彼(ジャレド・ダイヤモンド)が高校生達に話す番組を何度か見ました。それぞれが面白かったのですが、部分的な摘み食いに終わってしまった気がします。彼が何を言いたいのかを知りたいと思いました。けれど本を買って読もうとまでは思いませんでした。YOUTUBEにある事を教えて貰って感謝します。本も読まず動画やネットの検索などで解ったような気になるのは拙いと思いますが、大まかな全体像を窺い知る事が出来た気もします。
彼は持つ者と持たざる者の違いと言いましたが、これは彼が西欧に属している後ろめたさ故の表現で、本来世界中に出て行って人を殺した人間と殺された人間の違いと言うべきでしょう。
人種の優劣では無く地理的な要因だと言うのも科学と言うより道義的な願望に近い気がします。違いを進歩或いは善と捉えれば謙遜です。彼は良い人なんでしょう。違いで起きた人殺しだとすれば地理の所為だと言うのは責任逃がれとも受け取れます。
銃や剣、蒸気機関車やガトリングガンはインパクトドライバーの先に付けるビットの違いであって、まずはマキタこそが偉いと言うべきでしょう。西欧社会におけるマキタとは何かそれはキリスト教だと思います。凶悪な一神教と病気が世界中に出て行って猛威を振るった。これが世界の不幸の始まりだと。本書のタイトルは’キリスト教と病原菌’であるべきだと、段々道が逸れてしまいました。ケチはつけましたがお話には面白いところが沢山あったと言うのが正直な所です。
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