足の下に4から5センチの物を挟んで、スピーカーを直立近くまで立たせて見ました。
あらあら、随分音が変わります。音そのものと正面から対峙しようという時には此方に分がありそうです。ゆっくり聞く時にはオリジナルにも良さが有りますけどね。ただ重心が前に来て後ろ足に力がかかっていません。音は悪くないけど置くのに安定しているとは言い兼ねます。間を取って後ろ足に2〜3センチの文鎮(製図用の鉛製)を入れて見ました。悪く有りません。これで暫く聴いてみます。
高さや角度はこれからの課題になりそうです。
置き方には注意が必要だとか、上手く鳴らす為の試行錯誤は作った人間とのチェスの様だと聞きました。届いたスピーカーをポンと置いただけでそれなりの良い音がしたので、そこまで難しく考えなくてもと思っていました。認識不足でした。仰る通りまだまだ試行錯誤が必要みたいです。
2015-05-27 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
前回は何もしなくても音が良くなって行くのは何故でしょうと言う話でした。
今回は環境や設定に変化があれば音が変わるのは当然ですが、何故良くなったのかは正確な原因が分かりませんという話です。
オイロダインのマルチでは、クロスオーバーポイントを鋏んで上下のレベル設定しかしていない、一切の補正を掛けない音と、ホワイトノイズをiPhoneのSpectraSuiteで確かめながらAudirvanaのイコライザーで補正した物では、周波数特性がフラットに近い事もあって補正後の音に分が有りました。イコライザーを挟む事のデメリットをあまり感じませんでした。
それでESLでもイコライザーで周波数特性の補正をしました。DSDファイルを鳴らす場合、150Hz以下を持ち上げないと低域がたりません。けれど自然な音です。PCMファイルを鳴らす場合に、下を少しでも持ち上げるとESLがボコボコ言い出して壊れそうです。
ファイル形式によって音が違うのは皆さんの指摘する所ですが、周波数特性まで大幅に違うなんて事が有る物でしょうか。どうもあちこちで設定の複雑さゆえに周りの見えぬまま袋小路に入ってしまったようです。
Hさんにお越し頂いて意見を伺いました。ESLに関して色々な設定を戻してデフォルトの状態を聞いて見たいとのお話があって、イコライジングを止めて見ました。あら不思議、曇りが晴れたような音がします。低域を10デシベルも持ち上げたりしたイコライズがESLの低域には負担だったのかも知れません。
正確な理由は分かりませんが、ESLには補正を掛けずに素で鳴らす方が合っている様です。
2015-05-13 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
大きな音は出せません。室内楽を楚々と鳴らすには最高です。こうした意見が多い様です。イヤイヤ、ちゃんとブリブリの音だって出しますよ。私はこちらの意見に賛成です。
けれど、Sam&Daveやエラの声にもう少し厚みが欲しいとは思います。Ben WebsterやIllinois Jacquetのラッパにブォッて言う迫力が欲しくなるのも事実です。だったらホーンを使えAltecを使えと。それも、ごもっともだと思います。アメリカの音楽とイギリスの音楽って別の物なのかも知れません。
こうした大きな傾向には変わり有りません。チャンネルディバイダーもオイロダインもはずしてしまいました、プリ付きDACから直接是枝アンプでESLを鳴らし込んで来ました。機械としての環境にも、此の所変わりは有りません。
鳴らす事以外何もしていないのですが、音が良くなります。植物にだって声を掛けながら水をやると応えてくれるなんて話は、成る可くしたく有りません。どう説明をすれば良いのか分からないからです。スピーカー自体はもう何十年も動いて来て、初期ランニングはとうに終っている筈です。機械自体の馴らしの他に組み合わせにも馴らしが必要だとして、部屋まで含めたシステム全体の馴らしが進んだとでも言えば良いのでしょうか。不思議だなぁ。
こうした時間による音の差を聞いてしまうと、切り替えての同時比較って意味を失ってしまいます。左右のSP間にぽっと浮かぶ音像は最初からですが、その中での前後左右がより明確になって来ました。少し歪んでいるのかなと思っていたボーカルが二人のコーラスだと気が付いた曲が有ります。最近二人の奥に更にバックコーラスがいる事が見えて来ました。
諸先輩方には、何を今更と言われるような事ですが、Audioって不思議だなぁ。
似た話が有ります。家を建てる時に何人かの設計を比べるコンペが意味を持つ事も有るんです。でもね、もっと大事なのは特定の人と時間を掛けてやり取りを積み重ねる事なんです。一度会って設計者だけが練りに練った提案を私は信じません。
2015-04-26 カテゴリー: AUDIO, 建築 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
Audirvana plusを使っています。雑誌をみると、もうバージョン2.0が出ている様です。改善されたのは主にライブラリー機能で音は大して変わらないと言う人もいます。大きな音質向上があったと書いてある記事も有ります。使い勝手には慣れてしまったのでこのままでも構わないのですが、音が良くなっているなどと言われると気になります。アップグレードは39ドル。円安が恨めしいけど、心配はそこじゃありません。私のmacはOS10.7.5。もっと新しいOSでないと動かないなんて言い出しそうで心配です。
プレイヤーとしては使う事の少ないAudio Gateですが、これも更新されていてAudioGate3になったみたいです。同じのKORGのDACを使わないとせっかくのDSDファイルがDSDとして再生されません。けれど他のファイル形式をDSDに変換する機能も改善されているのだったら気になります。
mp3では3メガの曲がDSDでは300メガになります。DSDファイルを貯めるのには大きなストレージが必要です。今は普通の外付HDDに貯めていますが、これもオーディオ用のNASにすると音が良くなると書いてあります。本当かなぁ。
所詮、雑誌の記事は売らんが為の提灯記事とも言える訳ですから、こうして雑誌の記事に振り回される自分が少し情けないとは思います。
2015-01-18 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
半年に届きませんが、ESLを聴いて来ました。これこそが最高のスピーカーなどと言うつもりは有りません。けれど大変に感心しました。
すべてが出来る、何事にも完璧な人間などはいなくとも、心底 尊敬に値する人格はあり得る。こんな喩えはおかしいでしょうか。
磁石による磁界の中に、信号の通るボイスコイルを置いて振動板を動かす事が一般的なスピーカーだとすれば、静電型のスピーカーは異端中の異端です。
その意味でESLを中庸の例とするのもおかしく聞こえるかも知れません。今まで普通、一般的、人並みなどと言う言葉と中庸という言葉の差が良く判っていませんでした。全く別の意味だと初めて知りました。異端とも言える成り立ちと全く矛盾しません。
当時とすれば十分なレンジだったのかも知れませんが、今の標準で言えば、F特もダイナミックレンジも極く限られたものです。(本当は当時だってダイナミックレンジが足りない事はあったと思います、)しかし、限られた中でのバランスが非常に良い。身の置き所を心得ているとも言える気がします。
無限の世界の中に、限りのある我が身をどこに置くのか。人並みである事とは別の、自らの選択と意思が無いと出来ない事だと思い知りました。中庸が最上の美徳だと初めて実感しました。
広範な周波数帯域による透き通るような世界というよりは、限られた範囲の中の密実な世界、金ぴかと言うよりはハシャギすぎない少しくすんだ金色、勿論ツィーターとウーハーを足してF特を広げたり、ダブルスタックでダイナミックレンジを稼ぐ手もあって、大いに興味は有りますが、1本そのまま限られたけれど完成した世界を充分に愛でてからでも良い気がして来ました。
丹念にウォーミングアップをしないとすぐに歪みます。おそらく40年位は前の細い平行二芯電源ケーブルを、20年程前でしょうか、まだ出たばかりの頃の6Nスピーカーケーブルに替えました。これは効き目が有りました。まだ当分楽しめそうです。
2015-01-10 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
昔、スピーカーの自作と言えばまず20センチのフルレンジを買って、箱を作る事だった時期が有りました。密閉箱の容量やグラスウールの詰め具合、バスレフポートの調整に一喜一憂して、次に考えるのはツィーターの追加です。クロスオーバーポイントをどこにするか、減衰カーブは6dbか12dbか、そもそもフルレンジの上を切るか素通しにするか、能率はどうやって合わせるか、手を掛ける所は沢山有りました。色々なツィーターがありましたが、ツィーターを付けましたとの効果が一番分かりやすかったのは、ヤマハのJA-0506だったと思います。同じ様に分かりやすい恩恵の例としてはJBLのD130に075を足すのも効果的でした。叩いたシンバルの厚さが分かるツィーターとの評判が有りました。それがいつしか、いかにもツィーターを付けましたなんて音がするのは駄目だなんて言い出す人がいて、JBLの2405を見て彼らが言うのはこれの事かと思いました。トランジェントの良さではESSハイルドライバーなんてのも有りました。(コーン型のウーハーが追いついて行けてない気がしました。)ここまでは私にも分かる気がしました。
可聴範囲の外が大切だなんて言い出して、パイオニアのPT-R7を足す人が現れました。この辺りから私の耳には差が良く分からない事が増えました。(分かる事もあるんですけどね)昔、JA-0506を付けて喜んでいた時程、事は簡単でないらしいと思いました。
それから何十年もして、日野オーディオでAXIOM80の2本入りを聴かせてもらった時です。ついでにDecca・LONDONも聴かせてもらいました。これにはびっくりしました。ヘレンメリルのかすれ声がこんなにきめ細かくて綺麗に聞こえたのはそれまでに無い事でした。他とはまるで違う音だとすれば間違った音なのかも知れません。たとえ嘘でも綺麗な音の方が良いと思って仕舞いました。そういえば、かのマークレビンソンもHQDシステムではDeccaのKELLYを使っていたな。世間で騒がれる事はないけれど、Deccaのリボンツィーターは狙い目かも知れない。何より私には効果の分からないツィーターより、私にも効果の分かるツィーターが必要じゃないか。以来Deccaのリボンツィーターを狙っていました。
それがほとんど同時にオークションにDeccaKELLYのペアが二組、ハートレイのウーハーが一本出て来ました。これで我が家のESLと合わせればHQDシステムが出来る、ESLのダブルスタックは出来ないけれど、ハートレイ、クォード、デッカの頭文字HQDには手が届くかも知れない。
これもESLを手元に置いてその素晴らしさ、可能性と限界を感じていたせいです。(1本で使う良さも勿論ありです)狙っていたハートレイはコーンにひびが入っていて諦めました。
狙っていたKELLYを手元に確保出来たので自慢しちゃいます。Deccaのツィーターはいいぞぉ、少なくともLONDONの高音は聴いた事の無い音がしたぞ、なんてね。KELLYにはローカットが入っているみたいだから、繋ぐだけで使えるかも知れません。でも能率が低いので全ての人に使いやすい物でもないと思います。マルチアンプの使用が前提にもなりかねません。いつか ハートレイのウーハーやESLのダブルスタックもやってみたい物です。
20センチのフルレンジでは、We755やLE8T(そのプロ仕様2115)の評判が高い様に思います。最近ではドイツ製の古い物を捜して来て喜んでる人もいる様です。私の聴いた中では別のスピーカーが一番でした。この件については又別の機会にお話したいと思います。
もげた後ろ足を直すのに、木ねじの抜けた穴の周りを、全てのみで掘って四角い堅木を打ち込みました。めくれた表皮を貼り直してペーパーを掛けてパテをくれて、又研いで、周りに合わせて艶消し黒を吹きました。本来の荒い合板の底板のままより強度は上がっていると思います。脚を底板に止める木ねじは、緩んだり何本かは抜けていました。何種類かの木ねじが混ざっていて短い物は長い物に揃えました。木ねじの穴の開いたフランジ部分と脚を繋ぐボルトとナットも硬く締め直しました。電源のコードにも手を入れました。汚れていたグリルも掃除しました。音が変わったと言いたい所ですがあまり変わった様に感じません。スピーカーの後ろをどれだけ空けるべきなのかもまだ結論は出ていません。音に大きな影響があったのは、左右のスピーカーの間隔です。間隔が狭いとシンバルが片方のスピーカーから聞こえる以外、全ての音が左右のスピーカーの間中央から聞こえてモノラルの様です。間隔を広げるとようやく楽器の配置が左右に広がります。狭い部屋ですから両脇の壁との距離が心配ですが、そうした事より間隔を広げる事の方が大事の様です。左右のスピーカーの間にポッカリ音像が浮かぶ時とスピーカーにへばりついて離れない時があって良く判りません。多チャンネルの録音をステレオ2チャンネルに分ける時の割り振りに依る物でしょうか。目前で咆哮するサックスや上下に充分に伸びていない周波数特性など幾つかの不得手があっても、むしろ、感心する所の方が多いと思います。今までのスピーカーとは違って聞こえる所も此方のバランスの方が正解かなと感じる所があります。
オーケストラは上手くこなすと言うのでしょうか。スケールやディテールを正確に全て再現出来ている訳では無いのに不満が有りません。後はザ・バンドとスタイル・カウンシルが凄く良いのは何故でしょうか。
身の回りの品もオーディオも、まず金色を選ぶ事は無いと思います。同じ品も金色になると欲しくなると言う気持ちを持ち合わせていません。でもね、この部屋に置くESLだけは金色のグリルが良かったなぁ
2014-10-04 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
どちらかの真似と言われても否定出来ません。丸出しの真似っこというのも随分格好が悪いと言う自覚もあります。御免なさい。でも欲しかったんです。
格好を付けている、すかしている、そこが気に食わないとの御感想もある様ですが、私はそこが好きでした。部屋のなかに大きな業務用スピーカーを持ち込んでマルチアンプなんてのはそれ自体が楽しみや目的であって、部屋の中で音楽を楽しむ事だけが目的だとすれば、無駄や酔狂と見られても仕方ありません。恥ずかしい事だと思っていました。人が暮らす部屋の中で音楽を楽しむのに、道具は如何にあるべきか、この点で古いQUADを超える物を捜すのは難しいと思います。歴代のESLは新しくなる度に格好が悪くなります。
長い事気になっていましたが、梅雨になるとブツブツ言い出してすぐ壊れる。壊れると修理代はとんでもなく高いと話を聞きました。自分で満足する音がするとも限らない。あれだけには手を出すまい。と思っていました。
安いESLを見つけました。でも保証はありません。壊れていたら丸損です。そもそも三極管シングルで鳴らす物なのか。心配だらけですが今聴かないと、又巡り会う事も無いかもしれない・・・エイヤァ。 買っちゃいました。(実際の音の傾向や能率について教えて頂いた事が心の垣根を低くしてくれたと思います)
細かい音質はともかく、音が出るのかだけを早く確かめる必要がありました。後ろ足が壊れていたので既存のスピーカーに紙箱をはさんで立てかけてあります。後ろの壁とは大きく離すべきだと誰もが言います。セッティングにはシビアと仰る方もいます。左右の位置や向きもデタラメです。いきなりまともな音などする筈が無いと思っていました。
だのに、何もしないままいきなりまとまりの良い音がしました。何年間か苦労してやっとたどり着いたマルチアンプの音がバカらしくなる様な音です。これは拙い。色々聴いてみましたが、どれも良い音でまとまりの良さではマルチアンプをしのぐ事もあります。上下に伸びきった周波数の、透明な空間に繊細な音像と言うよりは、上にも下にも限りがあって限られた中での充実した音に聞こえます。ベン・ウェブスターやイリノイ・ジャケーも全体の音には何の不備もありませんが、目の前で唸るサックスの実在感でホーンには敵わないみたいです。でも明らかな負けはそれくらいかな。
2014-09-20 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
人様には無用のエントリーで申し訳有りません。日々変わってゆく私のシステムも大まかな見当のついた所で一度記録しておこうと思います。
音源はmp3va.comでダウンロードしたmp3ファイルと、HDtracksでダウンロードしたハイレゾソース、それに手持ちのCDとの3種類。これらをAUDIOGATEでDSDファイルに変換して外付けのNASに貯めています。それをプレイヤーソフトAudirvanaPlusで鳴らしています。ここまでがiMacの中の話です。FIREWIREケーブルでMYTEK DIGITALのSTEREO192-DSD DACに繋いでいます。チャンネルディバイダでクロスオーバー500hzの上下で分けて、500hzから下はQUAD606でオイロダインを、500hzから上を是枝さんの300BSでJBL2441を其々鳴らしています。
是枝アンプとeurodynの組み合わせはこの部屋に入居以来、それをiMacで鳴らすのもPCオーディオ導入以来変わっていません。プレイヤーソフトをiTunesからAudirvanaに換えたこと、AUDIOGATEでDSDファイルに変換する様になった事、MytekDigitalの御蔭でDSDナチュラルの再生が出来る様になった事、ステレオで鳴らしていたQUAD606を2台にして各チャンネルに1台づつにしたこと。今まで是枝さんの美学を尊重してベルデンの平行2芯のままだった300BSアンプの電源コードをacrolinkの7N-P4020IIIに換えたこと。200Vから100VへのダウントランスをHさんから借りたこと、その後の電源タップを7N-P4030IIIとコモンモードチョークコイルで作り直した事などが少しづつ効いてる気がします。
験聴用のCDに入っていたホワイトノイズを、iPhoneに入れたSpectraSuiteで確かめて室内の環境や響き具合を調整しています。その結果の裸特性と、AudirvanaPlusに入っているグラフィックイコライザーや、スーパーウーファーで補正したりを聴き比べている所です。
DACがプリアンプを兼ねる様になり、真空管のプリも出番を失いました。レコードプレイヤーを片付けたのでPhonoEQの真空管(テレフンケンの803SやシーメンスのCCa)も待機中です。パワーアンプも下半分がトランジスタになりました。ソースも全てデジタル化されました。ただ誤解を招きたくないのですが、真空管を減らす事やデジタル化が目的ではありません。色々な音源を手軽に安く聴く為の方便であって、音質の為ではありません。ハイレゾソースが意味を持つのも、古いテープ音源にデジタルメディアを上回る情報が入っているからです。コンシュマーユースに限れば未だに2トラック38センチが最高の音源と考えています。レコードの音にも未練があっていつか環境を整えたいと思っています。IKEDA9cを持って池田さんの所に行った時に聴かせてもらったIKEDA9musaでレコードの音にはまだまだ先が有る事を知らされました。こんなにとんでもない代物を高齢の池田さんが何時まで作ってくれるか分からない。今手に入れないと機会は無いと思い、レコードプレイヤーも片付けたのにカートリッジだけを手に入れました。今使わなくても、お気に入りのカートリッジ達を手放す気持ちにはなれません。又、鳴らしたいと思っています。
ただ聴きたい音源をレコードで手に入れるのは大変です。mp3va.comの御蔭で聴きたいレコードを簡単に聴ける様になって目前の便利に負けてしまいました。好きな音楽を聴く事が目的で、レコードを聴く事が目的では無いと言い訳をしながら、レコードプレイヤーを片付けた事、内心は不甲斐ないと思っています。
(その後新しい人に受け継がれたIKEDAは、他のMCと変わらないカンチレバー付きになりました。コイルにダイレクトに針のついたIKEDAこそがIKEDAじゃないかと内心思っています。でも後継者が出来て良かったとも思います。)
2014-09-03 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
今まで電源用のタップに何万も払って効果があるのか、高いクライオ処理とやらが本当に効くのか、大いに疑問でした。でもこれは効くかもしれない。探し出したらどこも売り切れ。困ったと思っていたら、買い占めた人がヤフオクに出していました。競り合う人もいて3900円もしてしまいました。これで効かなかったらどうしてくれようと思いました。でもね、何とかメッキ端子に何とか処理の何とか効果、二口壁コンセント一つ38000円よりずっと合理的な投資に思えます。一方でこうしたフィルターは、どんなノイズがどこから出ているのかが判ってこそ、打つ網の場所も決まるもの、どんなノイズに効くのか判らぬまま闇雲に入れて効く物じゃないとも思います。 パワーアンプにはダウントランスを入れて単相200vを100vに落として使っています。電源に効くおまじないは色々な物があって迷信と妄想のカタマリのような世界ですが、このトランスは効きました。今まで電源関係ではっきりとした効果があったのはこのダウントランスと6Nのコードだけです。(整流管やコンデンサでも音は変わりますね、)どちらも音が少し大きくなって特に低域が元気になりました。ダウントランスを入れた時には楽器の音の周りに空気感のような広がりも感じました。ただノイズフィルターになったとは感じませんでした。DACとPriを兼ねるMYTEK DIGITAL STEREO192-DSD-DACとチャンネルディバイダーは100vを壁コンセントから取り出した後に100v-100vのトランスを入れています。こちらのトランスにはノイズフィルターにならないかと期待しました。気のせいだと言われれば反論出来ない程の効果でした。今度はこのトランスの後にコイルを入れて見ました。どこが変わったのか判らないなどと思ってそのままスイッチを落とすのを忘れていました。おっといけない、スイッチを落とそうとして気が付きました。スイッチが入っている筈なのに、いつものハムが聞こえない。ホーンに耳を付けて初めてかすかな音が聞こえます。 真空管のプリアンプの時には何度アースラインをいじった事でしょう。そもそも理屈も判らぬ人間がいじり回して治る物でもない。120dbを超える高感度スピーカーを素人細工の無帰還アンプで鳴らそうというのだから、ハムは仕様がない。屈辱に耐えてスピーカーに抵抗を入れました。10〜15dbほど能率が下がっているはずです。それでも無音の時にはかすかなハムが聞こえていました。
散々苦労しても止められなかったハムが嘘の様に治まりました。音楽のバックに漂っていた暗騒音も静かになったようです。無くなって初めてあれが騒音だったのだと気が付きました。 作ったアンプのハムに御悩みの方、あなたの作ったアンプの所為ではなかったのかもしれません。何時になったら出回るのか判りませんが、又お店に並ぶ様になったら是非試して見て下さい。
2014-04-27 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
2014-01-05 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
今は500hzを境に上をJBL2441+2397、下をオイロダインのウーハーで鳴らしています。オイロダインオリジナルのドライバーに比べてJBLが優っていると言うよりは、此処暫くの調整の結果を確かめるのに条件を変えたくなかった所為です。裸のままの音を少しでも良くしておきたい。スピーカーユニットの素性を確かめたいと思っていました。耳で聞ける範囲の手を打った所で大まかな特性を数字で確かめておきたいと思いました。iPhoneのアプリで簡単な周波数特性が確かめられる事に気が付きました。以前に買ったAudioCheck用CD の中にホワイトノイズがあったはずです。上のグラフが現状で裸の周波数特性です。180hzから400hzに掛けて盛り上がっているのが500hzを境にレベルが下がります。ピーク、ディップはあるもののそのまま18000hzあたりまではレスポンスがあります。思ったより悪くない裸特性ですが180hzから400hzに掛けてのもりあがりが音を決めている様です。 ここで折角ですから、Audirvana Plus のグラフィックイコライザーを使ってみようと思います。 盛り上がった180hzから400hzまでの、両側を持ち上げてもう少しフラットにならないか、細かいでこぼこが埋められないかといじって見ました。下が、補正後のF特です。 随分、音のバランスが変わりました。今までに比べて腰高で落ち着きません。高い音が気になります。 只、バランスが変わった所為で聴こえる様になった音もあります。 腑に落ちない所もありますが、もう暫く聴いてみます。
2014-01-04 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
殻々工房(からからこうぼう)は、那須のバー兼アートギャラリーです。アート全般にわたる興味と知識をお持ちです。私にとってそれ以上に大事な事は、飲み物全般に関する広い知識と美味しい料理です。那須のインターチェンジを降りて広谷地の交差点から左に曲がって、もう一度右に折れて細い道を暫く入った所です。那須にお出かけの折には是非覗いて下さい。
なんでお店の名前を持ち出したのかといえば、PCからのアナログ出力をただスピーカーやアンプに繋いだ音と、デジタルで取り出したデータを別のDAC(デジタル.アナログ.コンバーター)でアナログ出力にしたのでは音が違うよという話をしたかったからです。それも音楽好きに伝えたいと思っていました。
オーディオなんぞに興味は無い、大きなお世話だと言われないかと、控えて来ました。殻々工房では確かに音が違うと言ってもらったのが嬉しくて、今の時点でのお勧めをいくつかお知らせしたいと思います。
此処何年かMacから音楽を鳴らす事を試して来て、こうすればお金も掛けずに、そこそこの音を楽しめるという方法を見つけました。オーディオマニアに自慢の出来る話ではありません。馬鹿にもされるでしょう。望む限り最高の音質とは参りません。けれど、表立って自慢はしませんが、内心ではCDプレイヤーで聴いている大部分の自称オーディオ好きよりマシになる可能性だってあると思っています。
まず音源ですが、お手持ちのCDとこちらでダウンロード出来るmp3を考えたいと思います。mp3ならタダでダウンロードも出来ますが、欲しい物が必ずあるとは限りませんし、その結果も不安定です。こちらのサイトではアルバム一枚が0.7ドルか1.3ドル程で今なら2割引、デポジットに30ドルを払うと51ドル分にしてくれます。アルバム一枚が40円から80円ほどで買えます。種類も豊富で品揃えはiTunesより良いかも知れません。今まで欲しかったアルバムがほとんど揃うのではないでしょうか。是非この冬休みに試して見て下さい。(1月の2日まで、でもアメリカだから日本だったら3日でも大丈夫かも知れません。)
そもそもオーディオ畑ではmp3なんて通勤途中にイヤーフォンで聴く物であってまともな音源としては認められません。デジタルソースと言えばCDしか無かった頃ならともかく、ハイレゾソースも手に入る今時では CD規格だって音源とすれば馬鹿にされ勝ちです。
でもここに魔法があります。聴く気にもならなかったmp3をKORGのオーディオゲート(タダでダウンロード出来ます)でDSDファイルに変換するとあら不思議。最高とは言いませんがCDよりマシになる時があります。CDも良くなる事が多い気がします。今まで鍵盤をバンバン叩かれると音が面になって飛んで来るキャロルキングを聴くのが苦痛でした、DSDに変換すると音の塊がほぐれて一つ一つの音の周りに空気が見えて来ます。(DSD変換をせずに同じ音源をオーディオゲートとiTunesで聴き比べもして欲しいと思います。)
今はまだDSDファイルをDSDファイルとしてネイティブ再生の出来るDACは数が限られています。12月に入ってKORGからDSD再生の出来るDACが二つ出ました。DACとすれば廉価品に見えますが、何十万もするDACで古いCD規格のデータを鳴らすのより、mp3をDSDに変換してこの安いDACで鳴らす方がマシな可能性があります。この二つのDACがお勧めですがDSDファイルの良い所は普通のDACでも再生が出来る事です。ハイレゾデータ対応のDACなら24bit192khzのPCMとして鳴らす事が出来ます。DSDネイティブの再生との違いはありますが、DSDの御利益の内半分を感じる事が出来ると思います。
ただ難点があるとすればDACを買ってねという話の他に、mp3で3MBだった曲がDSDにすると300MBになったりする事です。
2013-12-30 カテゴリー: AUDIO, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
現用のRMEには満足していました。DACは何を選べば良いのか、今の様にあちこちで色々なDACを比べた記事も無くて、ネットの中で信頼出来る人が何を使っているかだけが頼る術でした。その中で皆が一様に信頼を寄せていたのがRMEのff400でした。けれど調べて行く内にff400は、本来何本ものマイクや他のアナログソースを組み合わせてデジタル化する、録音側の道具であって、パソコンさえ繋げばあんなに小さいのに16チャンネルもの調整卓になるお化けの様な機械である事が判りました。チェックの為のモニター用にDーAコンバーターも積んではいますが、本来の目的とは外れたおまけの様な機能です。再生側のオーディオファンが極く一部の機能を使う為にff400を買うのは無駄に思えました。捜している内に再生側のDAコンバーターに機能を限ったAD1-2を見つけました。DSDだなんて事を言いださなければ今でもRMEを使っていたいと思います。他所で聴いたDSDを自分の所でも鳴らしたいと考えてからもう一年以上が経ちました。 RMEのDACでもDSDファイルを鳴らす事が出来たのは幸運でしたが、あくまでPCM形式に読み替えての再生でした。 MYTEK DIGITALのStereo192-DSD DACが随分安く出ているのをネットで見つけました。これでDSDのネイティブ再生を試して見たいと思います。
小さな字で判り難いかも知れません。上欄の右下に24/88.2khzとあるのがDSD128に変わった所が判るでしょうか。今まで折角のDSDファイルをPCMに読み替えていた所がDSDのままで再生されている事が判ります。
2013-10-06 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
iTunesとのインテグレートモードではDSDファイルを鳴らせなかったAudirvana Plusですが、インテグレートモードを止めて、プレイリストに入れる様にすればDSDファイルを鳴らせる事が判りました。PCM(MP3から AIFE WAVまでを含めて)とDSD、種類の違うファイル形式を、Audio GateとAudirvana Plus二つのプレイヤーソフトで鳴らせる様になりました。
HDtracksからダウンロードしたハイレゾソースを聴く内に、狭い檻に入れられた様なMP3音源に愛想をつかしかけていました。ところが元来が限られた情報のはずのMP3をDSDに変えてAudio Gateで鳴らすと狭い所に詰め込まれた様な不自由さが気にならなくなります。ただファイル形式の所為なのか、プレイヤーソフトの違いなのかがまだ特定出来ません。DSDにしてこそ光るソースがあれば、PCMのままでもAudio Gateで鳴らす事で冴えを見せるソースもあります。AudioGateでは少しバランスが変わって腰が高くなる気もします。それが許せない、今までの聞き慣れた音のするAudirvana Plusの方が良いと感じるソースもあります。一遍に変数が増え過ぎました。まるで何が良いのか判らなくなって来ました。
2013-08-02 カテゴリー: AUDIO | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
もう1年以上前でしょうか、DACでどれだけ音が違うのかが知りたくて、使っていたYOKOYAさんのDACを持ってあるお店に行きました。比べさせてもらえたのはMYTEK DIGITALのpri付きって奴でした。
いくら良い音でも、聴きたい音源の無いハイレゾに興味がありませんでした。タダで手に入るMP3音源を如何にましに聴くかが興味の対象でした。
23万だかのMYTEK DIGITALを超高級機とは言い兼ねますが、少し前の何百万だかにはひけを取らないとお店の方は言ってました。
もっとも私のYOKOYA-DACに比べれば約10倍のお値段です。
CD規格やMP3音源では大きな差がありません。192khz24bitのハイレゾ音源になるとぐっと差がついて、更にDSDに変換した音源では大いに感心させられました。
DACの善し悪しも大事ですが、それ以上にDSDのファイル形式に大きな関心が生まれました。KORGのAudio Gateはプレイヤー機能の他に、ファイル形式の変換機能があって他のファイルをDSDに変換出来ると教えてもらいました。
いつかDSDを鳴らせる環境を作りたいと早速Audio Gateをダウンロードして、CD音源からDSDファイルを作れる事を確かめました。(DSDファイルは凄く重いです)
mac内のプレイヤーアプリAudirvana PlusはDSD再生が可能ですが、DACをDSD再生可能なMYTEK DIGITALに換えなきゃ、我が家ではDSD再生は出来ないものと思っていました。
プレイヤーとしてのAudio Gateとmacの相性にも問題が有るとどこかに書いてありました。実を言うとメタリックというか劇画タッチのインターフェイスもAudio Gateによる再生を敬遠していた理由です。
鳴る筈がない我が家の環境で間違えてDSDファイルをクリックしてしまいました。DACはRMEの AD1-2です。あれれ鳴りだしました。元は同じCD音源ですが、Audirvana Plusで鳴らすのとDSDファイルにしてAudio Gateで鳴らすのは音が違います。悪い所も有りますが、良い所も多い気がします。
もう少し聴いてみないとうかつな事は言えませんが、Audio GateによるDSD再生良いかも知れない。タダでダウンロード出来ますし、皆さんにもAudio Gateを試して頂きたいと思いました。
Audio Gateで作ったDSD ファイルをAudirvana Plusで鳴らそうとしたらこれは鳴らなかった。相変わらず良く判らない事が多くて困ります。
ローウィのデザインを否定的に捉える事は簡単です。左の鉛筆削りや売らんが為のデザインに反感を覚える人は沢山いると思います。
どうしても否定しきれない所があるのをクルマのデザインを例に幾つか上げて見ました。でも彼のデザインの中で一番好きなのはfairchildの音響機器です。
LPが普及して豊かなアメリカでは各家庭にLPレコードの再生装置が用意されました。更に2チャンネルのステレオが普及したあたりが丁度アメリカの最も豊かな時代と重なります。マランツの#1から#10まで(特に#7#8#9)やJBLのD130、375、ハーツフィールド、パラゴンあたりをアメリカンオーディオプロダクツの黄金時代としても良いと思います。今でも日本で人気があるこうしたプロダクツデザインの中にFairchildが取り上げられる事が少ないのは残念です。
マッキン、マランツ、JBL,Altecは日本で目にする事も簡単ですが、Fairchildを見る事は稀です。私も実物には2.3度しかお目に掛かった事が有りません。音はまだ聴いた事がありません。
モノラルの245プリアンプを、2段重ねにしてステレオに対応したのが248です。マランツの#1と似た事情だと思います。アルミ板をコの字に折り曲げて、互いに90度ずらす事で筐体を作るのは最も安易な方法です。日本でも一番安いアルミケースが同じ方法で作られています。同じ方法で作られた245ですが、安っぽさを微塵も感じません。材料の厚さと精度の問題でしょう。オレンジという選択も平凡とは言いかねます。恰好が良い、これこそデザインのなせる技と感じるのは私だけでしょうか。
本当はカートリッジやターンテーブルも見て欲しいのですが良い写真が有りませんでした。何かの機会に紹介したいと思います。
2013-04-15 カテゴリー: AUDIO, DESIGN | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
オウディルヴァーナと読むのだと思います。本当の所は判りません。
iTunesのミュージックライブラリーは現実のCDやレコードの様に場所も取りませんし、棚から出したり仕舞ったりの手間も掛かりません。これはPCにデジタルデータを取り込むのであれば、iTunesに限らない話です。けれどファイル名のリストからアルバム名、演奏者、曲名などを捜すのはそんなに簡単ではありません。演奏者や曲名の他にジャケットのグラフィックなどから捜せるiTunesのライブラリーはやはり便利です。
ただプレイヤーとして最高とは言いかねます。便利なiTunesライブラリーを使いながらいい音で聴きたい人にはAudrvana Plusが良いよという話を何度かして来ました。
iTunesのプレイヤーを使えば遠くのAirMacExpressまでWiFiで飛ばす事も出来ますが、Audirvana Plusではそれも出来ません。けれどAirfoilというソフトを使えばAudirvana PlusだけでなくブラウザでYouTubeを見てもQuicktimeやRealPlayerで動画を見ても全て遠くのAirMacExpressまで音を飛ばす事が出来るよ、という所までがおさらいです。長くて済みません。
Audirvana Plusが新しくなって1.4.2になりました。macOS10.7との関係も整理されたのでしょうか、喜んで更新したのですが、音が出ません。困ってmailを送った所以下の返事が届きました。
Hello,
Airfoil is using CoreAudio for hijacking the audio signal. Direct Mode bypasses CoreAudio. Thus Direct Mode needs to be disabled in Audirvana Plus user preferences when using.
Audirvana PlusがmacとiTunesの長い回路をバイパスさせる仕組みらしいとの話をしましたが、新しいダイレクトモードにすると更に飛ばす範囲が増えて Airfoilが音を取り出しているCoreAudioも使わなくなってしまう、だからAirfoilから音は出ませんよ、と言う事らしい。
困りました。幾つかの解決法の中で、お金や掛かる手間を考えれば、iMacからDACまでを長い光ケーブルで繋ぐのが唯一の方法に思えました。10mのケーブルを買って音が出るのを確かめました。まだ短い様なので12mのケーブルを頼みました。
2013-01-07 カテゴリー: AUDIO, コンピューター | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
古色蒼然とした古いだけの機械を名器などと持ち上げて、有り難がったり、人様をたぶらかそうとする輩を好みません。自分で聴き比べる事もせず、伝説だの噂だのばかりを有り難がって、騙されたくて仕方が無い人達とも距離を置きたいと思います。
2012-09-16 カテゴリー: AUDIO, music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)