F1も凄いけど、みんな大好きなのはこっちだったりする訳です。目の前でこれが見られたら日本でだって人気が出るかも知れない。家が壊されて、畑もボコボコにされて、どうするんだとは思うけど。う〜ん、ボーッと見てたら人が死んでもおかしくない、日本じゃ無理かな。
F1も凄いけど、みんな大好きなのはこっちだったりする訳です。目の前でこれが見られたら日本でだって人気が出るかも知れない。家が壊されて、畑もボコボコにされて、どうするんだとは思うけど。う〜ん、ボーッと見てたら人が死んでもおかしくない、日本じゃ無理かな。
2024-01-07 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
ダブルウィッシュボーンでインボードサスまでは感心していたのですが、鉄板からブレーキディスクを作る所で”そう来たか!”と思いました。なるほどねぇ、思わず笑っちゃいました。本当に素晴らしい。
2023-12-29 カテゴリー: automobile, crafts | 個別ページ | コメント (0)
すっかり悪者になって、その寿命も尽きかけたかに見える内燃機関ですが、新しい兆しも見えています。効率、大きさ、馬力どれも数字は画期的です。知りませんでした。新しい工夫に感心しました。内燃機関は本当に葬るしか無い悪者でしょうか?
2023-08-20 カテゴリー: automobile, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)
サンドブラストの砂の代わりに氷を当てるんだと思ったら、違うんですって。
冷やす事で熱収縮させて母材と剥がすんですって、ヘ〜。
エンジンルーム内のカプラーも養生せずにそのままぶつけて良いみたい。これは便利です。
その代わり表面の赤錆は落ちるけど、レーザーやサンドブラストの様に錆や塗装を根こそぎ落とす訳じゃないみたい。
これは弱点というよりは美点かも知れない。お高いみたいですけどね。
2022-02-06 カテゴリー: automobile, goods, maintenance, tools | 個別ページ | コメント (0)
2022-01-25 カテゴリー: automobile, crafts, maintenance, motorcycle, paintings, tools | 個別ページ | コメント (0)
日本で大手メディアが取り上げる事はありませんが、今 世界中で大騒ぎです。初めてF1に乗るルーキーがテストデイで僅差の2位になりました。メルセデスやレッドブルと言ったトップチームでは有りません。今のF1ではトップチームとそれ以外の中位グループとの差は圧倒的と言う事になっています。アルファタウリはあくまでレッドブルのBチームです。一時は首位に立ちました。たった三日に限られた今年のテストデイです。それぞれのチームでは走り込んでチェックすべき項目が山の様に有ります。それぞれのタイヤも違うし、積んでいる燃料の量も違います。タイムを出す事が目的では有りません。互いに手の内を悟られない様に三味線も弾いています。そんなことは百も承知ですが、調子が悪くて出せる成績でも有りません。今年のF1が急に楽しみになったのは日本人だけじゃないみたいです。ホンダも止めると言うし、ガソリンエンジンの是非も含めてこのままのF1には将来性が無いなんて言い出す人もいます。おまけにコロナが重なって、ついこの間まで期待薄だったF1が急に待ち遠しい物になりました。メルセデスがこのままじゃ無い事だって、重々承知してます。直線で抵抗を減らすDRSを早く使っているとか、159センチのチビだから軽いだけじゃなくて空気抵抗が少ないなんてつまらないケチまでつける人がいるのはもう既にルーキー扱いじゃ無い事の証明です。
2021-03-21 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
いや〜、ここまでやるのか、凄い。高張力鋼板や溶接のスポット増し、フレームの詰め物(両面プレスの最中の中に発泡性の詰め物をする事で、中がすだらけの鳥の骨の様に軽くて強い物が作れる)をレースの為の補強に使うのは知っていましたが、量産車でここまでやるとは。
人間の目はカメラに比べてダイナミックレンジが広いのですが、それでも陽の当たる葉は緑でも木陰の幹は真っ黒です。ましてカメラなんて暗い所を見れば視界の中の明るいところは真っ白で、逆光では人の顔は真っ暗が当たり前だったのに、補正が出来るんですね。レコードで言えばRIAAカーブの様な事でしょうか。カメラで黙認されていた事が車では許されなかったと。
本来、水平対向エンジンは直列4基等に比べて前後長が短く、問題はヘッドカバーからヘッドカバーまでの横幅の方じゃ無いのか、エンジンの前後長さを決めるのはシリンダーの径と間隔だと思っていました。クランクの厚さまで虐めるなんて想像もしませんでした。クランクウェブの薄さに呆れ返りました。コンロッドのビッグエンドの位置角度を完全な水平対抗からずらしている、面圧の違いでピストン側面の模様が上下で違うって、なんだこれ。こんなのに張り合うより、明日にでもエンジンなんてやめてモーターを使えば。気違い日本人の先行を許さず、皆んなで一緒にヨーイドンが出来る。こう考えるのは中国人だけじゃ無いんです。俺たちはディーゼルでも綺麗な空気が作れるなんて嘘をついたのに日本に敵わないことがバレたヨーロッパまで電気化に踏み切りました。日本はいつも誰も付いて来れない所まで行っちゃった挙句、世界を敵に回しちゃうんだな。モーターが当たり前になればこうしたエンジン技術も携帯同様ガラパゴス化決定でしょう。
2020-11-29 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
最高峰のF1が一番面白いか?そんなことは無いって話です。レースの楽しさってこういう事じゃないでしょうか。みんながF1より面白いって言ってます。
2020-09-20 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
2020-08-09 カテゴリー: automobile, DESIGN | 個別ページ | コメント (0)
クルマの中で一番偉いのは何か?人それぞれ色々な意見が有ると思います。私が実際に見た中ではブガッティ・ロワイヤルが一番偉いと思います。
一番格好が良いのはどれか。同じ時に見たブガッティT50だと思います。
アメリカのカジノ王に依る、ハーラーズ・コレクションが日本に来たのは中学の時でした。他にも飛び切りの車ばかりでしたが、BUGATTIの2台に惹かれました。
一番美しい車は何か?ブガッティT35Bだと思います。私にとってではなく、万人が認める美しさだと思います。美しいと言うより完璧と言うべきでしょうか。シンプルですが手間が掛かっています。アルカイックにも見えるけれど、色々なやりくりが隠されています。結果としての完璧なプロポーション。ほんの少しキャンバーが付いてる所も、垂直水平に見せて実は角度を付けているパルテノンにも似ている気がします。
好きな車は他に沢山ありますが、3台は特別です。見つけた動画はブガッティを説明するのに良く出来ている気がします。でも私だったらEB110以降の再開版は載せません。(いくら高価でも価値が違う気がします。どれも不細工で本物に失礼です)息子ジャン・ブガッティは英語だとジョンなんですね。日本ではベンツと呼ぶ事が多いと思います。この動画に限りませんが、あちらではメルセデスと呼ぶみたいですね。それがどうもマセラーティに聞こえてしまいます。英語のメルセデスは片仮名とは随分違う発音みたいです。
2020-04-25 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
W12ってどう言う事かよく解っていませんでした。ランチアの狭角V4の様なV6がさらにVの字になっているんだ。V6がDOHCであれば4本のカム、さらにW12であれば8本のカムになる所を、V6二つのバンクを2本のカムで兼ねているので、カム4本で済ませている。V6でシリンダーを千鳥にしてクランクシャフトを短くと、成る程ね。長年の疑問が解けました。W12に興味は無いけど、ランチアの狭角 V4がなお愛おしく思えます。
2019-11-17 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
ホンダEの評判が良い。アメリカでもヨーロッパでも人気があって、テスラは高いし日産リーフは魅力が無い、けれどこれなら買ってみたいと口々に仰います。企画や性能も良いのかも知れないけれど、最大の原因はシンプルで愛嬌のあるデザインだと言うのが衆目の一致する所です。VWは何故ゴルフ1みたいなのを作らないんだとか、イケアや無印で車を作るならこうなって欲しいとか、今の車に対する不満の受け皿になっているようです。日本人に言わせれば最初のN360や最初のcivicに通じるモノを感じます。話は違うけどN-ワゴンには初代のステップバンの面影を感じます。ここ10年のホンダデザインはやたらに折れ目を付けて、エラだの口だの増やそうとするもので本当に嫌いでした。アメリカで受けるためには仕方が無いのかとも思っていましたが、アメリカでもヨーロッパでも、日本でだってeの方が評判が良い。今までのホンダデザイン全てが良いとは思いませんが、自信を持って良い歴史だってあったんじゃ無いのと思います。
2019-09-19 カテゴリー: automobile, DESIGN, goods | 個別ページ | コメント (0)
自動車を飛行機絡みで語ろうとすれば幾つか候補は有りますが、前述のスピットファイアエンジンのロールス・ロイスに負けないくらいに格好の良いやつってこれくらいかな。1938年ですよ超格好良いと思います。飛行機と自動車双方に関わる企業は幾つか有ります。ロールスロイス、ダイムラー、BMWはエンジンの提供に留まりますが、飛行機自体に関わる企業はサーブやスバル、そしてこちらのイスパノスイザです。他にもあるかも知れません。一つの企業では有りませんがマーコスとモスキートの話も大好きです。アッFiatも作ってましたね。飛行機じゃないけどミサイルならマートラ。段々思い出してきました。おっと三菱にブリストルと来ましたが、こんなところで語りつくせる筈も無い。そもそも岡部いさく大先生の大冊’クルマが先か?ヒコーキが先か?’を思い出した途端に、私なんぞが語る事はお門違いも良いところと気が付きました。ヤーメタ
お勧めします。これは二冊目ですが、三冊目まで持ってます。アマゾンに紐付けしたお陰で、4号、5号が出ている事に気が付きました。続きを買わなきゃ。
2019-05-05 カテゴリー: airplane, automobile | 個別ページ | コメント (0)
ジェイレノズガレージでは毎回、興味ある車が取り上げられますが これは凄いっす。ただのロールスロイスじゃ有りません。ロールスロイスはロールスロイスでもスピットファイアのマーリンエンジン付きです。戦争中P-51Dムスタングの為にパッカードでマーリンエンジンを作っていたのは聴いた事が有ります。(ムスタングってアメリカが企画した戦闘機じゃ有りません。イギリス軍がアメリカの会社になんでも良いから早く作れるの頂戴と発注した戦闘機です)飛行機のエンジンを車に載せようとすれば、ギアボックスはどうするんだっていうのは当然思いつく困難ですが、他にも凄い所は沢山あって、興味深いのは新しい部品との組み合わせです。ウェバーのダウンドラフト(インテークマニフォールドも3Dプリンタで作ったみたいです)にステンレス製のエキパイ、ディスクブレーキ、黒いヘッドカバーと赤い文字、新しい部品と本来の部品との組み合わせが絶妙です。古いものに本来の時代とは違う部品をつけてもまずロクな格好にならない物です。けれど、このエンジンはため息が出るほどカッコが良い。センスが良いなぁ。飛行機用のエンジンは遥か昔から4バルブだったという事でしょう。ステンレスエキパイの入口が少し扁平になっている所はF1やmotoGPなど最新のレーサーにそっくりです。大戦当初1000馬力が当たり前だった戦闘機のエンジンが大戦末期には2000馬力になっていきます。日本でもアメリカでも新しく大きなエンジンを作って対処しました。けれどムスタングはエンジン自体を変えずに過給機などの開発で馬力を上げました。ムスタングが大戦中の最優秀機と呼ばれスピットファイヤが大戦末期まで活躍できたのはこの所為です。過給機を外して自然吸気にしたって自動車には十分なパワーであることも想像できます。
追記
話は飛びますが、今日チャーチルの映画を見ていたら、ルーズベルトにP-40をおねだりしている所が出てきました。この話が新しい戦闘機の開発に繋がります。P-40を頂戴って話ですから最初はムスタングもP-40と同じアリソンエンジンでした。けれどアリソンエンジンはアメリカ軍機製作に回されて、他所の国の戦闘機には使わせて貰えません。仕方が無いのでイギリス製のマーリンエンジンを載せたらこれが良かった。アメリカでもマーリンエンジンを作ろうって話になりました。普通は発注者たる軍の作った要望、諸元に基づいて軍と馴染みの会社が戦闘機を作る訳ですが、イギリスの切羽詰まった要望に応じてくれたのは実績も無い新参の会社で、おまけに経験もない会社の社長は100日で作りましょうと見栄を切ってしまいました。こうした特別な条件の中、よその国の注文でよその国のエンジンを乗せた大戦最優秀機が誕生する訳です。
キャブレターでなしに過給機の着いた本来の姿も見て下さい。
過給器については以下の動画を2019-05-04 カテゴリー: airplane, automobile | 個別ページ | コメント (0)
ありゃ 綺麗じゃないですか。
知りませんでした。何十年も誤解してました。サイドウィンドウが面を捻りながら後端のテールランプ上縁まで続いて行く。ここが大きな主題なんですね。その途中に大きなエアインテークダクトを建てられては台無しです。ガンダムみたいで嫌だなと思っていたカウンタック、ガンディーニがやりたかった事、初めて知りました。
2019-04-11 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
へ〜、ジウジアーロじゃなくてジュジャーロって言うんだ。 壁の原寸ドローイングは914タピーロ。あの絵の真似をしたのは中学の頃だ。 マングスタは立面図や写真を何枚も見て知っていたけど、動く実物は想像以上に格好が良かった。 ジウジアーロの太刀筋は読み切れた積りでいたけど、そうじゃなかった。 赤いボデイに青と白の線が入った奴を何かのショーで見た覚えが あるんだけれど、マンタだったかも知れない。何かの記憶違いだろうか。 五十嵐さん、教えてくれてありがとう御座います。 一番好きなのは、やっぱりカングーロかな。
2018-11-25 カテゴリー: automobile, crafts, DESIGN | 個別ページ | コメント (0)
誰もが知っている外側の形より、フレームと一体になったリーディングトレーリングアームサス、もう一つがシート構造、簡便で美しい二つの工夫がもたらす乗り心地が2CVの最大の美点でしょう。4輪を2輪にするには、縦に2分割すれば良いようにも思えますが、操舵と駆動を前輪で兼ねるFFが、モーターサイクルと同じ様に前輪操舵、後輪駆動になっています。事は思った程簡単ではありません。本来のトレーリングアームをぐるっと180度回してリーディングアームとする事でホイールベースが短縮されています。でも前輪にはリーディングアームサス(多分ショックユニットも)がそのまま生かされています。左側からの写真を見ても車軸の駆動方法が解りません。右から見えるブレーキドラムの裏に反対側のドライブシャフトが有るとすればタイヤの真上辺りに来そうです。(アレッ2CVってインボードブレーキなの?)ドライブシャフトを直接タイヤに押し当てているととすると、ソレックスと同じでフランス人には馴染深い駆動方法です。けれど、リヤサスがリジットなら解りますが本当に動くとするとドライブシャフトを押し当てるには工夫が必要です、エンジンはフレームに固定されている様に見えるし。謎が残ります。
アッ 人が乗ると体重でタイヤに押し付けられる、クラッチになっているとか?
2018-07-30 カテゴリー: airplane, automobile, crafts, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)
何十年も忘れていました。ネットで見つけたシトロエンGSカマルグ。(イタリアのカロッツェリア:ベルトーネによるシトロエンGSを元にしたワンオフの1972年ショーモデル。ジュージアーロがベルトーネを辞めたのが65年、ガンディーニにデザイナーが変わったのが66年です。79年までベルトーネにいたそうです)
自分で持っていたのはXantiaだけですが、GS,AX,BX,CX,ZX,XMと、色々なシトロエンに乗せてもらった後では思う所が幾つかあります。シトロエンには乗った事もない中学生の当時の感想(格好が良いか悪いかだけの見方)とは違う所も出てきました。
シトロエンにはシトロエンなりの美しさがあると思います。けれどどこかに不恰好と不整合。矛盾する様ですが日本人には判りにくい合理を孕んでいて、ピニンファリーナの健全な美しさとは違っています。その中で例外的にGSやCXには他のシトロエンには付き物の形の上での破綻が少ない気がします。私自身はGSが、シトロエンの中では一番綺麗な子だと思っていました。カマルグのデザインは勿論ベルトーネに依る所が大きいわけですが、全体の流れにGSに通じる物を感じます。
非力なGSのフロアパンに皮を被せただけですから、パワフルなスポーツカーである筈は有りません。いくら綺麗なおべべを着ても裾から隠しきれないシトロエンの癖みたいな物も感じます。ディテールの処理にもシトロエンらしい所が残っています。
匂いや癖までが味のうち、頭や目でしか車を評価出来なかった中学生とは受け止める場所が違って来ました。綺麗なボディも魅力ですが、速く走れる訳では無いでしょう。それより裾や襟からシトロエンの匂いを感じます。
ストラトスとは時期も近くて似た物を感じます、リアのホイールアーチにはカウンタックがうっすら見える気もします。もしガンディーニだとすれば、いつもの臭みがありません。ずいぶんクリーンなラインです。BXやカウンタックより私はこのカマルグとシュペール・サンクの方が好みです。
BXやアルピーヌ、もしかしたらシュペール・サンクの顔にも似てるかな?
ウィキペディアで確かめたら、大好きなアルファ1750ベルリーナもガンディーニの作品だと知りました。BXやカウンタックにガンダムめいた物を感じて距離を取っていましたが、カマルグ、シュペールサンク、1750ベルリーナと並んで、初めて自分がガンディーニ好きな事に、この歳になって気が付きました。
2017-09-26 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
ボンネットのクリア塗装が劣化して酷い事になっています。お店に頼むと結構なお金が掛かるそうです。お店の方でも出来ればやりたくないみたいです。車のフェンダーの傷や凹み、バイクのタンクぐらいは自分で塗った事があります。ダメで元々、今度も自分でやってみようと思いました。
劣化したクリア層を水研ぎで落とすのがこんなに大変だとは思いませんでした。完全に落とせないままサーフェサーを吹けば隠してくれるかと思いましたが、何箇所かで下から出てきて悪さをしました。完全に落とすべきでした。電動の工具を用意しないと、広い面積は素人の手に余ると身に沁みました。屋根の上も広い範囲で劣化が始まっていますが、手を広げる事は断念しました。
手を付けてしまったので仕方がありません。ボンネットだけはどうにかしましょう。けれど、市販の缶スプレーでは狭い所の補修は出来ても広い範囲を塗るのが難しい事も判りました。縦に10センチほどの塗り幅で左右に1メートル程、腕の振りに合わせて一定のストロークで吹けると良いのですが、安定して吹けません。本当は黒の下塗りが出来たらもう一度黒で上塗りをして、最後にクリア塗装をするつもりでした。けれど広い範囲を缶スプレーで塗る事の困難に、手間を掛ける気力が失せました。下塗りにコンパウンドを掛けておしまいにしました。写り込んだ電線の影を良く見ると塗装面が平滑でない事が判ります。いつか気力と良い缶スプレーを用意して、上塗りとクリア塗装を目指したい所です。
2017-09-03 カテゴリー: automobile, paintings | 個別ページ | コメント (0)
今の車は、ほとんどがモノコック構造で出来ています。外皮の部分が凹んだりの修理はそんなに難しく有りませんが、中の力を受ける部分は複雑な最中になっていて3Dの変形を正確に修復するのは簡単では有りません。あまりに手際が良いので簡単そうに見えますが、難しい板金だと思います。訳のわから無い言葉はロシア語にも聞こえます。最近ではもっとも感心した動画です。(蓋をしてしまった中の塗装が心配では有ります。)
2017-07-22 カテゴリー: automobile, crafts | 個別ページ | コメント (0)
2年振りの茨城県某所です。前回はホンダT360のエンジンがベンチに載っていて、持ち上げたスバル1000を裏から見せてもらいました。あちこちにホンダジュノオ(M85)があって驚きましたが、事態は更に進んでいました。ジュノオはあちこちにパラパラどころか、其処らにゴロゴロしてるし、隣のガレージにはワイヤフレーム付きスケルトンのT360と、分解中のT360、オーナーが足にしているT360と3台もT360が有りました。
今は社会的責任って奴に取り込まれてしまったのでしょうか、詰まらない会社になってしまいました。ホンダが一番がむしゃらだった頃のキチガイプロダクツが二種類揃ってこんなにゴロゴロしている所は他に無いでしょう。
ミッドシップに乗せられた(ラダーフレームに吊られたと言うべきか)360ccDOHC直列4気筒のクランク軸は車軸と直交する縦置きですが、高さを嫌ってほとんど水平に倒されています。脇から覗くとDOHCの大きなカムカバーが見えます。エキパイもアルミキャストではなく、等長の単管パイプタコ足です。バイクのGPレーサーやF1並の仕様で軽トラックを作る必要がどこにあったのでしょうか。キチガイ以外の何者でも有りません。バカだなぁと偉いっ!とが同じ意味に思えます。
(スポーツカーを作りたかったのに、現実派の副社長藤沢に軽トラックにしろと言われた事があらましの経緯だそうです。)
2017-06-01 カテゴリー: automobile, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)
ネットで偶々見つけた写真が、幾つかの点で大変に興味深いのですが、浅学の自分にはどうした由来の物かの見当が付きません。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
ヨーロッパでは、60年代の早い時期にフォーミュラカーはミッドシップ化していた気がします(クーパークライマックスが勝ったのは1959年.1960年)。50年代のフロントエンジンリヤドライブのレーサーにしてはタイヤのパターンがモダンで60年代に入ってからに見えます。(自信ないけど)
ショックユニットが随分斜めですが、マクファーソンストラットという事になるのでしょう。後輪ですからステアリング軸の為に立てる必要が無いのでしょう。現代の量産乗用車のほとんどは前輪にこの仕組みを使っていますが、軸の上に大きくショックユニットが飛び出す事を嫌ってレーサーでは採用される事が少ない気がします。
古めかしいフロントエンジンにモダンなタイヤやサスペンションと言った組み合わせは50年代最後のヨーロッパか、60年代初期のアメリカか。インディレーサーなどは随分後までフロントエンジンが主流でした。アメリカなら起こり得た気がします。でも仕事がアメリカっぽくないんだよなぁ。
色々な要素の時代的なズレも面白いのですが、最大の興味はディスクブレーキの位置と向きです。(ディスクブレーキ自体は1953年のCタイプジャガーで使われています)空気抵抗やバネ下の軽減を狙ってインボードブレーキを採用する事は前から有りました。ただ、左右のロワアーム間の狭い空間にドラムでもディスクでもブレーキを入れるのは難しいものです。この手があったかと膝を打ちました。車軸方向にブレーキを入れる事の困難が、ドライブシャフトの先にブレーキをつける事で一機に解決しています。これは面白い、考えた事も有りませんでした。これならホイールの内径に合わせてブレーキの径を小さくする必要も無いし。何枚か重ねる手も有りそうです。ブレーキの強化と言うよりは前輪に比べて負荷の小さい後輪なので左右に一つづつで合計二つのブレーキを、左右で一つのブレーキで済まそうと言う軽量化にメリットがあるのかも知れません。(デフへの負荷が大きくなったりし無いのかな?)
2017-05-26 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
自らを建築家と名乗る事にてらいと逡巡があります。お客さんの中には建築家の先生扱いをしてくれた方もいらっしゃいましたが、普通は設計屋さんと呼ばれます。それを不当と思う気持ちはありません。
しばらく前に「若き建築家のひそやかな恋とコンペの闘い」を描いた小説が幾つかの書評で褒められていたのは読みました。若き’建築家’のお話に我が身を擬える気持ちはありません、ただ身近な世界でもあって、こそばゆい気もします。畑違いの人が描く建築家像は大抵妄想ばかりで的外れ、近寄るのも恥ずかしい事があります。逆に的外れでないのは自分勝手で迷惑な人種と書かれる場合です。そんな訳で評判の小説を手に取る事はありませんでした。
たまたまアーノンクールについてのお話が聞きたくて、出かけた会の話し手が件の作家兼編集者でした。アーノンクールからツバイク、ボネガット、須賀敦子までのお話を聞いて興味が湧きました。会場で件の小説を手に入れました。
映画やテレビでも建築家を取り上げて何らかのドラマをでっち上げる為、恋やコンペを持ち出してくるのを見た事があります。けれど建築設計やその過程そのものがドラマのモチーフになるのを見た事がありませんでした。現実の設計において生じる葛藤はテレビドラマと無縁でそうした題材にはならないと思っていました。無理やりドラマを作れば根拠のない恥ずかしいものしか出来ないとも思っていました。
クライアントの口から突拍子もない注文が出てくる時。全体の計画と矛盾したり、予算オーバーになってしまうなんて話はドラマで出てくる可能性もあるでしょう。でもこの本の中に出て来る対処や信条には設計からはよその人が書いたとは思えないリアリティがありました。
物造りや設計が人を驚かせてナンボの見世物に成りかねない事、そうした事に含羞や危機感を持つ人もいる事。
「理不尽なものに押し切られる事もあるだろう。相手のある仕事だからね。ただただ最後に押し切られるにしても、自分の考えは、言葉を尽くして伝えるべきなんだよ。そうでないと自分の考える建築がどこにもなかった事になってしまう。」
畑違いの人にこんな事を言われるとは思ってもいませんでした。
「建築にはこれ見よがしでどこか意表をつこうとするところがある。けれど先生の設計は含羞なんだよ。」
これ見よがしな世界には意外かも知れませんが、建築の世界には’先生’のモデルと思しき吉村順三の信奉者も多くて、これまで何十年か、私も仕事の中で吉村順三に関する話をあちこちで聞いて来ました。狭い建築の世界では暗黙知とされている項目が幾つもあります。畑違いの人が良くもまぁこれだけ集めたなと思いました。作家自身の創作に依る所もあるのでしょうが、日本における建築の世界で吉村順三がどう言う存在か、よその世界の人に知ってもらう良い機会だとも思います。
「なんとなくクリスタル」って本が好意的に取り上げられる事は少ないと思いますが、ここでは悪意を含みません。音楽や食べ物にについては村上春樹もよく取り上げます。テディ・ペンダーグラス、マーラーやグランパルティータと言う選曲が状況の説明にもなっているのでしょう。80年代初頭 もう一つの「なんクリ」と読めない事もありません。ルノー・5(サンク)にボルボ240、シトロエンDS、プジョーの305(309.306.505は覚えているけど305は見た事がなかったなぁ)、マイケル・フランクスにAOR、麻里子のデッキシューズに雪子はメインハンティングシューズ、リンにクォードにタンノイ。ただヴィンセント ブラックシャドウを普段使いするのはちょっと大変なはずです。1泊か2泊、軽井沢までのツーリングなら無理は有りません。けれど’夏の家’でひと夏のメンテナンスが可能でしょうか。記号としても強すぎる、別の意味を持たせてしまう気がします。もし若い所員がスポーツカー好きとの設定であれば、ヒーレーやトライアンフ、エランでしょう。安いのを探してポルシェもあり得るでしょうか。そこでガルウィングの300SLじゃまるで意味が違っちゃう。主人公の先輩を説明するのに、古い英国製オートバイであれば、私はベロセット辺りが適当と思いました。持ち主の環境が桁違いとの設定であれば良いのかも知れません。
私は1981年にある美大の建築科を卒業しました。就職先を捜す折、卒業生名簿の中に吉村事務所に勤めている人を見つけて電話をした事がありました。独立後シェアしていた事務所で机を並べて仕事をしていた3年先輩の女性にサンクを勧めた事も思い出しました。(恋愛には関係の無い話でしたけど)私自身がサンクに乗るようになったのはずっと後、シュペールサンクが中古になってからでした。
恋模様については私の守備範囲外ですが、建築の話には大変感心しました。先生の言う美校と’ぼく’の美大の使い分けも正確です。逆に私の知らない世界も何重もの下調べの上に出来ているのでしょう。暑い夏の間、事務所ごとの避暑をするレーモンド事務所の昔話は聞いた事があります。けれどそれは、戦前の話でしょう。クーラーの行き渡った80年代にどこかの事務所で続いて居たのでしょうか。でも取り上げたい美風とする気持ちは良く分かります。浮世離れした別世界に飛んで行くのに又とない仕組みでもあります。世知辛いこの世との行ったり来たりが生まれるのも好都合でしょう。学校を出て80年代から現在までの時代の流れを過ごして来て思い当たる事も沢山ありました。建築など興味の無い方にも、どこかで思い当たる事があるかも知れません。
とっても良く出来ているけど、全てが受け身で何が言いたいのかが分からない。何にもしないのに周りの人が大事にしてくれる。この本だか主人公の事だかわかりませんが、薪を丁寧に積む事と昔の先生に似ている事だけだと納得が行かない人もいるかも知れません。けれど、世の中には色々な物を大事に思う人が居て、こうした小さな物で決まっていく事ってあるんだよと思います。自分以外の大人の勝手な都合と思惑で事が進むのは良くある事です。けれど一人の若者を姪の相手にとまで見込むのにはもう少し時間が掛かる気もします。
前の時代への憧憬と、自らの立つ所 価値観への自信と読んでしまうと、(自慢と書くと悪意ととられてしまいます)文句を言い出す人がいても不思議はありません。
皆が知っている、日本にも馴染みが深い、日本人の情緒に訴える所の大きいライトと、タリアセン、不倫が小説と言うお料理の為に必要だったのは良く分かります。ライト-レーモンド-吉村との軸があるとすれば(私はあまり無い気がします)一つ飛ばしただけかも知れません。けれど、日本には希な合理とある種の無名性を吉村順三に感じる私はライトと不倫をネタにする事に馴染まない物を感じました。けれどこれは個人的な問題で人様に同意を求める物でありません。何より、どこにも吉村とは書いていない、多くの人に読んでもらう為のフィクションなのですから。そうしたズレを含めてとっても感心しました。お勧めします。
2016-12-05 カテゴリー: automobile, books, motorcycle, music, 建築 | 個別ページ | コメント (0)
今迄2回、車を換える度に候補に上がっていたのがルノートゥインゴです。軽自動車にしか見えない小さい車体にびっくりするほど広い室内、シートは安物なのにルノーの名に恥じない乗り心地でした。(外観が軽自動車にしか見えないのは日本の軽自動車 ホンダのトゥデイをそっくりパクったからです。真似しか出来ない猿と日本を馬鹿にして来たフランス人が恥も外聞も無く日本の真似をした例として日本人は覚えておく必要があります。)FF(フロントエンジンフロントドライブ)の2ドアでした。年老いた両親を乗せるのに4ドアが必要だった事、クラッチ無しでシフトする変速機が馴染めなくて諦めました。
ネットで見かけた新しいTwingoは4ドアだそうです。気になって記事を読むとRR(リアエンジンリアドライブ)で、5ドア(4ドア+リアゲート)とあります。間の抜けた冗談か 何かの間違いかと思いました。フロントフード下にエンジンが無くて、リアゲートを開けると荷物が積める?エンジンは何処へ行ったんだ?買えるはずも無いのにカタログを請求しました。
RRを作ってきたルノーと(戦時中・ドイツ占領下で4CVを開発しました。戦後、ポルシェ博士がサスペンションなどにアドバイスをしたそうです)、FFを作って来たシトロエン(戦前からトラクションアヴォンを作って来ました)です。車内の限られたスペースを如何に有効に使うかで争って来ました。1961年にはルノーもカトルでFFに転じました。60年代の終わりにはFFの優位が世界で確認されました。
新しいTwingoではリアシートの後ろ、荷室の下にエンジンが収まってしまうのだそうです。昔のスバルサンバー、荷台後端のエンジンルームを思い出しました。小さなエンジンのお陰で、久しぶりに勢力図に異変が起きました。FF50年の天下は今後安泰でしょうか。
残ったスペースを探すとガソリンは前に行かざるを得ないかと思います。フロントフード下には荷物は大して置けないのかも知れません。結構厚いカタログの何処にもフロントフードを開けた写真がありません。ガソリンとバッテリーとスペアタイヤで一杯なのかな?ラジエターもあるしね。エンジンも車台も車種間の共用が進んで、新しい挑戦をする機会が減っています。そんな中でのチャレンジがちょっと意外でした。
スペースユーティリティの優位の他に前輪にドライブシャフトの無いRRはハンドルが沢山切れるのだそうです。へぇ〜!
PS その後、ベンツのスマートと車台を共有している事を知りました。RRはフランス人の所為と言うよりはドイツ人の所為かも知れません。
2016-09-15 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
掛かるお金も心配ですが、バネ下重いでしょうね。でも逆に言えば、実現を阻害する要因はたった二つだという事です。
EVではモーターインホイールだってある事です。EVで4輪それぞれに駆動モーターが付く場合、バネ下重量の軽減を求めれば私なんぞはインボード(モーターをバネ上に)にしたい所ですが、車輪が重くなる事より、車体側のスペースが優先される様です。モーターの軸方向を90度振る事さえできれば、そんなに現実と懸け離れた提案でも無いと思います。
世の中の条件なんて何が変わるか分かりません。たまたま今の世の中でこのまま世界に普及する事は無いかも使れませんが、社会の中で優先順位に変化が起きる事だってあるでしょう。何か一つブレークスルーが起きれば・・・
2016-07-05 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
いすゞが乗用車を作っていたのは、もう歴史に類する話かも知れません。ジェミニはジウジアーロのデザインとCMが好きでした。一度YouTubeへのリンクを載せた事がありましたが、消されてしまいました。また消されちゃうかも知れないけど、自分が見たいので又載せておきます。
2016-03-10 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0)
戦後、英国のスポーツカーについての動画です。
私が車に乗った時の感想を伝えようとすると、つい昔のカーグラフィックの言い回しを思いついてしまう事があります。恥ずかしいので別の言葉に慌てて変えます。そのカーグラフィックと言うよりは小林彰太郎の言い回しの多くが英国の自動車誌、もしくはイギリスの自動車世界特有の言い回しの直訳なのだと思いました。
英語は半分も解らないのですが、所々で昔のカーグラフィックの記事の言い回しを思い出しました。
MGAのDOHCはプロトタイプやレーサーなどの特例なのだと思っていました。市販されてたんだ。知りませんでした。街でアストンマーチンなんて見た事はありませんでした。Eタイプだって伊勢丹地下の赤絨毯の上でしか見た事はありません。今のフェラーリよりずっと希少でした。街で見かける英国製スポーツカーってMGAぐらいだったんです。でもちょっと馬鹿にしすぎてたなぁ。MGがモーリスガレージを意味するなんて言う事も思い出したのは何十年ぶりです。
2016-02-21 カテゴリー: automobile, 言葉 | 個別ページ | コメント (0)
三輪車の後輪操舵って、格納庫から滑走路に出て行く二次大戦の戦闘機みたいに見えました。周りを走る車とはまるで違う所から作られている事が良く判ります。動く姿を見てとても具体的なイメージが出来ました。
2015-12-06 カテゴリー: automobile, 建築 | 個別ページ | コメント (0)
1971年マックイーンの映画で、邦題ですと’栄光のルマン’です。中学の時だからなぁ。何十年振りかに見ました。よく覚えている処と全然覚えていない処がありました。画面はとっても綺麗です。構内アナウンスはフランス語のままですが、会話は全然わかりません。CZって事はチェコ語なのかな。(誤解を招く表現でした、フランス語も勿論私には解りません)映画館と違って大きな画面で見られないのは残念ですが、あれっと思った時には、停めたり戻したりできるのは具合がいいですね。917と512、T33にB16、あんな所に275がなんて事で喜べる人向きで、車が走っているだけでどこが面白いんだって人には向きません。
2015-10-24 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0)
2015-08-21 カテゴリー: automobile, tools | 個別ページ | コメント (0)
今年もオートモビル・アート連盟作品展が6/30日まで、市ヶ谷の山脇ギャラリーで開かれています。今年はお上手な物が多いと思いました。見ていて恥ずかしかったり、下品だなと思う物も少ない気がしました。イラストばかりでなく模型も何点かあって、バイクのフルスクラッチ(インディアン)はとても綺麗でした。感心する絵が何点も有りました。
佐原さんや佐藤さんの背景の処理にはバーニー・フュークスに似た所が有る気がします。
2015-06-25 カテゴリー: airplane, automobile, motorcycle, paintings | 個別ページ | コメント (0)
長い事行方の分からなかった ’自動車のイラストレーション’穂積和夫著 が出て来ました。HOW TO DRAW CARSと書いてあります。非常に分かりやすいハウトゥー本ですが、それ以上に、素晴らしいイラストレーション集になっています。ここに上げたタルボ・ラーゴとブガッティを描いたケン・ダリソンにも随分憧れました。
子供の頃に憧れた物を大人の目で見て落胆する事は良くあることですが、今回に限っては全くの杞憂でした。どのページを見ても感心することしきり、上手いなぁ。
ここ暫くオートモビルアート連盟作品展を見ています。新しい人だって出て来ているのに、松本秀実、穂積和夫、児玉秀雄、細川武志。45年経っても私の好きなイラストレーターの顔ぶれはちっとも変わっていない事が分かりました。児玉さんは上手くなってるなぁ。穂積さんは建物よりメンズファッションや車を描いている方がずっと魅力的だな。
中学生だったと思います。丁度この本を読んでいた頃でした。善福寺川沿いの公園から白山神社の坂を上がった草むらにTR3やナッシュ・メトロポリタン、DUCATIもあったな。他にも何台かが停めてありました。一台のカバーシートをめくってみたらフィンのついたオイルパンにABARTHと有りました。日本グランプリに出たアバルトシムカ1300でした。布基礎では無しに並べた独立基礎の上に建つ縦嵌めの家が、イラストレーター熊沢俊彦の家だと知ったのは暫く後でした。
図版はクリックして大きいのを見て下さい。
2015-05-06 カテゴリー: automobile, books, paintings | 個別ページ | コメント (0)
子供の頃、家の前に時々プジョー204が停まっていました。ごく薄いグリーンの2ドアだったと思います。向いの池野さんのアパートに来ていたみたいです。当時、車を持っている人は少なくて車に乗っているだけで羨ましく思った物です。まして外車には今の何倍もの意味が有りました。だのに、家の前の204には何の関心も持ちませんでした。人一倍車に興味のあった私ですが、スポーツカーやレーシングカーばかりに目を奪われていました。外車と言うオーラも感じませんでした。小さくて、貧相な車でした。
使いやすい大きさで、一切自慢げな所が無い、それに今見るとピニンファリナのデザインは綺麗だし、前輪駆動に引っ張られるだけの後輪の情けなさがフランスっぽい。MINIや500、2CVが背負っている特別な記号性と無縁なのも好ましい。今考えるとまさしく私の理想その物にも思えます。何十年も経ってから急に思い出して、今更好きだなんて言い出してもどうしようもありませんけどね。
日産のブルーバードやZが活躍するより前のサファリラリーは、各ワークスが出来る限りの改造をして、信じられないようなスピードですっ飛んで行くと言うよりは、量産車が長い距離をそこそこのスピードで走ってタフネスを競うレースだったと思います。WRCにも含まれないローカルレースだった気もします。その頃良い成績を収めていたのはほとんどノーマルにしか見えないプジョー404でした。小林彰太郎によれば古いローバーをおばさんなどと呼ぶ様です。格好が良い訳でないとの意味も有るでしょう。同じ様に際立つ所の無い風采の上がらない車でした。決して偉そうな所が無くて、高い巡航速度で確実な仕事をする所が、今になってとっても素敵に思えて来ました。
勤めも辞めて、家も追い出された頃には、呆れる程の貧乏で四国での友人の結婚式にも行けませんでした。少しづつ仕事も増えて、このまま行けば人並みの稼ぎが出来るかもしれないと勘違いをした頃が有りました。どちらかと言えばバイクに傾いていて、車が欲しいと思う事は少なかったのですが、当時の505には興味が有りました。テニスの合宿に行く時、友人がその又友人の持っていた505に乗って来た事が有りました。ファブリックの内装と後席の乗り心地は予想を上回る物で大いに憧れました。やっぱりピニンファリナのデザインも好きでした。狭い街中で小回りが自慢と言うよりは、ロングツーリングでの快適に長所がある車だったと思います。
205が大好きな人に乗せてもらった事があります。どんなに素敵かを聞けば聞く程、興味が失せました。誰かがある車をどんなに好きかは他人にとってどうでも良い事なのだなと得心しました。このブログだけは勘弁して下さい。他所様を捕まえて無理に聞かせたりは二度としませんから。
204や505はその綺麗なボディに惹かれる所が大きいのですが、人間の好き嫌いが容姿の善し悪しだけに依らないのと同じ様に、不細工でも好き、変な所が大好きって事も起こり得る訳です。205には惹かれなかったのに、不細工な309には惹かれました。好きだと騒いでいた頃から暫くして、友人の309に乗せてもらいました。私の乗っていたRENAULT5TS(シュペールサンク)よりずっとしっかりしていて上のクラスの車でした。ゴルフと同じクラスだとは知りませんでした。
故障ばかりの5TSがもう駄目だと分かった頃、歳取った親からは、いざという時親を運べる4ドアで故障をしない車にしてくれと念を押されました。扱いやすい大きさで、目立つ事がなくて、4ドアで、306が丁度いいと思えました。人を驚かす所は無いけれどスタイリッシュな所も良いなと思いました。中古を捜して見ましたがどれも良い値段で手が届きませんでした。一回り大きいのに、人気が無くて値段の安いCitroenXantiaにしました。
2015-05-06 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (0)
ガレージの中だけで4台のホンダ・ジュノー。そばのガレージにもジュノーがもう一台。
見た事のある人は多くないと思います。たった170ccだのに水平対抗エンジンと、バダリーニ式の油圧式無段変速機と言うややこしい動力伝達機構を持っています。今の遠心プーリーとゴムベルトの何倍も、とんでもないコストが掛かっています。
その下は、360ccで4気筒.DOHC.4キャブレターと言えばご存知の方もいるでしょう。
HONDA T360のエンジンです。DOHCなんて珍しくもない現在からは想像も出来ないかも知れません。当時レーシングカー以外でDOHCってアルファロメオぐらいしか無かったのでは無いでしょうか。ポルシェだってフェラーリだってSOHCだったと思います。360cc4気筒DOHCって、当時で言えば何人ものメカニックが付きっきりで世話をする、オートバイのグランプリレーサーのスペックです。トラックですから扱いは乱暴だし、日々のメンテナンスだってままなりません。整備するのは昨日まで自転車を売っていた人達です。(自前の販売系統を持たなかったホンダは、街の自転車屋さんにオートバイを売らせて、更に自動車のディーラーに育てようとしました)
不思議な変速装置にDOHC、当然ですが、現場では複雑なメカニズムに対応できません。相次ぐ不具合に設計変更がかさなり、製作時期が少しずれると部品の交換性がありません。現場のメンテナンスなんて考えた事も無い、狂気とも言える技術指向。経営からすれば、あり得ない選択です。キチガイホンダ 偉い!パチパチパチ(拍手)。この二台を最もホンダらしいホンダと呼びたいと思います。
今なら、エキセントリックな機械も好きな人がいて、整備が可能です。(誰でも触れる機械じゃ無い事は変わりませんけどね)
その次はダットサントラック220。博物館の展示用やイベントの時だけ出て来る車じゃ有りません。車検場までバイクを運んだりする現役です。
3月の末に30年型AUSTIN 7のアルスターを見せて貰ったばかりです。こちらは36年型AUSTIN 7の2座スポーツ、
続けてお目にかかるとは思いませんでした。
AUSTIN 7とダットサントラックを並べると、これがサニートラックまで繋がる系譜である事が判ります。凡庸とも呼べるオーソドックスな技術の積み重ねが価値を生んだ良い例だと思います。
他にも前後方向の水平対抗エンジン ダグラスがあったし、初代のシルバーピジョンを初めて見ました。カブと一緒にツーリングに行ける程良く走るそうです。
スバル1000を持ち上げていて、裏から特徴的なインボードドラムブレーキを見る事が出来ました。昔見たメルセデス300SLRの透視図に良く似ていました。合理的なサスペンションレイアウトとバネ下重量の軽減を実現しています。とても格好が良いのですが、ブレーキの調整やブレークシューの交換はとっても面倒なんですって、なるほどねぇ。
2015-04-11 カテゴリー: automobile, maintenance, motorcycle | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
前にCGを買ったのは小林彰太郎の追悼号でしたから、1年ぶりぐらいでしょうか、白黒6ページの為だけに買いました。最新のポルシェがどれだけ速いかなんてどうでも良いことですが、世の中には私の知らない素敵な物がまだまだ沢山有るのだと思ったら久しぶりにワクワクしました。
ワイマール共和国の兵器局による偵察用装甲車の課題に、まだダイムラーベンツにいたポルシェ博士が応えた物だそうです。前進後進ともに64km/hで走れて、体勢の切り替えが10秒以内に出来る事、33%の勾配に対応し、1.5mの溝から外力無しに抜けだせて、水深91センチでも動ける事。
8輪独立懸架で全輪駆動、エンジンは7.8L直列6気筒100bhp/2000rpm。
ドイツ経済の急激な落ち込みの所為でプロジェクトの予算は打ち切りとなったそうです。
面白い物が有るんだなぁ。
2014-12-14 カテゴリー: automobile | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
フランク・コスティンは戦争中、デハビラント・モスキートの設計に係わって、戦後はその経験を活かして合板フレームのレーサーや市販車を作りました。アルミパネルに依るバスタブ・モノコックはこの合板フレームをアルミに置き換えたものと言ったらマズイでしょうか。
この面白さをどうしたら伝えられるか、少ない参考写真とつたない文章でもどかしい思いをして来ました。見事にまとめたサイトを発見しました。素晴らしい。
(速く走る為、大きいエンジンや太いタイアも一つの方法ですが、軽くて空気抵抗の少ない、効率の良い物を考えて行く手も有りです。フジキャビンやトヨタS800と似た所がある気がするのは思い過ごしでしょうか。)
2014-09-26 カテゴリー: airplane, automobile, DESIGN | 個別ページ | コメント (0)
新車には手も出ないし、小型SUVって種類に見えるのも私には縁の無い所です。内装も昔のローバーやパンダ程のごひいきという訳でもありません。でもね、この所のメーター・ハンドル周りのデザインにはどれも納得が行かないと感じていました。これは良いんじゃないかと思いました。
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20140710-20102137-carview/
2014-07-12 カテゴリー: automobile, DESIGN | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
いつかのアウトウニオンのペダルカーも凄かったけれど、これもいいなぁ。グリルは本物に敵わないけれど、フェンダーラインがとても奇麗だと思います。
2014-02-08 カテゴリー: automobile, crafts, DESIGN | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
久しぶりにCar Graphicを買いました。最初に買ったのはヴァンケルエンジンのベンツが表紙でした。中学高校になって少しお小遣いも増えてからはバックナンバーも集めました。50号から150号までは抜けが無かったと思います。雑誌を通して、編集長の小林さんから教えてもらった事は色々あった筈ですが、覚えているのはブレッド&バターとか、熱いナイフでバターを切る様に、と言った言い回しが少しだけです。あぁ、エンスージアズムなんてのもありました。ワンメイククラブって言葉もそれまで知りませんでした。安いオースティン7のクラブも高価なブガッティのクラブも彼の中では等価だったこと。世間での価値の高低とは別の所で、自分の好きな物とどう付き合うかを教えてもらった気がします。毎月の雑誌は車という事実の羅列に過ぎなかったはずです。偉そうな人生訓や利に聡い処世術などはありませんでした。けれど違う所で’君たちはどう生きるか’を教えてもらった気もします。偉くなる事や儲けることだけが大切な世の中だとしたら随分と辛いことです。ご近所ではありますが、銀のさじをくわえて生まれて来た小林さんと私とでは世代も違えば住む世界も違います。交わる所は一切ないものと思っていました。小林さんが愛用したのと同じシトロエンXantiaに何年か乗れたのは嬉しいことでした。彼が普段の足にしている事は何度か読みましたが、随分なお気に入りだった事は私も手放した後に知りました。
あらゆるオモチャは父親の手造りでした。手で転がすしかなくて、友達の電池で動くオモチャが羨ましかったのを覚えています。日曜の夕方やっていた’アンタッチャブル’を見た後、トンプソン・サブマシンガンのオモチャを作ってくれました。西部劇に出て来る騎兵隊の帽子も作ってくれました。妹はお姫様ごっこの為のお城やおままごとの為のキッチンを作ってもらいました。本人の好きなものなら何でも作ってくれました。けれど嫌いな物は作ってくれませんでした。小学生の3年か4年の時でした。私は平行の物を平行に描くと、目で見た様にならない事に悩んでいました。透視図や消失点なんて言葉も知りませんでした。カメラの仕組みを使って、人の目に物がどう見えるかを説明をしてもらった時には急に世界が開けた様に感じました。
そういえば暫く前には中村とうようも亡くなりました。彼の雑誌’ニューミュージックマガジン’を見ていたのはレコードの新譜紹介が目的でしたが、いつの間にか好きな音楽を自分で考える事を教えられた気がします。若い人間が年長の人間に何かを習うことも、そうした年長者が先に亡くなるのも無理の無い事ですが、これからどうした物かと思います。三人に共通しているのは、どうしたら立身出世が出来るか、どうしたら儲かるかなんて事は一切言わなかった事です。好きな物についてしか話しませんでした。
追記12/14 今日は永田さんの訃報が届きました。勤めたばかりの頃、arflexのカタログに載っていた、内外ともに床トラバーチンの家を見て、前からこの家が好きでしたと言ったら、玉井さんが永田さんの名前を教えてくれました。(内外のレベル差と柱で建具の框を隠すのは村田さんも真似していたなぁ。) 色々なつてで随分な数の作品も見せて貰いました。吉村一門の丁寧な枠廻りや低い天井を実際に見る事が出来て感じる所が多くありました。小賢しい枠廻りやディテールより他の所に建築の本質があるとのお考えは正しいでしょう。けれど永田さんの家を体験した上で言って欲しいものです。幾つかの作品を見る事でようやく吉村一門とだけではくくれない永田さんの何かが見えて来ます。まだ上手く言葉にする事ができません。新作でそうした違いを確かめる事も出来なくなりました。
2013-12-01 カテゴリー: automobile, music, 建築 | 個別ページ | コメント (0)
2013-06-22 カテゴリー: automobile, motorcycle, paintings | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
量産されて広く人達と触れた物を持って語るべきだとすれば、逆に好き勝手の出来る1品製作を取り上げてローウィのデザインを語るのは別の意味が有るかも知れません。
第一この顔を見れば本気かよ、と思う人の方が多いでしょう。随分変わったデザインですが、その分恰好が良いとも思えません。
けれどインテリアの写真を見て下さい。明るくてシンプルで上質でどこか北欧の家具にも通ずるなんて言ったら言い過ぎでしょうか。このインテリアは大好きです。ただローウィのデザインって外観の簡単なスケッチばかりでインテリアが彼のデザインとは限らないかも知れません。
でもこれは間違いなく彼のデザインです。前は相当に不思議ですが、バックスタイルは相当に恰好良い。
申し遅れました。ランチアのロレイモって言います。
2013-04-14 カテゴリー: automobile, DESIGN | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)