長い事行方の分からなかった ’自動車のイラストレーション’穂積和夫著 が出て来ました。HOW TO DRAW CARSと書いてあります。非常に分かりやすいハウトゥー本ですが、それ以上に、素晴らしいイラストレーション集になっています。ここに上げたタルボ・ラーゴとブガッティを描いたケン・ダリソンにも随分憧れました。
子供の頃に憧れた物を大人の目で見て落胆する事は良くあることですが、今回に限っては全くの杞憂でした。どのページを見ても感心することしきり、上手いなぁ。
ここ暫くオートモビルアート連盟作品展を見ています。新しい人だって出て来ているのに、松本秀実、穂積和夫、児玉秀雄、細川武志。45年経っても私の好きなイラストレーターの顔ぶれはちっとも変わっていない事が分かりました。児玉さんは上手くなってるなぁ。穂積さんは建物よりメンズファッションや車を描いている方がずっと魅力的だな。
中学生だったと思います。丁度この本を読んでいた頃でした。善福寺川沿いの公園から白山神社の坂を上がった草むらにTR3やナッシュ・メトロポリタン、DUCATIもあったな。他にも何台かが停めてありました。一台のカバーシートをめくってみたらフィンのついたオイルパンにABARTHと有りました。日本グランプリに出たアバルトシムカ1300でした。布基礎では無しに並べた独立基礎の上に建つ縦嵌めの家が、イラストレーター熊沢俊彦の家だと知ったのは暫く後でした。
図版はクリックして大きいのを見て下さい。
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