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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

初めてスピルバーグの’激突’を見た時には、極端に映画の要素を減らしている所為も有って一分の綻びも無い、こんなに完璧な映画を見た事が無い、 凄い監督が出て来たと思いました。その後は、彼に感心をしたことがありません。

やはり彼の作った’1941’はあまりに要素が多くて完全に統制を失った最低の出来です、感心もしません。でも私は好きなんです。映画の好き嫌いは、時として出来の善し悪しと無関係です。

’1941’を遥かに上回る(下回る?)B級映画ですが、私は十分以上に楽しめました。皆さんにも楽しんで頂ける気がします。

日本人なら、’んな訳無いだろう’とあきれる様な映画です。逆に考えれば、アメリカ人が日本に期待する所がこんなに大きいのかとも思えます。アメリカ人の妄想の中で日本はとんでもない国になっています。意外に正確な部分もあって、まるっきりの出鱈目や悪意と言うよりは日本に対する期待或は好意なのでしょうか。ラストサムライを思い出しました。期待或は好意故にとんでもない勘違いになってしまう事があるのかも知れません。

例えれば、映画マッドマックスと実際のオーストラリアの違いって感じでしょうか。この期待に答えるのは難しいなぁ。日本人がこうしたギャップを楽しむのと、知らない人が素直に日本ってすごいなと感心しながら見るのとではどちらが楽しいんだろう。

私達の知っている日本人俳優もちらほら見えますが、大体は端役です。劇中で重要な日本人役はアメリカ在住の韓国人俳優です。カーアクションもアメリカで撮影された様です。

素晴らしい映画だからという訳ではないのですが、機会があったら見て欲しい、’燃えよドラゴン’や’マッドマックス’’カラテキッド’あたりと並べたい所ですが、ちょっと辛いかな。

PS

スピルバーグについて言えば、’1941’が好きだとは言いましたが、本当は’激突’を超える物を作って欲しいと思っています。けれどその後の’インディジョーンズ’は上手くなった’1941’ではあっても、’激突’を超える物では無い気がします。(ルーカスの占める割合も大きいですし)時々シリアスな物も作りますが底が浅くて落胆ばかりしています。シリアスを装ったスピルバーグに比べたら’TOKYO DRIFT’面白いと思うんですけどね。

2010-10-07 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Dillinger

私は大好きなのに世間の評価は低い、或は相手にもされない映画、まだありました。

’俺たちに明日は無い’(Bonnie and Clyde)は私も好きな映画の一つです。でも何年か後に’デリンジャー’(Dillinger)ってのがあったのはご存知でしょうか。

ウォーレン オーツにベン ジョンソン、リチャード ドレイファス。このキャストで分る人には分ると言うか、ある種の期待をすると思います。あなたの期待した通りの映画です。

ミシェルフィリップスに関しては個人的な嗜好の問題かも知れません。

誰かがジョン ミリアスのデビュー作にして最高傑作と書いていました。私も賛成です。

何故、相手にもされないのか、’俺たちに明日は無い’にそっくりなんです。真似や二番煎じが誉められないのは仕方無い所もありますが、真似したって良い物が出来るとは限りません。逆にそっくりだから評価が下がるのはおかしいのじゃないかなんて事も考えました。

セグウェイにそっくりなeweePTの話しを聞いて思い出しました。

’ワイルドバンチ’や’俺たち・・・’が好きだったら、是非見て欲しい映画です。

2010-08-27 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Hope and Glory

200px-Hope_and_Glory_poster  スピルバーグの’太陽の帝国’は視点の新しさや想像を遥かに超える筋立てで、見た事も無い素晴らしい映画になる可能性がありました。そう言った部分では心底感心をしましたが、映画の出来はそこまでじゃ無かった様に思います。

丁度同じ頃、良く似たシチュエーションの映画がありました。ロンドンの空襲で今日も学校に行かなくて済むと喜ぶ少年の話です。スケールの大きさは比べようもありませんが、映画としてはとても良く出来ていたと思います。'Hope and Glory' 邦題は ’戦場の小さな天使たち’ だったと思います。私は大好きだったのですが、世の中にはまるで相手にされなかった様です。

映画には監督の独りよがりで難解だったり訳が分らなかい物も多いと思います。そんな物が相手にされないのは当然ですが、誰が見ても良く判る素敵な映画が相手にもされない、バカなアメリカ映画ばかりが喧伝される事には心底腹が立ちます.一つ前のエントリーで取り上げた'An Education'も4月だか5月のロードショウだった様ですが、話題になったと聞いた覚えがありません。このまま消えて行くのは残念です。それで随分前に同じ様に話題にもならず消えて行った映画を思い出しました。

'Hope and Glory'と‘An Education'何かの機会があったら見て欲しいと思います。

2010-08-21 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

AN EDUCATION

17才の肖像 17才の肖像

映画にはいつも期待しすぎてしまいます。勝手に期待をしすぎて良く落胆もします。逆に全く期待していなかった映画が良いと舞い上がってしまいます。

何が上映中かも知らずに寄ったギンレイホール、4時過ぎに行ったら次の上映は4時20分からです。2本の内1本はまだ見ていないウディアレンでした。これは丁度良い、今日は2本を見て行きましょう。

ウディアレンの1本は、最近見たマッチポイントやバルセロナに比べても特別に良い出来だとは思いませんでした。良く出来てはいるけれど、アニーホールやマンハッタンの様にぐっと来る訳でもありません。名前も忘れてしまいました。

全く知らなかったもう一本 ’17歳の肖像’ 。全く期待していなかったものだから不意打ちを食ってしまいました。女の子の退屈な毎日、そこから見た事も無い大人の世界へと連れて行ってくれる男、そして初めてのセックスとどこかにありそうな話です。林真理子の書いた本もあった気がします。(ストーリー自体は通俗の極みだとケチもつけられます)

男の子が色々な経験をして大人になって行く映画は山の様にあります。大体は初めてのセックスの話でしょう。どれも同じありふれたと言えるものです。けれど傑作がいくつもあった気がします。

どんなにありふれた話も素敵な映画になる可能性があって、どんなに特別な話もつまらない映画になる可能性があります。

訳の分らぬ邦題で損をしている様に思います。原題はAN EDUCATION、この題でこそ映画の意味があると言うものです。まず堅苦しい学校教育があって、それとはまるで違う大人の世界を教育されて、退屈な学校教育を全て否定します。けれど古くさい教養の中の大事なものに気が付いて行く。こういう事なんだと思います。男の私にも十分以上に素敵な女の子映画。全ての女の子と、女の子だった人に是非、お勧めしたいと思います。

PS

あんな間抜けなフランスかぶれは日本だけかと思っていました。

篤姫の人気は日本だけだと思いますが、宮崎あおいは向こうに行っても人気が出るかも知れません。

ロシアのメドベージェフはこの映画の男と似た所がないでしょうか。スタイルカウンシルのミックタルボットも似て見えます。オールバックにしている時には気が付きませんでした。俳優の伊勢谷友介は前髪を下ろすとポールウェラーに似てない事も無い。・・・・役に立たない連想が止まらなくなってしまいました。

ラファエル前派って人気あるんですよね。あれを良い趣味や教養の例にあげるのはどんなものかなんて言ったらイギリス人は怒るかなぁ。イギリス人には一度言ってやりたいと思っていました。絵は良く描けています。でも心根が日本の少女漫画や竹久夢二と同じセンチメントだと。風俗として取り上げるべきものであってファインアートとして取り上げるのは如何なものか。・・・・愛する音楽と絵画の中で自国産はエルガーとターナーとこれぐらいだとすればケチをつけるのも可哀想でしょうか。

ブリストルにナルニア。イギリス人は61年当時の誇りや心の支えを随分失ったのかも知れません。一緒に見たもう一本もロンドンの話でした。ジャガーを自慢していましたが普段乗っているのは日産とトヨタでした。暫くすると韓国製と中国製になるのでしょうか。中国の前で霞んでいく日本人が更に揚げ足を取る様な事は止めておきます。映画の中、61年のイギリスはとっても素敵です。

2010-08-20 カテゴリー: automobile, books, motion picture, music, paintings | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

パイレーツ・ロック

Photo

新しい映画の試写会に行って来ました。原題はTHE BOAT THAT ROCKED。
安直で、ありきたりで、想像通りでも、好きな曲がフルボリュームで掛かれば、一発で良い気持ちになってしまいます。
ロックに難しい話を持ち込む人もいる様ですが、キンクスやT-レックスのリフ一発が、詰まる所ロックの本質だと思います。上手いか下手かじゃないんだな。乗れるか乗れないか。
音楽で思考がすっとんでしまわない人には、お薦め出来ない映画かも知れません。
思い切りおバカな映画ですが、私は気に入りました。
フルボリュームって所が大事です。是非映画館で見て下さい。
フィールドオブドリームスがそんなに良く出来た映画だとは思いません。けれど車で出発するシーンでオールマンが掛かると全てOKという気持ちになってしまいました。

Photo_2


私は映画アメリカングラフィティに憧れてこのターンテーブルを買いました。ウルフマンジャックがアイスクリームでべたべたの手で操作していたプレイヤーです。アメリカの局用プレイヤーですから、イギリスの海賊放送局で使う事があったか少し疑問が残ります。もし誰かが自分で海賊放送局を始めようと思ったら、ガラードのBBC仕様なんて使いたく無いし、EMTは高くて手が届かないなんて可能性もあります。これで良かったのかな。
トーンアームは完全にもっと新しい物だと思います。声を掛けてくれれば専用トーンアームを提供したのに。
トーンアームに限らず選曲も1966年という設定からははみ出てしまう所もある気がします。けれどおバカな映画だし、細かい事より乗りが大事です。乗りの良い映画だと思います。

2009-10-15 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

キャデラックレコード

Photo


暫く前に噂を聞いた’チェス’の映画はどうなったのでしょう。
夏の公開だった気がします。
ネットで捜して見ると、もう終わってしまう所です。
慌てて、新宿のピカデリーまで見に行って来ました。

チェスは戦後シカゴのブルースレーベルです。マディー ウォーターズとハウリン ウルフの二大巨頭を抱えて、シカゴブルース(電化されたバンドスタイル)を代表するレコード会社でした。後半、チャック・ベリーとボ・ディドリーを擁したことでロックンロールにも決定的な影響を与えました。
アメリカではSPレコードの初期から既に黒人向けのレイスレーベル(人種別レコード)が独自のブルース市場を持っていました。
(本来白人の目には触れないはずの黒人向けレコードの真似をしたのがプレスリーでした。著しく風紀を乱す行為とされました。黒人向けのR&Bを白人が歌って売るという形がロックンロールに繋がりました)

ロードショウなんて殆ど見ませんから、
いくつものシアターを持つシネマコンプレックスって奴も初めてです。
内装は、床から壁天井まで全て黒の艶消しペンキ。
でも椅子はゆっくりしていて床の勾配もあるので、前の人の頭も気になりません。
これで十分なのかも知れません。
最新の映画館の音はダイナミックレンジの広い、性能から言えば文句の無い音です。
だからこそ周波数特性や歪率といった数字で表せない、性能以外の何かが欠けている気がしました。
ここで、数字には表れない品位という物があるんだなどと言い出すのは何か年寄りの負け惜しみにも思えていやなのですが、
それに類する何かが足りない様に思いました。

話しが逸れました。
肝心の映画です。
ギターの電化の瞬間や、リトル・ウォルター&ジミー・ロジャースとマディの出会い。
こんなに簡単なエピソードにしてしまうのは、無理があるのではないでしょうか。
混沌としたフットボールの歴史からラグビーの誕生を、エリス少年一人のエピソードにしてしまうのと同じ無理があります。
ミシシッピデルタのプランテーションからロックンロールまでを一本の映画にするのは困難だとは思います。けれど’レイ’だって同じ様な条件のはずですがここまで弱みを見せませんでした。着ているものや車の変遷、時代の推移がいくつかのエピソードと上手くシンクロしていない様に思いました。
そうした安易なエピソードの創作の所為で、全ての話しを鵜呑みに出来ない気がしました。エタジェームスとレナードチェスの話しは本当でしょうか。(本物のエタはビヨンセと随分違うし)
リトルウォルターがハンサム過ぎたり、チャックベリーのダックウォークが下手だったり、必ずしもそっくりではないのですが、それぞれのある部分を良くとらえています。
リトルウォルターやハウリンウルフ、チャックベリーの人物は良く描けているのに、肝心のマディとチェスの人物があとひとつ良く分かりません。マディというよりはジョンリトルジョンだとか、チェスといえばレナードとフィル兄弟だろうとかの前に、どんな人物なのかが描けていない様に思います。

有名なアランローマックスによる採集の場面が出て来ます。
ロバートジョンソンの噂を聴いて穫りにきたら、既に死んでいて、代わりに録音したのがマディだったらしい。
字幕ではマディと書いてありますが、
音声では本名のマッキンレイ モーガンフィールドさんと声を掛けています。
映画ではミシシッピのモーガンフィールドがマディに成って行く推移を表しているのだと思います。
けれど、字幕がそれを無視しています。(話しを解りやすくするのに必要だったのかも知れません)
ただ、字幕の様にミシシッピーにいた時、或は小さいころからマディと呼ばれていた可能性もあります。
創作の多い映画と間違えた字幕のどちらを信じて良いか判りません。

ウルフのバンドからヒューバートサムリンを引き抜く話は知りませんでした。
映画の中でヒューバートサムリンの隣に座っている老人が本物のサムリンだとどこかに書いてありました。

本物にそっくりと言う訳ではないのですが、ウルフ役のド迫力には拍手!

マディのデビューはチェスの前身アリストクラットです、何も無い所からいきなりチェスレコードやスタジオが出来た訳でもありません。

これで、レイでアトランティック、ドリームガールでモータウン、このキャデラックレコードでチェス、黒人向けレコード会社の映画が揃いました。
そもそもシカゴのブルースレーベルがアトランティックやモータウンと肩を並べようと言う所に無理があります。映画の出来も分相応かも知れません。
映画としての出来にはケチを着けましたが、音楽は素晴らしい。全て映画の中で新しく演奏したものだそうですが、オリジナルの凄さを十分に伝えてくれます。多くの人に聴いて欲しいと思いました。必見というよりは必聴でしょうか。

http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/

2009-09-12 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Prelude to War

Preludetowar_2
ケーブルテレビの膨大なチャンネルもほとんどは私にとって興味の無い無駄だと、自分自身に言い聞かせています。
けれど、面白そうなチャンネルや番組を何度か他所で見た事があります。
ほとんど見る時間も無いのですが、ひかりTVって奴だけ契約してみました。一月367円を払っておくと、映画が一本315円とか420円で見られます。
時々、なんでこんな物がという映画が出て来ます。
1943年のアカデミー賞、ドキュメンタリー映画賞を取った、F キャプラ監督のプレリュード トゥ ウォー(邦題は われら何故戦う)は二次大戦への参戦を国民に促す国策プロパガンダ映画です。
世界中に出て行って偉そうなおせっかいどころか迷惑なドンパチを始めるのが大好きなアメリカと、世界の事情などにはとんと興味が持てずだだっぴろい中西部で保守的に暮らしていたいアメリカと、二つの面が振り子の様に振れている国なんだと良く分かります。
日独伊を全く同じ構造の相似形独裁国家として規定しています。
日独の破竹の侵攻はあっても、弱そうなイタリアに破竹の侵攻という印象がありませんでした。もっと弱そうなエチオピアに対して、相対的に強大な軍事力で侵攻していた事をポーランドや満州と並べていました。
日本人は英米中国と戦争した覚えはあってもオランダやオーストラリアと戦争した自覚が薄いと思います。けれど彼等はいまだに根に持っています。
同じ様に私はイタリアのエチオピア侵攻は印象が薄い。これは不勉強でした。
もうひとつ、この戦争を自由民主主義と奴隷国家との戦いだとしています。自由の無い国家主義の中での国民は奴隷に等しいという比喩だと思います。
けれど、日独伊に本当の奴隷がいたでしょうか、戦後まで公民権運動などの問題を持ち越した国がよくもまぁそんな事をぬかせた物だとも思いました。
いくつかの点で中々面白い映画でした。

2009-02-25 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

警察官に暴力をふるったデモ?


YouTube: 10/26 麻生邸宅見学に向かおうとしたら逮捕

YouTube: 渋谷署警察官との事前打ち合わせ@ハチ公前

ブログMADCONNECTIONを見て酷い話だと思ったけれど、いくつか新しい動画がYOUTUBEに投稿されている事に気が付きました。
いきなり、警察が暴力をふるう所は分かりますが、デモの参加者から警察への暴力は見つける事が出来ません。
事前に、警察官と車道を歩かない人数を制限するなど、打合わせをして確認しているのも新しい情報です。
テレビや私達の周りのメディアが、全く真実を伝える物で無い事が良く分かりました。
史実などと言う物もまるで当てになりませんね。
いくら映像が全世界に配信されても、中々手の届かないミャンマーならともかく、渋谷警察にこんな事を許していいものでしょうか。

麻原彰晃やオームの肩を持つ気は一切ありませんが、警察はあそこまで放っておいて,小さなカッターナイフ一つを根拠に銃刀法違反で捕まえるのも、まともな手段とは思えませんでした。

2008-11-14 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

羅生門

たまたま、他所の大型液晶テレビで見た所為でしょうか、それともプリントに補修でもされた所為でしょうか、こんなに綺麗な画面を初めて見ました。
もう何度もテレビで見ているはずなのに最後まで見たのも初めてです。綺麗な画面の御陰で黒沢の名作を初めて最後まで集中して見る事が出来ました。

今までは、ぼやけて何が映っているのだか分からない画面と何を言っているのか分からない台詞とで、中々最後まで集中して見る事ができませんでした。
映像で全てを語る事が出来れば良いのですが、妙に説明的な台詞に頼らないとその筋が分かりません。ですが肝心な台詞が聞き取れません。イライラして見続ける気が失せてしまう事が多かったのです。
前に見た時の事を忘れて期待をして見始めるのですが、あの音楽とも効果音ともつかないプリミティブな音と聞き取れない台詞を聞くと、うんざりしてしまいます。
名作に誰もケチを付ける人がいないのであえて言わせて頂きます。
黒沢映画は、音が悪すぎます。

昔の映画だから仕方が無い。昔の機械ではろくな音が取れなかった。
そんな事はありません。
戦前のハリウッド映画の音の良さは圧倒的です。周波数やダイナミックレンジははるかに狭くSN比も悪いはずです。けれど世界の端のどんな場末の小屋でも明瞭に台詞を分からせようとの使命感みたいな物を感じます。
周波数帯域などの数字では計れない音のクオリティという物が明らかに存在します。
その点で黒沢映画はわざと乱暴に見せる音作りである種の効果を狙っている様にも見えますが、
実際には無関心を通り越して投げやりにさえ思えます。
戦前でも都会の大映画館には米国製の最新のシステムがリースされていました。羅生門は1950年の製作だそうです。終戦後5年、再生側に出来て録音時にはそれが出来なかったのでしょうか。
羅生門の評価が海外で高いのは日本語の台詞を聴く必要が無いからではないかとも思います。

七人の侍は大好きです。面白さに最後まで一気に見てしまいます。でもあれも台詞が聞き取れません。用心棒はどうだったかな思い出せません。

2008-04-06 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

和製ビヨンセ


YouTube: 渡辺直美
YouTube: 渡辺直美

昔からギター.ベース.ドラムのバンドに、ホーンセクションと三人組の女性コーラスが付くのが大好きです。
女性3人が並んで同じ振りで歌ってくれるとうっとりしてしまいます。
ご飯と味噌汁、焼き魚だけの定食に、煮物や酢の物がつくような感じでしょうか。
ちょっと違うかな。
シュープリムス やスリーディグリーズも勿論大好きです。
遅ればせながら、ドリームガールズを見たばかりだったので、笑ってしまいました。

ただビヨンセが映画の中では少し控えめな役だったのが意外な感じでした。
彼女がダイアナロス役なのは明らかです、衣装からポスターのポーズ、肩の動かし方や目配せ、ダイアナロスを良くまねています。映画の中のビヨンセはダイアナで、それを真似た渡辺さんはむしろビヨンセに見えます。(ティナターナーに見える所もあります)
グループからはずされた役(ジェニファー ハドソン)は、ターバンや着ているもの、歌い方からするとアレサフランクリンを思わせる所があります。

アレサはデトロイト育ちですが、レコード会社はコロンビアからアトランティック、アリスタ。勿論モータウンレーベルにいた事はありません、けれど歌唱力でダイアナロスをしのぐ人となると彼女ぐらいかなと。
映画の中とは言え、ダイアナロスを上回る歌唱力を持っていたのにはずされた。
こんなとんでもない役を成立させる人が出て来るんだからアメリカは凄い。

エディ マーフィーも良く出来てます。いかにもこんな歌手がいそうです。ウィルソンピケットが入ってる気もします。

このエントリーへのコメントで教えてもらいました。YOUTUBEのシュープリムス集。

ストップインザネイムオブラブ
ベイビーラブ
カムシーアバウトミー
ヒットメドレー


2008-03-30 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (8) | トラックバック (0)

鉄コン筋クリート

1_2

家電やオーディオもすたれて、コンピュターに。
今はアニメーションのフィギュアとコスプレの店だらけ、秋葉原も随分変わりました。
ゲームにもアニメにも、メイド喫茶にも、興味が持てない私にとって、駅前にいるメイド喫茶の呼び込みやオタク達は毎日見てもこの世のものと思えない所があります。
更にはそれを目当てに来ている外国人の多いこと。
秋葉原の駅前も氷山の一角に過ぎません。今や世界中に日本アニメのファンがいて、中国でもフランスでも、セーラームーンのコスプレをやっているなんて聞くと、ホントカヨ、何か頭が痛くなる様な気がします。
お茶や能を自慢しても分かった振りをしてくれるのは、’私はインテリです。’というポーズに過ぎません。
浮世絵にカラオケ、漫画、本当に喜ばれるのはもっと身近な物なのでしょう。
でも、世界を制覇した日本のアニメ、ジャパン イズ クール、本当でしょうか。
自動化にも色々な手段があって、必ずしもロボットである必要は無いはずです。
人型ロボットでないと気が済まないのは日本人、ロボット先進国日本、これもどうなんだろう。

どちらも日本に手塚治虫あってのこと。その存在、影響力の大きさは時間が立つ程増しています。
功績の大きさを讃えることに勿論異議はありません。
本来アニメーションは手間と時間、お金の掛かる贅沢な物でした。ディズニーは膨大な投資を映画という形で回収していました。その価値を社会に認めさせていた訳です。
ひるがえって手塚治虫。
テレビ局からの過酷な要求に一秒あたりのコマ数を減らし、制作側の熱意だけをたよりに徒弟制、女工哀史以下の労働環境を作り上げました。本人一人が漫画を書くのに没頭するのは美談かも知れません。
けれど沢山の人数を使って大きな物を作ろうと言う人間には別の責任があるのではないでしょうか。(日本の建築、設計事務所に良く似た話です)
コマ数を減らして質を落とし、社員下請けを搾取することでしか成り立たない日本アニメを作り上げた最大の功労者が彼ではないでしょうか。
日本のアニメが世界を席巻した理由はそのクオリティではなく、その値段だったのではないでしょうか。
世界中の誰も自分の首を絞めてまでアニメを作ろうとは思わなかった、それだけではないでしょうか。
こうした訳で日本アニメについて手放しの礼賛にちょっと躊躇します。

絵画を芸術という集合のある部分だとする事もできますが、本来絵画という集合は芸術と言う集合より大きくて、芸術的な価値などと言う物より絵画的な価値はずっと広範な物だと思います。
暫く前に大友克洋の’スチームボーイ’を見て驚きましたが、どうコメントしたものか困っていました。今回もうひとつ’鉄コン筋クリート’を見て良く分かりました。
映画としての善し悪しについては賛否両論があるでしょう。絵が芸術的価値を持つかどうかもわかりません。ただあのクオリティであの密度、とんでもない作業量で一時間半なり二時間、画面を埋め尽くすことがどんなに大変なことか誰も触れないのは何故でしょう。これはとんでもない事だと思います。こんな事は日本以外のどこでも未来永劫に出来ないのじゃないか、今、日本のアニメはもの凄いところに来ていると思いました。先程挙げた躊躇のほとんどが吹っ飛びました。

ただ3DCGが当たり前に成って行くだろうアニメに、絵の上手い下手や手数で立ち向かおうと言うのは、ジェット戦闘機の時代に零戦の性能向上ばかりを考えたり、イージス艦の時代に大和を作ろうというのに似ている気がします。大丈夫でしょうか。

2008-02-13 カテゴリー: motion picture, paintings | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (1)

好きな映画4

映画の音楽では無く、音楽の映画について。
IGAさんの好きな映画、’ハーダーゼイカム’は私も大好きで、ジミークリフのLP・ハーダーゼイカムも極くお気に入りの一枚です。
ルイ・マルの映画も幾つか上げましたが、ジャズと言えば、’真夏の夜のジャズ’を上げていませんでした。後半の’幻想的’というか、独りよがりというか、フリーって奴がどうにも苦手な所為です。
でも苦手な所より、大好きな所の方が遥かに多い。
音楽そのものも素敵ですが、イベントのスケール感が大好きです。
芝生の上に折り畳みの木の椅子を並べた客席。テント張り、一生懸命おしゃれして来た黒人の女の子たち、日本で言えば夏の夕方花火を見るのに出かけるような感じでしょうか。大理石やシャンデリアなんか無くても、アニタ・オディは帽子がとっても素敵です。
昨今の大規模なイベントにはウンザリです。
フリージャズが苦手とは申しましたが、それ以外の音楽の解りやすくて魅力的なこと。狭義のジャズの内には入らない、マヘリアジャクソンやチャックベリーの所為ばかりではないと思います。
ジャズがアフロアメリカンに取って身近なポップミュージックでなくなってから、私に言わせれば御ジャズになった後育った私に取って、難しくて高尚になる前のジャズの魅力を体感出来る良い機会でした。
ずーっと後になって、父親が昔見た時の感想を聞きました。
ジャズエイジの寸前に生まれた彼に取って、戦後暫くまで、風俗としてのジャズは疎むべきものだったようです。
真夏の夜のジャズを見て初めて、風俗としてで無い音楽としての普遍性を持つに至ったと感じたようです。
丁度この映画を挟んで対照的な感想が面白く感じました。
大衆の近くに有ったジャズと芸術を志向するジャズのどちらに価値を認めるかは私の中でも時々で判断が割れます。どちらかと言えば、難しいものより判りやすいものの方が好きです。
もっとずっと身近なものだったと言えば、ジャズなんかに興味は無いけれど、ダンスミュージックの好きな人達に、いきなり君達のダンスはヴォードビルからミンストレル、更に西部劇のメディシンショウにまで繋がっているんだ、なんて言っても相手にされないのは当然ですが、リナ・ホーンの’ストーミーウェザー’を見せたら
自分のダンスも長く続く歴史の小さな結果だと思ってもらえないでしょうか。
中々見る機会の無い映画かも知れませんがアフロアメリカンの音楽やダンスに興味のある人全てに必ず見て欲しい映画です。(好きな映画というよりは見て欲しい映画と言うべきですね。)

ダンスやコメディ、そして宗教まで、広い範囲でアフロアメリカン自身に身近だったブラックミュージックを知ってもらうのには、映画’ブルースブラザース’を欠かす訳には行きません。
ダンスやコメディと言ったショウに繋がる例としてキャブキャロウェイを、宗教に繋がる例として、J・Bの説教を是非見て欲しい。でもこういった建前が無くても、誰に見せても必ず楽しんでもらえる映画です。(狭い意味での映画としては最低の出来ですが、大好きです)

白人の側からのブラックミュージックに対する敬愛の例としては’ザ コミットメンツ’も欠かせません。音楽が素晴らしいし、映画としての出来も良い。アイルランドからの一方的な思いを形にした映画ですが、現在のブラックミュージックにはアフリカからの他に賛美歌やアイルランド歌謡も少なからぬ影響があります。

あぁ、そうそう。最近では’レイ’が出色の出来だと思います。’ドリームガールズ’をまだ見ていません。

2007-06-14 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

イオンのコマーシャル

今、やっているイオンのコマーシャルが好きだ。
山口・・・・。
名前はなんと言ったかな。あの手足の長い女優さんは。
トウがたって来て、単なる美人で無くなって来たのが良い。
 相手役の、いがぐり頭の大男は、もっと良い。
現実には、二枚目の旦那さんがいるわけで、そことのコントラストも面白さの原因かも知れない。
ひょっとすると、つるっとした二枚目という選択をありふれてつまらないものに思わせてしまうだけの雰囲気がある。

森三中の大島が良い。彼女は特別なものを持っている、などと言っても誰も真に受けてくれなかった。
テレビの放送作家と結婚すると聞いて、分かってるやつは、分かっているのだなと思った。
ポパイ誌に連載されている彼らの結婚生活の諸々を毎回とても楽しみにしている。
彼女を受け止めるのには、それなりの心のヒダというか、度量というか、変わった所も必要で、スマップのゴローちゃん(名字は何だっけ)では、単なるハンサムとブスの組み合わせになってしまう。問題は美醜という階層の差じゃないんだよな。
美醜以外のおもしろさや価値なんだ。

2006-12-24 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

ブロークバックマウンテン

アン ハサウェイ。
この所何回か、テレビや雑誌で、来日したこの人を見た。目と口が大きくて、あきれる程派手な顔だ。
どこかで見た覚えがある。気になっていた。
今日、思い出した。先日見たブロークバックマウンテン。テキサスのトラクター屋の娘じゃないか?
派手なカウボーイスタイルと赤いテンガロンハットがこの上なく似合っていた。
その強烈なキャラクターが地味な映画の中で凄く効果的だった。
電話で彼女が夫の死について、押さえた話し方で無理な言い訳をする所は、イージーライダーのいきなりショットガンで吹き飛ばされるあのシーンを思い出させる程、強烈だった。
見た直後にはウンザリしてしまって、あまり考える事もしなかった。
私が飲み込むのに感じた抵抗以上のものがアメリカではあったのだろう。
なんの娯楽にもならない、見てもらう事にも抵抗のある、あんな映画を良くアメリカで作ったものだ。
自分になじまない嗜好と、それを許さないアメリカの暴力と、両方がウンザリの原因だろう。
保守的なだけでなく具体的な暴力に訴えるアメリカと、こんな映画を作るアメリカ。
近頃見た映画の中では特別良く出来た映画だった。

2006-10-04 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ホモ

時間が取れたので映画でも見ようと、帰る途中の飯田橋で電車を降りた。
ギンレイ会館に掛かっていたのは、ブロークバックマウンテン。
あぁ〜ホモの映画か。帰ろうかとも思ったけれど、どの映画評でも誉めていたのは覚えていた。
折角、ここまで来たのだからと、見始めたらもう一本もホモの話だった。
どちらも、良いできで、特にブロークバックマウンテンには感心もした。
本当に良い映画だった。

自らの非寛容を晒す様でいやだけれど、二本立て続けにシリアスなホモの話を見せられてウンザリしてしまった。
女性は意外にホモの話が好きらしい。
普通の男性だったら、どちらか一本づつ見ることを勧めたい。
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2006-08-31 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

日本の映画

Always
毎回似たような話でおまけに同じ役者が毎回違う役をやっていた’仁義なき戦いシリーズ’は結局どれを何回見たのか自分でも良くわからない。高倉健のやくざ映画も随分見た。映画館で見る事は無かったけれどテレビで見た片岡千恵蔵の時代劇も好きだった。
小津や黒沢で終わったとは思わない。高校浪人の頃まで、70年代には邦画も随分見ていた。
けれど、その後もう随分長いこと日本の映画には失望ばかりしていた。
Always三丁目の夕日の評判も聞いたけれど、内心まるで期待していなかった。
特にきちんとした時代考証なしに衣装や大道具のセンスにまかされたような日本の映画の作り方には腹の立つことが多かった。
ある種の感傷と、科学的とは思えない懐古趣味の行き付く所はある程度読めると思っていた。
期待をしなかったのが良かったのかも知れないけれど、Always三丁目の夕日は思っていたより、ずっとできが良かった。
あら探しをしながら見ていたのだけれど、子供が高円寺まで行った帰りの都電の停留所が馬橋二丁目になっているのを見て、
ころっとやられてしまった。中央線の高円寺駅そばでは無しに、都電で青梅街道を行けば馬橋が正しい。今は梅里なんて誰が決めたか分からない怪しげな地名にされてしまったけれど、馬橋が本来の地名だった。
子役二人もとても良い。
もう一本の’運命じゃない人’も大作では無いけれど、今私たちの住んでいるこの環境の中でこんなに面白い話が出来る。本当に嬉しくなるような映画だった。

揚げ足取りはしないつもりだったのだけど、あまりに大きい扱いだったので、一言。
ミゼットは1958年にはまだ左右のドアも無いバーハンドルで、ドアと丸ハンドルのついたミゼットは大分後の話だ。
後半、鈴木オートの室内から土間の作業場を見ると映っているのは、レッグシールドを外してあるけれど、ヤマハメイトだとすれば、60年代中盤から後半の発売だから、早すぎる。ただ58年にはホンダのカブが出ていた。

もんしぇんは別の機会に取り上げたいと思っているのだけれど、この二本と立て続けに見たせいで、日本映画の底力のようなモノを感じた。おじさんには分からない映像詩のようなものかと用心していたのだけれど、ばあさん達の怪演でむしろ日本映画の伝統の上に成り立っている部分もあるように見えた。

2006-07-08 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

マイ・アーキテクト

Photo_1

ルイス・カーンの息子の作った映画を見て来た。
渋谷のQ-AXで9時15分からのレイトショー上映中だ。人気があるようで朝10時からの上映も追加されたようだ。
ハチ公から道玄坂に行く角のlikesKIOSQUEか渋谷のツタヤで前売りを買えば、1800円のところが1500円だと言う話だったのだが、30分前には全席指定の前売りは売り切れで、あわてて行った映画館でも残り10枚程だった。
土曜日と言うこともあって結構な人気だ。建築って人気あるのかな?

人間にとって、大切なのは、家族や家族との生活、それを支える経済や、個人個人の趣味嗜好であって、’建築’などという言葉を持ち出すことでそれ以外の何かを優先するような人間がいるとすれば、およそ信じてはいけない。
’建築’などと言う言葉を持ち出す事で変えられる物事は一つもない。
人の役にも立たない’建築’ではなく、人様の役に立つ建物をつくるのが私達の使命だ。

建物を建てるお客にとってだけでは無い、建物の設計をする人間にとっても家族や経済を崩壊させてまで作らなくてはいけない建築などは、この世にあってはならないはずだ。

建物を作る時にも、建築などに興味の無い人と同じ土俵で話をしたいと思って来た。建築を志した頃の自分勝手な思い込みを排除する努力をして来たつもりだった。
けれど、映画の中の’建築’は美しい、不覚にも何度か涙が出そうになった。
建築を全てに優先することなど許されない。でも世の中には神様に許された人もいるのかもしれない。
神様に許された’建築’を、建築の好きな全ての人と、そうでない全ての人に見て欲しい。

建築を愛する全ての人といった決まり文句は避けたのだけれど、今回は使っても良かったかもしれない。

設計者の独り善がりが沢山の人の普遍的な価値に繋がる事は稀だ。けれどその普遍的な価値に繋がらないひとりよがりな建築も設計をする人間の家族と経済を犠牲にして成り立っている。カーンの建築だけで無く、道を踏み外す前の姐歯の仕事だって彼の経済的犠牲と献身によって成り立っていたはずだ。

ダッカの国会議事堂の前で建築家ルイスと言われてバラガンと答える辺りは御愛嬌かも知れないが、少なくても、バングラデシュの人はルイス・バラガンを知っていた。日本の国会議事堂の前でバラガンを知っている人がどれだけいるだろうか。

2006-02-12 カテゴリー: motion picture, 建築 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

好きな映画3

ウディ アレンの'HOLLYWOOD ENDING'(邦題さよなら さよなら ハリウッド)を見ました。
まったくいつもの通りのウディアレンでした。
カリフォルニアが嫌い。ニューヨークが大好き。
チビでハゲで眼鏡のユダヤ人。
その貧弱なユダヤ人の相手には綺麗な女性。
(コンプレックスもあるのでしょうが、その自虐的なギャグの割には、いつも随分とずうずうしい設定だと思います。
ダイアンキートンやミアファーローの後も、歳取った彼はそんなにもてるのでしょうか?)
モーツァルトと古いジャズが好き。
少しうっとうしい程の言葉の上でのスラップスティック。
つまる所、ウディアレンってこういう事なんだと思います。

言葉以外の画面の上でのドタバタや、80年代には多かった姉妹の確執といった深刻ぶった話、
暫く前にはレトロ趣味にも流れがちでした。
今考えれば、こう言った雑味と言えるものが消えて、とても整理が行き届いた、軽くて洗練されたものになったような気がします。
ただ、整理の行き届いた、洗練されたものだけの価値が高いとは限らないのが人の好き嫌いの難しい所です。
どれが好きかと言われると、とんでもないドタバタの’バナナ’や、
’Play it again sam’(邦題ボギー俺も男だ)が好きです。一番はやっぱり’アニーホール’でしょうか。

一時期のベルイマンかぶれも、本物のとんでもない重さはついに再現出来ませんでした。けれど、あれはあれでナイストライだったようにも思います。洗練の極みとして出てくるのが青磁というのも良かった。'インテリア'も心に残りました。

ただ、アメリカ人って、形に表れない物や、めちゃくちゃ重いものって向かないのかなと思います。
何も難しい話ではありません。インディジョーンズの最後に出てくるお化けには本当にがっかりしました。
形を見せない方がホラーだって恐くなるのに。

映画の出来の善し悪しなんて何が幸いするか分らない。一生懸命やったものは報われず、目も見えずに作った物だって誰かが誉めることもあるかも知れない。この設定はとっても共感するところです。

2005-12-24 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

好きな映画2

前回は’エルスール’から父親もの繋がりで’鉄道員’まで来たわけですが、好きなイタリア映画は他にもいくつか。
最近では(16年前を最近とは呼ばないか)’ニューシネマパラダイス’も素敵な映画でしたが高校浪人時代に見た映画がやはり忘れられません。’ストラダ’や’カビリアの夜’も好きですが、フェリーニだったら’アマルコルド’でしょう。当時寺山修司の映画がそっくりだなんて思いました。
他にもフェリーニの良い映画は沢山ありますが、アマルコルドはもう特別に愛していると言って過言ではありません。ベスト1候補の筆頭かも知れません。
逆にヴィスコンティはその大仰で大時代な所が馴染めませんでした。その丹念なディテールが楽しみで良く見ましたが、気軽な庶民には貴族の抱える憂鬱がアホらしく思えてしまうのでしょう。そう言う意味では’ルートヴィヒ’はまさに彼でしか撮れない映画でした。価値観をあまり共有出来なかったヴィスコンティですが、最後の’家族の肖像’で時代と共に失われて行くものに対する気持ちを共有出来た気がします。バートランカスターも本当に素敵でした。

 ただこうして東洋人がイタリアに憧れても、ベルトルッチのラストエンペラーやコッポラの地獄の黙示録を見ると、彼等にとってトルコからこっちは到底理解出来ない不思議なだけの世界なのかなと思います。

 公開当時、マカロニウェスタンという名前から既にバカにする雰囲気があったのを覚えています。アメリカ製の西部劇が既にピークを過ぎていた当時、バカにしつつも見たら面白かったのは’荒野の用心棒’。黒沢’用心棒’の焼き直しでした。マネをしたって面白くなるとは限りません。マネだって面白ければ評価すべきだと思いました。’荒野の七人’も好きです。(イタリア映画ではありませんね。)
  
 あぁ後、これもイタリア映画ではありませんが、アメリカ映画にはイタリア物というジャンルが古くからある様です。’ローマの休日’は好きです。キャサリンへプバーンは’旅情’でしたっけ。この間見たトスカーナの何とかと言う映画は特別感心する出来ではありませんでしたが、このジャンルが根強いものだと教えてくれました。
  
 好きな映画から話がずれてきましたね、このへんで。

2005-10-06 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

好きな映画1

IGAさんのMADCONNECTION
IGAさんのページにトラックバックをしたい所ですが、タイプパッドの廉価版ではこちらからのトラックバックが出来ません。

好きな映画を例えば10本選ぶのは、とても楽しそうです。けれど、後から後から色々思い出したり、思い出せなかったり、始めると結構大変そうだなと思います。少し敬遠していたのですが、IGAさんのエントリーを見たら私が好きな映画も沢山あって、俺だったらこっちかななどと考え始めてしまいました。
今日結論を出すよりは、いつかベスト10を選ぶためのメモを始めたいと思います。
高校時代に何かを読むと必ず出てくるのがゴダールでしたが、72年から75年にかけて中々見る機会がありませんでした。まとめて見る事が出来たのは大学に入ってからでした。もっと難解なものかとも思っていましたが、女の子の好みや自動車がとても身近な感じでした。現実の女性よりゴダールの映画の中や江口寿志のマンガの女性の方が男の好みに近いなんて言ったらまずいでしょうか。
ゴダールについては私も’気狂いピエロ’を選びたいと思います。
同じように必ず出てくるトリュフォーは当時、大好きなジャクリーンビセットを撮りたいだけの映画や、隣人との浮気といった映画ばかリを撮っていて人生の機微といったものに縁のない高校生にはその真価を理解することが出来ませんでした。そうした、たわいも無い事が味わい深く感じるようになったのは大分後のことでした。
ジャズ好きなIGAさんのエントリーに出て来ないのが不思議です。ルイ マルは高校時代にもいくつか見る事が出来ました。’エレベーター’をあげるのが筋というものかもしれません。
映画としての評価は高くありませんでしたが、ジャンゴラインハルトをバックに始まる冒頭の自転車のシーンは最高です。’ルシアンの青春’では如何でしょうか。’鬼火’も好きな作品です。
 そうそう、言い忘れましたが、ジャンギャバンの出てくるフィルムノワールものも好きですが、映画館で見たこともなければ、名前も覚えていません。日本製の股旅ものも好きでした。
 フランス映画ではありませんが、’みつばちの囁き’で有名なビクトルエリセにも1票を投じたいと思います。彼の’エルスール’を上げます。脈絡もないと思われるかも知れませんがピエトロジェルミの’鉄道員’も好きです。この手の父もの御涙頂戴に弱いのかも知れません。

2005-09-05 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (8)

motorcyclediaries

やっと見に行けた。予告編の中の砂利道を走るオートバイやラグビーのシーン、ほんの一瞬が心に残っていた。放っておくと期待がどんどん大きくなってしまう。期待をし過ぎないように注意をしてきた。今まで、まだ見ぬ映画に期待しすぎて落胆してしまったことが何度もある。
まだ、私も小さくて、我が事として受け止めることはなかったけれど、社会の中で、ゲバラや毛沢東がどういう受け止め方をされていたかを覚えている。思想と革命という衣をまとったアイドルで、その中身以上に格好の良い事に意味があった。(怒ってしまう人がいるかもしれない。社会がどう受け止めるかは、往々にして本質とは無縁で、本質だけでなく皮層にも真実がある。私には皮層しか見る事が出来なかった。こんな言い訳で許してもらえないだろうか)
ゲバラという偶像が大き過ぎて、ひねくれた私に用心をさせてくれたのが良かったのかも知れない。
或いは要らぬ用心だったのかも知れない。私達の知っているアイドルとは別の一人の青年の映画だった。
それでいて、私にも何故彼が’ゲバラ’になったのかを納得させてもくれる、素敵な映画だった。
山のような荷物と二人乗りのオートバイのハンドルがどんなに心もとないか、見ているだけで伝わってくる。南米の景色。出だしのバスにぶつかりそうになる所。素晴らしいシーンが沢山ある。ハリウッドなどと言う仕組みによらなくても。人が各々自らの大地に立つことで、世界中の誰もを納得させる普遍性を得ることが出来る。ひとりよがりにならず、こんなに良い映画が出来る。うらやましい。
ギンレイホールで7/1まで

PS
そう言えば禅とモータサイクルメンテナンスも途中までは素敵な話だった。
PS
川を泳いで渡るシーンは必要だろうか。むりやり作ったようでなじめない。こういう事を演出とかドラマと呼ぶのだろうか。

2005-06-20 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (1)

レイ

もう暫く前にレイを見て来た。
フェスティバルエクスプレスが何曲か。
ライトニングインアボトルでは一人一曲づつなのが少し残念、おいしかったけれどまだ食べ足りない。
だとすればレイは長いせいもあって、おいしくてお腹一杯になるだけのボリュームがある。
大満足。
どの曲も素晴らしいのだけれど、ローウェルフルスンがウェスモンゴメリーみたいなギターを弾いていたのが意外だった。
私の知っているフルスンは’トランプ’や’NOW’、60年代後半からで、それ以前を知らない。
映画の中の彼はファンクの始祖の一人とは大分印象が違う。
映画の中のようなチトリンサーキットに出る前は完全なカントリースタイルだったともいう。

弟の死に関する抽象的なシーンはいらなかったかな。

2005-05-20 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Lightning in a bottle

去年からのブルース年にちなむ映画では。ブリティッシュロック好きにはレッド ホワイト&ブルースがお勧めだ。私自身はチトリンサーキットの様子が見られた、ボビーラッシュのロードトゥメンフィスが興味深かった。でも誰にでも薦められる訳でもない。
けれど真打登場、ライトニングインアボトル、これはどなたにもお勧めできる。特別ブルースに興味のない人にも、まず喜んでもらえると思う。各々が一曲づつなのが残念だけれど、どれも良い出来だ。
面白いところではナタリーコールが予想外に良い。ヒューバートサムリンも彼のセンスの良いギターをこれだけまとめて聞けるのも珍しい。一緒に歌っていた何とかヨハンソンやエアロスミスの二人は少し可哀想、役者が違い過ぎる。その点ボニーレイットは大したものでちっとも見劣りしない。(エルモア本人と比べたりしなければ)
何人かが歌っていたボビーブランドも本人がいないのが残念だった。ロバートjrロックウッドも楽屋にはいたけどステージにでてきたかなぁ気が付かなかった。

ロック・ジャズ・ブルースを通じて過去30年聴いて来た中で、ギターはなんと言ってもバディガイとオーティスラッシュこの二人が現役では一番上手いと思う。ラッシュがいないのがブランド以上に残念だ。長嶋茂雄がボールを打てるようになるとは思えない。脳硬塞のラッシュのギターはもうもとに戻らないのだろうか。

2005-04-20 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (1)

Festival Express2

festivalexpress
1970年、ついこの間のように思っていた。この映画を見なければ、もう大昔の話なんだと気が付かなかったかも知れない。
映画の中の人間の言葉や風俗に共感というより、時代の流れを感じることの方が多かった。
70年代にはウッドストックの他にもいくつか音楽の映画があったけれど、とても退屈で閉口することが多かった。少し心配をしながら見に行ったのだが、まったくの杞憂だった。
ザ バンドのザ ウェイトだけでおやじはグッと来てしまった。
ジュニアウェルズのいないバディガイは若くてむちゃくちゃカッコ良い。
ジャニスはやっぱりとんでもなく凄い、後ろのバンドもレコードの様に調子をはずしたりしないし、本人も絶好調、おまけに動く。
やっぱり、昔は良かった、大回顧モードに突入してしまった。

暫く前にNHKでホテイという人がギターをひいていた。若い人のギターヒーローなのだそうだ。私も30年昔にジェフベックのブローバイブローを聴いていなければ感心したかもしれない。スタジオで我らがヒーローに陶酔しきっている若い人たちに30年前のそっくりなレコードを聴かせた後も彼はヒーローでいられるのだろうか。

誰でも自分の属するところ、持っている物、して来た事を、肯定しないと生きていけない。迷惑なおやじの昔話も、若い人の熱狂も、愛国心も、皆、同じ仕組みじゃないだろうか。

迷惑な昔話だとは思うけれど、違う世代にも、騙されたと思ってジャニスを見に行って欲しい。本当にすげぇんだから。

2005-03-24 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (2)

Festival Express

jerrygarcia_reflections久し振りにジェリーガルシアを聴いた。ラジオでマイトアズウェルが、かかっている。これはグレイトフルデッドではない彼の個人的なアルバム(REFLECTIONS)でデッドより大分後、高校を卒業してから買った覚えがある。
暫く前にジャニスの今までのレコードとは違う録音が出て来た、という話を聞いた。CDが出たはずだ。その時の演奏旅行はジャニスだけでは無しに、バンド、デッド、バディガイその他大勢の参加した大演奏旅行だったらしい。ジャニスのレコードの次にはその時の映画も公開されるという話なのだ。70年だとすればラジオでかかったマイトアズウェルより大分前の話だろうに。まぁいいや。
今年は、ライトニングインアボトル、レイ、と見たい映画が山積みだ。
Festival Express
PSその後、マイトアズウェルはまさにこのトゥアーのことを歌った歌だったことに気が付いた。

2005-03-18 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

こう御期待

テニス仲間のみそきちさんに教えてもらいました。
何も聞かずに見て下さい。
お楽しみ

彼はちんげ教の教祖様でもあらせられる
みそきち

2005-02-02 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

ゴジラ

gojiraairplain
怪獣特撮物にはまったく興味がないのだがゴジラぐらいは知っている。東宝に行ったら倉庫の中に山程、怪獣がいた。今はあまり残っていないそうだ。(それだって随分な数だったけれど。)ゴムだかラテックスだかで出来たゴジラは意外に柔らかくて、ただ何年かすると熔けてしまうそうだ。特撮用の飛行機が沢山ぶらさがっていたのも驚いた。十年以上前に行ったときにはあったゴジラの海(プール)がなくなっていたのが少し寂しい。

2004-12-07 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ミカド

MIKADOフランスのポッキーはミカドって言うんだ。ふ〜ん
他のコマーシャルも面白いけど、私はこれかな。

ミカド

PS
コマーシャルを色々集めた面白いHPなのだが、毎月変わるようで、今月はもうミカドを見ることは出来ない。残念だけれど、毎月新しいコマーシャルも楽しみだ。是非覗いて見て欲しい。

2004-12-06 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

真珠の耳飾りの少女2

sinjyuこちらは本物。名画を大きくしてゆっくりと鑑賞して欲しい。私のいたずら書き(フェルメールの模写)を載せたお陰で玉井さんから映画を教えてもらった。真珠の耳飾りの少女を題材にした映画がギンレイホールで10/22まで上映中だ。
話自体は’主人とメード’や’嫉妬’といったありふれたものだ。あの静かな絵にこんな下世話な話を持ち込まなくても良いのにとは思ったけれど、映画の出来は話の筋ほど安直ではない。構図と光の構成が素晴らしい。全編と言うわけではないけれど何分かに一度、画面の美しさに息を呑む。フェルメールのファンなら見覚えのあるものが一杯出てくる(テーブルクロスから壁掛け、コスチュームまで)。もっと凄いのは、なんというか、性的な衝動というか、エロスってやつかも知れない。少女と恋人とのセックスシーンもほんの少しあるけれど、凄いのは、そこじゃない。フィジカルな性行動一切無しで少女の顔や耳のアップで息が止まりそうになった。一緒に見たもう一本と好対照だ。もう一本の’SwimmingPool'も良く出来た映画だった。金髪の若い女性が本当に惜しげもなく裸になってくれる。(生まれてこのかた一番正確に’惜しげもなく’という言葉を使った気がする)それはそれで大変に結構だけれども、息を呑むようなことは起きない。
最後の大クローズアップも凄い、私も随分書き込んだつもりだったが世界が違う。(当たり前か)言い訳をさせてもらえば雑誌の小さなグラビアページからでなくこのくらい大きな元絵を使いたかった。カラーバランスも随分違う。
パンフレットの粗筋の中で彼女がアトリエのガラスを掃除したことでフェルメールは創作への意欲をかき立てられるとの説明があるけれど、これは違う。ガラスが奇麗になると描いている絵の光が変わってしまうことに気が付く主人公と妻との違いが問題なのだ。
真珠・・・の少女役はスカーレット ヨハンソン、ロストイントランスレーションも是非みなくちゃ。

2004-10-14 カテゴリー: motion picture, paintings | 個別ページ | コメント (5) | トラックバック (0)

BluesMovieProject

BluesMovieProjectアメリカでは今年生誕100年を記念して’ブルース年’という事らしい。いくつかの計画があるようだ。マーティンスコセッシを総監督にして何本かのブルースに関する映画が撮られたのもその一つだ。この内ベンダースが監督したものは六本木ヒルズで公開されているらしい。これはその内見る機会もあるだろう。けれど、レッド、ホワイト&ブルース,ロードトウメンフィス,デビルズファイヤー,フィールライクゴーイングホームの4作は、機会を逃すとみるのが難しいかもしれない。8/22から10/22まで吉祥寺のバウスシアターで毎晩レイトショウのみの公開中だ。
普通1800円の所が通しの券を買うと1200円で見られる。前半の2本を見てきた。レッド、ホワイト&ブルースはイギリスのロック世代にブルースがどう受け止められたか、アメリカでも見放されかけていたブルースを世界中が再確認するのにどんなに大きな力になったかを伝える映画だ、ヴァンモリソンやジェフベックのセッションを中心に当時の事が語られて行く。目の前でジェフベックがギターを弾いてくれる贅沢な映画だ。トムジョーンズが大変なブルースファンなのもおかしい。ヴァンモリソンやジェフベックの上手さにいくら感心しても所々で入る本物の前では色あせて見える。ロックファンにはどう聞こえるのだろうか?ロードトウメンフィスは王様BBキングの話や現役で南部のブルースどさまわり(チトリンサーキット)をしているボビーラッシュの映画だ。酒と博地と女にまみれたブルースだけれど、その中で大所帯のバンドを維持して興行主たちとのビジネスをこなして行くのはとてつもなく大変なことが分かる。ベルーシやクラプトンがブルースをミッションだと言ってるのが少し分かる。後の2作も是非見たいと思っている。
(南部のソウルフードのなかで、チトリンっていうのは臓物だか臓物の煮込みだかの事だったと思う。日本語にすればホルモン街道って感じかな)

2004-10-05 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (13) | トラックバック (2)

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