インパルス大安売りに惹かれてのぞいたら、こんな物を見つけました。
前にも書きましたが、フレダ ペインはモータウンサウンドを作り上げたHDH(ホランド-ドジャー-ホランド)が立ち上げたインビクタスレコードの看板で、70年にはバンドオブゴールドの大ヒットを飛ばしています。
ポップスでのヒットがあまりに有名ですが、本来彼女はジャズ歌手で、けれどインビクタスではポップスの為に徹底的に矯正されて、一切彼女の好きにはさせてもらえませんでした。
というのは以前に買ったレコードの解説で知った事です。
ジャズでは陽の目を見る事もなかったとのことですが、63年にはニュヨークのRCA
スタジオでこんなレコードを録音してました。
バックはフィルウッズにズートシムズ、ハンクジョーンズ、ジムホール いやー立派なものです。
セールスには繋がらなくても業界内での評価はそれなりにあったんでしょうね。
どちらかと言えばブルース寄りのストレートなジャズでケチを付ける所なんかありません。
けれど、インビクタスでの特別な個性、音色といったものには欠ける所があるのかも知れません。
ジャズ畑での評価は如何なものでしょうか、ジャズファンは買いますか?
こんなの誰も買わないかも知れないと思ったら、つい買ってしまいました。
以前にも、大好きなエディ ヴィンスンのキャノンボールアダレイとの共演版を買った事があります。レイチャールズがジャズ畑で出したレコードも買いました。どれも当たりとは言兼ねました。だからあまり期待をしていなかったのですが、思ったよりはずっと立派な出来でした。
エディ ヴィンスンとレイチャールズについて言えば、R&B畑の人がjazz 畑で出したレコードと言えると思います。フレダペインに付いて言えば後年R&B畑で大ヒットを飛ばすけれど、この時点ではジャズシンガーがjazz畑で作ったレコードですから、前二者とは違うのかな。
一般的に、jazz畑のバイオグラフィーを読むと’この時期R&Bバンドに身を窶していて’と言った表現を見かけます。この時期は麻薬中毒でと同じ扱いです。日本のジャズファンだけの話でしょうか?彼女自身ではどう感じていたのでしょうか。’本当はジャズシンガーよ’なんて思っていたのでしょうか。
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