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銃・病原菌と鉄

 

彼(ジャレド・ダイヤモンド)が高校生達に話す番組を何度か見ました。それぞれが面白かったのですが、部分的な摘み食いに終わってしまった気がします。彼が何を言いたいのかを知りたいと思いました。けれど本を買って読もうとまでは思いませんでした。YOUTUBEにある事を教えて貰って感謝します。本も読まず動画やネットの検索などで解ったような気になるのは拙いと思いますが、大まかな全体像を窺い知る事が出来た気もします。

彼は持つ者と持たざる者の違いと言いましたが、これは彼が西欧に属している後ろめたさ故の表現で、本来世界中に出て行って人を殺した人間と殺された人間の違いと言うべきでしょう。

人種の優劣では無く地理的な要因だと言うのも科学と言うより道義的な願望に近い気がします。違いを進歩或いは善と捉えれば謙遜です。彼は良い人なんでしょう。違いで起きた人殺しだとすれば地理の所為だと言うのは責任逃がれとも受け取れます。

銃や剣、蒸気機関車やガトリングガンはインパクトドライバーの先に付けるビットの違いであって、まずはマキタこそが偉いと言うべきでしょう。西欧社会におけるマキタとは何かそれはキリスト教だと思います。凶悪な一神教と病気が世界中に出て行って猛威を振るった。これが世界の不幸の始まりだと。本書のタイトルは’キリスト教と病原菌’であるべきだと、段々道が逸れてしまいました。ケチはつけましたがお話には面白いところが沢山あったと言うのが正直な所です。

 

2021-05-04 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0)

小沢さとる 偉い!

707の爆雷

 

 

 

 

 

 

 

小学生も後半になると、このまま中学でも嫌いな勉強をするのが嫌で、小学校を出たらマクラーレンかピニンファリーナの丁稚に行きたいと思う様になりました。その前は潜水艦漫画の小沢さとるに最大の尊敬をしていました。尊敬する小沢さとるのサブマリン707ですが、潜水艦狙いで投下された爆雷が、設定された爆発深度と潜水艦との深度差で爆発せず、潜水艦の上に載ってしまうなんて事が有る物だろうか、有り得ないとは言えないが、都合が良すぎると思っていました。YOUTUBEの36分10秒あたりからご覧ください。本当にこんな事が有ったとは驚きました。小沢さとる 偉い!

 

 

 

 

2017-07-18 カテゴリー: books, motion picture | 個別ページ | コメント (2)

火山のふもとで

松家仁之アーノンクール

 

 

 

 

 

 

 

 

 自らを建築家と名乗る事にてらいと逡巡があります。お客さんの中には建築家の先生扱いをしてくれた方もいらっしゃいましたが、普通は設計屋さんと呼ばれます。それを不当と思う気持ちはありません。

しばらく前に「若き建築家のひそやかな恋とコンペの闘い」を描いた小説が幾つかの書評で褒められていたのは読みました。若き’建築家’のお話に我が身を擬える気持ちはありません、ただ身近な世界でもあって、こそばゆい気もします。畑違いの人が描く建築家像は大抵妄想ばかりで的外れ、近寄るのも恥ずかしい事があります。逆に的外れでないのは自分勝手で迷惑な人種と書かれる場合です。そんな訳で評判の小説を手に取る事はありませんでした。

たまたまアーノンクールについてのお話が聞きたくて、出かけた会の話し手が件の作家兼編集者でした。アーノンクールからツバイク、ボネガット、須賀敦子までのお話を聞いて興味が湧きました。会場で件の小説を手に入れました。

映画やテレビでも建築家を取り上げて何らかのドラマをでっち上げる為、恋やコンペを持ち出してくるのを見た事があります。けれど建築設計やその過程そのものがドラマのモチーフになるのを見た事がありませんでした。現実の設計において生じる葛藤はテレビドラマと無縁でそうした題材にはならないと思っていました。無理やりドラマを作れば根拠のない恥ずかしいものしか出来ないとも思っていました。

クライアントの口から突拍子もない注文が出てくる時。全体の計画と矛盾したり、予算オーバーになってしまうなんて話はドラマで出てくる可能性もあるでしょう。でもこの本の中に出て来る対処や信条には設計からはよその人が書いたとは思えないリアリティがありました。

物造りや設計が人を驚かせてナンボの見世物に成りかねない事、そうした事に含羞や危機感を持つ人もいる事。

「理不尽なものに押し切られる事もあるだろう。相手のある仕事だからね。ただただ最後に押し切られるにしても、自分の考えは、言葉を尽くして伝えるべきなんだよ。そうでないと自分の考える建築がどこにもなかった事になってしまう。」

畑違いの人にこんな事を言われるとは思ってもいませんでした。

「建築にはこれ見よがしでどこか意表をつこうとするところがある。けれど先生の設計は含羞なんだよ。」

これ見よがしな世界には意外かも知れませんが、建築の世界には’先生’のモデルと思しき吉村順三の信奉者も多くて、これまで何十年か、私も仕事の中で吉村順三に関する話をあちこちで聞いて来ました。狭い建築の世界では暗黙知とされている項目が幾つもあります。畑違いの人が良くもまぁこれだけ集めたなと思いました。作家自身の創作に依る所もあるのでしょうが、日本における建築の世界で吉村順三がどう言う存在か、よその世界の人に知ってもらう良い機会だとも思います。

「なんとなくクリスタル」って本が好意的に取り上げられる事は少ないと思いますが、ここでは悪意を含みません。音楽や食べ物にについては村上春樹もよく取り上げます。テディ・ペンダーグラス、マーラーやグランパルティータと言う選曲が状況の説明にもなっているのでしょう。80年代初頭 もう一つの「なんクリ」と読めない事もありません。ルノー・5(サンク)にボルボ240、シトロエンDS、プジョーの305(309.306.505は覚えているけど305は見た事がなかったなぁ)、マイケル・フランクスにAOR、麻里子のデッキシューズに雪子はメインハンティングシューズ、リンにクォードにタンノイ。ただヴィンセント ブラックシャドウを普段使いするのはちょっと大変なはずです。1泊か2泊、軽井沢までのツーリングなら無理は有りません。けれど’夏の家’でひと夏のメンテナンスが可能でしょうか。記号としても強すぎる、別の意味を持たせてしまう気がします。もし若い所員がスポーツカー好きとの設定であれば、ヒーレーやトライアンフ、エランでしょう。安いのを探してポルシェもあり得るでしょうか。そこでガルウィングの300SLじゃまるで意味が違っちゃう。主人公の先輩を説明するのに、古い英国製オートバイであれば、私はベロセット辺りが適当と思いました。持ち主の環境が桁違いとの設定であれば良いのかも知れません。

私は1981年にある美大の建築科を卒業しました。就職先を捜す折、卒業生名簿の中に吉村事務所に勤めている人を見つけて電話をした事がありました。独立後シェアしていた事務所で机を並べて仕事をしていた3年先輩の女性にサンクを勧めた事も思い出しました。(恋愛には関係の無い話でしたけど)私自身がサンクに乗るようになったのはずっと後、シュペールサンクが中古になってからでした。

恋模様については私の守備範囲外ですが、建築の話には大変感心しました。先生の言う美校と’ぼく’の美大の使い分けも正確です。逆に私の知らない世界も何重もの下調べの上に出来ているのでしょう。暑い夏の間、事務所ごとの避暑をするレーモンド事務所の昔話は聞いた事があります。けれどそれは、戦前の話でしょう。クーラーの行き渡った80年代にどこかの事務所で続いて居たのでしょうか。でも取り上げたい美風とする気持ちは良く分かります。浮世離れした別世界に飛んで行くのに又とない仕組みでもあります。世知辛いこの世との行ったり来たりが生まれるのも好都合でしょう。学校を出て80年代から現在までの時代の流れを過ごして来て思い当たる事も沢山ありました。建築など興味の無い方にも、どこかで思い当たる事があるかも知れません。

とっても良く出来ているけど、全てが受け身で何が言いたいのかが分からない。何にもしないのに周りの人が大事にしてくれる。この本だか主人公の事だかわかりませんが、薪を丁寧に積む事と昔の先生に似ている事だけだと納得が行かない人もいるかも知れません。けれど、世の中には色々な物を大事に思う人が居て、こうした小さな物で決まっていく事ってあるんだよと思います。自分以外の大人の勝手な都合と思惑で事が進むのは良くある事です。けれど一人の若者を姪の相手にとまで見込むのにはもう少し時間が掛かる気もします。

前の時代への憧憬と、自らの立つ所 価値観への自信と読んでしまうと、(自慢と書くと悪意ととられてしまいます)文句を言い出す人がいても不思議はありません。

皆が知っている、日本にも馴染みが深い、日本人の情緒に訴える所の大きいライトと、タリアセン、不倫が小説と言うお料理の為に必要だったのは良く分かります。ライト-レーモンド-吉村との軸があるとすれば(私はあまり無い気がします)一つ飛ばしただけかも知れません。けれど、日本には希な合理とある種の無名性を吉村順三に感じる私はライトと不倫をネタにする事に馴染まない物を感じました。けれどこれは個人的な問題で人様に同意を求める物でありません。何より、どこにも吉村とは書いていない、多くの人に読んでもらう為のフィクションなのですから。そうしたズレを含めてとっても感心しました。お勧めします。

 

2016-12-05 カテゴリー: automobile, books, motorcycle, music, 建築 | 個別ページ | コメント (0)

出て来たモノ3

Ken Dallison

長い事行方の分からなかった ’自動車のイラストレーション’穂積和夫著 が出て来ました。HOW TO DRAW CARSと書いてあります。非常に分かりやすいハウトゥー本ですが、それ以上に、素晴らしいイラストレーション集になっています。ここに上げたタルボ・ラーゴとブガッティを描いたケン・ダリソンにも随分憧れました。

子供の頃に憧れた物を大人の目で見て落胆する事は良くあることですが、今回に限っては全くの杞憂でした。どのページを見ても感心することしきり、上手いなぁ。

ここ暫くオートモビルアート連盟作品展を見ています。新しい人だって出て来ているのに、松本秀実、穂積和夫、児玉秀雄、細川武志。45年経っても私の好きなイラストレーターの顔ぶれはちっとも変わっていない事が分かりました。児玉さんは上手くなってるなぁ。穂積さんは建物よりメンズファッションや車を描いている方がずっと魅力的だな。

中学生だったと思います。丁度この本を読んでいた頃でした。善福寺川沿いの公園から白山神社の坂を上がった草むらにTR3やナッシュ・メトロポリタン、DUCATIもあったな。他にも何台かが停めてありました。一台のカバーシートをめくってみたらフィンのついたオイルパンにABARTHと有りました。日本グランプリに出たアバルトシムカ1300でした。布基礎では無しに並べた独立基礎の上に建つ縦嵌めの家が、イラストレーター熊沢俊彦の家だと知ったのは暫く後でした。

図版はクリックして大きいのを見て下さい。

 

2015-05-06 カテゴリー: automobile, books, paintings | 個別ページ | コメント (0)

知られざる丹下健三 芸術新潮

丹下芸術新潮

丹下さんが打破すべき権威と体制にあぐらをかいた既得権のカタマリに見えたのは何時からでしょうか。新宿の都庁をこれからも維持して行くのには莫大なお金が掛かると聞きました。誰より大きい自らの墓石を建てたかった。目前の巨塔を建てる事だけが目的で維持やメンテナンスには興味も無かったのでしょうか。メタボリズムって言葉の中には今時のサスティナブルなんて言葉と重なる所は一切無かったのでしょうか。

その時期が定かでは有りませんが、彼が社会の流れとはずれてしまったと感じる時がありました。黒沢明に同じ様な感想を持ったのと同じ頃かも知れません。けれど寧ろそれは憐憫に近い物でした。許せないと感じたのは都庁だったと思います。

この本で思い出しました。なんてったって明治以来の日本の建築家でナンバーワンは彼しかいない。広島や成城の自宅、代々木の体育館には文句のつけ様がありません。素晴らしいとしか言いようが無い。他にも山の様に並ぶ名作の中では山梨文化会館と新幹線の脇にたつ静岡新聞が好きです。此処いら辺りに比べると磯崎も黒川も槙、谷口も遠く及ばないと感じます。(東京カテドラルなど好きじゃないのも有りますが)

 坂本先生の研究室やゼミの同窓会に先生の名前を付けたりせずに例の会って名前にしたのは悪くないと思っていました。前例が有ったとは知りませんでした。

2013-07-29 カテゴリー: books, 建築 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

建築の教科書?

建築の見方建築って、どうやって勉強するのがいいんでしょうね。どこかの大学に行けば教えてくれるものでしょうか。色々な授業を受けたし色々教えてもらったはずですが、何も習ってはいないとも言える気がします。一冊読めば全てが判る教科書なんて物にもお目に掛かった覚えがありません。未だにどうしたら勉強ができるか分からないなんて思っていました。

何より見る事でしか始まらない。けれど世界中を飛んでまわれる人は限られています。

ならば写真を見せれば良いんだと、ここまで分かっていれば出来る事も有りそうです。

これは良いと思います。これ一冊で良いかも知れない。

けれど逐語訳より大部分の人達にとって分かりやすい意訳が出来なかったものでしょうか。大学院で建築史をやろうという人には正確な直訳も良いかも知れないけれどそんな人は少ないと思います。

それからパラディオのロトンダがアメリカにあるとは知らなかったなぁ。

2013-07-17 カテゴリー: books, 建築 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

AN EDUCATION

17才の肖像 17才の肖像

映画にはいつも期待しすぎてしまいます。勝手に期待をしすぎて良く落胆もします。逆に全く期待していなかった映画が良いと舞い上がってしまいます。

何が上映中かも知らずに寄ったギンレイホール、4時過ぎに行ったら次の上映は4時20分からです。2本の内1本はまだ見ていないウディアレンでした。これは丁度良い、今日は2本を見て行きましょう。

ウディアレンの1本は、最近見たマッチポイントやバルセロナに比べても特別に良い出来だとは思いませんでした。良く出来てはいるけれど、アニーホールやマンハッタンの様にぐっと来る訳でもありません。名前も忘れてしまいました。

全く知らなかったもう一本 ’17歳の肖像’ 。全く期待していなかったものだから不意打ちを食ってしまいました。女の子の退屈な毎日、そこから見た事も無い大人の世界へと連れて行ってくれる男、そして初めてのセックスとどこかにありそうな話です。林真理子の書いた本もあった気がします。(ストーリー自体は通俗の極みだとケチもつけられます)

男の子が色々な経験をして大人になって行く映画は山の様にあります。大体は初めてのセックスの話でしょう。どれも同じありふれたと言えるものです。けれど傑作がいくつもあった気がします。

どんなにありふれた話も素敵な映画になる可能性があって、どんなに特別な話もつまらない映画になる可能性があります。

訳の分らぬ邦題で損をしている様に思います。原題はAN EDUCATION、この題でこそ映画の意味があると言うものです。まず堅苦しい学校教育があって、それとはまるで違う大人の世界を教育されて、退屈な学校教育を全て否定します。けれど古くさい教養の中の大事なものに気が付いて行く。こういう事なんだと思います。男の私にも十分以上に素敵な女の子映画。全ての女の子と、女の子だった人に是非、お勧めしたいと思います。

PS

あんな間抜けなフランスかぶれは日本だけかと思っていました。

篤姫の人気は日本だけだと思いますが、宮崎あおいは向こうに行っても人気が出るかも知れません。

ロシアのメドベージェフはこの映画の男と似た所がないでしょうか。スタイルカウンシルのミックタルボットも似て見えます。オールバックにしている時には気が付きませんでした。俳優の伊勢谷友介は前髪を下ろすとポールウェラーに似てない事も無い。・・・・役に立たない連想が止まらなくなってしまいました。

ラファエル前派って人気あるんですよね。あれを良い趣味や教養の例にあげるのはどんなものかなんて言ったらイギリス人は怒るかなぁ。イギリス人には一度言ってやりたいと思っていました。絵は良く描けています。でも心根が日本の少女漫画や竹久夢二と同じセンチメントだと。風俗として取り上げるべきものであってファインアートとして取り上げるのは如何なものか。・・・・愛する音楽と絵画の中で自国産はエルガーとターナーとこれぐらいだとすればケチをつけるのも可哀想でしょうか。

ブリストルにナルニア。イギリス人は61年当時の誇りや心の支えを随分失ったのかも知れません。一緒に見たもう一本もロンドンの話でした。ジャガーを自慢していましたが普段乗っているのは日産とトヨタでした。暫くすると韓国製と中国製になるのでしょうか。中国の前で霞んでいく日本人が更に揚げ足を取る様な事は止めておきます。映画の中、61年のイギリスはとっても素敵です。

2010-08-20 カテゴリー: automobile, books, motion picture, music, paintings | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

WENDYとLittleHonda

WENDY-little honda

i-tunesの音楽ライブラリでは、いつもジニアスが関連するお薦めを並べています。レコードやCDを買うより安い事が多いと思います。

フルアルバムズなんてサイトからは、MP3なら幾らでもタダでダウンロードが出来ます。必ずしもお好みのアルバムがタダになっているとは限らないし、時間も掛かります。音質もMP3ゆえの限界があります。

欲しいものがあったらまずタダで手に入る物か確かめてからとは心がけているのですが、ついi-tunesのサイドバーをクリックしてしまいます。

わざわざLP1枚を買ったり、シングルに何百円も払う気が起こらない。けれど安ければ欲しい一曲があります。レコードでもCDでもラジオでも今までの音楽配信だったらわざわざお金を払おうとは思わなかった気がします。

物が全て、安くなったりタダになったりする中で、お金を巻き上げる仕組みがまだ作れる事に感心してます。

他所の国では2000円もしないCDを2800円で売ろうとする日本のレコード会社や、とんでもない値段を吹っかけて来る洋書屋さんに腹を立てていました。そうした訳でアップルの新しい配信システムに飛びついた訳です。この世が全てマイクロソフトの支配下にだってなってしまいそうな時もあったのに、徳俵ギリギリからいつの間にか相手を土俵際まで押し戻した様にも見えます。日本のレコード会社憎しの私には愉快ですが、このままアップルに全てを委ねていい物かは議論の分かれる所かも知れません。

こうして買ったのは村上春樹言う所のスーパーイノセントなビーチボーイズです。いつの間にかとんでもなく偉くなってしまった人の一言で何十年か前の事実が書き換えられてしまう様な気がしています。大事なのは、ほんの数年のスーパーイノセントなビーチボーイズではなくて、天才ブライアンウィルソンの苦悩とペットサウンズだ。こうした意見が間違っているとは思いませんが、世間の受け取り方とは違っていたのでは無いでしょうか。

当時まるで売れなかったペットサウンズについて言えば、ついこの間まで車と女の子の話しかしなかった奴が、いつの間にか髪と髭をのばしたら、インドに行こうかと思うなんて真顔で言い出した時の困惑に似ていると思います。こんな事言わなくても誰でも一度ペットサウンズを聴いてもらえば分ることですけどね。

PS

海辺の兄ちゃんが女の子のお尻を追いかける音楽と海辺の兄ちゃんが深刻ぶった音楽のどちらがお好みでしょうか。私は当時ペットサウンズを買わなかった人達の気持ちが良く分かります。こんなフンヅマリみたいな音楽を期待していた訳じゃない、と言うことだったのでは無いでしょうか。

皆様の御意見を是非伺いたい所です。ごまめの歯ぎしりって奴を残しておきたいと思いました。

2010-05-08 カテゴリー: books, motorcycle, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

はなのすきなうし

Photo

真珠湾攻撃が昭和16年の12月。父が学校を出た昭和17年には、既に出版物の検閲も始まっていた様です。そんな中で闘う事の嫌いな牛などと言う絵本が買えたのも、今考えれば不思議な事だったみたいです。

何冊かを買ってあちこちに配ったり薦めたりしたらしい。

中には本屋さんに勤める親戚もいて、手元のこの本は戦後暫くして私達兄妹が生まれてから、その本屋さんから出たのを買い直したものです。

小さい時から身近だったこの本の挿絵が大好きで、ネタに困った今年の年賀状に使おうと思います。戦後の本だろうと思っていたので出版当時の話を初めて聞いて驚きました。父に取っては特別な絵本だったらしい。

PS  その後いくつか検索をしてみた所、原書の発行が1936年(昭和だと11年)スペイン内戦の年で、日本国内だけでなく発刊当時から戦争に対して含む所があるのでは、と言われていたようです。

どうも英語だった様なのですが、スペインだかイギリスだかどこの国の本だったのかが分かりません。マンローリーフ作ロバートローソン絵、ラテン系の名前じゃなさそうですね。アメリカなのかな。だとすれば’誰が為に鐘は鳴る’に通ずる世相が在ったのかも知れません。(ヘミングウェイの出版は1940年)もうひとつ、どこを捜しても昭和29年岩波から児童向けの本として発行された話ばかりで、戦前に日本ではどこから出ていたのかが分かりません。大きな物の影に隠れると小さな事実などは分からなくなってしまうのが歴史という物なのでしょうか。

2008-12-26 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

家のワークショップ

Photoもう,先週のことですが、五十嵐事務所に頂いた案内状を持って青山のフトイ展まで出かけました。
こんな事でもないと都心に出かける機会もないのです。
五十嵐事務所のインスタレーション(というのでしょうか?)は5センチか10センチのグリッドで天井から糸を垂らし、その内何本かの光ファイバーで床が照らされる仕組みです。大変綺麗でした。
予算の倍近くになった見積りを見て、五十嵐さんはひるまず、所員による施工で乗り切ったそうです。パートナーの川村さんは事務所に組合が出来たらどうしようと笑っていました。

偶然ですが会場で、予備校時代の真壁先生にお会いしました。
早速、鞄からこの本を取り出して、説明をして下さいました。
各建築家と子供達とのワークショップは、子供達自らの身体と色々なスケールが、小さな切っ掛けで繋がって行く様が大変に魅力的です。

勤めていた頃、幼稚園の計画で、思い切り軒の低い切妻を考えた事を思い出しました。両脇の低い子供サイズと中央の大人サイズを行き来する事で色々なズレが出来たら面白いと思いました。

本はワールドフォトプレス、WORLDMOOK、OZONE「親子で考える家の」学校の記録、企画監修;真壁智治 税別1333円

2008-11-08 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

江戸三00年「普通の武士」はこう生きた

Photo 前から気になっていたのですが、サムライだの武士道だのと言った途端に、何故こうも根拠の無いまま、舞い上がってしまうのでしょうか。
源平から明治維新までを通して、一貫した武士道などという物があったとも思えません。
新渡戸稲造の本も、その「武士道」という名前と本の存在だけが意味を持っていて、中身に意味がある訳でもありません。(大した歴史を持たないアメリカあたりには十分なデモンストレーションだったことは評価すべきですが。)
日本から外に出て、何かしら倫理的な根拠をでっち上げる必要があったこと、彼の個人的な状況は誰が読んでも察しのつくところです。
読みもしないで、本の名前だけを有り難がる人達には、それなりの理由と状況があることぐらいはわかります。タダ、あれだけ本屋に並んでいて誰も読んでない訳でもないでしょう。同じ意見を聞かないことが不思議でした。私の他に素直に読んで素直な感想を持つ人をやっと見つけました。
ただ、勝手に理想化した武士象を意味の無い物としか考えられなかった私と違って、
実際の武士がどういうものかを検証した上で、日本人にある種の高揚をもたらすだけでなく、外国の人間にもある種の尊敬や誤解を与えうる武士に、それなりの利用価値を認めている所が私より大人ですね。

本書に寄れば、現実の武士は、働きもしないのに威張り散らし、賄賂や役得などで姑息に利益を得る事に罪悪感を持たず、暇で他にやる事もない割には勉強もしないし、いざ鎌倉という時には戦わなければならないのに、その心がけも実際的な準備もしていないのが実態だったとあります。人口の5パーセントしかいなかった訳ですから、大部分の百姓、商人、が日本を支えていたはずです。ご先祖が百姓よりお侍の方が聞こえが良い。大部分は百姓の子孫である今の日本人が他所に向かってサムライニッポンなどと胸を張る。こういった私達の精神構造が間抜けだなんて言ったら怒られるのでしょうか。

江戸時代になるまで正座はほとんど見られなかったこと。あぐらか片膝立てが多かった様です。千利休は正座をして茶をたてた訳では無いとか、国と呼ぶ事はあっても、藩と呼ぶことは無かったとか、太刀と刀の違いとか、面白い話も多かったと思います。

2008-08-24 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

クルマが先かヒコーキが先か

出先で2時間程、時間が出来てしまいました。
冷房の効いた喫茶店で時間を潰すのに、久し振りにNAVIを買いました。
もう長い事連載している、’クルマが先かヒコーキが先か’のページが楽しみです。先月はメッサーシュミットだったみたいです。戦闘機と三輪車の話でしょう。今月はハインケルの話です。飛行機と戦後のキャビンスクーターの話です。He111爆撃機の絵で嬉しくなってしまいました。
子供の頃作ってもらった、べらぼうに出来の良いプラモデルを思い出しました。
映画バトル オブ ブリテン(邦題は空軍大戦略)では、大陸側の飛行場
滑走路の遥か先にまで並んでいたのが忘れられません。
メッサーシュミットBf109を上回る性能を持ちながら、政治的な理由で採用されなかったHe100Dも昔から憧れていました。ほとんどの二次大戦独軍機については色や迷彩について詳細な資料がプラモデル塗装の為に揃っています。ただコンペに破れて正式採用のなかったハインケルの戦闘機については白黒写真しか見た事がないので何色だったのか分かりません。

児玉英雄のレンダリングと同じく連載が本になっています。
1冊目は持っています。その後もまとめて読みたくなりました。

その後、別の本を探すのにたまたま入った本屋で、ふと見上げたら目の前に2冊目と3冊目が並んでいました。
こんな事もあるんですね。Photo

2008-08-05 カテゴリー: automobile, books | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

生物と無生物のあいだ

入院中に読んだ本の中で二番目に面白かったのは、話題の福岡伸一’生物と無生物のあいだ’でした。
生命とは何かという命題に、いきなり、自己複製を行う仕組みである。と言い切られてしまいます。そりゃまぁそうだけど、もう少し目新しい面白いこと言ってくれるのかと思いました。
それは私が生殖行為による子孫といったつまらない連想しか出来ない所為でした。
口に入った物が分解されてそれぞれの細胞に届いて、排出されて行きます。
分子レベルで考えると常に代謝が繰り返されていて、去年と同じに見える私の顔もキズの跡も、去年と同じ分子は何一つ無い。全く同じに見える形質が保たれているのはなぜかなどと言われると格段に面白くなって来ます。
DNAの解明に関しての歴史的経緯や周辺の人物像も興味深いものでした。

最初で失いかけた興味をつないでくれたのは、野口英世の話だったのかも知れません。狭い日本の中だけでなく、外の世界からどう見えるのかには,関心がつきません。

雑誌に載っていれば、読む事もありますが、渡辺淳一の本を買おうとは夢にも思いません。けれど、結婚詐欺まがいを繰り返す野口英世について書いてある’遠き落日’を読んで見たくなりました。

どこかでゴシップと生物学のあいだの方がいいとか、ニューヨーク観光案内とも書いてありました。上手い事言うなと思いました。観光案内、ゴシップ、生物学のいずれにせよ、こんなに人を引き込むのは大変です。それになかなかの美文というのでしょうか、こうした文章を目にする機会は極く少ない様にも思いました。

2008-07-18 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

シュリーマン旅行記

入院中に読んだ本の中で、一番面白かったのはシュリーマン旅行記・清国・日本でした。
何カ国語も独学でものにする語学の天才だったり、考古学に関して素人だったり、商人として世界中を飛び回っていたのは読んだ事がありました。
けれど、ペリーに開国させられてすぐに、あのシュリーマンが日本に来ていたとは知りませんでした。

頑に鎖国を貫いていたのに、アメリカに無理矢理開国させられた日本は世界中の興味の的だったようです。けれど外国人が攘夷派に襲撃されることも多くて、各国公使も江戸を引き払って横浜の居留地に籠っている様な状態では、興味はあっても実際に日本に上陸した人間が多かったとは思えません。
八王子まで出かけたり、江戸見物を何度もしていたなんて、王子見物の折には扇屋でご飯も食べています。
既に世界中を旅していて、奇想天外な風俗や習慣にも客観的でいられたのでしょうか。
驚く程、偏見が少ない。けれど直前の中国には明らかに嫌悪感を抱いています。
日本に対する好意が不思議でなりません。
上陸の折、税関の官吏に一分づつ渡そうとした所、ニッポンムスコ(日本男児?)と胸を叩いてこれを受け取らなかったらしい。全てが袖の下で動く清から来て最初の出会いが最後までの印象を良くしていたのかもしれません。
大名屋敷の構造から庶民の長屋、公衆浴場から寺子屋、中国の寺と日本の寺の違い、
生活習慣、あらゆる物を正確に偏見なく観察しています。
複雑極まりない社会構造の中で天皇と将軍、大名との関係も見極めています。
こうした観察と理解が彼の商売の成功の原因なのでしょう。

日本紹介としてはイギリス公使オールコックによる大君の都を読むと良いとも書いてありました。日本語訳があるならこれも読んでみたくなりました。

こうした幕末から明治初期の日本に関する報告には、お歯黒の話が必ず出て来ます。結婚した女性全てが歯を黒く染めていたと。だとすると全ての時代劇はその点に関して嘘っぱちだと言う事になります。

食事はめいめいのお膳を床においてしていたと思われます.ちゃぶ台を家族で囲む食事は明治を通して広まり、大正昭和で完成した近代化だったはずです。先日何かの時代劇でちゃぶ台が出て来ました。これも嘘じゃないかなぁ〜?

2008-07-17 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

青春デンデケデケデケ

入院している間、持って行った本を読んでしまったので、病院の談話室の本を沢山読みました。
藤沢周平と平岩弓枝は、去年の入院で読んでしまいました。

どこかの誰かがこういった本を書いているだろうとは思っていました。
最後まで私の期待を一切裏切る事がありませんでした。
まったく思った通りの本でした。
これを高評価と見るか、そうでないとするか良く解りません。

けれど、最初から最後までその健全な事に驚きました。
私の高校も本当の不良などはいない高校ですし、それほど不健全だった訳でもありませんが、身の回りのあらゆる事に懐疑的で、心根がすさんでいた様に思います。時代と土地柄の違いだけでは無い気がします。

身の回りのサンプルだけで一般化して良いものか心配ではあります。
けれど、都内のあまり評判の良く無い高校から、大学に入って周りを見渡すと、都立の有名校や県立の進学校、それぞれ近所で一番の学校から来た人達は、基本的に人生に対して肯定的に見えました。
それと同じ様な違和感を此の本に感じました。

2008-07-11 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

カンガルー日和

大学の1年の時には、国分寺の裏道ひとつまで覚えていた訳ではありません。
クラブの先輩に連れられて行った店は、もう3軒目か4軒目で今となっては正確な場所が特定できません。酔っぱらってもいたと思います。
国分寺駅の南口を出て、左の坂を降りて、殿ヶ谷公園を過ぎて、
多分、交差点までのどれかビルの地下だったと思います。
ピーターキャットという名前で、猫の置物だらけだったことしか覚えていません。
国分寺に限らず、中央線沿線ではままある事かもしれません。
国分寺も不思議な町で、飲み屋の数が多い割りには、やくざや喧嘩といった危険な匂いのしないどこか間の抜けた町でした。
特に南口の間抜けなことと言ったら、今から考えるとあきれてしまいます。
到底商売が成り立っている様には見えない個人の道楽のような店があちらにぽつん、こちらにぽつんとありました。
都心では勿論、まるっきりの田舎でも成り立たない変な店だらけでした。
バブルと呼ばれたあたりから、間の抜けた隙間だらけの南口にもビルが建って、お店の家賃や保証金も馬鹿みたいに高くなってしまいました。払えなくなった店もあった様です。

そのお店が移転したのは、バブルよりずっと前、私が大学の2年になった頃でしょう。
千駄ヶ谷に移ってからは、駅を降りて鳩森神社の手前、ガラス張りの2階にありました。
秩父宮や国立競技場で、大学ラグビーの対抗戦や交流戦を見た後に良く寄りました。
友人たちはコーヒーとケーキを、私はロールキャベツを良く頼みました。
その後、お店は人に譲った様でした。
人気作家が毎日店に出る訳にも行かなかったのでしょう。愛想の良いタイプにも見えませんでした。

村上春樹の短編を読み始めたのが、大学の何年の時だったのか良く分かりません。
当時、片岡義男が流行っていましたが、読んでいる事を自慢できる様な代物ではないなと感じていました。若い男性がちょっと格好を付けたくても実際には実現出来ないこと、そう言った何かの代償行為に思えたからです。
私が村上春樹の短編を読んでいたのもまるで同じ仕組みに思えました。
だから、同じ様にあまり自慢の出来る話では無いと思っていました。

出て来るのはサンドイッチと缶ビール、スパゲティーにドーナツ。
神戸育ちが納豆を食べない可能性はありますが、ご飯と味噌汁も食べないのでしょうか。
そうした片仮名と、何の役にも立たない話の羅列、意味の無い話をスパスパと切り上げて行く所に、快感を感じました。
彼について語るべきはスタイルであって内容では無い気がしていました。

けれど、世間では私と違ってもっと深い読み方をするのでしょう、期待する物も大きい様です。彼もそれに答えて立派な長編をものする様になりました。病院の本棚にあった古い短編集を久し振りに読み直しました。昔と同じ快感がありました。短編集自体と私には一切の進歩がありません。

彼によればビーチボーイズがスーパー・イノセントな歌を歌っていたのは、長いキャリアのほんの数年に過ぎない。問題は天才ブライアン・ウィルソンの苦悩とペット・サウンズだということですが、私の好きなビーチボーイズは初期のまさしくスーパー・イノセントな何年かなのです。

PS

先程、自分には叶わない何かの代償行為を、あまり自慢が出来ないなどと申しましたが、男一匹がき大将や課長島耕作、渡辺淳一、少女漫画も皆同じ仕組みだと思います。

自慢も出来ないけれど目くじらをたてる必要も無さそうです。

2008-07-10 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

最近のOとX (マルとバツ)

Photo自動車にオートバイ、自転車ってまず絵にならないんです。
自動車の得意なイラストレイターに描かせても、素敵なイラストレーションになることはあっても、’絵’にはならないんですねぇ。
絵の大家、画家に描かせても、まともな自動車にはならないんですねぇ。
この表紙には、びっくりしました、上手いなぁ〜。
一人の人間の中で、自転車の美しさを熟知していることと、絵がうまい事、が重なることも稀です。
自転車には興味も失せていたのですが、表紙に惹かれて買ってしまいました。
装飾的なカッタウェイラグはあまり好きではなかったのですが、それも含めて自転車こその美しさが’絵’になっているように思います。綺麗だなぁ〜。達者だなぁ〜。
Engine

前にも書きましたが、ウェッジシェイプの蔓延する直前の赤くて丸いスポーツカーが好きです。
フェラーリP4、アルファロメオジュリアカングーロ、アバルトシムカ1300OT、デトマソバレルンガ.には特別な思いがあります。
いまだに子供の時の刷り込みが残っているようです。
一度壊れてしまったカングーロをアバルトミュージアムのオーナーが再生したという話しは聞いた事がありました。
いつか見たいと思っていた所にこの表紙。やっぱりこれも表紙に惹かれて買いました。
折角買ったのに ’続きはこの後、次号でね。’みたいな前口上ばかりでちっとも始まりません。
腹が立って来ました。
他は高いブランドものの洋服と、バカ高い腕時計、の話しばかり。GTRの話しもあまり興味がありません。
だいたい、このスズキという編集長は’当時、権力と対峙していた私は’などと格好ばかりをつける人で信用がなりません。
ブランドものの洋服も、時計も、自動車も、政治的なポーズも等しくファッションでしかない人間じゃないかと思います。

それが悪い訳でもないか?
なんか今日の話しは子供じみてるかな。

アバルトミュージアムが河口湖だったか山中湖だったか思い出せない。

2008-01-23 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (9)

1491その後

北米インディアンの部族、マヤやインカの王様、アメリカの考古学者、次々に出て来る名前が覚え切れません。
聞いた事が無い話も、多すぎてもう忘れてしまいました。
はじめて、この世が分子とさらに原子で出来ている事を教えてもらった時、
年代の羅列、暗記でしか無かった日本史を土地制度の変遷に絡めて教えてもらった時、
(もう忘れてしまったのが残念です。)
そんな時と同じくらい、わくわくドキドキしました。
あの大きな南北アメリカには、今の私たちには想像も出来ない、膨大な歴史がまだ眠っている事だけは分かりました。
忘れられた歴史のほんの一部があちこちで少しかじられたに過ぎないのです。
こんなに厚いのに、この本は体系としての歴史を教えてくれません。
幾つかの断片、現在の考古学の更にほんの一部が、学者ではないジャーナリストによって報告されたものに過ぎません。
全体を見通すような歴史を知りたいとは思います。
大きな大陸のあちこちで現れた小さな断片を、ひたすら集めて整理して行く事で、いつか、なにか繋がりのような物が姿を表すこともあるかも知れません。
それまではひたすら単なる羅列を繰り返す謙虚な姿勢が大切なのかも知れません。
幾つかのバラバラな事実を、無理矢理繋げる歴史家の出現はひんしゅくを買うべきでしょう。

まさしく群盲象をなでると言った状況なのかも知れません。
ただ少し離れて象を見る目を持った人がいれば別ですが、誰にも歴史の全貌を見る事が出来ないとすれば、群盲象をなでることこそが正しい態度に思えて来ました。
全体が見えたなんて言い出す歴史家は詐欺師に違いありません。
愚公山を移すって話ですが、人間はいつか目的を達する事が出来るというよりは、人間が何か勘違いをするととんでもない迷惑を起こすという意味ではないでしょうか。
家売りますと唐様で書く三代目。これも初代の苦労を知らない馬鹿な三代目が家を潰すという話では無くて、唐様で書けるようになるまで三代掛かるという意味ではないでしょうか。

2007-11-12 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

sketchupパーフェクト実践編

Sketchup_2ある日、いきなりアクセスが増えだしたのは、akiさんのエントリーの御陰だった。
そうかと、あわてて実践編を買って来た。
でも入門編を買ってすぐに、事故現場から直接入院してしまったので、あれから全然読んでません。
二冊になった教科書を前に、手を付ける気合いがまだ入りません。

2007-10-24 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

1491

1491 入院中に読んだいくつかの週刊誌で、書評欄に載っているのを見た。
退院してから、何件かの本屋で聞いてみたのだけれど、どこでも売り切れだった。
新宿の紀伊国屋にはさすがに置いてありました。
値段も確かめずに頼んで、手元に届いた本の分厚くて立派な事にびっくり、3200円もする。
よっぽど、ほとぼりも冷めた頃、古本を捜そうかとも思ったけれど、期待が大きくなり過ぎて、返す事が出来なかった。
16世紀にインドから木綿が届くまで、ヨーロッパには(日本で一般的になったのも同じ頃のようです)麻とウールしか無かったと聞いて、何と不便な事だったのかと驚いたばかりだった。
絹もお茶も胡椒も、紙と印刷もアジアから、コーヒーも無い、ジャガイモも無い、トマトソースも無い。
地中海世界を超える世界帝国だったローマの後、アラブに比べて、貧しくて野蛮で何も無い辺境ヨーロッパ(持っていたのは凶悪な一神教と病気だけ)を豊にしたのは、全て征服された新世界からの恵みだったのだ。な〜んて、読む前から期待は盛り上がるばかりだ。

定価3200円に消費税で税込み3360円でした。お詫びして訂正します。

2007-10-24 カテゴリー: books | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

HIDEO KODAMA gallery

HideoKodama子供の時からやみくもに自動車の絵を描いてきて、子供のいたずら書きとは違うプロの絵をまとめて見ることができたのは、中学の時に穂積和夫の自動車のイラストレーションという本を買った時が初めだった。それ以来、今では自分で描くこともないけれど、人様の描く自動車の絵が常に気になっていた。中学生にとって、ジウジアーロのレンダリングはラファエロより大事だったのに、この年になって見るとルネッサンスの絵画と比べられる様な自動車の絵などはひとつも無かった。そこまで行かなくても、商業用のイラストレーションもカーデザインのレンダリングも含めて上手な人はたまにいても。下品にならない人となると本当に少ない。そんな中で永年ドライバー誌の表紙を描いていた松本秀実氏は下品になることがない、そしてべらぼうに上手い。そしてカーデザインのレンダリングに関して言えばオペルの児玉氏だろう。NAVI誌に毎月載るレンダリングを毎回楽しみにして来た。一冊の本になったのを早速買い入れた。
松本秀実
HIDEO KODAMA gallery

2005-03-15 カテゴリー: automobile, books | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)