昔はアンプの下にもプレイヤーの下にもゴムの足が付いていました。置き台との振動の伝播をたち切る為、ターンテーブルを箱からバネで浮かす物もありました。完全な平面ではない床や棚の上にスピーカーを置いてもガタが出来る物です。直接置けば傷も付きます。スピーカーを買うと底に貼れとフェルトの足が付いて来たりしました。こうしたゴムやフェルトの足をインシュレーターと呼ぶのは間違いじゃ無いと思います。
何時からか、スパイクで分布荷重を集中荷重にして作用点を明確にしたり、明確にした作用点から柔らかい物を排除することが良い音に繋がるとの意見が増えて来ました。力の逃げる材料を排除して、剛性の高い材料をブロックやスパイク等の足に使うのは、伝わる力のロスを無くしたいと言う事だとすれば、この足をインシュレーターと呼ぶのは如何な物でしょうか。
インシュレーションとは熱や音、振動の絶縁あるいは減衰を意味します。力の伝達を明確にする物だとすれば絶縁、減衰とは逆の意味になります。建築では断熱や遮音の為のグラスウールをインシュレーションと呼びます。インシュレーターなら絶縁器あるいは減衰器となるはずです。こうした意味を無視して機器の足全てをインシュレーターと言い換えてしまった事に混乱の元があります。
前からおかしいと思っていたのですが、英語を使う国ではこうした足をどう呼ぶのかが判りませんでした。
エキップメントサポート、こうした例を見つけました。機器から置く場所への垂直荷重をロス無く繋げるためのスパイクやブロックをインシュレーターと呼ぶ例が英語を使う国であるのかどうか、ご存知の方がいらっしゃったら教えて頂けないでしょうか。
もし大地の剛性が高くて一切の振動の無いものであれば、大地とリジットに繋ぐのも意味がありそうです。実際には車が通る度に揺れています。浮かす様な支持が良いのか、直に繋ぐ事が良いのかはここでは触れません。色々な条件で事態が変わる事を無視して一方を選ぶ事に無理があると思うからです。ここでは英語を使う国での事情を無視して日本国内の事情だけでデタラメな片仮名を使う事の可否を問いたいと思います。
安室奈美恵の真似をする人をアムラーと呼ぶ事がありました。これは他所では通じない日本語なのだとの理解があれば間違いだと思いません。私の意向とは別に、常に新しい言葉で日本語は変化して行きます。けれどゴスペラーズと自ら名乗るのは許せません。グループ名として日本で名乗るのも腹が立ちますが、アメリカに出かけて名乗った時には死んで欲しいと思いました。ゴスペルってどういう物か自分たちの歌とどう違うのか気がついていたら、少しでもゴスペルって音楽に敬意があったら、裸足で逃げ出して二度と現れて欲しくありません。ゴスペルってゴッドスペルの詰まった物だそうです。
クラブマンって名前のオートバイ雑誌がありました。メーカーの作ったバイクをそのまま売るのでは無く、店が手を入れたものを売ったり。お客の持ち込んだバイクに手を入れる’カスタム’を売りにする店や人をカスタマーと呼んでいました。英語だとカスタマーってお客さんの事になると思います。私たち英語を良く知らない、英語を母国語としない人間が怪しげな片仮名を使うのにはもう少し遠慮があっても良い気がします。
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