殻々工房(からからこうぼう)は、那須のバー兼アートギャラリーです。アート全般にわたる興味と知識をお持ちです。私にとってそれ以上に大事な事は、飲み物全般に関する広い知識と美味しい料理です。那須のインターチェンジを降りて広谷地の交差点から左に曲がって、もう一度右に折れて細い道を暫く入った所です。那須にお出かけの折には是非覗いて下さい。
なんでお店の名前を持ち出したのかといえば、PCからのアナログ出力をただスピーカーやアンプに繋いだ音と、デジタルで取り出したデータを別のDAC(デジタル.アナログ.コンバーター)でアナログ出力にしたのでは音が違うよという話をしたかったからです。それも音楽好きに伝えたいと思っていました。
オーディオなんぞに興味は無い、大きなお世話だと言われないかと、控えて来ました。殻々工房では確かに音が違うと言ってもらったのが嬉しくて、今の時点でのお勧めをいくつかお知らせしたいと思います。
此処何年かMacから音楽を鳴らす事を試して来て、こうすればお金も掛けずに、そこそこの音を楽しめるという方法を見つけました。オーディオマニアに自慢の出来る話ではありません。馬鹿にもされるでしょう。望む限り最高の音質とは参りません。けれど、表立って自慢はしませんが、内心ではCDプレイヤーで聴いている大部分の自称オーディオ好きよりマシになる可能性だってあると思っています。
まず音源ですが、お手持ちのCDとこちらでダウンロード出来るmp3を考えたいと思います。mp3ならタダでダウンロードも出来ますが、欲しい物が必ずあるとは限りませんし、その結果も不安定です。こちらのサイトではアルバム一枚が0.7ドルか1.3ドル程で今なら2割引、デポジットに30ドルを払うと51ドル分にしてくれます。アルバム一枚が40円から80円ほどで買えます。種類も豊富で品揃えはiTunesより良いかも知れません。今まで欲しかったアルバムがほとんど揃うのではないでしょうか。是非この冬休みに試して見て下さい。(1月の2日まで、でもアメリカだから日本だったら3日でも大丈夫かも知れません。)
そもそもオーディオ畑ではmp3なんて通勤途中にイヤーフォンで聴く物であってまともな音源としては認められません。デジタルソースと言えばCDしか無かった頃ならともかく、ハイレゾソースも手に入る今時では CD規格だって音源とすれば馬鹿にされ勝ちです。
でもここに魔法があります。聴く気にもならなかったmp3をKORGのオーディオゲート(タダでダウンロード出来ます)でDSDファイルに変換するとあら不思議。最高とは言いませんがCDよりマシになる時があります。CDも良くなる事が多い気がします。今まで鍵盤をバンバン叩かれると音が面になって飛んで来るキャロルキングを聴くのが苦痛でした、DSDに変換すると音の塊がほぐれて一つ一つの音の周りに空気が見えて来ます。(DSD変換をせずに同じ音源をオーディオゲートとiTunesで聴き比べもして欲しいと思います。)
今はまだDSDファイルをDSDファイルとしてネイティブ再生の出来るDACは数が限られています。12月に入ってKORGからDSD再生の出来るDACが二つ出ました。DACとすれば廉価品に見えますが、何十万もするDACで古いCD規格のデータを鳴らすのより、mp3をDSDに変換してこの安いDACで鳴らす方がマシな可能性があります。この二つのDACがお勧めですがDSDファイルの良い所は普通のDACでも再生が出来る事です。ハイレゾデータ対応のDACなら24bit192khzのPCMとして鳴らす事が出来ます。DSDネイティブの再生との違いはありますが、DSDの御利益の内半分を感じる事が出来ると思います。
ただ難点があるとすればDACを買ってねという話の他に、mp3で3MBだった曲がDSDにすると300MBになったりする事です。
コメント