zenStreamとzen DAC sig.v2を導入して、解像度において明らかな進歩がありました。それぞれ一つづつでも聞こえて居なかった音が聴こえるようになる等の改善は見られるのですが、音楽として何か腰の据わらないところがありましたが、二つを共に使う事で相乗効果とも言える変化があって、これで良いんだと確信めいたものが生まれました。ただ全ての問題が解決して音楽が楽しくて仕様が無いという訳でもありません。低域の滲みというか膨らみと言うかが無くなって。小さい音でもベースラインが良く分かるのですが、低域全体のボリュームが減って腰が高くなってしまいます。たまたま同じソースをiMacで聴いて音のバランスが違う事に驚きました。iMacの方が低域が豊かで厚い音でした。ボリュームを絞っても細かい音まで聞こえるのですが、低域が痩せて居ます。ボリュームを上げると締まった低音がやっと出て来ます。「緩い低音は嫌いだ、軽い締まった低音が好きだ」と言う様な事を誰かが言ってました。それは滲みのない軽くて速い低音は難しい事が前提の発言に思えました。安いDacとStreamerだけで実現してしまうと有り難い話でも無い、単なる不具合の一つに思えます。ボリュームを上げられれば良いんですけど、集合住宅住まいには色々と制限があります。
NAS,streamer.DACまでにある程度見当が付いたので、山本CAー01プリ,是枝50Sstereoパワー,ESLスピーカーの組み合わせから、マルチによるホーンシステムに換えて見ました。マルチは接続箇所が多く、何ヶ月も放ってあると心配が有ります。デジタル領域では設定次第で事情が変わりますし、デジタル機器の電源を入れる順番次第で認識したりしなかったりが起こり得ます。少し気が重かったのですが、難なく音が出ました。PC内のプレイヤーアプリと以前のDACによる組み合わせより安定して居て一本歯の下駄を脱いで裸足に変えた様な安心感を感じました。ただ低域が締まりすぎとの問題は同じで、これから考えていく必要が有ります。久しぶりに繋いで音が出ないと面倒だなとの思いが何処かに有ったのですが、懸念が晴れて気が楽になりました。
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