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行って来ました、黄金のメロディ

世間で上等と思われたり、聞いている事が自慢になる様な音楽ではありません。けれど、好きな物は仕方がありません。

対象は音楽家やジャンル、レコードのレーベルでもありません。とんでもない田舎に建つ小さな録音スタヂオの話です。ビッグヒットだってあるんですけど、スタヂオの事を知ってる人がどれだけいるのか疑問です。

ローンミーアダイムが掛かって、アレサが出て来て、ウィルソンピケットが叫ぶ。パーシースレッジにデュアンオールマン、その後ろに音楽を生んだ景色が流れれば、もう文句はありません。こうして映画にしてもらえるだけで有り難いことです。後半、私が期待したものとは違う曲もありましたが、贅沢は言いません。映画としての出来について触れる気も起きません。けれど、こうした音楽に興味の無い人にも是非聞いて欲しい。これが私の好きな音楽なんです。吉田君には当然お勧めです。

あっ、申し遅れましたがマッスルショールズの映画の話です。

 

後半FAMEからミュージシャンが独立して新しいスタジオを作るあたりから、少しロック・ポップ寄りになるのかな。音が薄くなる気がしました。ロックが嫌な訳じゃありませんが、折角だったらサザンソウルの濃〜い所ばかりだともっと良かったかな。

ダン・ペンとスプーナー・オールダムのアイム・ユア・パペットも撮っていたんだって、う〜ん残念。

2014-07-15 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

Easy As Pie

愛と平和と自由について歌うアーティスト:ビートルズより、ただのロックンロール、黒人音楽好きの兄ちゃん:ビートルズの方が好きです。

難しい顔をし始めたペットサウンズより、サーフィンと車と女の子の話しかしない馬鹿ビーチボーイズの方が好きです。

一冊読む事を考えただけで気が重い、厚い本を書く偉い人(世界中で人気があるそうです)より、短編ばかりを書いていた、jazz飲み屋のおじさんの方が好きです。

成る可く簡単な構成でチャラチャラとしたバロックの方が好きです。(普通はルネッサンスがあって、その後に来るバロックは爛熟又は複雑な物とされる事が多いと思います。ここではピアノが発達してオーケストラの編成が大きくなる前の簡単な構成としてバロックと言いました。ちょっと奇妙な意味の逆転ではあると思います)オーケストレーションの粋を尽くした大編成は我が家の機械では再生が難しいのです。才能のかけらも無いくせに構成ばかりを複雑にして、深刻ぶったり大げさに見せる事だけを考えているマーラーの事が信じられません。(あっ 言っちゃった) これだけ並べると書き出した本人の脳みそについて疑いが生じるのは無理の無い事です。お察しの通り、難しいことが判りません。一曲が2分程で終わって欲しいのは脳みその容量と関係があるのでしょう。マーラーの話も無知故の妄言と許して下さい。

経験を積み重ねて来たミュージシャンに最初が良かったなんて言ったら、嫌われるでしょうね。シンガーソングライター様たる竹内まりやに、人の作った曲を歌っていたあなたが好きでしたなんて言ったらどう思うでしょうか。

不思議なピーチパイも自身の曲を歌う様になる前の曲です。

Mp3va.comで簡単にダウンロード出来る様になって、大好きなPeaches&HarbのReunitedをアルバムごとダウンロードしました。そこに入っていたのがEasy as pie。

さすがは加藤和彦大先生、臆面も無いマルパクリ! じゃない絶妙なアレンジ。ピーチズ&ハーブのイージーアズパイをパクってピーチパイ、曲名を考えるのも面倒だったのでしょうか。都倉俊一や加藤和彦には特別の嗅覚や才能があって、それを通して私達がソウルミュージックから受けている影響は想像以上に大きいなんて結論は如何でしょうか。

Easy as pieってとっても簡単って意味だそうです。

2014-07-05 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0)

Nobody Knows You When You're Down And Out

何十年も聴く音楽が変わっていないという話をしました。だのに知らない事がまだ出て来るんですね。クラプトンの461 Ocean Boulevardの中でも好きなPlease be with meがDuane AllmanとCowboyのカバーってのは知ってました。けれどレイラの中のNobody knows you when you're down and outは、あまりに有名なスタンダードナンバーですから、他の人のバージョンが沢山聞けます。けれどクラプトンバージョンと同じ仕立てであの曲を聴いた事がありませんでした。だからあのアレンジはクラプトン自身によるものとばかり考えていました。DuaneとGreggのこの曲を初めて聞きました。1968年録音だとするとレイラより前ですね。完成度はレイラ版に譲りますが曲の骨格はそのままに思えます。レイラに入っているこの曲は、Duane自身による再演と呼ぶべきでしょうか、だとすればこれまで考えていた以上にレイラの中でのDuaneの存在が大きなものだったのでしょう。ウィンウッドとクラプトンでこの曲を聴いた事がある様な気もします、あれは何時の録音だったのでしょう。DuaneとGreggのこの曲をご存知でしたか、私は知りませんでした。でもこのAllmanバージョンもその前のスクラッパーブラックウェルバージョンによる所が非常に大きい気がします。

DuaneとGregg版

Scrapper Blackwell版

Sweet Home Chicagoもこの人のココモブルースが元だしな。もう一回聞き直して見ようかな。You Tubeの御蔭で知らない事が沢山出て来ます。その場で聞けちゃうんだから凄いなぁ。昔だったらどこかの記事を読んでも、音を聴くのにはレコードを捜したりで大変でした

Kokomo Blues

その後、YouTubeの御蔭で色々な人のこの曲を聴きました。其々がバラバラの方向を向いている様に感じていたのですが、ベッシースミスバージョンが元だとすれば、ベッシースミス〜スクラッパーブラックウェル〜オールマン兄弟〜クラプトンのラインが一番原曲に素直な解釈に思えて来ました。

 

2014-07-05 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

MUSCLE SHOALS

MUSCLE SHOALS

あくまで、個人的な備忘録だと、何度か申し上げているとは思います。今回も他所様にとって何の意味も無いお話です、飛ばして頂ければと思います。

正直に言えば、小学校の時分にビートルズやストーンズは知っていましたが、友人のお兄さんやお姉さんの問題であって、我が事として受け止めてはいませんでした。テレビのバットマンやモンキーズの方が大問題でした。叔父のサニークーペのラジオで掛かっていたビーチボーイズが気になってはいましたが、レコードを買ったりする事は小学生の私に思いもつかない事でした。中学に入ってラジオのヒットチャートを気にする様になって、C.C.Rなんてバンドの名前を幾つか覚える事はあっても、’移民の歌’には「何だこれは」と驚くばかり、我が身に係わる事態とは思いませんでした。高校に入るまでロックを我が事として捉える事は無かったのだと思います。あくまでヒットチャートに並ぶ曲の一つでしかありませんでした。高校に入っても友人達の会話の中の「HighwayStar」が聞き取れずに「ハイウェスタンって何」と聞き直したりしていました。

高校1年の秋にはあちこちの学園祭でサンシャイン オブ ユアラブやスモークオンザウォーターを聴きました。吉祥寺や高円寺のロック喫茶やブルース喫茶を覗く様にもなりました。高校2年の秋に、近所の高千穂商科大学にキャロルが来ると言うので見に行きました。ロックと言えば長髪全盛の当時、リーゼントはロックとは縁遠い人達のトレードマークでしたから、長髪のロック好きの中には見下す雰囲気がありました。実物を見て確かめたいと思ったのを覚えています。結局、キャロルは来ませんでした。薄汚い輩ばかりの中に一人、びっくりする程綺麗な人がいたので帰らなかったのですが、歌いだしたら これ又びっくりする程の悪声で下手くそでした。(リリィがヒットを出すのは暫く後の事です)彼女と下田逸朗とか言うのを聴いて、日本のフォークって奴に心底、愛想がつきました。帰ろうかと思っていたら、最後に出て来た南正人で会場全体が大乗りになりました。今にして思えば南正人の音楽をブルースとして良いのかは疑問の残る所ですが、あぁやっぱりブルースって奴が自分の求める音楽の肝なんだなんて思ってしまいました。思い過ごしも恋の内、勘違いがきっかけになる事も多いでしょう。(南正人バンド、ギターのけんちゃんはその後、久保田麻琴バンドに行きました)

高校の帰り、中野南口のレコード屋で最初に買ったブルースのレコードはマディのロンドンセッションでした。ロリーギャラガーやウィンウッドと言った知ってる名前がきっかけだったと思います。シカゴのバンドスタイルから南部のカントリーブルース、戦前のシティブルース、ジャンプからザディコまで、更にデュアン オールマンやボズ スキャグスを追いかける内にアレサ フランクリンやウィルソン ピケットへ、高校の3年生の頃には

マッスルショールズの録音があぁだこうだなんて抜かす様になっていました。高校の頃、日一日の音楽体験は随分濃い物だった気がします。たった3年の変化が大きかったのに比べて、あれから何十年、ほとんど聴く音楽は変わっていません。

グランドブタペストホテルを見るのに、普段だったら足の向かないロードショウに出かけた御蔭で、見逃せない映画の予告編をチェック出来ました。前売り券も買いました。とっても楽しみです。

http://muscleshoals-movie.com/ 

有名なボノやストーンズの名前を出す事が、成る可く多くの人の注意を喚起するのに有効な事はわかります。でも、ボノやストーンズは出来上がった噂に後から乗ったに過ぎません。噂を作った人達の話が聞きたいと思う方が普通じゃないかな。

http://www.muscleshoalsthemovie.com

http://youtu.be/NXY2NmrLuiw</a

https://www.youtube.com/watch?v=2etew_D2FP0

2014-07-04 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

音楽の聴き方(audioなんかに興味の無い人に)

Mp3va2013-12-30 22.05.20殻々工房(からからこうぼう)は、那須のバー兼アートギャラリーです。アート全般にわたる興味と知識をお持ちです。私にとってそれ以上に大事な事は、飲み物全般に関する広い知識と美味しい料理です。那須のインターチェンジを降りて広谷地の交差点から左に曲がって、もう一度右に折れて細い道を暫く入った所です。那須にお出かけの折には是非覗いて下さい。

なんでお店の名前を持ち出したのかといえば、PCからのアナログ出力をただスピーカーやアンプに繋いだ音と、デジタルで取り出したデータを別のDAC(デジタル.アナログ.コンバーター)でアナログ出力にしたのでは音が違うよという話をしたかったからです。それも音楽好きに伝えたいと思っていました。

オーディオなんぞに興味は無い、大きなお世話だと言われないかと、控えて来ました。殻々工房では確かに音が違うと言ってもらったのが嬉しくて、今の時点でのお勧めをいくつかお知らせしたいと思います。

此処何年かMacから音楽を鳴らす事を試して来て、こうすればお金も掛けずに、そこそこの音を楽しめるという方法を見つけました。オーディオマニアに自慢の出来る話ではありません。馬鹿にもされるでしょう。望む限り最高の音質とは参りません。けれど、表立って自慢はしませんが、内心ではCDプレイヤーで聴いている大部分の自称オーディオ好きよりマシになる可能性だってあると思っています。

まず音源ですが、お手持ちのCDとこちらでダウンロード出来るmp3を考えたいと思います。mp3ならタダでダウンロードも出来ますが、欲しい物が必ずあるとは限りませんし、その結果も不安定です。こちらのサイトではアルバム一枚が0.7ドルか1.3ドル程で今なら2割引、デポジットに30ドルを払うと51ドル分にしてくれます。アルバム一枚が40円から80円ほどで買えます。種類も豊富で品揃えはiTunesより良いかも知れません。今まで欲しかったアルバムがほとんど揃うのではないでしょうか。是非この冬休みに試して見て下さい。(1月の2日まで、でもアメリカだから日本だったら3日でも大丈夫かも知れません。)

そもそもオーディオ畑ではmp3なんて通勤途中にイヤーフォンで聴く物であってまともな音源としては認められません。デジタルソースと言えばCDしか無かった頃ならともかく、ハイレゾソースも手に入る今時では CD規格だって音源とすれば馬鹿にされ勝ちです。

でもここに魔法があります。聴く気にもならなかったmp3をKORGのオーディオゲート(タダでダウンロード出来ます)でDSDファイルに変換するとあら不思議。最高とは言いませんがCDよりマシになる時があります。CDも良くなる事が多い気がします。今まで鍵盤をバンバン叩かれると音が面になって飛んで来るキャロルキングを聴くのが苦痛でした、DSDに変換すると音の塊がほぐれて一つ一つの音の周りに空気が見えて来ます。(DSD変換をせずに同じ音源をオーディオゲートとiTunesで聴き比べもして欲しいと思います。)

今はまだDSDファイルをDSDファイルとしてネイティブ再生の出来るDACは数が限られています。12月に入ってKORGからDSD再生の出来るDACが二つ出ました。DACとすれば廉価品に見えますが、何十万もするDACで古いCD規格のデータを鳴らすのより、mp3をDSDに変換してこの安いDACで鳴らす方がマシな可能性があります。この二つのDACがお勧めですがDSDファイルの良い所は普通のDACでも再生が出来る事です。ハイレゾデータ対応のDACなら24bit192khzのPCMとして鳴らす事が出来ます。DSDネイティブの再生との違いはありますが、DSDの御利益の内半分を感じる事が出来ると思います。

ただ難点があるとすればDACを買ってねという話の他に、mp3で3MBだった曲がDSDにすると300MBになったりする事です。

 

 

2013-12-30 カテゴリー: AUDIO, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Car Graphic

久しぶりにCar Graphicを買いました。最初に買ったのはヴァンケルエンジンのベンツが表紙でした。中学高校になって少しお小遣いも増えてからはバックナンバーも集めました。50号から150号までは抜けが無かったと思います。雑誌を通して、編集長の小林さんから教えてもらった事は色々あった筈ですが、覚えているのはブレッド&バターとか、熱いナイフでバターを切る様に、と言った言い回しが少しだけです。あぁ、エンスージアズムなんてのもありました。ワンメイククラブって言葉もそれまで知りませんでした。安いオースティン7のクラブも高価なブガッティのクラブも彼の中では等価だったこと。世間での価値の高低とは別の所で、自分の好きな物とどう付き合うかを教えてもらった気がします。毎月の雑誌は車という事実の羅列に過ぎなかったはずです。偉そうな人生訓や利に聡い処世術などはありませんでした。けれど違う所で’君たちはどう生きるか’を教えてもらった気もします。偉くなる事や儲けることだけが大切な世の中だとしたら随分と辛いことです。ご近所ではありますが、銀のさじをくわえて生まれて来た小林さんと私とでは世代も違えば住む世界も違います。交わる所は一切ないものと思っていました。小林さんが愛用したのと同じシトロエンXantiaに何年か乗れたのは嬉しいことでした。彼が普段の足にしている事は何度か読みましたが、随分なお気に入りだった事は私も手放した後に知りました。

あらゆるオモチャは父親の手造りでした。手で転がすしかなくて、友達の電池で動くオモチャが羨ましかったのを覚えています。日曜の夕方やっていた’アンタッチャブル’を見た後、トンプソン・サブマシンガンのオモチャを作ってくれました。西部劇に出て来る騎兵隊の帽子も作ってくれました。妹はお姫様ごっこの為のお城やおままごとの為のキッチンを作ってもらいました。本人の好きなものなら何でも作ってくれました。けれど嫌いな物は作ってくれませんでした。小学生の3年か4年の時でした。私は平行の物を平行に描くと、目で見た様にならない事に悩んでいました。透視図や消失点なんて言葉も知りませんでした。カメラの仕組みを使って、人の目に物がどう見えるかを説明をしてもらった時には急に世界が開けた様に感じました。

そういえば暫く前には中村とうようも亡くなりました。彼の雑誌’ニューミュージックマガジン’を見ていたのはレコードの新譜紹介が目的でしたが、いつの間にか好きな音楽を自分で考える事を教えられた気がします。若い人間が年長の人間に何かを習うことも、そうした年長者が先に亡くなるのも無理の無い事ですが、これからどうした物かと思います。三人に共通しているのは、どうしたら立身出世が出来るか、どうしたら儲かるかなんて事は一切言わなかった事です。好きな物についてしか話しませんでした。

 

 

CG

追記12/14 今日は永田さんの訃報が届きました。勤めたばかりの頃、arflexのカタログに載っていた、内外ともに床トラバーチンの家を見て、前からこの家が好きでしたと言ったら、玉井さんが永田さんの名前を教えてくれました。(内外のレベル差と柱で建具の框を隠すのは村田さんも真似していたなぁ。) 色々なつてで随分な数の作品も見せて貰いました。吉村一門の丁寧な枠廻りや低い天井を実際に見る事が出来て感じる所が多くありました。小賢しい枠廻りやディテールより他の所に建築の本質があるとのお考えは正しいでしょう。けれど永田さんの家を体験した上で言って欲しいものです。幾つかの作品を見る事でようやく吉村一門とだけではくくれない永田さんの何かが見えて来ます。まだ上手く言葉にする事ができません。新作でそうした違いを確かめる事も出来なくなりました。

2013-12-01 カテゴリー: automobile, music, 建築 | 個別ページ | コメント (0)

クレデンザ、SPでJazz

クレデンザアatヴィオロン 峰守atヴィオロン最初に言い訳をいくつか。

古色蒼然とした古いだけの機械を名器などと持ち上げて、有り難がったり、人様をたぶらかそうとする輩を好みません。自分で聴き比べる事もせず、伝説だの噂だのばかりを有り難がって、騙されたくて仕方が無い人達とも距離を置きたいと思います。

一方で電気的な増幅に頼らない蓄音機でなければ得られない直接的な音があるとは思っていました。けれど、ノイズの向こうのかそけき音を拝聴する物で、他所で感心する事はあっても、自分で音楽を楽しもうという時に選ぶ事は無いとも思っていました。
良く整備されたクレデンザの正面2mで、古いJazzを、聴かせてもらいました。幾つかの点で考えを改めました。
まず、最初のサーっという音の後、音楽が始まってしまえば、ほとんどの曲でノイズは気になりませんでした。SN比には問題がありません。周波数やダイナミックレンジにも不足がありません。(今時のフラットな周波数特性とは違いますし、どうしたって最低域は薄いです。)ジャンゴ ラインハルトとステファン グラッペリのギターとヴァイオリンは自分の所で聴いたLPよりずっと良い音でした。ボーカルも良かった。ピアノはさすがに辛かったかな。(再生側の問題というより録音時のダイナミックレンジの問題でしょう。)
ハードとしての再生機にも感心しましたが、ソフトとしての音源、選曲構成、峰守さんの説明がとても素敵でした、稀で貴重な音源や知識ですが、自慢したり、難しい話にしようという所がありません。判りやすい話で音楽の楽しさを説明して下さいました。
前にもお邪魔した事のある催しです。もっと後ろで聴いていました。その時も素敵な内容でしたがこんなに音が良いとは感じませんでした。塚原さんに席をとって頂かなければ最前列中央に図々しく座る事は無かったでしょう。本当の音に気が付くことも無かったかも知れません。
(参考にリンクしたYouTubeは全くの同一機種と思われます。なかなかの逸品ですが所々でノイズも気になるし、もう少しふくよかでもと思います。個体差というより、針やSP盤の状態、メンテナンスで音も違うのでしょうか)
20120916VIOLON-1 20120916VIOLN-2

2012-09-16 カテゴリー: AUDIO, music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

Year of the Peach 2012


夫々の人に夫々のNo.1ロックバンドがあるのだと思います。好きなバンドは沢山ありますが、高校時代の私が一番聴いたのはオールマンブラザースバンドでした。

あれから、随分色々な音楽を聴く様にはなりましたが、オールマンがつまらないとも思いませんでした。

自分自身、高校生の好みがそのまま何十年も続くとは思ってもいませんでした。

録音中にリードギターのデュアン・オールマンを失いながら製作されたイート ア ピーチの発表が1972年、私が聴きだしたのはそのすぐ後です。今年は40周年だそうです。

スカイドッグと呼ばれたデュアンのギターが一番の魅力ですから、すぐ次のブラザース・アンド・シスターズより後のアルバムには興味を持てなかったのですが、ドラムのブッチ・トラックスの甥デレク・トラックスは驚異的にギターが上手くて、亡きデュアンのコピーなんか幅広いレパートリーのほんの一部みたいです。

ここの所何年か、毎年3月に弟のグレッグ・オールマンを中心にコンサートをやっている様です。若くて上手いギタリストの所為でディッキー・ベッツは必要なくなったのだそうです。

高校時代の友人は去年の3月11日に見に行きました。その場で発売されたLiveCDをリッピングさせてもらいました。Y君有り難う。

2012-05-04 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

ピーナッツの対自核

今考えるとLOOK AT YOURSELFが、なんで対自核なんだか良く分かりません。まだATOM HEART MOTHERが原子心母の方が分かる気がします。でもそうした訳にあの時代の雰囲気が良く現れているとは思います。で、今日見つけたのはピーナッツの対自核。ご存知でしたか、私は知りませんでした。ピンクレディやキャンディーズが歌っても良い歌謡曲仕立てです。モスラも出て来そうだと思うのは私だけでしょうか。見事な換骨奪胎と言えない事もありません。YouTubeで並んでいるユーライアヒープ自身のライブ演奏よりある意味では完璧な演奏です。キングクリムゾンのエピタフも見て下さい。

 

ピーナッツの’対自核’ってある人達には相当な驚きというか笑いをもたらす筈ですが、ほとんどの人にはどこが可笑しいのか、意外なのかも分からないのじゃないかと気が付きました。笑う理由を書く事程情けなくて最低な事はないのですが、あえて70年代初頭の雰囲気を説明しておこうかと思いました。60年代前半、日本の歌謡曲の世界で最強だったピーナッツの説明は要らないかと思います。70年代に入ってビートルズも解散して、ロックの世界ではポップなラブソングより哲学的と迄は言いませんが少し凝った名前をグループ名や曲名につける事が流行りました。キングクリムゾンやピンクフロイド、レッドツェッペリンと言った名前には、ビートルズやモンキーズとは違ったもったいを付けた所があります。対自核や原子心母といったアルバム名もそうした流れを示すものです。当時それまでのビートルズとは違うぜという意識もあってニューロックなどと言う事もありました。それまでのビートルズやストーンズに比べて、そうしたニューロックが音楽誌やラジオ以外のマスメディアに載る事はほとんど在りませんでした。極く狭いマーケットで成り立っていたのだと思います。ユーライアヒープもその頃のバンドですが、高校の同級生の中で何人が知っていたでしょうか、2割も行くでしょうか、(勿論ロックファンなら誰でも知っているメジャーなバンドでした。でもロックファンって少なかったと思います)その前のビートルズの人気に比べると随分限られた物だった筈です。60年代前半に広い人気を誇ったピーナッツと70年代初頭限られた知名度のユーライアヒープとが私の中ではどうにも繋がりません。

この頃のちょっと勿体を付けた雰囲気も今から見れば冗談にしか見えませんが、レコードジャケットには成果があったと思います。クリムゾンキングの宮殿、ロジャーディーンのイラスト、zeppelin1枚目の迫力は今見ても特別の物に思えます。

エピタフも話題としては喜んでもらえると思います。けど、やっぱりこっちかな。 当時ロシアで(あっソビエトか)でヒットしたって言うのは知りませんでした。由紀さおり以外にも今だからこそ他所の国の人にも聴いてもらえるコンテンツまだあるかも知れません。

2012-01-12 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

T君のラジカセ

ブルースのすべて

 

前回のエントリーに重なる所が多いし、多くの人に取ってどうでも良い話だとも思いますが、少し気分が良かったので、T君から頂いたメールと私からの返信を載せたいと思います。送ってもらったラジオのmp3も聞いてみて下さい。(途中で何度か途切れますが、切らずに最後まで聞いてもらえればと思います)

T君からのメール

ところで 中村とうようが7月に自死したそうですが不思議に数ヶ月前から 昔ソニーのラジカセで録った’ブルースの世界’をデジタル化したいなあと思っていました。一部(3曲一遍に送れない様なので分けます。)ですが 添付しておきます。一応 現在見つかった物で4時間半ほどあります。自分なりのベスト版 編集中です。超モノラル雑音あり時々途切れますがギターコピー時などミスで録音ボタンを押してしまったりしたものでご容赦!

私の返信

お知らせ有り難う御座います。中村とうよう氏には随分色色な事を教えてもらった気がします。ニューミュージックマガジン誌、特に別冊の’ブルースのすべて’は私のバイブルと言っても良いでしょう。あんなに良く読んだ本は他に無いかも知れません。彼の編集したレコード。ラジオ番組。そしてついにはシカゴから本物を呼ぶなんて・・・

渋谷陽一とは子供みたいなけんかをしたり、ポピュラー音楽を扱いながら、BBキングやマイケルジャクソン等人気がありすぎると子供じみた反感を丸出しにもしました。

 彼の膨大な資料全てが武蔵野美術大学に寄贈されたそうです。所詮人間一人のやった事だ、たかが知れていると考える人もいるかも知れません。私は逆にあの膨大な範囲を誰が整理管理出来るのだと絶望的な気分になります。(長い間関わったポピュラーミュージック、それもとんでもない国の物まで、インドネシアで60年前、40年前と20年前それぞれどんな音楽がはやっていたか知っていますか?JAZZ ROCK SOULは勿論ブルース、ラテン、ハワイ、アフリカその他諸々、その全てに精通した人って他にいるんでしょうか。ブルースなんてほんの一部に過ぎません)寄贈を受けた以上、大学には全てを整理して広く社会からの活用が出来る様にする道義的義務があります。膨大な範囲の知識を持った専門の学芸員を何人か専属にしても出来るかどうか、大学にそこまでの用意をする気があるか?私は大いに疑問です。彼の死だけでなくこうした心配があってとても残念でした。

 4時間半のラジオの録音、それは凄い。こんなに身近なところで彼の遺産が活かされている事を聞いて大変嬉しく思いました。パチパチパチ、拍手。

 

 

1

 

2011-08-25 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

中村とうよう氏自殺?

中学の頃、深夜のラジオでヒットチャートをチェックする事ぐらいしか出来ませんでした。

高校に入って音楽って何だと考えるきっかけを与えてくれたのは、新しく出来た友人とニューミュージックマガジン誌のレコード評だったと思います。そうした音楽の何に惹かれるのか、ルーツとしてのブルースを教えてくれたのは様々なメディアやミュージシャンですが、中でも中村とうよう氏の存在は大きかったと思います。ニューミュージックマガジン誌の編集長として、色々な紹介記事の中で、ブルースフェスティバルの主催者として。中々レコードも買えない訳ですから、彼のラジオ番組で初めて聞かせてもらった曲も沢山あります。

直接の面識はありませんが、随分色々な事を教えてもらったのだと思います。B.B.Kingに対する評価の低さだけは納得が行きませんが、そうした好みや考えがあるのも彼らしい所ではあります。

自分の老い先を考え、膨大な音楽に関する資料全てを武蔵野美術大学に寄付して、その整理の為に大学の研究員になったのだそうです。知りませんでした。

椅子やポスターの収集、更に膨大な音楽資料、大学は社会に対して大変な責任を負いつつあります

こうした資料を社会の為に有効活用さらに整理管理して行くのは、人間一人の一生どころか人類全ての歴史を当てても追いつかない半減期を持つ核汚染物質を、人間が管理出来るのかに似た所があります。

所詮、人間一人のやった事ですが、後世の人間にそれが全て把握出来る物か?

一人の人間ってちっぽけではあるけれど随分大きな物だとも思います。

残念です。

2011-07-21 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

スヌークス・イーグリンとバディ・ガイ

 

御大B.B.キングも寄る年波に、かつてのパワー最大とは行かない様です。 バディ一人が桁違いに上手いと感じるのは私だけでしょうか。

こうした、偏った話題を避けたいと思う事もあるのですが、 今日は御免なさい。 イノウエさんのブログでスヌークス・イーグリンが取り上げられていて、 我慢が出来なくなりました。

今、なんてったってバディ・ガイが一番上手いと思います。 狭いブルースの世界では十分なビッグネームです。

テクとパワーの掛け算、更に手数の多さで言えば匹敵、或は凌駕すると思われるスヌークス・イーグリンはバディに比べて、見合った評価を受けたとは言えないまま死んでしまいました。残念です。本当に凄かったんだから。

話だけは散々聞かされたニューオルリンズのセカンドラインを初めて見るのがスヌークス・イーグリンになるとは思いませんでした。

 

この世の厄災の多くが、ある凶悪な一神教に因ると考える私ですが、死んだ時にセカンドラインをやってもらえるなら、邪教に魂を売ってもいいなと思いました。

2011-06-05 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

シンディ・ローパー メンフィス・ブルース ジャパン・ツアー 2011

久し振りに台湾から帰った友人に会えなかったり、大学の先生の出版記念の催しが中止になったりしました。

全てが自粛といった雰囲気の中で、心配していたシンディローパーはあえて開催を決めたと連絡がありました。

友人に予約を頼んだ後、空港での即席ライブの話やバンドメンバーが粒よりの腕利きだなんて話もあって地震の前まで期待が大きくなっていました。けれど、今コンサートに出かけて良い物か、出かけても楽しめる物なのか私自身も良く分かりません。

無傷だった私達にとってやみくもな自粛だけが選択肢でしょうか、時期や行動の内容についての吟味は必要ですが幾つかの条件が揃えばいつもの通り,或は今まで以上に活発な動きが必要な事も有るのではないでしょうか。 3月18日のライブが幾つかの条件を満たす物か私には良く分かりません。

あえて此処で開催をするのは随分な決断だと思いますが,私はこの決断に付き合おうと思います。

今回の東京電力による人災や津波による天災にはあらがうすべもありませんが、地震に関してはその震度が一部をはぶいて6程度だった所為も有って日本はその機能を失う事がほとんどありませんでした。それだけに折角無傷だった都市機能も停電の所為で機能せず、結果として被災地への援助が遅れるのは納得の行かない所が有ります。

私の節電、停電で被災地に少しでも電気が届くならお役に立ちたいと思います。

 

2011-03-17 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (6) | トラックバック (0)

シンディローパー御近影

 

アルゼンチンはブエノスアイレス、飛行機の欠航 遅延で荒れるカウンター。

やおら、マイクをつかんで歌い出すシンディローパー。

皆で合唱、見事騒ぎを収めましたとさ。

2011-03-08 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Cyndi Lauper - Memphis Blues

高校時代の様に、毎朝学校に行けば新しく出たレコードの話をする同級生がいる訳でもないし、高円寺のロック喫茶「キーボード」や阿佐ヶ谷のブルース喫茶「キングビスケット」に通う訳でもありません。中村とうよう氏のブルース紹介記事を読むのにニューミュージックマガジンを立ち読みする事もありません。もう何十年も昔の話ですものね。ブルースやソウルの新譜情報にはすっかり疎くなってしまいました。

たまに買うブルース&ソウル レコーズ 誌が唯一の情報源だったのですが、死に絶える寸前の音楽ですから新しい話題も無さそうです。そろそろネタ切れだろうなどと暫く買いませんでした。 久し振りに買うまであのシンディローパーがブルースのアルバムを出したなんて知りませんでした。 へーなどと思っても、わざわざレコードを買わなければ確かめ様も無かった昔とは事情が違います。 こちらで簡単にダウンロード出来ました。(勿論タダです)

なまじ本物を知っている人間ほど黒人以外のこうした試みに冷淡だったりします。 私も最初はそんなに感心しませんでした。 何度か聞くうちに中々の出来だと思う様になりました。 ブルースなんてどれも同じだとも言えますが、その中には幾つか代表的なスタイルがあります。 ロバートジョンソンそっくりに歌えたり、BBキングのままにギターが弾ければフルコピーでも良い訳ですが、 彼女はまるで違う声を持っている訳ですからそうも行きません。 それぞれのスタイルにはそれぞれの勘所があって、彼女の歌でそれを押さえるのには、彼女なりの理解と再構成が必要です。彼女はかなりブルースを知っていると思いました。

3/16.17.18とオーチャードホールでコンサートがあるそうです。全盛期の彼女であれば武道館だって一杯でしょう。あれから随分経つし彼女のファンもブルースを聞きに来るでしょうか。およそ儲かりそうに無いレコードを出して、日本にまで来てくれる彼女に敬意を表したいと思います。ここは一肌脱ごうかな。

Cyndi_lauper-memphis_blues-front

2011-03-06 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

AN EDUCATION

17才の肖像 17才の肖像

映画にはいつも期待しすぎてしまいます。勝手に期待をしすぎて良く落胆もします。逆に全く期待していなかった映画が良いと舞い上がってしまいます。

何が上映中かも知らずに寄ったギンレイホール、4時過ぎに行ったら次の上映は4時20分からです。2本の内1本はまだ見ていないウディアレンでした。これは丁度良い、今日は2本を見て行きましょう。

ウディアレンの1本は、最近見たマッチポイントやバルセロナに比べても特別に良い出来だとは思いませんでした。良く出来てはいるけれど、アニーホールやマンハッタンの様にぐっと来る訳でもありません。名前も忘れてしまいました。

全く知らなかったもう一本 ’17歳の肖像’ 。全く期待していなかったものだから不意打ちを食ってしまいました。女の子の退屈な毎日、そこから見た事も無い大人の世界へと連れて行ってくれる男、そして初めてのセックスとどこかにありそうな話です。林真理子の書いた本もあった気がします。(ストーリー自体は通俗の極みだとケチもつけられます)

男の子が色々な経験をして大人になって行く映画は山の様にあります。大体は初めてのセックスの話でしょう。どれも同じありふれたと言えるものです。けれど傑作がいくつもあった気がします。

どんなにありふれた話も素敵な映画になる可能性があって、どんなに特別な話もつまらない映画になる可能性があります。

訳の分らぬ邦題で損をしている様に思います。原題はAN EDUCATION、この題でこそ映画の意味があると言うものです。まず堅苦しい学校教育があって、それとはまるで違う大人の世界を教育されて、退屈な学校教育を全て否定します。けれど古くさい教養の中の大事なものに気が付いて行く。こういう事なんだと思います。男の私にも十分以上に素敵な女の子映画。全ての女の子と、女の子だった人に是非、お勧めしたいと思います。

PS

あんな間抜けなフランスかぶれは日本だけかと思っていました。

篤姫の人気は日本だけだと思いますが、宮崎あおいは向こうに行っても人気が出るかも知れません。

ロシアのメドベージェフはこの映画の男と似た所がないでしょうか。スタイルカウンシルのミックタルボットも似て見えます。オールバックにしている時には気が付きませんでした。俳優の伊勢谷友介は前髪を下ろすとポールウェラーに似てない事も無い。・・・・役に立たない連想が止まらなくなってしまいました。

ラファエル前派って人気あるんですよね。あれを良い趣味や教養の例にあげるのはどんなものかなんて言ったらイギリス人は怒るかなぁ。イギリス人には一度言ってやりたいと思っていました。絵は良く描けています。でも心根が日本の少女漫画や竹久夢二と同じセンチメントだと。風俗として取り上げるべきものであってファインアートとして取り上げるのは如何なものか。・・・・愛する音楽と絵画の中で自国産はエルガーとターナーとこれぐらいだとすればケチをつけるのも可哀想でしょうか。

ブリストルにナルニア。イギリス人は61年当時の誇りや心の支えを随分失ったのかも知れません。一緒に見たもう一本もロンドンの話でした。ジャガーを自慢していましたが普段乗っているのは日産とトヨタでした。暫くすると韓国製と中国製になるのでしょうか。中国の前で霞んでいく日本人が更に揚げ足を取る様な事は止めておきます。映画の中、61年のイギリスはとっても素敵です。

2010-08-20 カテゴリー: automobile, books, motion picture, music, paintings | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

J.J.Cale Naturally

人の話題に上がる様なCDも、FULL-ALBUMS.NET等のサイトで捜せばタダで手に入るかも知れません。MP3ですけどね。

ここ何年かで話題になったダイアナクラール、ソフィーミルマンもタダでダウンロード出来ました。オーディオマニアはバカにして相手にもしないMP3ですが、私の興味はもっぱらタダで手に入るMP3を如何にましに聴くかです。

暫く前にメロディガルドーをダウンロードしました。タイトル曲のWorrisome Heart、あれっどこかで聞いた覚えがあります。

高校の頃欲しいレコードは沢山ありましたがお金は限られていました。手に入れる事が出来たレコードは極く僅かです。Naturallyも買えなかったレコードの一枚です。当時下北沢に’ぐ’というロック喫茶がありました。いつもお香を焚いていて、自然食品なんかにも熱心でした。その手のお店が好きだった訳でもありません。オーディオ機器に熱心にも見えませんでした。けれどこの店で聴くJ.J.Caleが好きで掛かるのが楽しみでした。どういう訳か他のお店のもっと良い機械で同じレコードを聴いても魅力を感じませんでした。

最近、タダでダウンロード出来るJ.J.Caleを見つけました。普通のMP3の倍程のデータ量です。音も少し良いみたい。

どこかで聴いた何かに似ているメロディガルドー。ずーっと気になっていたのですが、見つけました。J.J.Cale Naturallyの2曲目Call The Doctorに似ています。

あらためてじっくり聴いたJ.J.Cale、こんなに良かったかな。ここ暫くでは最大のお気に入りになりました。

高校も一年の時分には下北沢も極く普通の住宅街の、極く普通の商店街でした。所々に長髪の若い人達の変なお店が混じっていました。人通りも普通の街でした。一年中、学園祭の様に若い人でごった返す街になったのは暫く後です。私も勤め始めて街の雰囲気も変わってしまった頃、駅の反対側で’ぐ’って名前の店に入った事があります。女の子に振られたばかりでOVATIONSが身に滲みたのを覚えています。

2010-08-17 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0)

WENDYとLittleHonda

WENDY-little honda

i-tunesの音楽ライブラリでは、いつもジニアスが関連するお薦めを並べています。レコードやCDを買うより安い事が多いと思います。

フルアルバムズなんてサイトからは、MP3なら幾らでもタダでダウンロードが出来ます。必ずしもお好みのアルバムがタダになっているとは限らないし、時間も掛かります。音質もMP3ゆえの限界があります。

欲しいものがあったらまずタダで手に入る物か確かめてからとは心がけているのですが、ついi-tunesのサイドバーをクリックしてしまいます。

わざわざLP1枚を買ったり、シングルに何百円も払う気が起こらない。けれど安ければ欲しい一曲があります。レコードでもCDでもラジオでも今までの音楽配信だったらわざわざお金を払おうとは思わなかった気がします。

物が全て、安くなったりタダになったりする中で、お金を巻き上げる仕組みがまだ作れる事に感心してます。

他所の国では2000円もしないCDを2800円で売ろうとする日本のレコード会社や、とんでもない値段を吹っかけて来る洋書屋さんに腹を立てていました。そうした訳でアップルの新しい配信システムに飛びついた訳です。この世が全てマイクロソフトの支配下にだってなってしまいそうな時もあったのに、徳俵ギリギリからいつの間にか相手を土俵際まで押し戻した様にも見えます。日本のレコード会社憎しの私には愉快ですが、このままアップルに全てを委ねていい物かは議論の分かれる所かも知れません。

こうして買ったのは村上春樹言う所のスーパーイノセントなビーチボーイズです。いつの間にかとんでもなく偉くなってしまった人の一言で何十年か前の事実が書き換えられてしまう様な気がしています。大事なのは、ほんの数年のスーパーイノセントなビーチボーイズではなくて、天才ブライアンウィルソンの苦悩とペットサウンズだ。こうした意見が間違っているとは思いませんが、世間の受け取り方とは違っていたのでは無いでしょうか。

当時まるで売れなかったペットサウンズについて言えば、ついこの間まで車と女の子の話しかしなかった奴が、いつの間にか髪と髭をのばしたら、インドに行こうかと思うなんて真顔で言い出した時の困惑に似ていると思います。こんな事言わなくても誰でも一度ペットサウンズを聴いてもらえば分ることですけどね。

PS

海辺の兄ちゃんが女の子のお尻を追いかける音楽と海辺の兄ちゃんが深刻ぶった音楽のどちらがお好みでしょうか。私は当時ペットサウンズを買わなかった人達の気持ちが良く分かります。こんなフンヅマリみたいな音楽を期待していた訳じゃない、と言うことだったのでは無いでしょうか。

皆様の御意見を是非伺いたい所です。ごまめの歯ぎしりって奴を残しておきたいと思いました。

2010-05-08 カテゴリー: books, motorcycle, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

円高

ここの所の円高で韓国旅行が増えているなんて話も暫く前の話になってしまいました。
不況と貧乏の御陰で、折角の円高とも無縁のままかと思いました。
ポンドが随分下がっていて、amazon uk,がお買い得とどこかに書いてありました。

Amazon_uk_grillpan

このグリルパンは約8ポンド、1ポンド150円としてもイギリス国内なら送料無料で1200円、安いなぁ。
欲しかったのですが、日本まで送ってくれるのはCDや本などに限られる様です。残念。

Amazon_uk_cd_3

捜して見たら安いCDが沢山ありました。どれも2.59ポンド、一つは2枚組です。
CD三つ、(4枚)で7.77ポンド、送料が6.56ポンド、計14.33ポンド、CD4枚イギリスからの送料込みで2129円。

日本の電車で4人向かい合わせの席に座ると、思い切り腰を引いて背筋を伸ばしても膝が当たりそうです。
行儀良く座るのにかなりの努力が必要です。
ヨーロッパの電車(ディーゼルかな?)の席の広い事に驚きました。
日本国内だけの勝手な道徳には無理があります。絶対に思えた道徳が相対的なモノに思えました。
2800円のCDに海賊版が出るのは無理が無い事だと思います。

アマゾン uk

2009-10-20 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

パイレーツ・ロック

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新しい映画の試写会に行って来ました。原題はTHE BOAT THAT ROCKED。
安直で、ありきたりで、想像通りでも、好きな曲がフルボリュームで掛かれば、一発で良い気持ちになってしまいます。
ロックに難しい話を持ち込む人もいる様ですが、キンクスやT-レックスのリフ一発が、詰まる所ロックの本質だと思います。上手いか下手かじゃないんだな。乗れるか乗れないか。
音楽で思考がすっとんでしまわない人には、お薦め出来ない映画かも知れません。
思い切りおバカな映画ですが、私は気に入りました。
フルボリュームって所が大事です。是非映画館で見て下さい。
フィールドオブドリームスがそんなに良く出来た映画だとは思いません。けれど車で出発するシーンでオールマンが掛かると全てOKという気持ちになってしまいました。

Photo_2


私は映画アメリカングラフィティに憧れてこのターンテーブルを買いました。ウルフマンジャックがアイスクリームでべたべたの手で操作していたプレイヤーです。アメリカの局用プレイヤーですから、イギリスの海賊放送局で使う事があったか少し疑問が残ります。もし誰かが自分で海賊放送局を始めようと思ったら、ガラードのBBC仕様なんて使いたく無いし、EMTは高くて手が届かないなんて可能性もあります。これで良かったのかな。
トーンアームは完全にもっと新しい物だと思います。声を掛けてくれれば専用トーンアームを提供したのに。
トーンアームに限らず選曲も1966年という設定からははみ出てしまう所もある気がします。けれどおバカな映画だし、細かい事より乗りが大事です。乗りの良い映画だと思います。

2009-10-15 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

キャデラックレコード

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暫く前に噂を聞いた’チェス’の映画はどうなったのでしょう。
夏の公開だった気がします。
ネットで捜して見ると、もう終わってしまう所です。
慌てて、新宿のピカデリーまで見に行って来ました。

チェスは戦後シカゴのブルースレーベルです。マディー ウォーターズとハウリン ウルフの二大巨頭を抱えて、シカゴブルース(電化されたバンドスタイル)を代表するレコード会社でした。後半、チャック・ベリーとボ・ディドリーを擁したことでロックンロールにも決定的な影響を与えました。
アメリカではSPレコードの初期から既に黒人向けのレイスレーベル(人種別レコード)が独自のブルース市場を持っていました。
(本来白人の目には触れないはずの黒人向けレコードの真似をしたのがプレスリーでした。著しく風紀を乱す行為とされました。黒人向けのR&Bを白人が歌って売るという形がロックンロールに繋がりました)

ロードショウなんて殆ど見ませんから、
いくつものシアターを持つシネマコンプレックスって奴も初めてです。
内装は、床から壁天井まで全て黒の艶消しペンキ。
でも椅子はゆっくりしていて床の勾配もあるので、前の人の頭も気になりません。
これで十分なのかも知れません。
最新の映画館の音はダイナミックレンジの広い、性能から言えば文句の無い音です。
だからこそ周波数特性や歪率といった数字で表せない、性能以外の何かが欠けている気がしました。
ここで、数字には表れない品位という物があるんだなどと言い出すのは何か年寄りの負け惜しみにも思えていやなのですが、
それに類する何かが足りない様に思いました。

話しが逸れました。
肝心の映画です。
ギターの電化の瞬間や、リトル・ウォルター&ジミー・ロジャースとマディの出会い。
こんなに簡単なエピソードにしてしまうのは、無理があるのではないでしょうか。
混沌としたフットボールの歴史からラグビーの誕生を、エリス少年一人のエピソードにしてしまうのと同じ無理があります。
ミシシッピデルタのプランテーションからロックンロールまでを一本の映画にするのは困難だとは思います。けれど’レイ’だって同じ様な条件のはずですがここまで弱みを見せませんでした。着ているものや車の変遷、時代の推移がいくつかのエピソードと上手くシンクロしていない様に思いました。
そうした安易なエピソードの創作の所為で、全ての話しを鵜呑みに出来ない気がしました。エタジェームスとレナードチェスの話しは本当でしょうか。(本物のエタはビヨンセと随分違うし)
リトルウォルターがハンサム過ぎたり、チャックベリーのダックウォークが下手だったり、必ずしもそっくりではないのですが、それぞれのある部分を良くとらえています。
リトルウォルターやハウリンウルフ、チャックベリーの人物は良く描けているのに、肝心のマディとチェスの人物があとひとつ良く分かりません。マディというよりはジョンリトルジョンだとか、チェスといえばレナードとフィル兄弟だろうとかの前に、どんな人物なのかが描けていない様に思います。

有名なアランローマックスによる採集の場面が出て来ます。
ロバートジョンソンの噂を聴いて穫りにきたら、既に死んでいて、代わりに録音したのがマディだったらしい。
字幕ではマディと書いてありますが、
音声では本名のマッキンレイ モーガンフィールドさんと声を掛けています。
映画ではミシシッピのモーガンフィールドがマディに成って行く推移を表しているのだと思います。
けれど、字幕がそれを無視しています。(話しを解りやすくするのに必要だったのかも知れません)
ただ、字幕の様にミシシッピーにいた時、或は小さいころからマディと呼ばれていた可能性もあります。
創作の多い映画と間違えた字幕のどちらを信じて良いか判りません。

ウルフのバンドからヒューバートサムリンを引き抜く話は知りませんでした。
映画の中でヒューバートサムリンの隣に座っている老人が本物のサムリンだとどこかに書いてありました。

本物にそっくりと言う訳ではないのですが、ウルフ役のド迫力には拍手!

マディのデビューはチェスの前身アリストクラットです、何も無い所からいきなりチェスレコードやスタジオが出来た訳でもありません。

これで、レイでアトランティック、ドリームガールでモータウン、このキャデラックレコードでチェス、黒人向けレコード会社の映画が揃いました。
そもそもシカゴのブルースレーベルがアトランティックやモータウンと肩を並べようと言う所に無理があります。映画の出来も分相応かも知れません。
映画としての出来にはケチを着けましたが、音楽は素晴らしい。全て映画の中で新しく演奏したものだそうですが、オリジナルの凄さを十分に伝えてくれます。多くの人に聴いて欲しいと思いました。必見というよりは必聴でしょうか。

http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/

2009-09-12 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

FULL-ALBUMS.NET タダでダウンロードし放題?

Fullalbumsnet

まだ、面倒臭くてそのままにしてありますが、このブログのBLUESと言うカテゴリー名には無理があります。
ブルース以外の話題ばかりが増えて行きます。いずれ、カテゴリー名をMUSICに替えざるを得ないとは思います。
今回もBLUESに限った話しではありません。クラシックからジャズ、ロック.ソウルからブルースまで、ありとあらゆる音楽好きにお得な話です。

教えてもらったFULL-ALBUMS.NETというサイトではお好きなミュージシャンのアルバムがダウンロード出来ます。
きちんとお金を払ってお好きなアルバムを手早くダウンロードする事がこのサイトの本来の目的だと思います。
例えば、ELLA FITZGERALDと入れると、60程のアルバムリストが出て来ます。何故だかダブりも多いのですが、その内15点ほどには後ろに赤でFreeと書いてあります。
必ずしもお好みのアルバムがタダになっているとは限りません。ダウンロードには少し時間が掛かります。何度かダウンロードすると今日はここまでなんて制限も掛かる様です。
ファイル形式がMP3と言うのも好条件とは言いかねます。

ここ2・3日で10枚程ダウンロードしました。
PC自体のスピーカーでは、i-tunesでダウンロードしたAACファイルとの差は分りません。
大きなステレオセットで、ある程度大きな音を出さないと差が分りません。
音場や空間の再現、静寂感や距離感には辛い所がありますが、分解能や音の質感は悪く無い。
今まで少しバカにしていました。MP3なりの限界はありますが、そんなに酷い代物ではないなと思いました。

こんなモノまで皆タダでもらって来て良いんでしょうか。
紙に書いた絵一枚なんてタダだろうと思われて、辛い思いをしている私は少し心配です。

PS
解凍したファイルをアプリケーションのi-tunesアイコンにドラッグして、ライブラリーに加えるのですが、i-tunesの詳細からappleロスレスバージョンを作製を選ぶとMP3ファイルからappleロスレスのファイルを作れます。ふんづまりだった音の枠が少し広々とする様な気がします。ダウンロードしたサムクックのYou Send Me一曲のMP3ファイルは3.7MBですが、i-tunesで作ったappleロスレスファイルは12.9MBです。機械が勝手に膨らましてくれるこうした効果をデジタル故の恩恵とばかり考えて良い物か判断が付きません。
試した方がいらしたら、是非感想を聞かせて下さい。

2009-08-22 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Blues Is Dead

Japan Blues &Soul Carnival。もう随分長い事、毎年のコンサートを楽しみにして来ました。
冠大会で頭に協賛会社の名前がついたり、フェスティバルだったりカーニバルだったり、会場が変ったり、Soulが入ったり、変遷を重ねては来たけれど、年に一度何組かをまとめてみられる素敵な催しでした。
去年は知らぬ間に過ぎてしまったけれど、今年は友人に声を掛けてもらって、日比谷の野音まで見に行く事が出来ました。雨の確率80%の中、直前に雨があがり、終わった後に降り出しました。
例年、呼んだ何組かの中にはあまり頂けないと思う人やバンドもあったけれど、トリの大物は必ず大乗りにしてくれました。
クラシックやジャズしか聞かない人にも、どうだこれがブルースだと胸を張りたい、聴かせたい、そう思う人が必ずいました。
一昨年のトリが誰だったか思い出せません。けれど今のシカゴブルースシーンを代表すると紹介されたエディテーラーの息子とキャリーベルの息子は期待した程ではありませんでした。悪くは無い、良い所だってあるけれど、クラシックファンに胸を張って自慢が出来るような、ジャズファンを驚かせるような代物ではありません。今年のトリは世界のブルースシーンを代表すると言って良いと思います。ロバートクレイでした。狭いブルースの社会の中、新しい世代で彼を超える人はいません。素敵な所だってあるはずです。けれどブルースに興味の無い人間の首根っこを捕まえてグルグル振り回してくれる様な力はありません。これが2009年現在の正しい状況認識なんだと思います。

毎年、オーティスラッシュやバディガイが来てくれる、とんでもない幸運を当たり前の様に感じていたのは大きな誤りでした。二人も70代、ラッシュの脳梗塞と同じ事が、いや命に問題が起きてもちっとも不思議ではありません。

明日ブルースミュージックが無くなる訳ではありません。けれどある芸能文化の形骸化、形は残っても一番大事な何かを失う瞬間に遭遇した様な気がします。聴き始めた高校生の頃、既に将来の無い音楽だと解っていました。奇跡的にその命脈を保って来たと言うべきでしょう。

日本で本当のブルースを聴ける様になって30数年、アメリカではどんどん本物が失われて来ました。けれどその30年が育てたものもある事に気付きました。シカゴで活躍する菊田、有吉。上手いなとは思っていましたが、今のシカゴに彼等より上手い人間が何人いるか。昔は日本で一番上手くても、アメリカでは町内の腕自慢にも敵わないのではないかとも思いました。シカゴの事情に通じている訳ではありませんが、菊田より上手いギタリストがシカゴに何十人もいる様には思えなくなってきました。

日本にいるバンドもかなり上手いけれどボーカルが弱いと思っていました。けれど大西ユカリはすごい、あれだけ声が出れば大したものです。ウシャコダも彼等なりのスタイルでボーカルの弱みなど見せませんでした。それにふたつのバンドの出来の良いこと。文句が無い訳ではないけれど、ロバートクレイバンドより良かったと思います。往時のシカゴブルースと言った大樹に比べれば極々小さな芽に過ぎないとは思います。明日には誰かに踏みつぶされたり腐ってしまうかも知れません。曲がって育つ可能性だってあります。巨大な芸能文化を日本が担って行けるはずもありません。でも小さな小さな期待が残りました。

2009-05-25 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

パブロ

Basie_big_band
ジャズファンでも、ジャズに詳しい訳でも無いけれど、好きなレコードは沢山あります。
60年代に耳にした事はあっても、子供の私は我が事として受け止める事は出来ませんでした。
大部分のレコードは後年、追体験をしたものです。
ブルーノートやインパルス、ヴァーブも全て再発版です。
50年代60年代の黄金期を共有出来なかったのは残念ですが、まだ元気だったジャズジャイアンツの70年代に立ち会えたのは幸運だったと思います。
パブロはノーマングランツがスイスに移住して、ヴァーブを売った後、73年に始めたレーベルです。
当時、録音が良くて話題になりました。
名盤に事欠かないベイシーですが、パブロの’ベイシービッグバンド’も好きな一枚です。
なんで、こんな事を言い出したのか。
昨日ピカソ展のただ券をもらって六本木まで出かけて来ました。
リトグラフの中にパブロのマークを見つけました。
パブロってピカソのパブロだったんだ。

そう言えば、当時そんな話を聞いた事があったような気もします。常識ですか?

Pablo
感心をして尊敬はしても、あまり欲しいと思う事の無かったピカソですが、魅力的な実物が沢山ありました。
ほんの、10年か20年の間に青、ブラック、ブランクーシ、フジタ、新古典、マチスと、ありとあらゆる要素とスタイルを取り込んで、それ以上に自分自身で有り続けるピカソには心底あきれました。入り口のピカソの写真、凄く格好がいいです。
比べられるのはマイルスぐらいじゃないかなんて思います。

名前のパブロには別の由来があって、パブロつながりで、ピカソのリトグラフの中からマークを選んだとも考えられますね。どうなんだろう?

2008-12-04 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

東京 JAZZ 2008

先程、テレビをつけたらいきなりサム&デイブのサム・ムーアが出て来た。なんだこりゃと思ったら、スライが出て来た。その後はラリー・カールトンにボブ・ジェームス、最後には全員でジャム。大変結構と言いたい所だけれど、これはやっぱり水と油で全然合わない。
デイブがいないのは残念だけれど、サム・ムーア自身のコンディションはそれほど悪く無い。
東京JAZZなんて看板の付いている所でこんな事を言い出すのは、そもそもが場違いだとは思うけれど、折角のサム・ムーアのボーカルを第一に考えれば、ラリー・カールトンでは役不足だなんて言ったら、JAZZファンに怒られるだろうか。
ここは、スティーブ・クロッパーでしょう。日本人だってブルース畑のギタリストならもっとましなのがいそうだ。
一方で、歳取ったR&Bシンガーがジャズプレイヤーのレベルについて来られなかった。という理解も当然あるでしょう。
けれど、今日に限って言えば、レベルの違いじゃない、やっぱり土俵が違うと。

日本でジャンル分けする程厳密なボーダーがある訳では無い。実際には境界を自由に出入りするプレイヤーがいたり、(ディビッド・サンボーンなんて色んな人のバックもやって来たはずなのに)聞いている方も境にはもっと鷹揚だったりする。細かいジャンル分けは無意味なことも多いと思う。けれど畑の違いが厳然として存在するのも事実なんだな。

サム・ムーアにスライ&ファミリーストーン、ラリー・カールトンにボブ・ジェームス、ディビッド・サンボーン、お客さんの御目当ては誰なんだろう。サム&デイブやスライのファンが多いとは考えにくいかな。

ラリー・カールトンとか、ボブ・ジェームス、パット・メセニーってそもそもJAZZなのか?ヒュージョンって奴じゃないのか、ヒュージョンってJAZZなのか?

2008-10-04 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0)

The Allman Brothers Band At Fillmore East

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今はCDばかりを聴いているので、システム全体がCDを規準に出来ていて、おまけにレコードに関しては努力に欠けている所があります。
昔、ずっとレコードばかりを聴いて来て、CDがどうにも上手く行かないと思っていた頃から、このレコードは録音が悪くてCDの方がましに聞こえる珍しいレコードでした。
(元のレコードよりはマシという程度でCDも決していい音じゃない)
一番左がLPで、二番目がCD、三番目がデジタルでリミックスと言われて買ったCD、右端が今度買ったSHMCD版。
三番目に色が付いているぐらいは気が付いていたけれど、他の違いには気が付きませんでした。
二番目のCDはLPと同じ写真だけれど写っている範囲が違う。おまけにぼけていて写真の状態も悪い。三番目は色だけかと思ったら写真自体が違うようです。今度のSHMCD版はLPと同じ写真で写りも良い。

SHMやリマスタリングでCDの音が変る事も多いのですが、このレコードは元の録音が悪い所為でしょうか、あまり差が大きく無い様にもおもいます。

2008-09-02 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

Freda Payne

Fredapayne インパルス大安売りに惹かれてのぞいたら、こんな物を見つけました。
前にも書きましたが、フレダ ペインはモータウンサウンドを作り上げたHDH(ホランド-ドジャー-ホランド)が立ち上げたインビクタスレコードの看板で、70年にはバンドオブゴールドの大ヒットを飛ばしています。
ポップスでのヒットがあまりに有名ですが、本来彼女はジャズ歌手で、けれどインビクタスではポップスの為に徹底的に矯正されて、一切彼女の好きにはさせてもらえませんでした。
というのは以前に買ったレコードの解説で知った事です。
ジャズでは陽の目を見る事もなかったとのことですが、63年にはニュヨークのRCA
スタジオでこんなレコードを録音してました。
バックはフィルウッズにズートシムズ、ハンクジョーンズ、ジムホール いやー立派なものです。
セールスには繋がらなくても業界内での評価はそれなりにあったんでしょうね。
どちらかと言えばブルース寄りのストレートなジャズでケチを付ける所なんかありません。
けれど、インビクタスでの特別な個性、音色といったものには欠ける所があるのかも知れません。
ジャズ畑での評価は如何なものでしょうか、ジャズファンは買いますか?
こんなの誰も買わないかも知れないと思ったら、つい買ってしまいました。
以前にも、大好きなエディ ヴィンスンのキャノンボールアダレイとの共演版を買った事があります。レイチャールズがジャズ畑で出したレコードも買いました。どれも当たりとは言兼ねました。だからあまり期待をしていなかったのですが、思ったよりはずっと立派な出来でした。

エディ ヴィンスンとレイチャールズについて言えば、R&B畑の人がjazz 畑で出したレコードと言えると思います。フレダペインに付いて言えば後年R&B畑で大ヒットを飛ばすけれど、この時点ではジャズシンガーがjazz畑で作ったレコードですから、前二者とは違うのかな。

一般的に、jazz畑のバイオグラフィーを読むと’この時期R&Bバンドに身を窶していて’と言った表現を見かけます。この時期は麻薬中毒でと同じ扱いです。日本のジャズファンだけの話でしょうか?彼女自身ではどう感じていたのでしょうか。’本当はジャズシンガーよ’なんて思っていたのでしょうか。

2008-08-27 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

和製ビヨンセ


YouTube: 渡辺直美
YouTube: 渡辺直美

昔からギター.ベース.ドラムのバンドに、ホーンセクションと三人組の女性コーラスが付くのが大好きです。
女性3人が並んで同じ振りで歌ってくれるとうっとりしてしまいます。
ご飯と味噌汁、焼き魚だけの定食に、煮物や酢の物がつくような感じでしょうか。
ちょっと違うかな。
シュープリムス やスリーディグリーズも勿論大好きです。
遅ればせながら、ドリームガールズを見たばかりだったので、笑ってしまいました。

ただビヨンセが映画の中では少し控えめな役だったのが意外な感じでした。
彼女がダイアナロス役なのは明らかです、衣装からポスターのポーズ、肩の動かし方や目配せ、ダイアナロスを良くまねています。映画の中のビヨンセはダイアナで、それを真似た渡辺さんはむしろビヨンセに見えます。(ティナターナーに見える所もあります)
グループからはずされた役(ジェニファー ハドソン)は、ターバンや着ているもの、歌い方からするとアレサフランクリンを思わせる所があります。

アレサはデトロイト育ちですが、レコード会社はコロンビアからアトランティック、アリスタ。勿論モータウンレーベルにいた事はありません、けれど歌唱力でダイアナロスをしのぐ人となると彼女ぐらいかなと。
映画の中とは言え、ダイアナロスを上回る歌唱力を持っていたのにはずされた。
こんなとんでもない役を成立させる人が出て来るんだからアメリカは凄い。

エディ マーフィーも良く出来てます。いかにもこんな歌手がいそうです。ウィルソンピケットが入ってる気もします。

このエントリーへのコメントで教えてもらいました。YOUTUBEのシュープリムス集。

ストップインザネイムオブラブ
ベイビーラブ
カムシーアバウトミー
ヒットメドレー


2008-03-30 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (8) | トラックバック (0)

Robert jr. Lockwood

11月23日、アースダイビングに出かけていた日、ロバート ジュニア ロックウッドが亡くなった。
高校時代にブルースの世界に足を踏み入れてから30年以上、彼の"STEDY ROLLIN'MAN"は、常にマイフェイバリットのトップテンからはずれた事がない。
幸い実物にも何度か触れる事が出来た。最後は往年に比べればギターもさすがにおぼつかない所があったけれど、
それでも私は最後まで大好きだった。91歳の大往生だそうだ。
残念ではあるけれど、ロバート ジョンソンが南部のどこか十字路で悪魔に魂を売ってから70年か80年、
ロバート ジョンソンから直接手ほどきを受けたロックウッドのレコードを聞けるだけでなく、
南部からもシカゴからも遠く離れたこの日本で、直に演奏を聴き、本当のリビングレジェンドと時代を共有出来たのは、随分幸運だったと言うべきだろう。

もっとも私が好きなのは、必ずしもロバートジョンソンの影響とは思えない部分であって、ロバートジョンソンとの関係故の事ではない。

PS
ロバートジョンソンは十字路で悪魔に魂を売って引き換えにブルースの腕をあげた。というのはブルースの世界では誰もが知っている伝説だ。
それを歌ったのが、”クロスロード”だ。(クリームで有名)。
ロックウッドが母のボーイフレンド・ロバートジョンソンからギターを習ったというと一世代ぐらいの差があるように思ってしまうけれど、
ロバートジョンソンが1912年生まれ、ロックウッドは1915年生まれでほとんど歳の差はない。

11月18日には、ルースブラウンも亡くなった。彼女の日本公演を見逃したのは今でも癪だ。

2006-11-29 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

レコード漁り

Simharpo

10月7.8.9の三連休を忘れていました。
月曜日の朝あわてて飛び出して、ビルの閉まった入り口でやっと気がつきました。
損をしたようにも思いましたが、お茶の水まで行って、久し振りにレコード漁りが出来ました。

EXCELLOは深南部のゆる〜い黒人音楽の宝庫です。
私にとっては世界一いかしたレコード会社です。
中でも看板、ユルユル大王・スリムハーポは、一番のお気に入りです。
エクセロのオムニバス盤と、Raining in my heartのそれぞれCDしか持っていませんでした。
原盤ではありませんが、エクセロ盤を見つけました。盤質も良好で840円。
これは大当たり。
Supremestemptations_1


綺麗なジャケットのイラストに吊られて買いました。シュープリムスとテンプスのジョイントコンサート。
これは、それぞれのヒット曲をそれぞれのレコードで聴く方がずっと良かった。ハズレでした。315円。


Fredapayne


ご覧ください。セクシーでしょ。
歌の上手い下手、好き嫌いは別にして、松田聖子やコニーフランシスがある種の特別な声の質に恵まれているとすれば、
フレダペインも美貌の他に特別な声に恵まれた一人です。
インビクタスはモータウンサウンドの全てを作ったH.D.H(ホランド・ドジャー・ホランド)の三人がモータウンを止めて作ったレコード会社です。
彼女は新しいレーベルの看板でした。
本来彼女は、ジャズ歌手で、その道では成功しなかったこと。
ポップスの世界で売れるために徹底的に矯正されて、自分の好きなようには歌わせてもらえなかったこと。
このレコードの裏の解説を読むまで知りませんでした。
ひとつ物知りにはなりました。
これは525円。
フリーソウルとか言う名前で編集された日本製のコンピレーションCDの方が彼女の魅力が凝縮されていて良かったな。


2006-10-21 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ゲイトマウス ブラウンとウィルスン ピケット

手許の来日ブルースマン全記録によれば、ゲイトマウス ブラウンがボビーブランドと日本に来たのは1978年の11月。
 ボビー ブルー ブランド、私の廻りでも、BBキングと並ぶビッグネームの来日に非常に期待が高まっていた。
特に、私はHere's The Manが気に入ってDUKE・PEACOCK時代のTWOSTEPS from the BLUESやCALL ON MEを買い集めていたので、
勝手に期待は膨らむばかりだった。
大きめのバンドに司会者がついて散々じらした後に、早口で口上を述べる、最後のワールズグレーテストブルースシンガーぐらいは私にも分かった。
 ゆっくり出て来た御大に会場は大盛り上がりで黒人のおばちゃんたちの黄色い?声でしばらく会場は騒然となるはずが、空席の目立つ観客席からはまばらな拍手。
それでも、プロは自分たちのショーをキチンと続けて行く。何曲かやって少し会場も馴染んだ所で、ブランドは最前列の女性に
歌いながら近付いて握手を求める。本来であればキャーとか言って首に抱き着いてキスすべき所で、そのバカ女は逃げやがった。
当時48歳、丁度今の私達ぐらいだ。ブランドの心中は察するにあまりある。
 何をしに来たんだ、あのバカ女は。今でも腹がたつ。
その後のショーが大盛り上がりになる事は無かった。
彼は日本公演のためにりんご追い分けの練習までしていたらしい。

一方、ズートスーツ姿の昔のLP一枚しか知らないゲイトマウスブラウンには、まるで期待していなかった。少しばかり変わった風俗の色物であろうと、勝手に決め込んでいた。
 ウェスタンブーツにテンガロンハット、カウボーイスタイルのブルースマンというのにも驚いた。今では他にも沢山いるけれど最初に見たのは彼が初めてだった。本人もブルースマンと決めつけられるのが嫌いで、フィドルを持ち出して、カントリーを始めるは、楽器で動物の鳴きまねをするは、曲芸まがいを始めるは、その多芸多才に度胆を抜かれた。勿論テキサス風のギターも一流だった。その後も日本には何度か来たみたいだ。私もその後、見た覚えがある。
 去年映画ライトニングインアボトルで元気な姿を見ただけに、突然の訃報に驚いた。ブログで出来た友人井上さんも映画で彼のファンになったばかりだと言うのに、残念だ。次に来たら井上さんを誘おうと思っていたのに。
 
 サム クックやオーティス レディング(御存知ないかも知れないが、ジェームスカーっていうのも凄いんです)なんて言う人達もいない現在、日本人とは咽の構造が違うとしか思えない声を出す本物のソウルシンガーは黒人のなかでも数える程だ。現役ではオーティスクレイとウィルスンピケットこの二人だけかも知れない。
 本当にこの二人の声を聞くと日本人の歌なんてどんなに力んでも蚊の哭くようなとしか言い様が無い。アメリカ中の黒人の中でも特別なんだと思う。(日本人全てが空手や柔道をやる訳ではないように、歌の下手な、バスケットボールの出来ない黒人だって沢山いるだろう)。
 ウィルスンピケットは映画TheCommitmentの中でも理解ある大物を演じていたし。日本で見た時もサービス精神にあふれたとても良く出来たショーだったので特別私の見たコンサートが幸運だったとは思わなかった。
ジェームスブラウンやボビーブランドのような大規模なバンドではなくドラム・ベース・ギターの最少編成でベースは女性だった。
けれどこれがタイトな良いバンドで今まで見た中でも五本の指に入る。
 その後色々な話を雑誌で読むと彼は非常に手間の掛るトラブルメーカーで、ありとあらゆるマネージメントに細心の注意を払っても
彼の出来心ですっ飛んでしまう話は枚挙に暇がないらしい。
ボビーブランドの例もある事だし風俗も文化もまるで違うこの日本で本人が機嫌良くやるショーを一度でも見られたのは幸運だったのかも知れない。1941年生まれだからまだ64才まだ見る機会もあるだろうと思っていた。まるで音楽に興味のない人にも、ギターだったら、オーティスラッシュとバディガイ、ソウルシンガーだったらウィルスンピケットとオーティスクレイこの四人を見せたかった。
残念だ。

2006-03-06 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

choro club

Choro_club
私の父親と一緒に事務所をやっていた秋岡さんには、三人お子さんがいらして、一番下のオウチャンは私よりひとつ下だったろうか、小さい頃には一緒に遠足に行ったりしていた。歳も近いので良く覚えている。
何か楽器をやっているとは聞いていたけれど、詳しくは知らなかった。
先日、お母さまが亡くなって、私の両親が挨拶に伺った折に、オウチャンのCDを頂いて来た。

あぁこの音はラジオで聞いた事がある。
秋岡欧(バンドリン)と書いてある。このマンドリンのような音がオウチャンだろうか。
ラジオでさわりだけ聞いていると、ブラジル風でとても素敵だなと思う。
CD一枚を通して聞くと、楽器や音色、ボキャブラリーはブラジル風かも知れないけれど、主題というか、モチーフは意外に日本風なのかなとも思う。

私の家は音楽に関する素養や教養とは縁が無くて、それを心配した父は、彼の叔父に当たる人のギター教室に私達兄妹を通わせた。小学生の頃だ。
けれど、一番簡単な練習曲を何年やってもマスターすることが出来なかった。
(ギターは一切上達しなかったけれど、白土三平や手塚治虫、つげ義春はほとんどあそこで読んだような気がする)

彼の家には。モノづくりの他に音楽に関しても恵まれた環境があったのだろう。
こうした形で結実しているのが素晴らしい。
こういう言い方は彼の精進に対して失礼かもしれない。
彼の努力であって環境の問題ではないのかな。
(私のギターが上達しなかったのも環境ではなく私自身の問題だろう)

PS
音楽関係では他に語ることもなかろうと、BLUESというカテゴリーにしたのだけれど、さすがに実状との乖離が無視出来なくなって来た。MUSICとするべきだろうか。
PS
クラスに合唱やピアノを習っている友人がいると、男のくせにやーいなどと、はやしたりしたのがいまだに祟っているような気がする。
ショーロクラブ

2006-01-14 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ネーネーズ

Nenesshow

五十嵐事務所の川村君が見つけてきたニ泊三日で22000円の沖縄旅行に行ったのは、2002年の忘年会だったから、もう4年も前のことだ。
牧志公設市場周辺とソーキそば、泡盛の探検に明け暮れて、夜は川村君がネーネーズのショーを予約してくれた。
前から私が、ネーネーズ、ネーネーズと騒ぐのを覚えていてくれたのだと思う。
これだから、彼のことが好きだ。
随分前に4人の内一人が新人になったのはテレビの番組で見て覚えていた。
国際通りからタクシーで30分程の常設のステージに出て来たのは、4人ともまったくの新人だった。
新生ネーネーズに代替わりしているとは知らなかった。
けれど、ショー自体はとても楽しくて素敵なショーだった。
沖縄に行く機会があれば是非見て欲しい。
あんまり、楽しかったので島唄を聞かせる所を何軒かのぞいたけれどあんなに楽しいのはネーネーズだけだった。
ショーの後すぐに買ったのがこのCDだ。4年たってやっと聞く事が出来た。

Nenes1

あんなに素敵なショーだったのに、どうもCDを聞いても楽しくない。
こんなはずはないとオリジナルネーネーズを聞いてみた。

Nenes2

まるで違う。
声の違いは気にならない。むしろ全体の完成度がまるで違う。やっぱりオリジナルメンバーは桁違いだ。
アァ、本物ネーネーズを見たかった。

PS
でも新生ネーネーズのステージも本当に素敵だった。コーネルデュプリー達のソウルサバイバーを見に行ったブルーノートより百倍素敵なショウだった。彼女達を応援したいと今でも思っている、ケチをつけている訳じゃない。
オリジナルネーネーズがどんなに凄かったかと驚いているだけだ。

2006-01-13 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ラブ タンバリンズ

新しい事務所で久し振りにステレオをつないでみた。前の事務所でもアパートでも鳴らせずに積み上げてあった。
QUADのアンプは何度か鳴らす機会もあったのだけれど、300B Sの真空管アンプに灯を入れるのは5年振りだろうか。
虎の子のWE300Bは二本の内一本を手を滑らせて割ってしまった。
あちこちの電圧チェックもせずに鳴らすのは如何なものか、電解コンデンサーも心配だ。
昔、今程中国製の品質が良くなかった頃の中古ペアで始めよう。
最初、ハムが出たりしていたけれど、あちこち手を入れるうちに、大分しっかり鳴るようになった。
初段の310Aはウエスタンだけれど、整流管も300Bも壊れても構わない中国製の中古だ、けれど既にQUADの606よりは大分良い。
もう少しましな玉に替えれば、まだまだ良くなる。
たまたま開けたダンボールの中で一番上のCDがラブタンバリンズだった。
このCDを買ったのは10年程前で、初台坂下の環六沿いにいた時だった。
ラジオで聞いて、その上手いこと、センスの良いことにひっくり返った。
当時、リトルクリーチャーズとあわせて、日本人もここまで来たかと、感心したのを覚えている。
あまりマスメディアに載ることもなかったけれど、偶然テレビで見かけたボーカルのエリにも惹かれた。
(その後、ミーシャやうただ、はじめと歌の上手な子は沢山出て来たけれど、その前には、あまりいなかった。
ドリカムはもう出ていたか。)
特に、最後の曲はWillie and the Hand JiveやFeeling Alrightを思わせる所があって大好きだ。
久し振りにCD一枚を聴いて、感心しなおしていた。
Love_tamboulines

2005-11-28 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (6)

レイ

もう暫く前にレイを見て来た。
フェスティバルエクスプレスが何曲か。
ライトニングインアボトルでは一人一曲づつなのが少し残念、おいしかったけれどまだ食べ足りない。
だとすればレイは長いせいもあって、おいしくてお腹一杯になるだけのボリュームがある。
大満足。
どの曲も素晴らしいのだけれど、ローウェルフルスンがウェスモンゴメリーみたいなギターを弾いていたのが意外だった。
私の知っているフルスンは’トランプ’や’NOW’、60年代後半からで、それ以前を知らない。
映画の中の彼はファンクの始祖の一人とは大分印象が違う。
映画の中のようなチトリンサーキットに出る前は完全なカントリースタイルだったともいう。

弟の死に関する抽象的なシーンはいらなかったかな。

2005-05-20 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Lightning in a bottle

去年からのブルース年にちなむ映画では。ブリティッシュロック好きにはレッド ホワイト&ブルースがお勧めだ。私自身はチトリンサーキットの様子が見られた、ボビーラッシュのロードトゥメンフィスが興味深かった。でも誰にでも薦められる訳でもない。
けれど真打登場、ライトニングインアボトル、これはどなたにもお勧めできる。特別ブルースに興味のない人にも、まず喜んでもらえると思う。各々が一曲づつなのが残念だけれど、どれも良い出来だ。
面白いところではナタリーコールが予想外に良い。ヒューバートサムリンも彼のセンスの良いギターをこれだけまとめて聞けるのも珍しい。一緒に歌っていた何とかヨハンソンやエアロスミスの二人は少し可哀想、役者が違い過ぎる。その点ボニーレイットは大したものでちっとも見劣りしない。(エルモア本人と比べたりしなければ)
何人かが歌っていたボビーブランドも本人がいないのが残念だった。ロバートjrロックウッドも楽屋にはいたけどステージにでてきたかなぁ気が付かなかった。

ロック・ジャズ・ブルースを通じて過去30年聴いて来た中で、ギターはなんと言ってもバディガイとオーティスラッシュこの二人が現役では一番上手いと思う。ラッシュがいないのがブランド以上に残念だ。長嶋茂雄がボールを打てるようになるとは思えない。脳硬塞のラッシュのギターはもうもとに戻らないのだろうか。

2005-04-20 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (1)

クラシックベスト20

英国のクラシック人気ベスト20がメールマガジンに出ていた。

1. Rachmaninov - Piano Concerto No 2 in C minor
2. Vaughan Williams - The Lark Ascending
3. Mozart - Clarinet Concerto in A
4. Beethoven - Piano Concerto No 5 in Eb
5. Bruch - Violin Concerto No 1 in G minor
6. Beethoven - Symphony No 6
7. Elgar - Cello Concerto in E minor
8. Elgar - Enigma Variations
9. Jenkins - The Armed Man
10. Grieg - Piano Concerto in A minor
11. Beethoven - Symphony No 9
12. Rachmaninov - Symphony No 2
13. Vaughan Williams - Fantasia on a Theme by Thomas Tallis
14. Saint-Saens - Symphony No 3
15. Barber - Adagio for Strings
16. Sibelius - Finlandia
17. Pachelbel - Canon in D
18. Bizet - Pearl Fishers' Duet
19. Holst - The Planets Suite
20. Rachmaninov - Rhapsody on a Theme of Paganini.
如何ですか、あなたのお好みは入っていましたか。
無知で済みません。ジェンキンスなんて知らない名前もあるし、
他にも幾つか不思議な所がある。
ヴォーン ウィリアムスって日本だと滝廉太郎が入ってるみたいなことなんだろうか。
一番分らないのはラフマニノフの人気だ。
素人のたわごとと赦して欲しいのだけれど、
初めて聴いた時に、このチャイコフスキーは出来が悪いなと思ったのを覚えている。
バッハ、シューベルトもチャイコフスキーも入ってないんだな。
絵でも、放っておくと、ターナーと馬の絵ばかり集めたりするからなぁ。
本当に彼等のことは良く分らない。
フランスやドイツ、イタリアの好みも聞いてみたい。

2005-03-30 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Festival Express2

festivalexpress
1970年、ついこの間のように思っていた。この映画を見なければ、もう大昔の話なんだと気が付かなかったかも知れない。
映画の中の人間の言葉や風俗に共感というより、時代の流れを感じることの方が多かった。
70年代にはウッドストックの他にもいくつか音楽の映画があったけれど、とても退屈で閉口することが多かった。少し心配をしながら見に行ったのだが、まったくの杞憂だった。
ザ バンドのザ ウェイトだけでおやじはグッと来てしまった。
ジュニアウェルズのいないバディガイは若くてむちゃくちゃカッコ良い。
ジャニスはやっぱりとんでもなく凄い、後ろのバンドもレコードの様に調子をはずしたりしないし、本人も絶好調、おまけに動く。
やっぱり、昔は良かった、大回顧モードに突入してしまった。

暫く前にNHKでホテイという人がギターをひいていた。若い人のギターヒーローなのだそうだ。私も30年昔にジェフベックのブローバイブローを聴いていなければ感心したかもしれない。スタジオで我らがヒーローに陶酔しきっている若い人たちに30年前のそっくりなレコードを聴かせた後も彼はヒーローでいられるのだろうか。

誰でも自分の属するところ、持っている物、して来た事を、肯定しないと生きていけない。迷惑なおやじの昔話も、若い人の熱狂も、愛国心も、皆、同じ仕組みじゃないだろうか。

迷惑な昔話だとは思うけれど、違う世代にも、騙されたと思ってジャニスを見に行って欲しい。本当にすげぇんだから。

2005-03-24 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (2)

Festival Express

jerrygarcia_reflections久し振りにジェリーガルシアを聴いた。ラジオでマイトアズウェルが、かかっている。これはグレイトフルデッドではない彼の個人的なアルバム(REFLECTIONS)でデッドより大分後、高校を卒業してから買った覚えがある。
暫く前にジャニスの今までのレコードとは違う録音が出て来た、という話を聞いた。CDが出たはずだ。その時の演奏旅行はジャニスだけでは無しに、バンド、デッド、バディガイその他大勢の参加した大演奏旅行だったらしい。ジャニスのレコードの次にはその時の映画も公開されるという話なのだ。70年だとすればラジオでかかったマイトアズウェルより大分前の話だろうに。まぁいいや。
今年は、ライトニングインアボトル、レイ、と見たい映画が山積みだ。
Festival Express
PSその後、マイトアズウェルはまさにこのトゥアーのことを歌った歌だったことに気が付いた。

2005-03-18 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

SWEET HOME CHICAGO

westsidesoulsweethomecicago日本では、ある心模様や歌をブルースという名前にかこつけることが多いけれど、本来のブルースとは、何の縁もゆかりもない。
実を言えば、ジャズ畑でいうブルースも、コード進行や、ある心情をさして使う事が多いが、ブルースという音楽とは関係がない場合が多い。
ラジオで繰り返し、スイートホームシカゴがかかる。ヘビーローテーションってやつだ。いまだかつて、日本でこの手の音楽がこんなに聞かれたことがあっただろうか。
クラプトンの長いキャリアの中で特別出来が良い訳でもない。もちろん本物のブルースという広い海の中ではカスに近いと言ったらまずいかな。
でも、とても典型的で分かりやすい。今まで興味のなかった人にも乗りやすい出来になっていると思う。
むしろ、難しいのは、ジャズやクラシックをまじめに聞く人たちだ、彼らに馬鹿にされる理由が分からないでもない。
クラプトンが今、私達に見せてくれるのは、あくまで再演であって、技術や洗練というもので測れない音楽の価値を伝えるだけの本物でないことも事実だ。
ただ、ヒットを出すと必ずそれをネタにレコード会社を脅して売れないブルースのレコードを作らせる、彼のブルースに対する使命感といままでの努力がこんなに不思議な事態を生み出していることも事実だ。
これをきっかけにブルースに興味を持ってくれる人が一人でもいてくれれば、いいなと思う。
本来のロバート ジョンソン版もいいけれど、今聴かれる形ではマジック サムのWEST SIDE SOULのほうがなじみやすい、映画のブルースブラザースも見直して欲しい。
こんな音楽お好きですか、迷惑ですか。

オーキなんとかとは違う本当にシカゴで活躍する日本人ギタリストのHP

あれは一体何だったのだろう。一週間もなかった、2.3日だったのかもしれない。もう、ラジオからは一切流れて来ない。
今さら流行るはずもないのは、当然だけれど、夢からさめて見ると幻としか思えない。不思議なものを見た、じゃなくて聴いた。

2005-01-28 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Come On Home

come_on_home
カフェアンヌでのbrogオフ会では、知らない人に沢山会えた。以前のエントリーにコメントを頂いたいのうえさんから、BOZZの新しい(といっても97年だけど)CDを拝借できた。おまけにいきなりホッパーは好きですかと聞かれて、エドワードホッパーの見たこともない画集も見せて頂いた。古今東西あまた画家のいる中で初対面の人間の好みがどうして分かったのだろうか。不思議でならない。あのちょっとおセンチなところが恥ずかしくて人には言ったことがないのに。君はミーハーだねと見抜かれたようだ。仰るとおりです。
ところで久し振りのボズスキャグス、本当に30年以上前にもどったかのように聞き覚えのある声とギター、全編ブルーススタンダード。シルクディグリーズのファンは裏切られるかもしれない。ただ本当にどブルースをやってしまうとちょっとつらい。クラプトンもそうだけれど、どんなにブルースが好きで上手くても本物に近づけば近づくほど本物でないことが辛くなる。一切の斟酌無しに馬鹿のようにギターを弾きたおす、デュアンやジョニーウィンター、ロリーギャラガーにはこうした辛さがあまり無い。人それぞれブルースとの距離の取り方が難しい。後半軽めのTボーンシャッフルやアフターアワーズは原曲の魅力が良く出ていてとても良い調子、これでなくっちゃ。身の置き所がぴしゃりと決まった感じだ。

2004-11-27 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (10)

BOZ SCAGGS

BOZビートルズやストーンズが、一般的なメディアに取り上げられることが多かったのに比べて、ジミヘンやクリームが新聞やテレビといったメディアに取り上げられることは極く少なかった気がする。当時長髪はたくさんいたけれど、必ずしもロックファンという訳でもなかった。高校のなかでも一割か二割、三割はいなかった。その後のクイーンやキッスの人気はもっと圧倒的で高校の女の子の中でも常に話題になっていたそうだ。私達にとって60年代の終わりから70年代の前半までのロックは特別で、その後のクイーンやキッスには商業主義にむりやり拡大されたロックという印象を持ちやすい。これは、ありふれた感想で言うのも恥ずかしいけれど、映画ラストワルツを見れば、日本だけに限られた感傷でもないようだ。そうした反感がパンクにつながったとすれば分からないでもない。
最近思うのは、全世界の話題だったビートルズとクイーンに挟まれたニューロックってやつの功罪についてだ。私達の世代は、本来ロックが持つ膨大な市場と可能性を無理矢理、矮小化していたのかも知れない。70年代前半、狭いロック界の中でのスターだったロッドスチュワートと、セイリングを当ててから桁違いに有名になって、ポピュラーミュージック全体のスターになった彼。限られたロック雑誌の中でしか見る事の無かったかれと、一般的な雑誌からテレビまであらゆるメディアに登場する様になった彼。事の前後を知っている私達は不思議な物を感じる。
ニューソウルってやつもその後どうなったのかなぁ。ダニーハザウェイも死んじゃったしな。日本とアメリカでも違うだろうな。

当時、わざわざマッスルショールズに出かけて録音したり、フェントンロビンソンのサムバディローンミーアダイム(LPではローンミーアダイム)を選んだりのブルースソウル好きは決してメジャーな人気に繋がるようには見えなかった。狭いロック世界の中でもごくマイナーで冴えない風采の(けれどご贔屓だった)ボズスキャッグスが何年かして、その商業主義によって再び拡大されたロックの最前線に躍り出て、あげくの果てにシスコの伊達男とまで言われる様になるとはお釈迦様でも分からなかった。

PSこの間ラジオを聴いていたら誰かがシスコの高田純次と言っていた。座ぶとん3枚!

2004-11-09 カテゴリー: music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

BluesMovieProject

BluesMovieProjectアメリカでは今年生誕100年を記念して’ブルース年’という事らしい。いくつかの計画があるようだ。マーティンスコセッシを総監督にして何本かのブルースに関する映画が撮られたのもその一つだ。この内ベンダースが監督したものは六本木ヒルズで公開されているらしい。これはその内見る機会もあるだろう。けれど、レッド、ホワイト&ブルース,ロードトウメンフィス,デビルズファイヤー,フィールライクゴーイングホームの4作は、機会を逃すとみるのが難しいかもしれない。8/22から10/22まで吉祥寺のバウスシアターで毎晩レイトショウのみの公開中だ。
普通1800円の所が通しの券を買うと1200円で見られる。前半の2本を見てきた。レッド、ホワイト&ブルースはイギリスのロック世代にブルースがどう受け止められたか、アメリカでも見放されかけていたブルースを世界中が再確認するのにどんなに大きな力になったかを伝える映画だ、ヴァンモリソンやジェフベックのセッションを中心に当時の事が語られて行く。目の前でジェフベックがギターを弾いてくれる贅沢な映画だ。トムジョーンズが大変なブルースファンなのもおかしい。ヴァンモリソンやジェフベックの上手さにいくら感心しても所々で入る本物の前では色あせて見える。ロックファンにはどう聞こえるのだろうか?ロードトウメンフィスは王様BBキングの話や現役で南部のブルースどさまわり(チトリンサーキット)をしているボビーラッシュの映画だ。酒と博地と女にまみれたブルースだけれど、その中で大所帯のバンドを維持して興行主たちとのビジネスをこなして行くのはとてつもなく大変なことが分かる。ベルーシやクラプトンがブルースをミッションだと言ってるのが少し分かる。後の2作も是非見たいと思っている。
(南部のソウルフードのなかで、チトリンっていうのは臓物だか臓物の煮込みだかの事だったと思う。日本語にすればホルモン街道って感じかな)

2004-10-05 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (13) | トラックバック (2)

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