今まで電源用のタップに何万も払って効果があるのか、高いクライオ処理とやらが本当に効くのか、大いに疑問でした。でもこれは効くかもしれない。探し出したらどこも売り切れ。困ったと思っていたら、買い占めた人がヤフオクに出していました。競り合う人もいて3900円もしてしまいました。これで効かなかったらどうしてくれようと思いました。でもね、何とかメッキ端子に何とか処理の何とか効果、二口壁コンセント一つ38000円よりずっと合理的な投資に思えます。一方でこうしたフィルターは、どんなノイズがどこから出ているのかが判ってこそ、打つ網の場所も決まるもの、どんなノイズに効くのか判らぬまま闇雲に入れて効く物じゃないとも思います。 パワーアンプにはダウントランスを入れて単相200vを100vに落として使っています。電源に効くおまじないは色々な物があって迷信と妄想のカタマリのような世界ですが、このトランスは効きました。今まで電源関係ではっきりとした効果があったのはこのダウントランスと6Nのコードだけです。(整流管やコンデンサでも音は変わりますね、)どちらも音が少し大きくなって特に低域が元気になりました。ダウントランスを入れた時には楽器の音の周りに空気感のような広がりも感じました。ただノイズフィルターになったとは感じませんでした。DACとPriを兼ねるMYTEK DIGITAL STEREO192-DSD-DACとチャンネルディバイダーは100vを壁コンセントから取り出した後に100v-100vのトランスを入れています。こちらのトランスにはノイズフィルターにならないかと期待しました。気のせいだと言われれば反論出来ない程の効果でした。今度はこのトランスの後にコイルを入れて見ました。どこが変わったのか判らないなどと思ってそのままスイッチを落とすのを忘れていました。おっといけない、スイッチを落とそうとして気が付きました。スイッチが入っている筈なのに、いつものハムが聞こえない。ホーンに耳を付けて初めてかすかな音が聞こえます。 真空管のプリアンプの時には何度アースラインをいじった事でしょう。そもそも理屈も判らぬ人間がいじり回して治る物でもない。120dbを超える高感度スピーカーを素人細工の無帰還アンプで鳴らそうというのだから、ハムは仕様がない。屈辱に耐えてスピーカーに抵抗を入れました。10〜15dbほど能率が下がっているはずです。それでも無音の時にはかすかなハムが聞こえていました。
散々苦労しても止められなかったハムが嘘の様に治まりました。音楽のバックに漂っていた暗騒音も静かになったようです。無くなって初めてあれが騒音だったのだと気が付きました。 作ったアンプのハムに御悩みの方、あなたの作ったアンプの所為ではなかったのかもしれません。何時になったら出回るのか判りませんが、又お店に並ぶ様になったら是非試して見て下さい。
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