前回のエントリーに重なる所が多いし、多くの人に取ってどうでも良い話だとも思いますが、少し気分が良かったので、T君から頂いたメールと私からの返信を載せたいと思います。送ってもらったラジオのmp3も聞いてみて下さい。(途中で何度か途切れますが、切らずに最後まで聞いてもらえればと思います)
T君からのメール
ところで 中村とうようが7月に自死したそうですが不思議に数ヶ月前から 昔ソニーのラジカセで録った’ブルースの世界’をデジタル化したいなあと思っていました。一部(3曲一遍に送れない様なので分けます。)ですが 添付しておきます。一応 現在見つかった物で4時間半ほどあります。自分なりのベスト版 編集中です。超モノラル雑音あり時々途切れますがギターコピー時などミスで録音ボタンを押してしまったりしたものでご容赦!
私の返信
お知らせ有り難う御座います。中村とうよう氏には随分色色な事を教えてもらった気がします。ニューミュージックマガジン誌、特に別冊の’ブルースのすべて’は私のバイブルと言っても良いでしょう。あんなに良く読んだ本は他に無いかも知れません。彼の編集したレコード。ラジオ番組。そしてついにはシカゴから本物を呼ぶなんて・・・
渋谷陽一とは子供みたいなけんかをしたり、ポピュラー音楽を扱いながら、BBキングやマイケルジャクソン等人気がありすぎると子供じみた反感を丸出しにもしました。
彼の膨大な資料全てが武蔵野美術大学に寄贈されたそうです。所詮人間一人のやった事だ、たかが知れていると考える人もいるかも知れません。私は逆にあの膨大な範囲を誰が整理管理出来るのだと絶望的な気分になります。(長い間関わったポピュラーミュージック、それもとんでもない国の物まで、インドネシアで60年前、40年前と20年前それぞれどんな音楽がはやっていたか知っていますか?JAZZ ROCK SOULは勿論ブルース、ラテン、ハワイ、アフリカその他諸々、その全てに精通した人って他にいるんでしょうか。ブルースなんてほんの一部に過ぎません)寄贈を受けた以上、大学には全てを整理して広く社会からの活用が出来る様にする道義的義務があります。膨大な範囲の知識を持った専門の学芸員を何人か専属にしても出来るかどうか、大学にそこまでの用意をする気があるか?私は大いに疑問です。彼の死だけでなくこうした心配があってとても残念でした。
4時間半のラジオの録音、それは凄い。こんなに身近なところで彼の遺産が活かされている事を聞いて大変嬉しく思いました。パチパチパチ、拍手。
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