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神戸製鋼戦でのアタアタとのマッチアップもバッチバチだったけど、これも凄い。アタアタはトイ面だったけど、これは逆サイドだからね。この試合ワラビーズ全てが素晴らしかったけど、彼はトライも良かったし、現時点ここ1週間の世界No.1ウィングは彼でしょう。レッドカードじゃ無いかとの意見もあるけど、肩からのショルダータックルだったらアウトだけど手が前に出てパックしかけているので良い気がする。
この試合ではデクラークのカードも話題になりました。球か手を叩こうとしてデクラークの手が相手ハーフの顔に当たったのは事実だからカードは仕方ないかも知れない。けれど相手ハーフの痛がり様は頂けないと思います。サッカーじゃないんだから。ネイマールじゃ無いんだから。
う〜ん、勝つべきだった。日本がティア1かどうかは知らないけれどティア1に互して戦っていくためには、これからも試合を組んでもらう為にも勝たなきゃいけない試合だった。勝てる試合だった。先週は世界2位で今週は世界3位のフランスですが飛車角落ちです。勝つべきでした。誰にも良い日と悪い日があるんだと思います。坂手とリーチは何時もの通り良かった。あんなに悪口を言って来た山中でさえドジもあったけどいいプレイが多かった。ファンデンヒーファーは前戦の汚名を取り除いたと思う。ガンターはすごかった。ライリーは厄日だったのでしょう。しげのと田村はすっかりケチがついちゃったな。中野も日本の大学辺りじゃ強いセンターかもしれないけど、ノヌーだのソニービルだのが当たり前の世界では売りにならない気がします。タタフのノックオンについてはジェイミーが親指の怪我をしていてテープを巻いて出場していたと庇っていました。
堀江も今日はケチがついちゃった方だけど、前三人はミラーも入れてプロップ3人フッカー二人全てパナ。コーネルセンとガンターが後ろ5人の核、CTBにライリーがいて、これで松田、山沢、野口が出ていたら、ジェイミーとトニーのと言うより、ロビー・ディーンズのチームといった方が良いみたい。
更にコロイベテ・竹山・アソ、日本代表よりパナの方が強いかもね。
山沢、野口、堀江と揃って、楽しみで仕様が無かったのに、三人だけでなくハーフの斎藤まで出られなくなって、すっかり見る気が無くなってしまいました。ハーフもフルバックも3番手、スタンドは4番手です。試合中のスタンドには、松島、松田、姫野が観戦して居ました。そんな状態で飛車角落ちとは言え世界の2位になんとか試合が出来るだけでも大した物だと誰かが言ってました。でもフォワードは夫々のコンタクトで当たり負けしてましたね。当たった後の力比べでも負けて居た気がします。最近は 二重ラインを引いてバックドアと言うんですか盾の裏側で走らせるのは珍しいことでは有りません。(アメフトではランナーの前に露払いを走らせるのは合法です。ラグビーでは反則です。)フランスは何十年も前からボールキャリアの前に露払いというかオブストラクションと言うか盾を立たせたり走らせたりする反則スレスレのズルが得意のチームです。次々と湧いて出て来る様をシャンペンラグビーと言う訳ですが、反則に近いと私は思って居ました。いつか早いリサイクルやテンポでフランスのズルをギャフンと言わせて欲しいです。後半の後半、ボールがどちらの手にも付かないカオスと言うかアンストラクチャと言うかの状態に何度か成りました。あんな時に山沢が居たらと思うと残念です。山中の間の抜けたカウンターアタックや相手へのパスを見て居てキレッキレッの野口が見たく成りました。堀江の信じられない様なプレイは期待出来ませんが、坂手はよくやって居たと思います。けどラインアウトは不味かったですね。ウルグアイ相手なら簡単でも世界2位にはそうも行かない見たいです。
この前に取り上げたジャパンの攻撃について、より専門的な解説が出て来ました。いくら計画して練習しても、こうも上手く一発で結果に繋がることは本当に稀だと思います。
ハイライトばかり集めたダイジェストだけ見て判った気になるのは拙いと思います。けれど一つ前の投稿を併せてご覧いただくと、判ることもいくつか有ります。タタフの突破など個々の力によるものが目立ちますが、実はそれも組織立ったディフェンス・オフェンスが出来ているからこそのオマケだと判ります。個々の力よりフォーメーションによる計算通りの勝利と言って良いでしょう。多分トニー・ブラウンのアタック、新任コーチのディフェンス、それぞれの成果かなと思います。よく2週間でここまで形にしたなと思いますが、ここで手の内を晒したら、ある程度のコーチングシステムを持つ国なら対応も出来るだろうなとも思いました。
NDSの攻め手がこの解説でちょっと判ったような気がしました。下手にオープン攻撃で回すのはリスクも高いし、近所で相手を巻き込み・巻き込みうまくすればペナルティを誘うのは今や定石かも知れません。アイルランドのセクストンなんてこれに徹して居たと思います。成果も上げて居ました。けどつまんないですよね。定石になればその裏って可能性が出てくる訳ですね。これは久しぶりに面白いと思いました。
2019前回のワールドカップで、日本のオフェンスラインはディフェンスラインと見紛うほどの浅いラインでした。当然センター辺りで相手とコンタクトせざるを得なかったのですが、そこをタックルされてからのオフロードや瞬時のタップパスで繋いでいた訳です。ラファエレ達の職人芸あっての成功だったと思います。それをボールキャリアの横にいるパスの受け手と見せた囮あるいはブロッカーに渡さず、後ろに隠れたランナー(バックドアって言うんですか)に渡して縦方向の距離と一瞬の時間を稼ぎます。相手のディフェンスを寄せた所で大外勝負、なるほどね〜、進化してるんですね。説明された内容が見事に一発で結果に届いたのが次の投稿ウルグアイ戦0:30からの攻撃です。素晴らしい。
サンゴリアスとワイルドナイツみたいなカードに興味が行きがちですが、ワイルドナイツは勿論、イーグルスにも良いプレイが沢山あって、前半はグッドゲームだと思います。あんな攻め手が良く出てくるなと感心すると、又それを見事に止めて攻め返す。2019年のワールドカップ日本代表以来のワクワクするようなプレイが両方に有りました。マフィや梶村が元気で居場所を見つけたのも嬉しいです。後半はさすがに地力の違いが出て来ました。東芝の徳永とパナの野口はワールドカップで出番が無くて残念でしたが、去年最後のトップリーグではその力を見せてくれました。今年の野口はさらに切れ味が良くなっていて、見るのが本当に楽しみです。FB一番は勿論松島ですが、その次はワールドカップ時点だったらツポウ、今だったら野口で間違い無いと思います。(どうして山中?)最近、大好きな山沢がFBで見られるのは大喜びですが、野口が見られないのは心配です。松田には全く文句は有りませんが、SO山沢、FB野口で見たいです。
東芝です。 かつての名門もここ何年か不調と言わざるを得ない成績でした。勿論両チームともベストメンバーじゃありません。もうバレットはいないし、まだマッケンジーも居ません。中村もリーチも居ません。でも東芝良いじゃないですか。何より驚いたのはポイント近くでガシガシ突っ込むことを一切せずに外へ外へと回していた事です。必ずハーフからスタンド、センター、さらにその外まで回していました。私たちには当たり前だった事ですがここ十年、いやもっとかな、見た事のないプレイでした。それが上手く機能していたのも驚きです。
日本が久しぶりに惨敗したのは本当に残念ですが。今のアイルランドは本当に強いみたいです。アルゼンチンは暫く前にオールブラックスに勝って、ワラビーズと引き分けたりして居ます。現代の固いディフェンスの中では、ラックを連取して、ハーフの出すボールでポイント近くに突っ込むぐらいしかやれることは有りません。けれどたったそれだけのことをこれだけ正確に繰り返せるチームを今回のアイルランドの他に見た事が有りません。何度かやる内に勢いが付かなくなるのが普通です。ラインナウトでジャンパーが着地するのと同時に一瞬でギュッと集まるフォワードのパックと押しが見事です。こんなに完璧なラインナウトモールを見たのは初めてです。
上がハイライト版、アルゼンチンにトライを取られた直ぐ後、アルゼンチンゴール前アイルランドのラインナウトを見て下さい、下がフルゲームバージョンです。何より拙いのは、一つ一つのプレイに目的が見えない事です。何の為のキックなんだ、他に選択肢はないのか、昔と違って一対一で負けてる訳じゃありません。どうやれば勝てるのか戦略が見えません。何時ものスターティングメンバーを一本目とすれば今日のスタメンは二本目なのかも知れません。それはラグビーが15人でやるスポーツだった時の話です。戦略的交代のメンバーまで含めた全員で共有するプレイの目的があるべきです。ワラビーズの時もそうでしたが、たまたま取れたインターセプトで喜んでいることに危機感があります。仕組で相手を崩したトライが見たいです。
前半は福岡と堀江が居ないことを省けば、ほぼ2019年のままでした。福岡と堀江二人の特別な才能にはもう頼れないし、もうW杯の体制では通用しない。それがハッキリした試合でした。でも後半は斎藤や姫野、タタフの活躍で目指す道が示されていた。得るところも大きかったと思います。
やっぱり、山沢拓也でしょ。田村、松田が悪い訳じゃない。でも山沢の判断と責め手の構築が鮮やかすぎる。でも私の好みの問題でしょうか。
今年のトップリーグに関しては野口がすごく良かった。松島がいないならば、山中じゃなくて野口でしょ。これは好みの差じゃないと思います。
レメキとリーチを選んだのも含めて、ジェイミーはトップリーグ見て居ない疑惑が生じました。(レメキとリーチはトップリーグで活躍しなくても選ぶべきだと私も思いますけどね)
誰かのジェイミーは立川と山沢が嫌いなんじゃないか説も一理あると思います。私は山沢と立川が大好きです。
山沢がフィフィタを止めたの見ました?1:50~1:55。田村はディフェンスで体張らない、全部素通しですからね。
今回はもう帰っちゃったから仕方ないけど、もしトップリーグ選抜って看板だったら、ペレナラ、フーパー、マークスが出てたら凄かったと思います。代表は負けたんじゃないでしょうか。事前の強化試合としてはそのぐらいの方が良かったんじゃないですか。スタンドはバレットより山沢が見たかったし、フルバックもバレットより野口が見たかったのでこれでも良いですけどね。
B・バレットに田村に松田、山沢にルーカス、今年はスタンドを見ているだけでも楽しかった。誰が一番良いスタンドかには興味がないです。何方かに任せます。けれど誰が見て居て楽しかったか、それはもう圧倒的に山沢とルーカスです。山沢が今のままでは国内ならともかく外国(ティア1)相手には通用しないって誰が言ってるの?試してみてからでも良いんじゃないの?山沢の所為で負けるなら俺は負けても構わない。
ルーカスはもっと見たかったなぁ。
見た直後には色んな事を考えたんですが、時間が経って今は福岡のディフェンスが一番強く残っています。メディアの見出しは福岡3トライばかりです。もちろん彼ならではの素晴らしいトライですが、ディフェンスの失敗二つが大きく印象に残りました。
山田、レメキ、福岡のウィングと松島のフルバック、このバックスリーでこんなに無残な失敗を見た事が無い気がします。対面(トイメン)に二度も抜かれたらダメでしょ。一本目は多分インターセプト狙いが外れたんだと思います。二本目は完全に間に合うタイミングだったのにカットを切られて外されています。どちらも結構恥ずかしい失敗です。
此処の所、野球では大谷の活躍ばかりが伝えられていますが、暫く前に見たドジャース戦では160kのストレートと落ちるボールがあっても、どこに行くか判らないボールの所為で配球の組み立て様がありません。散々な出来に見えました。メディアの見出しやハイライトを見ているだけじゃ本当の所は判らないんだなと思いました。
前半は無理をしないけれど固いディフェンスでいく筈だったのに、福岡の失敗二つであの懐の深いディフェンスを持つパナが浮き足立って見えました。人を入れて落ち着かせるって良く言いますけど、スタンドでも無いフッカー一人を入れたぐらいでチーム全体を落ち着かせるなんて普通はできる事じゃありません。レゲエオムツ一人の投入でゲームの流れが変わったのは本当にびっくりです。
後半は流石に地力の差が出て来ました。山沢はやっぱり面白いなぁ。セットピースやモールラックのポイントからハーフが球を出す所から攻撃を組み立てるのが普通だと思いますが、山沢がいると殆どイーブンのアンストラクチャからいきなり攻撃が組み上がって行く様に見えます。トライもしましたけど寧ろあのどっちに転ぶか判らない所からいきなり攻撃を組み立てるあのセンスが凄いと思います。松田と山沢のダブルスタンドって言うのも面白そうです。何処から何が始まるのか判らないってディフェンスだったらすごく嫌です。
去年までの憎らしい程の強さが神戸には見られませんでした。本来であれば、サントリー、パナソニック、神戸の三強、そのすぐ下にトヨタ、東芝、ヤマハ、と並んで、それ以外は大差がつく展開かとも思われましたが、ピークを過ぎたかに見える神戸や、東芝の不調を補って余りある収穫が中位のチームに見られました。リコーのコロナに依る不戦敗は残念ですが、クボタとリコー、NTTドコモとキャノンの奮闘に拍手。ボーディー、フーパー、ペレナラが来る事はもう無いでしょう。後になって夢の様なシーズンだったと思い出すかも知れません。
マルコム・マークスとラブスカフニ良いなぁ!立川が良かったのも嬉しい。リコーのアイザック・ルーカスがもっと見たかったなぁ。
2019年のワールドカップでは日本代表のほとんどが充分以上の働きを見せてくれました。その中で本来の力を見せて貰えなかった。こんな物じゃ無いだろうとの思いが残ったのはアマナキ・レレイ・マフィでした。ノーマークだった(私の認識不足だったのですが)姫野とラブスカフニの活躍があったから良かったものの本来ならエース・マフィの働きが必要な筈でした。ワールドカップ前、スーパーラグビーではチームメイトと傷害事件を起こしたりでメンタルに問題があるなどとも言われていましたが、日本人の奥さんを馬鹿にされて怒ったと言う噂が本当なら少し肩を持ちたい気もします。何か困難があって活躍が見られないとしたら残念だと心配していました。プレイを久しぶりに見て安心しました。先日YOUTUBEのラグビーチャンネルでジャパンのエイトは誰かとの話の中で、他に有望な新人が何人もいる中でマフィを挙げる人も何人か居ました。このまま過去の人になってしまうのは残念との思いは私一人では無いようです。
2015南アフリカ戦の最後のトライですが、トライしたカーン・ヘスケスも、飛ばしパスの立川も偉いけれど、パスを受けた後、外に開いて自分より外側のディフェンスを引き寄せてから、余らせたヘスケスにパスをしたマフィの貢献度は絶大です。
力に差があるし、大差のつく大味な試合になるんじゃないか、見るのは止めておこうかなとも思いました。結果的には54:7ですが、最後までだれた試合になりませんでした。特に前半は近鉄の大健闘と言って良いでしょう。
最もサンヨー 失礼パナソニックは前半は様子を見ながら無理をしない作戦だったと思います。スクラムに差があって押し込まれるのは仕方が有りません。アンストラクチャーの中で福岡に走られるのも仕方が有りません、けれど最後までディフェンスラインが機能して良いタックルをして居ました。力に差があってもタックルが良いと大味な試合にならないことがよく判りました。近鉄に拍手。
ボーデンバレットはやっぱり凄い、フーパーはラックの中でも絶対に寝ていない、必ず四股を踏む様にしゃがんでいます。後もう一人ウェッジを作ってくれる強い人(例えば姫野)がいれば絶対ボールが取れていたシーンを何度も見ました。でもねトップリーグ前半は圧倒的なペレナラ劇場と言う事で皆さんも異論はないでしょう。
この所、クボタ(特に2 番)とリコー(特に10番)に惹かれていました。ペレナラの勢いも前半までかな、上位陣と当たるとこのままの調子では行かないだろうと思っていました。いやいや神戸製鋼相手に後一歩、ほとんど互角の戦いを見せてくれました。去年は97:0だったらしい、どうしたらこんなに変われるのでしょうか、新しく来たヘッドコーチも凄いみたいです。
本当に世界トップのダン・カーターが来たのも凄かったし、オールブラックスの主将No.8が来たのも凄い、レイドローも確実に世界のトップでまだまだ凄いけれど、キャリアのピークは過ぎています。ボーデン・バレットにフーパー、ペレナラは共に29才、彼らのキャリアの中でもピークと思われる貴重な一年で日本に来た事が信じられません。解ってもらえるでしょうか?何年か前のメッシとロナウドが揃ってJリーグに来たくらいの話なんです。そもそもこのコロナの中でラグビーなんてやって良いのでしょうか、疑問です。体をぶつけ合うし、息だって上がるし、大声をも出します。スクラムなんて今一番やっちゃいけない事でしょう。今一つ諸手を挙げて大喜びはしかねる状況だと思っていました。でも期待していた世界の至宝をこの目で見られる喜びが心配を上回りました。活躍する様が本当に嬉しかったのですが、一方で落胆もしました。スーパーラグビーやブレディスローであんなにハーフが好き放題をしているのを見た事が有りません。トップリーグは彼らにとって緩い環境なのかも知れません。他のポジションに比べてハーフはまだ日本人にもチャンスのあるポジションかと思っていました。
ペレナラは日本じゃなくてもすごいみたい、見た事ないのは私だけかも知れません。訂正します。
ここ2年3年優勝までには届かないけれど、良いラグビーをしているなと感心していたのは、筑波と天理です。あの強い明治を押さえ込んで、ラインアウト以外、天理にはケチの付けようが有りません。フィフィタばかりが取り上げられますが他の全員を含めてとても良く出来ていました。今まで贔屓だったのですが、放送中に入って来る掛け声だかヤジだかがあまりにえげつなくて関西のラグビー風土に疑問が湧きました。15人が互いにコンタクトを取りながらのゲームですからプレイヤーは常に声を出し合っています。応援やヤジも組織的な物で無い限りOKというのが私の考えですが、ハシモトヤロガイテマエと思い切り舌を巻いた声が聴こえた時に嫌な気がしました。相手のピッチャーにノーコンとヤジる野球の様です。プレイヤーの声では無い、たまたま下品な応援があったと思いたいです。
オールブラックスに勝っただけでなく、ワラビーズにまで引き分けて、もう誰も偶然やラッキーとは言えなくなりました。一年前とはまるで違う世界地図になった様です。同じ様な内容だったので、アルゼンチンの勝ちパターンもはっきり見えてきました。ここ何十年かモールはともかくラックでは持ち込んだ側の優位で、ラックの連取によりフェーズを重ねるのが攻撃のパターンだった訳ですが、オールブラックスにもワラビーズにもそれをさせませんでした。倒れたボールキャリアーの左右にボールを跨ぐ様に壁を作ってマイボールを確保したいのですが、ディフェンス側のアルゼンチンが鬼の様な力で上半身をねじ込んで来るのでそれが出来ません。結果としてノットリリースなどのペナルティーを取られていました。あとはPKで得点を重ねる、昔のフィジーや今の日本の様なアトラクティブな部分が一切無いラグビーです。昔はモールやラックが出来てもどちらに出るかは時の運みたいな所が在りました。何十年か前のラグビーに戻った様です。 慶應に負けた明治が、あの圧倒的に強いかに見えた帝京に勝ちました。世の中はドンドン動いていくんだなぁ〜。
https://www.typepad.com/site/blogs/6a0120a66c5c01970c0120a66c5c10970c/post/6a0120a66c5c01970c026bdea7430b200c/edit#
ワールドカップ2019ではイングランドに負けて、優勝は南アフリカに譲りました。先日のブレディスローカップではワラビーズと引き分けたりしています。それでもニュージーランドのラグビーが世界一だと感じてしまうのには、幾つか理由があります。ついこの間までボーデン・バレットとダミアン・マッケンジーが飛車と角、二枚看板でした。ダミアン・マッケンジーの怪我で、去年のワールドカップは飛車だか角だかを落とした状態で闘っていた訳です。現在はマッケンジーが復帰して二人が健在です。けれどその二人の活躍が霞む様な新星の登場です。WTBケイレブ・クラークこれは凄い。No8サベアが凄いのは知ってました。バレットとマッケンジーの二人だっていくつも良いプレイをして居るんです。でも圧倒的に印象が強いのは、クラークとサベアです。あの小さな国からどうしてとんでもない選手が次から次と出てくるのか本当に不思議です。ワールドカップ優勝の南アフリカと、ブレディスローカップで引き分けたオーストラリアを差し置いてNZこそが世界一と感じるのは、次から次と出てくる才能も理由の一つだと思います。
こう言うのが40年前に見たかった。でもあと一つ足すとすれば、雨の日のぬかるんだグランドで試すといいと思います。ゆっくりステップを切れば切るほど、逆モーションに相手は付いて来れません。普段抜けない相手も雨の日なら抜ける。ただこれをやっていると目の前の相手は抜けても、後から来るディフェンスに追いつかれてしまいます。本来芝生の上でやるスポーツを泥の中でやる唯一の利点だとおもいます。
大好きなムリポラが来ていることが分かって嬉しい。サモアの試合に期待をしていたのだけど、一番を付けてポイントの2から3メーター後ろをウロウロするばかりで活躍が観られない、残念です。嘗ての輝きを観て欲しいと思います。
サモア、フィジー、トンガ、マオリと言ったアイランダーがこの格闘球技で最強なのは明らかです。小さな島国がこれまで大国に互してやって来た事が奇跡的ですが、他国の分析や自国の戦略、代表の強化、体系的な育成など組織力で遅れを取っているのは明らかです。日本と同じだけのバックアップがあれば彼らの方がずっと強いでしょう。試合直前。外国に出ている選手を呼び戻して、持って生まれた才能だけで、ここまでやって来た事に驚嘆しますが、流石にこれからは通用しない事が明らかになって来ました。日本の代表は日本人に見えないとの内外からの指摘には反論がありますし、言い返したいと思います。マオリはニュージーランドの恵まれた環境ですが、サモア、トンガ、フィジーの成績が振るわない事に関して、恵まれた日本代表のサポートが下駄を履いているようで後ろめたい物を感じます。適切なサポートさえあればどんなに強いかと思うと残念です。それは彼らのラグビーが魅力的だからです。
早く上げたいと思っていましたが、ハイライト集はあっても全編見られるモノが中々見つかりませんでした。
当日見た時には圧倒的に強い南アフリカとの印象が残りました。世界のトップがベストメンバーを揃えての本気って、日本で見る機会はほとんど有りません。良いモノを見せてもらったと思いました。一方で日本の不味い所ばかりが記憶に残りました。
後半の前半、南アフリカゴールを跨いでの攻防では、一歩づつ押し返されるのが残念でした。イーブンでぶつかり合っても勝ち目が無いとすれば、球出しのテンポを速くするより方法は無いと思います。けれど、ハーフがボールを出す相手を待つ状況が何度も有りました。ディフェンスラインが出来ているのに、消耗したFWのオフェンスラインは遅れ気味でした。
ハイパントの競合いで負けたり、何度ものノックオンと言った一つ一つのプレイより、バックスリー(ウィング二人とフルバック)のシステムがまるで機能しなかったのも残念です。アタアタ個人のポテンシャルには大きな可能性が有りますが、ウィング一人が全体のシステムの中で機能しない損失は計り知れないものが有ります。山田、レメキ、福岡のウィングにフルバック松島の時にはこうしたミスが有りませんでした。三人が素晴らしく機能していました。スタンドを田村一人に頼ってきた所為で他の選択肢が有りません。山沢と競わせるべきだったと思います。
ディフェンスラインより浅い、殆ど真横に並んだオフェンスラインでは綱渡りの曲芸が要求されます。少し相手のプレッシャーが掛ると成功率は下がります。二重のラインが出来ないとすれば、少しだけ深くしたらどうでしょう。
あれからハイライト集を何度か見て、更に今日全編を見直しました。不思議な事に南アフリカの粗が目立ってきました。ミスも多かったし、日本の良い所も見えてきました。
バックスリーを元に戻して、真壁と布巻を呼んでくればまだ直す事が出来ます。山沢は呼んでもだめでしょう、フィットネスとスキルに問題が無くても今からシステムを構築するはの無理だと思います。ハイパントの深さを田村は考える必要があるし、パントが上がったら後ろは残っても前線は全員でチェイスするべきでしょう。意思統一が出来ていなかったと思います。
エイトはマフィ、もう一人はツイ。フランカーはリーチと姫野、ここらが本命でしょう。けれど、小さくても良く走って、大きな相手の突進にも体を張る、松橋や布巻は好きなタイプのフランカーです。けれど一人のプレイヤーに複数のポジションを求めるジェイミーにとって、ロックには背が低いと思われるのかも知れません。姫野とどちらを選ぶかと言われると辛い所です。でもね一つ一つのプレイでは体が小さくて不利に見えるかも知れないけれど、テンポの速さが80分積み重なって相手には大きな負担になることもある気がします。日本が目指すのはそこじゃないですか。ゲーム全体のテンポを決めるのはフランカーだと私は思います。
突進して来るサニービルやノヌーを80分間止め続ける事がインサイドセンター最大の仕事だとすれば、パスやアタックの組み立てで光る立川も順位が下がってしまうのかも知れません。山田、福岡、レメキと揃ったウィングには大きな期待をしていたのに、山田を落とす、代わりにフルバック山中が入るっていうのが納得出来ません。
山田を落としてまで誰をウィングに入れるのかと思っていたら、松島を持ってくると。なんて欲が深いんだ。山田でさえ満足せずに松島まで欲しがるとは。山田でさえ落ちてさらにサウマキやアタアタの可能性もある。なんて厳しい競争なんだ。確かにこれでウィングは良いけどフルバックはどうするんだ。フルバック野口も光る所がまだ見えない。山田をウィングに残してフルバックは松島で、いざとなったらフルバックツポウの方が良いと思うなぁ。スタンド一本目は田村で良いけれどスタンド2本目は山沢でどうでしょう。スタンド立川も在りだと思います。スタンド松田は私の中ではその後です。
私の好きな布巻、松橋、立川、山田が落ちたのは本当に残念ですが、毎日見ている人の選択を尊重します。けれどフルバックが心配です。ノッコン山中はダメだよ〜。
日本人横綱がいないのが気に食わない。ラグビーの日本代表は日本人に見えない。等々色々なご意見が在ることは知っています。ラグビーの日本代表について、いくつか確かめて置きたい事が在ります。日本人に見えない人の多くが日本国籍を持っています。日本人です。そうでない人もいますけど。それから生まれた国は違っても高校大学と日本のラグビー社会で育った人も多いのです。錦織圭は日本人ですが日本のテニス環境の中で育った選手じゃ在りません。あなたが何処か他所の国でスポーツをしてその社会の代表に選ばれたら誇りを持ちませんか、その誇りの為に命を賭けようとは思いませんか。カルチャーって言葉を文化と訳してしまうと少し違う気がします。風土とか雰囲気って言葉の方が近いのかなとも思います。それぞれのスポーツが違う風土を持っています。国家国籍よりその国のプレイヤーやラグビー社会の代表って考えるのがラグビーのカルチャーです。にわかファンを増やすことが至上の命題で、誰も言えなくなってる所為で摩擦が生まれています。今まで黙って来ましたがはっきり言っても良いかなと思い始めました。ラグビーの日本代表はあなた達日本人の代表では在りません。日本でラグビーをやる人達、関わる人達の代表です。
嫌われついでに他にも幾つか憎まれ口を叩きます。相手チームのゴールキックには静かにして下さい。失敗したからと手を叩いて喜んだりしないで下さい。相手チームの好プレイは褒めましょう。どんなに大声で応援しても結構です。でもそれは個人の責任で行われるべきです。鳴り物などの組織的応援はラグビーに馴染みません。これを機会に野球やサッカーとは違うラグビーのカルチャーに触れて下さい。
堀江や田村、山中など真っ黒で髭もじゃで、刈り上げていたりすると日本人に見えていない可能性も在るかな?
天理と明治、どちらもよく整備されたラインで、前に出るディフェンスが素晴らしい。中、中、中と攻めて外で決める明治も素晴らしいし。天理の2番6番7番のサポートプレイも素晴らしい。本当に3試合とも良いゲームだった。
前半良かったんだけどなぁ。エディーさん一人にやられた気がします。後半、イングランドはポイントに集中せず、ディフェンスラインを整備する方向に変えて来ました。効果てき面でした。個々には能力の高いイングランドを封じ込めて前半は日本のペースでゲームが出来ていたのに。個々の能力で勝負するよりチーム全体の速いテンポで相手の能力を封じ込めるのが唯一日本の勝つ道だと見えてきました。山田、福岡、レメキと揃ったウィングは安心ですが、松島の欠けたフルバックが心配でした。でも、ツポウ良いじゃないですか。センターに入った中村も良かった。良いことも幾つか有りました。松島とマフィの復帰が望まれます。
惜しかったとも、善戦だとも思いません。スコア通りの惨敗です。けれど手に付かないボールにプレッシャーを掛けられてオタオタするオールブラックスなんて初めて見ました。浅くて速いディフェンスが、効いていたのだと思います。ここのコメント欄はNZ以外の人からの、おかげで見る事が出来た有り難うと言った謝辞が多いのですが、他のコメント欄やNZでの報道はこのチームは2本目(Bチーム)でさえ無い3本目(Cチーム)だとの言い訳ばかりです。一週間前、オーストラリアとやった本気の試合の為の23人のうち22人がイングランドとの試合に向けて日本を離れています。バリバリの1本目でない事は明らかですが、2本目でさえ無いなんて言い訳を何故するのでしょうか。NZが初めて日本に小さな脅威を感じたせいだと思います。7人制で日本に負けた時も7人制の代表をオールブラックスと呼ぶのは止めようなんて情けない恨み言を言ってました。KiWiの肝は思ったより小さいみたいです。オールブラックスがホンチャンではないのは確かですが、それを言うなら日本だって核になる堀江、マフィ、レメキ、松島を欠いた飛車角落ちです。フルバックは2本目の野口まで怪我で3本目か4本目です。なまじの善戦でなかった所為で悪い処 修正すべき点も明らかになったし。日本にとって有意義な試合でした。
フルバック山中は、キックにパスにタックルに、目の前に来た最低限の仕事はしていましたが、事態がチョット変化した時に、次に来る危機を想定出来ない。だから走らない、これはダメだと思います。互いに戦う二つのチームの選手が互いに守るべき責任を果たしていればトライは生まれません。誰かがポジションに与えられた責任以上の仕事をした時にトライが生まれます。こうして一人で事態を変えることの出来る選手は限られています。この試合では福岡ぐらいでしょうか。堀江、マフィ、レメキ、松島、はそうした力を持っています。彼等を見られなかったのが残念です。(マフィが心配です。どうしてるでしょうか?)
そうした特別なプレイが出来る人が尊いのと同じように当たり前の責任を果たすことの困難も痛感しました。目の前に突っ込んで来る、195センチ120キロを毎回一人で止めろと言うのが守るべき最低限の仕事です。ロック二人とセンター二人に最低の役割以上の何かが見られなくて不満を感じていましたが、彼等の果たす役割の大きさに感嘆しました。センターには昔の森や朽木の様な特別な何かを期待してしまいます。それが無いのが不満でしたが、森に120キロの突進を80分全て止めろなんて要求をするのは無理があります。ラファエレとツポウは何度か抜かれましたがよくやっていると思い始めました。
半分が日本人に見えない。アイランダーに見えるとの指摘が日本以外からもありました。それに対して、それを言ったらNZやオーストラリアだって同じだとの反論がありました。ちなみに日本のスターティングメンバーのうち日本国籍を持たないのは二人だけです。NZには元からマオリと言うポリネシアンがいてマオリ・オールブラックスが作れるほどにラグビーが得意です。ただオールブラックスの中のアイランダーが全てマオリではありません。サモアやフィジーには大きな産業などありませんから、NZに来ているラグビープレイヤーも多いのです。
NZの狭量を笑う形になっては心外です。大事なオーストラリアとの定期戦を日本で開いてくれた事、大事なイングランドとの試合があるのに、オールブラックスと名乗るチームと日本の試合を正式なテストマッチとしてくれた事。どちらもラグビー大国NZゆえの太っ腹と言えるでしょう。まず大きな感謝が先だと思います。
大学の2年から3年になる時、主力選手が抜けてリーグ戦で全敗をした事があります。何をすれば良いのかが判らず無駄な練習をしました。あの時こんな練習が出来ていたらと思います。次の年来てくれたコーチは日本代表には届きませんでしたが、日本選抜でハーフをやった人でした。ほとんど同じメンバーのポジションだけを入れ替えて、自陣ゴール前、敵陣ゴール前で何をやれば良いか、二つのパターンだけを繰り返し練習しました。何をすれば良いかさえ分れば私たちにも出来る事がありました。
テレビなんて、芸人と称する有象無象が下らない内輪受けでドタバタするか、何も考えていない女の子(ジャニーズとか言う男の子の場合もある)にピーとかキャーとか言わせるだけのバカ番組ばっかりだなどと言っておいて、こんなことを言い出すのは気が引けますが、このシリーズは何かに一所懸命な子供達が可愛くて毎回泣きそうになります。何も考えていない癖に都合の悪いことを誤魔化したり何かを捏造したりには熱心なテレビ局のことですから、集めた動画を繋ぎ合わせてでっち上げたストーリーの可能性もありますが、ここまでよく出来たドラマであれば騙されても良いかなと思います。今回は今までの中でも超大物二人です。ランディ・ジョンソンの方は音が途切れるのが残念ですが、いずれ消されてしまう前に一人でも多くの人に見て欲しいと思いました。
美術大学を目指して実技の予備校に通っていた頃、ある人の作品を(人とは違う所がありましたから目立たないとは言いかねますが)真壁先生はここがチャーミングなんだ、お前らには判らないのかと、持ち上げていました。何度か持ち上げられる内に、ぐんぐん元気になって急に花を咲かせた人が居ました。結果は私にも解りましたが小さな芽には気付かなかったのだと思います。優れた指導者って居るんだなと思いました。
私自身が人様に何かを教えようなんて考えた事がありませんでした。教師なんて誰より縁遠いものだと思っていました。何かのご縁で教師面をする羽目になっても後ろめたさがありました。毎年、高校を出て来たばかりの生徒たちとは共有するものが一切ありません。同じ日本語は喋っていますが、何を考えているのか判りません、宇宙人と接する様です。教えるだなんて偉そうな事はしていませんが、それでも問題を共有して行く事で一人一人の性格や良い所が見えて来ます。何かを試してその成果を確かめる、小さな成功を積み重ねる事で育って行く所も見た事があります。けれど1年とか2年とかが掛かる話です。1週間で見違えるなんてのはよっぽどの事です。
沢山の人にラグビーを見て欲しいのですが、負け続ける日本代表を見るのは辛いし、それ以上に情けない試合を見ると腹が立ちます。見てねと言いかねる事が多かったのですが、この試合は見て欲しい。会心の出来です。上手く行った時、日本のラグビーがどんなに面白いか自慢がしたいとさえ思います。
このYouTubeは写りが良くなくて、無駄に長いのですが、ハイライト編集版ではない、全編見られるのは、これしかありませんでした。折角のトライシーンも見難いのでハイライト編集版でも見て欲しい所です。30分目でやっとキックオフです。30分目から見てください。
(動画を入れ替えました。こちらの方がずっと観やすい画面だと思います。)
ウィングは福岡とレメキ、FBは松島、No.8nにマフィが入って本気のメンバーが揃ったと見ていいでしょう。リーチとマフィ、今 出る度に良くなる姫野と揃った第三列からは布巻が外れました。センターからは立川が外れました。私の好きな二人が外れたのは残念ですが、仕方がありません。ほぼベストと言える布陣だと思います。世界に胸を張れるラインナップですが、センター二人とロック二人は悪くないけど今一歩のアピールが欲しかったです。
福岡、レメキ、松島、リーチとマフィは神がかって素晴らしい出来です。田村、堀江、姫野も良いと思いました。スクラムで安定した球出し、ラインナウトでマイボールの確保、ポイント近くの突進をほぼ抑えたフォワードも完璧に近いと思います。過去にはカーワン、ロムー、キャンピージと名選手がいて、世界には2m近くで120キロなんてウィングも居ますから、大言壮語は慎むべきですが、福岡、松島、レメキのバックスリーは世界に自慢が出来ると思います。せっかく勝って自慢がしたいのに、相手の出来が悪かった所為にされるのは残念です。自慢のスクラムで押せず、ラインナウトでポロポロのイタリアに文句があります。
ブルーズはサンウルブスが去年は勝った相手です。(今年は負けましたけど)ブルーズはスーパーラグビーのチームで、ナショナルチームではありません。ですからこの試合は国を代表するナショナルチーム同士が威信を賭けて戦うテストマッチではありませんし、互いにAと付いていますから、代表権を持たない2本目同士の練習試合と言う所でしょうか。重要な試合では無いかも知れませんが、幾つか良いニュースがあります。日本代表のスタンド田村、フルバック松島、WTB福岡、no.8レレイマフィには期待をしています。とても良い選手ですが、リーグ戦やトーナメントを勝ち抜くには、各ポジションに複数の良い選手が必要です。no.8のブリッツ、フルバックのロビー・ロビンソンが日本代表の資格を得た様です。レメキには既に大きな期待をしていますが、この試合でも良い所を見せてくれました。彼等が入った後チームは俄然良くなりました。スタンドの松田にも十分期待が出来そうです。何より勝ったことが嬉しいです。
15人制で南アフリカに勝って、7人制でニュージーランドに勝って、もう驚かないかも知れませんが、フランスと引き分けは十分に偉業です。今まで何度か良い試合はした事がありますが、大体はコテンパンにされて惨敗して来ました。日本の選択が全て良い方に転がって、フランスの良い所がまるで出なかった。それでも引き分けと言う所に地力の差が見て取れます。明らかに強いスクラムであまり押してこなかった。日本のラックが出来ると早い球出しの邪魔をして来なかった。本来汚いとまでは言いませんが、オブストラクションすれすれのプレイをしてくるフランスが、あまり汚いプレイもしてきませんでした。笛が味方した所もあった気がします。
幾つかの幸運故の引き分けでしょうか。根拠となる良い所もあったと思います。開始早々に飛び出した立川の外を一本綺麗に抜かれました。その後も何本か浅いディフェンス故に一度抜かれると凄く走られてしまう所がありました。けれど概ね速いディフェンスが功を奏していました。相手がそれを待って、タックルさせてから、オフロードパスで繋がれたりすると辛いのですが、それもありませんでした。不用意なキックが減って蹴った時にはラインで押し上げていました。持って生まれて俊敏ってタイプではないと思いますが、リーチ・マイケルの早いディフェンスも効果がありました。(私は好きなプレイです。)個人的なプレイ以外にも全体として日本の良い所が出ていたと思います。こうしたプレイを積み重ねれば世界の人に日本のラグビーって面白いと思ってもらえる気がします。
ワールドカップに向けて、負けて色々な経験を積む事が大事だと思いますが、積み重ねた物が無駄では無い事だとの検証が出来て良かった。ここは素直に健闘を讃えたいと思います。山田・福岡の次のウィングはやっぱりレメキかな。贅沢を言えばもう一枚欲しいなぁ。
いろんな人のスーパープレイ集ってあるんですけどね、これは凄いと思います。トイメンにこんなのがいたら本当に嫌です。ムリポラを止めろって言われるのも辛いけど、跳ね飛ばされて終わりでしょう。止められないのはどちらも同じですし、こっちは痛い思いをしなくて良いけど、ディフェンスに行ってない様に見えちゃうのが辛いなぁ。7番をつけてますが13人制リーグラグビー(プロ)のスタンドだそうです。
大きなお世話ですが、この機会にリーグラグビーとユニオンラグビーとの違いについて。1823年、英国のパブリックスクールのひとつラグビー校で始まったとされる(一種の説話です)ラグビーフットボールですが、1845年にルールが成文化されて、1886年にサッカー(アソシエーションフットボール)と分裂します。その後1895年プロ化したリーグラグビーと、アマチュアを旨とするユニオンラグビーに分かれます。我々の時代、ラグビーのルールブックにはプレイに依るいかなる報酬も求めたり与えたりしてはならないと一番最初に書いてありました。奇しくも100年後の1995年ユニオンラグビーでもプロが認められる事に成りましたが、100年前からのプロ、リーグラグビーとは人数やルールにも差があります。日本では見る事もありませんが、イギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランドなどでは盛んだそうで、パプアニューギニアでは国技だそうです。
前半、負けていたボール支配率で、後半は逆転しています。後半も後半は攻めまくりと言っても良いでしょう。相手が集中力を切らしてしまった。それはラグビーが真夏の東京でやるべきスポーツではないからです。冬の南半球から真夏の北半球に来た相手に地の利で勝った試合です(サンウルブスも北半球から南半球のリーグに参加するため移動その他で不利も沢山抱えています)。冬、イーブンの状態で勝った訳では有りません。けれど4月の様に明らかにやってはいけないプレイも無かったし、むしろ良いプレイが沢山有りました。ここは素直に喜んで置こうと思います。
ウィングには果たすべき役割と理想が有ります。もし才能に恵まれたウィングであれば果たすべき仕事の理想は今日の福岡に極く近いと思いました。藤原も吉田も良いプレイヤーでしたが、ウィングの果たすべき仕事の中、極く一部の美点を持っていました。皆の繋いで来たボウルを持って最後に走りきるのも大事な仕事で、藤原・吉田はそれに特化したプレイヤーでした。けれど独走する様な目立つ仕事以外にも果たすべき仕事は沢山あります。福岡は良くやっています。(ディフェンスの出来ない大畑は論外です。)
ルールが変わって行くのは仕方が有りません。昔はラインアウトでのリフティングも認められていませんでした。今日気になったのは、スクラムへのボールの入れ方です。昔はスクラムでもノットストレートという反則が有った気がします。今日は明らかに自陣側にボールを入れていました。終盤のラファエレのトライに繋がるチャージですがノックオンを取られていませんでした。私がプレイをしていた頃はチャージでノックオンは取られませんでした。その後ルール変更でノックオンになるとの話を聞いた事が有りますが、今はどうなっているのでしょうか。
早くて良く前に出るディフェンスラインもとても良かったと思います。ただオフサイドを取られても文句の言えないダッシュが何本もありました。取られなくてラッキーでした。
南アフリカに勝った時には、土着の日本人と、白人と、ポリネシア系、アフリカ系の間に見た目の違いが大きかった気がします。ラグビーを知らない人からは失礼な物言いも有りました。今日は似た様に刈り上げているプレヤーが多くて、日本人も焼けて黒い上に髭もじゃだったりで人種の違いが気になりませんでした。
誰かが価値ある勝利などと言っていたので、期待していましたが、あんまり自慢の出来る内容とは思えません。。サンウルブスが良かったと言うより、相手の出来がひどかった。勝てるのはここぐらいと言う事でしょう。相手と同じくらいサンウルブスも悪かったと思います。きちんとポイントを作らず密集の中でボールをお手玉しあったり、攻め手の無いまま密集の後ろを横走りしたり、私達の大学時代のプレイを思い出すような拙いプレイが有りました。7月のブルーズ戦に期待したいと思います。
もうひとつ、ワールドカップ日本開催を控えてラグビーファンを増やしたいのは判りますが。にわかファンには功罪両面があります。ラグビーの観戦には古い歴史と伝統があります。どこかの広告代理店の考えたような。狼の遠吠えも嫌ですが、許せないのは相手のキック時のブーイングです。相手がキックを外すと喜ぶのもラグビーのマナーに反します。個人の意志と責任においてなされる限りどんな大声での応援も結構です。(国立競技場では聞こえないでしょうが、秩父宮だとプレイヤーにも聞こえるでしょう)鳴り物などの組織的な応援はやめてください。(野球かサッカーでやってください)誰かがラグビー観戦のマナーを教えてやって欲しいです。
この試合では居ませんでしたが、山田を含めた松島と福岡のバックスリーは私がラグビーを見始めてから日本では最高だと思います。次回のワールドカップまで山田に期待するのは無理があります。好選手の多いウィングの中からもう一人か二人飛び出して来て欲しいものです。山田、福岡は藤原、吉田よりいいと思います。大畑よりずっと良いと思います。
日本の南ア戦勝利ほどではありませんが昨年11月、アイルランドのニュージーランド戦勝利は大きなニュースでした。何せテストマッチ18連勝の無敵オールブラックスに110年勝った事の無いアイルランドが勝ったのですから。(二週間後にオールブラックスは雪辱を晴らしました。)今回の来日チームはブリティッシュ・アイリッシュ ライオンズ遠征(イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランド四カ国連合選抜チーム)に主力を取られた1.5軍との事ですが、今期イングランドやニュージーランドに勝った世界3位(4位とも)は伊達じゃありません。主力を取られた残りにもその地力を感じました。
アイルランドは昔から旧インターナショナルボード8カ国の中では強い方じゃなかったし、ウェールズに感じる閃きやセンスを感じた事がありませんでした。NZに見る勝つための精緻な理論にも無縁に見えました。日本より強いけれどラグビーの内容がダサいと思っていました。今回も戦略やセンスに舌を巻く様な事は起きません。ただ一対一、個々の局面での強さが際立っています。こんなに良いラグビーを見るのは初めてです。2試合とも後半ダレたのは日本の暑さと湿気の所為で仕方が無いでしょう。フットボールは本来ウィンタースポーツです。28度の日本でやるスポーツではありません。前半の当たり強さと日本の連続攻撃に耐えた堅守が本来の力だと思います。
一方の日本です。1戦目の後ジョセフHCが激怒したのは当然です。ぶつかりあっての負けは仕方がありません。踏み込んで突っ込まないからすべての局面でめくり上げられてボールを奪われていました。特にロック二人の逃げ腰には腹がたちました。負けた原因は選手(特にロック二人)にあります。2戦目、当たりは目に見えて改善されました。ロックに入ったトンプソン・ルークの奮戦は胸を打ちました。前半のアンラッキーな2トライで負けた訳ですが、前半のトライに繋がったパスカットも、後半攻めきれなかったのも、オフェンスラインの浅さ故と感じました。目の前1メートルにディフェンスがいる所でボールをもらっても出来る事は限られています。そうした状況の中、トライに繋げた松島や山田の個人技は素晴らしいのですが、それに頼るのはおかしい気がします。(松島・山田・福岡の3人は本当に素晴らしい、目を疑う様な良いプレイが沢山ありました。)やたらとキックをするのも如何なものでしょうか。もしキックを多用するなら全員でラインを押し上げるコンセンサスが必要ですが、それがあった様には見えませんでした。攻め手を欠いた2戦目の敗因は指導部にある気がします。
ラグビーは進化しているのだと思います。野球では金田や張本の「俺の方が凄かった」等、年寄りの世迷いごともご愛嬌と許される様ですが、ラグビーでは、昔の釜石は強かった、早稲田には伝統がと思い出に浸る事は有っても、今のラグビーより強かったなんて妄想は有り得ないと感じました。一列目では180センチ120キロ、2列3列では190センチ100キロを超える選手があちこちにいて、バックスでも180センチ80キロは珍しくも有りません。タックルのスピードと精度も上がっています。100キロの塊が体の芯を正確にヒットしたら止まらない物は少ないと思います。パワーの大小は強弱の根拠にはなっても 面白いかどうかとは別だとのご意見もあるでしょう。プレイ自体もはるかに高次元で複雑です。2重のラインでダミーの背後にパスを通したり、パスを受けて対面のディフェンスを引きつけた所でインサイドニアに駆け込んだ味方にオフロード気味のパスをする。どちらも相手を上手く吊るのは簡単では有りません。攻める側が難しい事以上に、上手く行った場合、守る側は止めるのが大変です。攻める側が事も無げに決めるフェイクにも感心しますが、それを又ビシャっと止めるディフェンスにも本当に感心しました。強いけど面白くないラグビーをする帝京との評価を撤回します。帝京・東海 共に素晴らしいラグビーを見せてくれた好試合でした。本当に感心しました。
うまく決まったのを見ればカンペイぐらい当たり前と思われるかも知れませんが何度も練習をしないと、ちょっとしたタイミングのズレで凄く恥ずかしい事態に陥ります。比べるのも失礼ですが、私は間が悪くて恥ずかしい思いを練習で何度もしました。