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世界の旅

 

デスノヨって言う人もう居なくなっちゃいましたね。兼高さん綺麗だなぁ。

 

2024-09-15 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

二階堂ふみ

’将軍’のレディ・オチバ。二階堂ふみに世界が驚嘆してるみたいです。でもね日本人はこの段階で気づいてるべきですよね。大まかな筋は誰だって書けますよ。けれど誰がこんなに鮮やかに実現出来るでしょうか。映画などの中では何を伝えようとしているのか判らない演技が持て囃されたりします。けれど彼女に掛かると吉本新喜劇かってぐらいにくっきりはっきり状況が描かれます。CMの中の細かい状況も言葉で説明しようとしたら結構複雑な事態ですよ。動画って凄いなとも言えるけれど、二階堂ふみが凄いんだと思います。

2024-06-10 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

ジェニファー・ハドソンとビコ・マナ

 

シュープリムスにはもっと歌の上手い娘が居たなんて、話は書けても映画にするのはねぇ。第一誰がそんな役をやるんだって話です。この人が居なければあんな映画は成り立たないと思いました。

大好きなビコ・マナが取り上げられてるのも嬉しいし、ダンサー・フンドが歌っているのを初めて見た気がします。

2023-12-24 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

St.Louis Blues

パール・ベイリーっていつもあの調子なんですね。顔は分からなくても声と動きですぐに判りました。ナット・キング・コールは勿論、キャブ・キャロウェイにエラにマヘリア、凄い顔ぶれです。今までにも何度か観ている筈ですが、いかにもって話に思えて、心には届きませんでした。今日は何故か素直に入って来ました。キャブ・キャロウェイは立派に演技をしていますが、彼は歌っていた方が魅力的ですね。サム・クックやマーヴィン・ゲイが圧倒的なハンサムなのに比べてナット・キング・コールを美男子とまでは感じません。私自身に付いて言えば、ハンサムでも無い人間が良い格好をしても仕方が無いなんて思っていました。きちんと7:3に分けて、きちんとスーツを着た彼を観て、正しいなぁと思いました。不細工ほど周りの人の為にキチンとした格好をするべきなんだと何故か思いました。馬子にも衣装でなく馬子にこそ衣装なんですね。私自身が明日からキチンとすることはないと思いますけど。

2021-05-08 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

85~91 ジェミニTVCM

2021-02-11 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

ウラル再生

 

凄い、こんなの見た事がない。レストアの動画は山程見てきましたが、こんなの初めてです。普通、レストアに付いてはプロだとしても動画撮影のプロではありません。撮影は素人仕事です。これはプロが映画を撮影するレベルです。ガソリンタンクの注ぎ口を逆から見る辺りでただ物でない事に気が付きました。そうした特別なシーン以外でも画面の綺麗さ、構図への拘り、レストア作業以外に動画作成のレベルが桁違いです。

レストアその物も素人じみた無駄な作業が無くて、工程が恐ろしく整理されています。知らない作業も有りました。古いBMWのコピーですから新しい所など無いは筈ですがキャブレターが負圧でなしにフラットバルブなのにビックリ。そっくりコピーの筈なのに鋳物の肌の荒さやヘッドカバーの格好悪さでちゃんとソビエト製と判る所もおかしいです。

その後、バイクや車の再生物と言うよりは、有りとあらゆる物の再生をプロによる撮影で見せるシリーズ物と解ってきました。工具の再生なども興味深い物でした。こちらも御覧ください。画面と作業の両方がとても綺麗です。

2020-12-26 カテゴリー: motion picture, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)

Chuck Berry's 1965 Belgium TV Appearance (Complete)

 

チャック・ベリーが大好きで沢山の人に見て欲しいとは思っていました。じゃ何を聴けば良いのか、何を見れば良いのか、これを示すのが難しいとも思っていました。遡って歴史を学ぶ為にプリザベーションホールで見るのではなく、その音楽がリアルタイムで人々に影響を与えていたシーンが見たかった。アメリカで実際に彼のコンサートに来る人たちでないのは残念ですが、これは良い機会だと思いました。

2020-12-18 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

On Any Sunday

2020-11-13 カテゴリー: motion picture, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)

Stormy Weather in color

これは凄いです。色が付いた事も素晴らしいけど、画面のクオリティが桁違いに良くなっています。今まで画面に雨が降る様な白黒しか見た事が有りませんでした。

2020-07-09 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

眼下の敵

顰蹙を買うとは思いますが、戦争映画が好きです。父親によく連れて行ってもらいました。中でもよく覚えているが”眼下の敵”です。何十年か振りに此処で観られるとは思いませんでした。原題は"The Enemy Below"なんだ。初めて知りました。"頭上の敵機”は”Twelve O'clock High”。これは飛行機乗りが敵を発見した時に”頭上12時方向に敵機”と知らせる時の英語です。一方で”下の敵”じゃ格好がつかない。でも眼下って誰が考えたんでしょう。邦題としては傑作かなと思います。英語版本来のポスターを観たのも初めてです。今又見直す事で子供の時の記憶が覆えされる事を恐れましたが、そんな事は有りませんでした。思ったより画質も良くて最後は十分に満足しました。英語でも字幕が着くのは有難いのですが、音声データを自動で字幕化しているのでしょうか。私には字幕が全部読める訳でも分かる訳でもないのにそれでも分かる間違いが多くて困りました。戦争映画に出てくる語彙ぐらい勉強して欲しいとは思いました。

2020-05-02 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

THE GRANDMASTER | Daughter Of The Master

中国には中国の美しさがあります。一つ一つの画面が素晴らしい。白と黒の世界に、有るか無いかの赤み、梅の枝にグッと来るのは東洋人だけでしょうか。チャン・ツィイーが圧倒的に綺麗です。メイキングビデオを見ると普段は化粧で眼の周り真っ黒のチャン・ツィイーが出て来ますが、化粧なしに見える劇中の方が圧倒的に綺麗です。

マイ・ブルーベリー・ナイツのノラ・ジョーンズも綺麗だったけど、後半アメリカの景色が続くと少し辛かった。王家衛は中国人なんですね。素材が中国(特に室内や庭)だと彼の美意識が発揮されて素晴らしい。

これを武芸映画だと思ったり、ストーリーを期待するとあてが外れます。次々に出て来る画面の美しさが楽しめれば最高です。

トニー・レオンも綺麗ですから、女の人にも喜んでもらえるかな。

2019-12-14 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

battle of britain

 

中学の頃、日比谷の映画館で見た覚えが有ります。ドーバーを挟んだフランス側、飛行場には遥か遠くまでハインケルの爆撃機が並んでいたのを覚えています。並べたのは飛ばないドンガラかもしれませんが、ハインケルHe111は良く出来ているし、出て来るハリケーンやスピットファイアは本物に見えました。メッサーシュミットの109も実際に飛べる本物です。唯一残念なのはこの撮影の暫く前まで、スペイン空軍で使われていた109のエンジンが載せ換えられていることです。本来であればプロペラスピナーの上にコブがあって、下のカウルは直線的であるはずです。それはクランクシャフトが上でシリンダーヘッドが下に、DB601エンジンが倒立で載せられている所為です。(これは昔有賀くんに教えてもらいました)だのにスピナーの上にコブが無く、エンジンの下に緩いアールのふくらみが見えます。 それは水冷のエンジンが正立で載せられている所為です。下のYouTubeのコメント欄には、同じことを嘆いている人がいました。ダイムラーではなく、事もあろうに宿敵ロールスロイス・マーリンなのです。

 

Merlin

 

 

 

 

 

 

 

 

マーリンエンジンのヘッドとクランクシャフト、プロペラ軸との関係をご覧機ください。プロペラ軸の上にコブが無くて、下側の顎の膨らんだカウリングがエンジンの形に依る事が判ります。

 

DB601

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で本来の、倒立で載せられたダイムラーDB601をご覧ください。プロペラスピナの上からクランクケースの角が飛び出ていて、下に向けられたヘッドの下には膨らみが有りません。

2018-11-18 カテゴリー: airplane, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

エディーさんとランディ・ジョンソン

大学の2年から3年になる時、主力選手が抜けてリーグ戦で全敗をした事があります。何をすれば良いのかが判らず無駄な練習をしました。あの時こんな練習が出来ていたらと思います。次の年来てくれたコーチは日本代表には届きませんでしたが、日本選抜でハーフをやった人でした。ほとんど同じメンバーのポジションだけを入れ替えて、自陣ゴール前、敵陣ゴール前で何をやれば良いか、二つのパターンだけを繰り返し練習しました。何をすれば良いかさえ分れば私たちにも出来る事がありました。

 テレビなんて、芸人と称する有象無象が下らない内輪受けでドタバタするか、何も考えていない女の子(ジャニーズとか言う男の子の場合もある)にピーとかキャーとか言わせるだけのバカ番組ばっかりだなどと言っておいて、こんなことを言い出すのは気が引けますが、このシリーズは何かに一所懸命な子供達が可愛くて毎回泣きそうになります。何も考えていない癖に都合の悪いことを誤魔化したり何かを捏造したりには熱心なテレビ局のことですから、集めた動画を繋ぎ合わせてでっち上げたストーリーの可能性もありますが、ここまでよく出来たドラマであれば騙されても良いかなと思います。今回は今までの中でも超大物二人です。ランディ・ジョンソンの方は音が途切れるのが残念ですが、いずれ消されてしまう前に一人でも多くの人に見て欲しいと思いました。

 美術大学を目指して実技の予備校に通っていた頃、ある人の作品を(人とは違う所がありましたから目立たないとは言いかねますが)真壁先生はここがチャーミングなんだ、お前らには判らないのかと、持ち上げていました。何度か持ち上げられる内に、ぐんぐん元気になって急に花を咲かせた人が居ました。結果は私にも解りましたが小さな芽には気付かなかったのだと思います。優れた指導者って居るんだなと思いました。

私自身が人様に何かを教えようなんて考えた事がありませんでした。教師なんて誰より縁遠いものだと思っていました。何かのご縁で教師面をする羽目になっても後ろめたさがありました。毎年、高校を出て来たばかりの生徒たちとは共有するものが一切ありません。同じ日本語は喋っていますが、何を考えているのか判りません、宇宙人と接する様です。教えるだなんて偉そうな事はしていませんが、それでも問題を共有して行く事で一人一人の性格や良い所が見えて来ます。何かを試してその成果を確かめる、小さな成功を積み重ねる事で育って行く所も見た事があります。けれど1年とか2年とかが掛かる話です。1週間で見違えるなんてのはよっぽどの事です。

 

 

 

2018-07-25 カテゴリー: motion picture, RUGBY, スポーツ, テレビ | 個別ページ | コメント (0)

ダンケルク

亡くなった父はスピットファイアが大好きで、昭和17年の卒業制作もスピットファイアの翼を鉄骨で作る航空記念塔というものでした。戦争中に敵国戦闘機が好きってどうだったのでしょうか。(一緒に工芸科図案部を卒業した久保さんの卒業制作もスピットファイアですが、左右に幾何学形態と有機形態があってその重なる所に船とスピットファイアの三次曲面を配置した凄い作品です。記念塔の方はともかく、こちらの卒業制作は機会があったら見て欲しいと思います。)

父のスピットファイア好きを知る人からスピットファイアの出てくる映画を勧められました。充分以上に楽しめました。ケチを付けよう、揚げ足を取って貶めようって話じゃ無いんです。けれど、気になる所があって覚えを残して置きたいと思いました。

宇都宮の飛行学校を出た同期はそれぞれの適性に合わせて部隊が決まって行きました。最新式の三式戦や四式戦に乗る人もいたのに、父は少年飛行兵の教官にされて九七戦をあてがわれたそうです。二枚プロペラ低翼単葉固定脚、陸軍では隼の前、ノモンハンの主力機でした。他所では言わないと思いますが、家族の中では俺は上手かったのにと悔しがっていました。三式戦に乗った人は皆死んでしまったそうですから、生き残ったのは九七戦のお陰でしょう。空戦の強者ではありませんが、戦闘機乗りのはしくれではありました。

戦意高揚の為、大戦中から空戦の映画はありました。映画やプラモデルの箱の絵には一つの画面に何機もの飛行機が飛び交っているのが普通ですが、巡航中の編隊ならともかく空戦の中では二機三機の飛行機が一つの方向に長く平行して飛ぶ事は考えにくいと思います。互いに向きの違う戦闘機が200キロ300キロですれ違っても相対速度は400キロ500キロになります。一つの視野に入るのは一瞬の事です。あれはおかしいと常々言ってました。

飛行機は何も無い所をまっすぐ飛んでいる様に見えますが、絶えず向きの変わる風の中を舵や推力を調整しながら飛んでいます。今のジェット機の事情は違うかも知れませんが、大戦中の戦闘機はプロペラの推力と大きな翼でかろうじて浮く凧の様なものです。風に煽られて浮いたり、エアポケットで落ちたり、横風で吹き飛ばされたりしながら飛んでいます。冒頭の三機編隊は翼を接する様に飛んでいますが、見せる為の曲技飛行でない限り風一つで互いをぶつけかね無いあんな飛び方はしないと思います。

大戦前半にどれだけのレーダーがあったのか知りませんが、実用化されたのは後半かと思っていました。今時の戦闘機やミサイルがレーダーを避ける為高度を下げるのとは違うとすると、海面すれすれを飛ぶのは不自然とも思います。敵機との遭遇時にも低いポジションは不利です。洋上の索敵の為には雲の下を飛びたい、高度を上げられないとは思います。けれどあんなに低くては見渡す事も不利に思えます。画面に大きな機影を見せたかった映画の都合でしょうか。

車のバックミラーは車線の後ろを見る事が出来れば良い訳ですが、戦闘機のバックミラーは後ろ全ての広い範囲をを見る必要があります。近くても何十メートル、何百メートルか離れた機影は点の様なものでしょう。バックミラー一杯に映る後続機ってどれだけ傍にいるのでしょうか。真後ろに居たってあんなに大きく映る筈は無いと思います。

勿論私は空戦を知りません。けれど後ろに付かれたら撃たれるものと考えます。過去映画の空戦シーンでは後ろに付かれたと気づいたら水平だった主翼を垂直近くまでバンクさせて落ちる様に旋回して逃げるのが常道かと思っていました。左右にフラフラするだけでは逃げられ無いのは当たり前に思えます。これは素人の違和感に過ぎません。

主役のスピットファイア3機の他にも、ドイツ側のユンカース・スツーカ、ハインケルHe111、メッサーシュミットBf109と出てきて楽しめました。Me109は黄色いエンジン部分の形が替わっていて、あれは何十年か前の映画Battle of Britain(邦題は空軍大戦略)でも出てきたスペイン空軍で残っていた個体かも知れません。何度も言いますが、気になる所を覚えて置きたかった。文句を付けようって話じゃ無いんです。

西部劇や戦争映画が沢山作られていた頃には文法みたいなお約束があった気がします。70年代になってあれは作り物だった今こそ真実の西部劇をなんて話がありました。作られたお約束に縛られない真実もありますが、沢山作っていた頃には当たり前だった真実が暫く作られない内に失われてしまう事もあるのかなと思いました。今でこそ出来る真実と今は失われた常識の両面があるのかなと。

2017-10-10 カテゴリー: airplane, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

小沢さとる 偉い!

707の爆雷

 

 

 

 

 

 

 

小学生も後半になると、このまま中学でも嫌いな勉強をするのが嫌で、小学校を出たらマクラーレンかピニンファリーナの丁稚に行きたいと思う様になりました。その前は潜水艦漫画の小沢さとるに最大の尊敬をしていました。尊敬する小沢さとるのサブマリン707ですが、潜水艦狙いで投下された爆雷が、設定された爆発深度と潜水艦との深度差で爆発せず、潜水艦の上に載ってしまうなんて事が有る物だろうか、有り得ないとは言えないが、都合が良すぎると思っていました。YOUTUBEの36分10秒あたりからご覧ください。本当にこんな事が有ったとは驚きました。小沢さとる 偉い!

 

 

 

 

2017-07-18 カテゴリー: books, motion picture | 個別ページ | コメント (2)

エリック・ロメール

一番沢山映画を見ていたのは高校・浪人の頃だと思います。70年代前半から中盤でしょうか。あちこちに名画座があったので、二本立てや三本立てを安く見る事が出来ました。新宿の西口プラザはコーヒー一杯より安くて100円だった気がします。

フランス映画で言うと、トリュフォーやルイ・マルは見る機会がありました。ゴダールとエリック・ロメールはあちこちに名前が出て来るのに見る機会がありませんでした。ゴダールを見る事が出来たのは大学を出てからでした。同じ頃、80年代に入ってから新作を出してきたのがエリック・ロメールでした。’海辺のポーリーヌ’や’緑の光線’は映画の新作紹介欄に出ていたのを覚えています。私は当時中々ロードショーを見る事は出来ませんでした。

エリック・ロメール監督特集が始まりました。今になってこんなにまとめて見る事が出来るとは思いませんでした。これは良い機会だと思って角川シネマ有楽町に通う積りでした。何本か見た所でその気が失せました。

もっとたわい無い気楽な恋愛映画を期待していました。けれど、私の期待とは随分違っていました。たわいも無い恋愛をどうすればあぁも面倒な物に出来るのか、他人にとって意味も無い、内心のウダウダを人様に晒したがるのか。そもそも恋愛に対する情熱の違いが受け入れ難くなってきました。日本人だって恋愛映画を作りますが、フランス人の恋愛に掛ける情熱や倫理観に比べればずっと幅の狭いものです。許容の幅が狭い日本人の私はうんざりしてしまいました。暫く前に見たアラン・レネと一緒です。

もう一つ驚いたのはエリック・ロメールが亡くなった私の父とほとんど変わらぬ生まれだった事です。80年代60歳を超えて父は面倒な仕事から逃げ出す事を考えていました。自身の恋愛は勿論、他人の恋愛にも付き合う気は毛頭無いように見えました。そうした時に同じ様に60を過ぎたじじいがどうでも良い恋愛を取り上げて、あぁでも無い、こうでも無いといじくりまわすその情熱に、60になった私は呆れました。

実を言えば楽しめた所も沢山あったのですが、段々に面倒くささがそれを上回る様になりました。私は彼ほど恋愛が好きではありません。面倒も苦手です。エリック・ロメールはその面倒に大きな情熱を持っているという事だと思います。

2017-06-26 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

1977

 バンド(勿論ザ・バンドの事ですが普段ザを付けない事が多い気がします)のラストワルツ(コンサートは76年末、映画の公開は1978)やホテルカリフォルニアで、一つの時代の終わりが明らかになっていた頃だと思います。フュージョンだのAORだの言いだす人も既にいたと思います。でもジャコもローウェル・ジョージもジェシ・ウィンチェスターもまだ生きていて元気だったんですね。ウェザーリポートのジャコは今の目で見ても格好がいいです。ジェシが兵役忌避でカナダに逃げたのが67年。アメリカでの演奏活動が出来なくて沢山の歌手にソングライティングを提供した後、ジミー・カーターの恩赦で演奏出来るようになったのが77年、帰って来たばかりの映像だそうです。高校では工藤君が大好きだったニール・ヤングですが、私自身がファンだった訳ではありません。でも高校の頃通っていたロック喫茶’キーボード’ではいつも'ハーベスト’が掛かっていました。大好きなリトルフィートの中でも特別に好きな’Dixie Chicken’ですが、エミルー・ハリスとボニー・レイットのコーラスが付いたこれを聞いてから、オリジナルバージョンのバックコーラスが荒くて、聴くのに抵抗を感じる様になりました。二人の声が聞こえる訳でも無いのですが、この動画はCDのオリジナルより綺麗に聞こえます。当時私はエミルーの事を知りませんでした。好きになったのは何年か後、日本のCMで彼女のテネシーワルツを聞いてからでした。この動画でも完璧な美人って訳じゃ無いし、肩を揺らしているだけですが白いブラウスが素敵です。当時のCM動画を探しました。

日本ではリー・リトナーのキャプテンカリブが流行っていて、今更ロックだなんて言いだすのは野暮に聞こえました。浪人をして時代から置いてけぼりを食った様に感じながら大学に入った年でした。

0:14 Intro
0:24 Queen of the Silver Dollar - Emmylou Harris
4:45 Dixie Chicken - Little Feat
8:18 Runaway - Bonnie Raitt
12:40 Rhumba Man - Jesse Winchester
16:06 Like a Hurricane - Neil Young
25:25 Old Folks Boogie - Little Feat
29:22 I Can’t stand Up Alone - Jesse, Bonnie, Emmylou
32:38 Birdland - Weather Report
38:04 Home - Bonnie Raitt
41:51 Nothing But a Breeze - Jesse & Emmylou
46:22 Rocket in My Pocket - Little Feat
50:24 My Songbird - Emmylou Harris
53:43 Sugar Mama - Bonnie Raitt
57:45 Rhumba Mama Teen Town - Weather Report
1:02:17 Rock and Roll Doctor - Little Feat

今は死んでしまった人としてジャコを上げましたが、ウェザーリポートを古いJAZZとは別の新しい物。寧ろリー・リトナーと時代を同じくする物との考えも有ると思います。

2017-04-08 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

韓国版コカコーラ CM

 

YouTubeは面白いなぁ。こんなの出てきました。そっくりな韓国版があったんですね。どっちが先だかは分からないので触れませんが、設定はまるで同じと言って良いでしょう。

2017-02-12 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

松本孝美CM集

 

こちらは画面が荒れています。今までYouTubeのCM集は大体こんな物でした。これでも良い方かも知れません。ひとつ前にあげたコカコーラCMのクオリティが信じられません。

2017-02-12 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

コカコーラ ’87〜’89

 

この頃のコカコーラのCMが今でも好きです。松本考美ちゃんがCM女王と呼ばれた頃です。今見ると笑っちゃう様な所と、今見ても素敵な所があって面白いと思います。今までも昔のCM集はありましたが、画面が綺麗と言いかねました。これは驚異的に画面が綺麗です。どこから出てきたんでしょう。

 

2017-02-12 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

パール・ベイリー

エラとサラが並んで歌うだけでもとんでもないと思います。でももう一つ、二人にちっとも負けていない、真ん中のオバサンは誰だ?と思いました。ご存知でしたか、私は一年前まで、まるで知りませんでした。映画ではバーブラ・ストライザンドで有名ですが、本来のミュージカルでハロー ドーリーと言ったらこの人みたいです。私が今までイメージしていたミュージカル歌手とは随分違います。(こっちが本物だとすれば私のミュージカル嫌いは返上です。)ここ1年程、YouTubeでベイリーを探してみましたが、一番のお気に入りは前にも上げたダイナ・ショアとの掛け合いです。

それとブルースブラザースの中のアレサ・フランクリン、この二つが大好きです。YouTubeがあって本当に良かった。パール・ベイリーやアレサ・フランクリンをミュージカルとするなら、あんなに嫌っていたミュージカル、俺は好きかも知れない。

2016-07-18 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

ドローン スターウォーズ

2016-06-12 カテゴリー: airplane, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

ジェミニのCM 再録

いすゞが乗用車を作っていたのは、もう歴史に類する話かも知れません。ジェミニはジウジアーロのデザインとCMが好きでした。一度YouTubeへのリンクを載せた事がありましたが、消されてしまいました。また消されちゃうかも知れないけど、自分が見たいので又載せておきます。

2016-03-10 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

戦車のオーバーホール

アメリカの戦車M1エイブラムス、オーバーホール工場の動画です。随分前、既に8800両が作られた後 新造の計画はありません。オーバーホールで仕様を更新しながら、この後 何十年か使われて行く予定です。1980年だかに就役のエイブラムスは既に最新鋭とは言い兼ねます。戦車を見比べるとついつい装甲や火力、スピードなどの諸元に気を取られてしまいます。軍隊全体を見る時も、戦闘機や戦車、イージス艦の数などに気を取られてしまいます。そうした数字の通りのパフォーマンスを維持するのには、数字には現れないメンテナンスが必要です。

戦争をやり続ける国、自国民も他国民も殺し続けて来た国の覚悟はこういう所に現れると思いました。人や機械の消耗、補給等に注力せず、戦争をやり遂げる為のヴィジョンも持たず、思いつきの特攻などに走る国に勝てるはずもありません。戦車一台がどれだけ役に立つかはこうしたメンテナンスとバックアップ次第と言えるでしょう。とんでもなく重くてでかい戦車一台を地球の裏側から回収して来て、ドンガラを丸ごと吊るしてサンドブラストをかける所に感心しました。二次大戦後70年ずっと実戦を積み重ねて来た国はそう多くありません。日本も中国も互いに新しい戦車の自慢をしていますが、いざ実戦となると初めて遭遇する事態に不具合が続出すると思います。

ディーゼルでなしにタービンエンジンなんですね知りませんでした。車だとインディのSTPスペシャル。ロータス56、ホーメットぐらいですかね。(長い間ホーネットと覚えていました。ホーメットが正解でした。)

2016-02-20 カテゴリー: maintenance, motion picture | 個別ページ | コメント (2)

TV版私を離さないで

カズオ・イシグロのNever Let Me Goは本当に良く考えて作られたお話でした。およそ在り得ない状況を成り立たせる為にはビックリするほど丹念な映画化が必要でした。お馬鹿バラエティしか作れない日本のTV局にそうした事が出来るようには到底思えませんでした。馬鹿にしていて見る気も起きませんでした。今週になってたまたま見かけた第3話の無料動画をチラッと覗く積りが一話見通してしまいました。思っていたよりずっと良く出来ていました。ビックリしました。主な3人のうち、主人公と男の子の役は大して難しい訳じゃない、イノセントな所が伝われば良いのかな。キーラ・ナイトレイの役を水川あさみが良く演っていました。でもねあまりに演技が説明的なんですよね。全てを劇中のセリフで説明しようとするから底が浅くなっちゃう。脚本とか演出の問題で彼女が悪い訳じゃない。提供(ドネイションって事でしょうか?)って言葉で理解をさせてしまう事より、説明のつかない大きな仕組みの一部を少しづつ見せて行く事でずっと大きな怖さや理不尽が暗示出来た気がします。喋りすぎ、演技しすぎ、説明のしすぎが残念です。(先週見てもらっているとは限らないテレビの弱さゆえの説明である事は分かります。)

PSその後3回動画サイトで見る事が出来ました。文句が無い訳ではありません。けれど凡百のテレビドラマとは桁違いの注意と手間が注がれている気がします。努力を誰かが評価しないと二度とこうした努力が認められなくなってしまいます。私が何かの役に立つとは思えませんが、応援したいと思います。

 

2016-02-04 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0)

On Any Sunday

モーターサイクルファンだったらどこかで名前を聞いた事があるかも知れません。私もあちこちで名前を見かけましたが、実物を見たのは初めてです。ホンダ初の2サイクル、市販モトクロッサーの名前の由来が何十年かして判りました。CMの絵もマックイーンもここから持って来たんですね。エルシノアって名前もDo you have a honda?のCMもこのドキュメンタリーフィルムがあっての事だったのですね。

内容はつまるところバイクおバカさん列伝といった所ですから、バイクファン以外には、最後まで見続けるのが辛いかも知れません。でも最後にはそうなんだよバイクの楽しさってこういう事なんだよ・・・なんて思ってしまう所が出てきます。バイクに興味の無い人でも惹かれるんじゃないか、だったらいいなぁと思います。こちらも1971年のマックイーンで揃えて見ました。

On Any Sunday

2015-10-26 カテゴリー: motion picture, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)

Le Mans, 1971

 

1971年マックイーンの映画で、邦題ですと’栄光のルマン’です。中学の時だからなぁ。何十年振りかに見ました。よく覚えている処と全然覚えていない処がありました。画面はとっても綺麗です。構内アナウンスはフランス語のままですが、会話は全然わかりません。CZって事はチェコ語なのかな。(誤解を招く表現でした、フランス語も勿論私には解りません)映画館と違って大きな画面で見られないのは残念ですが、あれっと思った時には、停めたり戻したりできるのは具合がいいですね。917と512、T33にB16、あんな所に275がなんて事で喜べる人向きで、車が走っているだけでどこが面白いんだって人には向きません。

2015-10-24 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0)

Stormy Weather

 

JazzからR%B、ヒップホップ、ダンスまで、全てのアメリカ黒人音楽ファンに見て欲しい映画です。ミスターボージャングル ジャンプソウハイってこういう事かとか、黒人のダンス文化ってヒップホップで昨日生まれたものじゃないんだとか、其々の興味の範囲で必ず発見があると思います。普通の映画館に掛かる事は少ないかも知れません。上で見られるのはほんの一部ですが、リナ・ホーンは綺麗だし、指揮してるのはキャブ・キャロウェイじゃないかな、キッド・クレオールのスーツはこれかとか、見所は満載だと思います。下のも見て欲しいと思います。お時間のある方は一番下も見て下さい。

 

 

2015-06-13 カテゴリー: clothing, motion picture, music | 個別ページ | コメント (0)

オペラ、京劇、歌舞伎

ロンドンを舞台にした映画の中で貴族に取り入る手段として、オペラが取り上げられていました。ウディアレンの映画だったと思います。アメリカ人の目を通しての評価をどこまで真に受けて良い物か難しい所もあります。けれどロックコンサートに行くよりずっと御ハイソな記号として扱われていました。日本でも梨園などと称して歌舞伎を有り難がる雰囲気が有ります。やる方も見る方にも鼻にかける所がある気がします。林真理子辺りはそこいらに敏感です。

私にはオペラ、京劇と歌舞伎はとても似た物に見えます。

それまでの王侯貴族や教会、寺社に頼る事で生きて行けなくなった河原乞食が相手を替えたのが始まりです。市民社会と言うよりは大衆社会の成立が大きな要因です。この辺りの社会的な構造と大衆に受ける為なら何でもありの下世話さが3つに共通する仕組みに思えます。ウンコが大好きモーツアルトとバッハの違いと言ったら怒られるでしょうか。お下品モーツァルトこそが洗練の極みに達した事でオペラや歌舞伎に対する悪意と取られる事に言い訳が出来るでしょうか。

そんなに高尚な物かなぁ。お高く止まって本来の下世話さを無くしてしまったら自らの存在理由を失う事にならないでしょうか。オペラが本当に好きな人ってこうした楽しさを知ってる人なんじゃないかなぁ。お高く見せる為にオペラを見る人って本来のオペラの楽しさと別な所を見てるんじゃないかなぁ。

お上品を気取るのは筋違いと思いますが、ある種の洗練を積み重ねて来た事も事実です。浅草オペラ辺りと同じ扱いは不当でしょう。

 

2015-03-09 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Japan's War in Colour | 2004 Documentary with never seen before films

道に沿って立つ兵士が、皆背を向けて立っています。敗戦後の16号とおぼしきフィルムは見た事が有ります。マッカーサーが降りて来る所や、ミズーリの上での降伏の調印も見た事が有ります(見覚えのある物とはカメラの位置が違う気もします)。沖縄戦での穴から出て来た子供達の動画も見た覚えが有ります。 後は全編見た事の無いカラーフィルムです。ありふれた物言いで恐縮ですが、荒い白黒写真では遠い過去の様に感じられる戦争が、鮮明な動画だとついこの間の現実に感じられる気がしました。

2014-12-31 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

FURY recreating hell

12月24日、他に行くあても無いおじさんたちで集まって'FURY'を見て来ました。 子供の頃に好きだった戦争映画は、あくまで娯楽の為の映画だったのだと思い知らされました。冒頭のシーンの構図に無理があって、最初に感じた違和感が最後まで続きました。何カ所かおかしいなと思う所も有りましたが、呆れる程リアルで良く出来ています。一方でゲームの中の世界観に通じる良く出来た虚構と言える気がしました。楽しい映画ではありません。彼女とデートで見るのには最も適さない映画だと思います。お勧めしますが、見に行くのには少し覚悟が必要かも知れません。

2014-12-28 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Ray Charles-Shake A Tail Feather

同じくブルースブラザースでレイ・チャールズ。前言を翻す様で恐縮ですが、これを見てると、俺はミュージカル大好きだったのかしらとも思います。

2014-11-22 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Aretha Franklin - Think

実を言えば、高校の頃から凄いとは思ってはいたけれど、本当の良さが分かっていませんでした。あんまり、がなられると少し苦手だなとも思っていました。アレサ・フランクリンが本当に大好きになったのは大学を卒業した頃見た映画ブルースブラザースの御蔭です。初めてアレサって人間が見えた気がしました。

もう一つ正直に言えばミュージカルって奴が苦手です。特に日本人がカツラをかぶって片仮名の名前や台詞を歌ったりすると、恥ずかしくて逃げ出したくなります。これは見ていてもミュージカルの恥ずかしさがありません。もしこれをミュージカルと呼べるのならミュージカルが苦手との発言を撤回します。

このシーンは、今は音楽を止めてかみさんとソウルフードのレストランをやっているマットマーフィーをブルースブラザースの二人がバンドに引き抜こうと誘いに来たシーンです。ろくでもない仲間に引っ張られる夫に良く考えなさいよとかみさん(アレサ)が怒る所です。

人様に取ってはどうでも良い事だとは思いますが、私はこのシーンが大好きで今でも見る度に嬉しくなってしまいます。

20年後の焼き直し

2014-11-03 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ソウルガールズ

 

ソウルガールズ2014-07-27 13.21.13

アメリカでの黒人の境遇に我が身をなぞらえたアイルランドの映画が’ザ コミットメンツ'だとすれば、オーストラリアでも同じ様に虐げられて、公民権運動に思いを寄せる人達がいました。同じ様な境遇にあったアボリジニ版ドリームガールズと言う事だと思います。これでほとんどの内容は言い尽くしてしまいました。二番煎じで本物ドリームガールズに映画の出来では及びません。でもね真似をしたって上手く行くとは限りません。これは上手く出来てると思います。音楽がだめなら意味がありませんが、音楽は十分にソウルミュージックの素晴らしさを伝えてくれます。音楽の好きな人ならマルだと思います。私は好きです。

チェスの映画キャデラックレコードより映画の出来はましだと思います。

 

PS 黒と白、二項の対立と捉えて黒人とされていますが、人種を大きくネグロイド、コーカソイド、モンゴロイドの三種に分ければ、アジアの大陸からマレー半島、ニューギニアを通ってオーストラリアまで到達したアボリジニは私達と同じモンゴロイドに含まれると思います。フィジーやニューギニアの人達に似た所が有る気がします。オーストラリア大陸に進んだアボリジニとは別にニュージーランドや太平洋の島々に広がって行ったのがサモアやマオリのポリネシア系だと思います。

白と黒、或は白と黒と黄色との分け方が人種差別の根拠だったりする訳ですが、黒人とひとくくりにされる中には大きく分けて7つか8つ程の種類が有ってDNA鑑定による相互の距離は、有る種の黒人と白人、黄色人種との距離よりずっと大きいのだそうです。黒人の中に何種類かの大きく違う人がいて、白も黄色もその一つの中に含まれるとしたら、世の中のレイシストは根拠を失う様な気がします。

どこかからの聞きかじりですから、どこまで本当だか分かりません。

アメリカでは肌の色も薄くて、言われないと日本人には黒人と分からない人達がいます。混血で白人の血が混じった人達が白人扱いされる事は無く、あくまで黒人扱いなのだそうです。彼らは白人に近く見えるけれど黒人であって、黒人の中ではより黒い人が本物の黒人だと言った考えもあって、複雑な立場に置かれているのだそうです。

似た立場にあった白いアボリジニを、白人の側に取り込もうと、国が人さらいまでしていたとは知りませんでした。白豪主義には広い大地に少ない人数と言った危機意識と、世界の果てで誰も見ていないとの慢心があってやることが極端になったのかも知れません。

 

2014-07-27 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょっとびっくり

女子高生の撮った素人ビデオに見えるでしょ。そうじゃ無い事が段々に分かって来ます。

2014-07-24 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

行って来ました、黄金のメロディ

世間で上等と思われたり、聞いている事が自慢になる様な音楽ではありません。けれど、好きな物は仕方がありません。

対象は音楽家やジャンル、レコードのレーベルでもありません。とんでもない田舎に建つ小さな録音スタヂオの話です。ビッグヒットだってあるんですけど、スタヂオの事を知ってる人がどれだけいるのか疑問です。

ローンミーアダイムが掛かって、アレサが出て来て、ウィルソンピケットが叫ぶ。パーシースレッジにデュアンオールマン、その後ろに音楽を生んだ景色が流れれば、もう文句はありません。こうして映画にしてもらえるだけで有り難いことです。後半、私が期待したものとは違う曲もありましたが、贅沢は言いません。映画としての出来について触れる気も起きません。けれど、こうした音楽に興味の無い人にも是非聞いて欲しい。これが私の好きな音楽なんです。吉田君には当然お勧めです。

あっ、申し遅れましたがマッスルショールズの映画の話です。

 

後半FAMEからミュージシャンが独立して新しいスタジオを作るあたりから、少しロック・ポップ寄りになるのかな。音が薄くなる気がしました。ロックが嫌な訳じゃありませんが、折角だったらサザンソウルの濃〜い所ばかりだともっと良かったかな。

ダン・ペンとスプーナー・オールダムのアイム・ユア・パペットも撮っていたんだって、う〜ん残念。

2014-07-15 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)

MUSCLE SHOALS

MUSCLE SHOALS

あくまで、個人的な備忘録だと、何度か申し上げているとは思います。今回も他所様にとって何の意味も無いお話です、飛ばして頂ければと思います。

正直に言えば、小学校の時分にビートルズやストーンズは知っていましたが、友人のお兄さんやお姉さんの問題であって、我が事として受け止めてはいませんでした。テレビのバットマンやモンキーズの方が大問題でした。叔父のサニークーペのラジオで掛かっていたビーチボーイズが気になってはいましたが、レコードを買ったりする事は小学生の私に思いもつかない事でした。中学に入ってラジオのヒットチャートを気にする様になって、C.C.Rなんてバンドの名前を幾つか覚える事はあっても、’移民の歌’には「何だこれは」と驚くばかり、我が身に係わる事態とは思いませんでした。高校に入るまでロックを我が事として捉える事は無かったのだと思います。あくまでヒットチャートに並ぶ曲の一つでしかありませんでした。高校に入っても友人達の会話の中の「HighwayStar」が聞き取れずに「ハイウェスタンって何」と聞き直したりしていました。

高校1年の秋にはあちこちの学園祭でサンシャイン オブ ユアラブやスモークオンザウォーターを聴きました。吉祥寺や高円寺のロック喫茶やブルース喫茶を覗く様にもなりました。高校2年の秋に、近所の高千穂商科大学にキャロルが来ると言うので見に行きました。ロックと言えば長髪全盛の当時、リーゼントはロックとは縁遠い人達のトレードマークでしたから、長髪のロック好きの中には見下す雰囲気がありました。実物を見て確かめたいと思ったのを覚えています。結局、キャロルは来ませんでした。薄汚い輩ばかりの中に一人、びっくりする程綺麗な人がいたので帰らなかったのですが、歌いだしたら これ又びっくりする程の悪声で下手くそでした。(リリィがヒットを出すのは暫く後の事です)彼女と下田逸朗とか言うのを聴いて、日本のフォークって奴に心底、愛想がつきました。帰ろうかと思っていたら、最後に出て来た南正人で会場全体が大乗りになりました。今にして思えば南正人の音楽をブルースとして良いのかは疑問の残る所ですが、あぁやっぱりブルースって奴が自分の求める音楽の肝なんだなんて思ってしまいました。思い過ごしも恋の内、勘違いがきっかけになる事も多いでしょう。(南正人バンド、ギターのけんちゃんはその後、久保田麻琴バンドに行きました)

高校の帰り、中野南口のレコード屋で最初に買ったブルースのレコードはマディのロンドンセッションでした。ロリーギャラガーやウィンウッドと言った知ってる名前がきっかけだったと思います。シカゴのバンドスタイルから南部のカントリーブルース、戦前のシティブルース、ジャンプからザディコまで、更にデュアン オールマンやボズ スキャグスを追いかける内にアレサ フランクリンやウィルソン ピケットへ、高校の3年生の頃には

マッスルショールズの録音があぁだこうだなんて抜かす様になっていました。高校の頃、日一日の音楽体験は随分濃い物だった気がします。たった3年の変化が大きかったのに比べて、あれから何十年、ほとんど聴く音楽は変わっていません。

グランドブタペストホテルを見るのに、普段だったら足の向かないロードショウに出かけた御蔭で、見逃せない映画の予告編をチェック出来ました。前売り券も買いました。とっても楽しみです。

http://muscleshoals-movie.com/ 

有名なボノやストーンズの名前を出す事が、成る可く多くの人の注意を喚起するのに有効な事はわかります。でも、ボノやストーンズは出来上がった噂に後から乗ったに過ぎません。噂を作った人達の話が聞きたいと思う方が普通じゃないかな。

http://www.muscleshoalsthemovie.com

http://youtu.be/NXY2NmrLuiw</a

https://www.youtube.com/watch?v=2etew_D2FP0

2014-07-04 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

フランス映画とアメリカ映画

映画2本を見ただけで二つの国について何かを決めつけるのが馬鹿げている事ぐらいは判ります。好きなフランス映画は多いし、関係ないかも知れませんが仏車も好きで乗り継いで来ました(今は国産だけど)。けれど前から一度言いたいと思っていました。私にはフランス人が最低だと思う事が時々有ります。この人達にロケンロールは無理だなと。私の中に小理屈を並べて講釈を垂れるケツの穴の小さな人間と、そうした人間を嫌って物事を成る可く簡単に考えたい人間とがいます。鬼火や気違いピエロを見ていても時々後者の私が出て来てイライラ仕始めます。なんでフランス人はああやってどうでも良い事をネチネチウジウジと考えるのか。考えるだけならまだしも人のいる所で口に出したりするのか。説明の付かないデタラメを人前で垂れ流しにするのか。こうした腹立ちをどうしたら人に伝える事が出来るのかと思っていました。

昨日の夜、飯田橋のギンレイホールで見て来た ’風にそよぐ草’ を見て頂ければ私の考えを広く人に判ってもらえると思いました。あんなデタラメを不条理などと喜んでいて良いのか、フランス映画だから、アラン・レネだからと許して良いのか。一切の正しさや潔さと無縁で、個人の中の全く説明も出来ないウダウダグジャグジャ映画を見せられて心底腹を立てました。(映画には本物のスピットファイアが出て来て少し救われました)

他人にとってどうでも良い話や、説明の付かないウダウダを、到底人に伝わる普遍性のないまま垂れ流しにする所では邦画に対しても同じ様に腹の立つ時が有ります。他所の国でも情けない事になっている事が少し嬉しかったりもしました。

もう一本がロバート・レッドフォードの ’声をかくす人’ でした。2本とも邦題に無理があるとも思いますがそれには触れません。あんなに輝いていたルーカス、スピルバーグ、コッポラに感心することが無くなりました。それに比べてクリント・イーストウッドとロバート・レッドフォード、二人のストレートな映画作りには感心する事が増えました。こちらは真に判りやすい、誰にでも共有出来る普遍性を持っています。恐ろしい程フェアで正義感に満ちた主題を素晴らしく周到に丹念に映画にしてあります。全く素晴らしく良く出来た映画で何より圧倒的に正しい映画です。けれどこうした正しさと大量破壊兵器有りと決めつけてイラクに攻め込んだアメリカの正しさとは同じ物、或は根拠の無いまま攻め込む様な愚行とは表裏一体とも思えます。一切の正しさと無縁なフランス映画と正義のカタマリアメリカ映画、どちらにも困ったなと思いました。

2013-04-24 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

GEMINI

      今は無きISUZUのGEMINI,コマーシャルが好きでした。後半、擬人化が過ぎたかなとも思いますが、幾つかは今見ても思わず拍手してしまいます。ジェミニクーペなんてすっかり忘れてました。4ドアのオリジナルデザインが好きですが、ハッチバックなんてのもあったんですね。小さな会社が一体何種類のボディをつくっていたんだろ。

2012-12-08 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (2)

HONDAのCM

            

 

蒸気機関が産業革命に与えた影響に比べて、内燃機関が与えた影響は個々の人間に係わる部分で随分多い気がします。 大型コンピューターとパソコンに例える事も出来ないでしょうか。 今ではすっかり悪役だけれど、小さな内燃機関が身の回りにあることの幸せに涙が出そうになります。このシリーズのコマーシャルが大好きでした。

2012-11-25 カテゴリー: motion picture, motorcycle | 個別ページ | コメント (0)

桃姐

桃姐 2012-11-03 18.45.36折角、小野寺さんに教えてもらった映画を見に行こうか迷いました。

何度か書いた気もしますが、ロードショウが苦手です。浪人時代に朝から名画座が開くのを待って、誰もいない所で勝手な席に座って、前の席に足を掛けてタバコを吸いながら古い映画を見ました。そうした身勝手に慣れた身には、待たされたり、並ばされたり、お行儀を良くしたりが我慢出来ません。今ではさすがに広い映画館を独り占めしてタバコを吸いながらなんて事は出来ませんが、上映中いつでも入れる名画座が好きです。たまに高い映画館に行って次の上映まで待てだの、次は一杯だからもう一つ後に来いなんて言われるとその場で暴れてやろうかと思う程腹が立ちます。アメリカで映画はせいぜい1000円だなんて記事を読むとますますいけません。

美談仕立てって奴も苦手です。

出かけてみたら11月1日は映画の日とかで1000円でした。映画も良く出来ていました。人の話を素直に聞けないねじ曲がった根性が少し恥ずかしかったです。まさに美談だったのですが抑制の効いた表現で単なるお涙頂戴になることをギリギリでかわした様に見えました。日本人には坊ちゃんとキヨの話と言えば判りやすいかと思います。邦題は’タオさんのしあわせ’だったと思います。タイタニックだののアメリカ馬鹿映画よりずっとましだと保証します。(タイタニック見てません。保証になりませんね。失礼しました。)

2012-11-03 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

インドの本気

最初はいくらロボットにしたって荒唐無稽と笑っていましたが、こういう映画を作る人達には敵わない気がして来ました。踊るマハラジャに通ずる所がありますが、更にパワーアップしています。う〜ん、インドの時代が来るかもしれない。中国人以上に面倒で、日本人のしみったれたメンタリティなんて一切通じない人達かも知れません。

2012-10-17 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

PAUL

宇宙人ポール

aki's STOCKTAKINGを見て早速ダウンロードしました。前にiTunesで映画をダウンロードした時は随分時間が掛かった覚えがありますが、すぐに見る事が出来ました。300円でした。いやぁ〜面白かった。良い物を教えてもらいました。

過去何十年か、アメリカが世界中にばらまいた役にも立たないネタの内、私には半分も解ったでしょうか。映画ブルースブラザースがブラックミュージックに興味の無い人にも面白いのと同じ様に、ネタ全てが判らなくても十分に楽しめました。

ヨーロッパ(大陸とイギリスを含めて)でアメリカンと言った時には有る種の憧れと幾分かの侮蔑が含まれるのは昔からですが、最近は根本的な価値観の違いが含まれる事が多いと思います。ヨーロッパが何世紀か掛けて獲得した科学的な考えや宗教からの自由、もっと身近な所でいえば武器を持ち歩く必要の無い社会、最低限の社会保障と言った価値観を共有しない不思議な世界。未だにカウボーイ気取りで銃を持ち歩く野蛮の極み。こういった物を指して使われるのを何度か見かけました。

アメリカは、ばらまいた多くの物(サブカル?)を世界中と共有しています。共有された事で大きな財産だと言えます。

その一方で、国の有り様といった根本を理解されない不思議な国にもなりつつあります。この映画や暫く前の映画ボラットを見ると、そうしたズレにアメリカ人自身、自覚があるみたいです。そうしたズレを含めてアメリカを説明するのに一番具合が良いのはロードムービーって形なのでしょう。

世界中にアニメのファンを持つ日本ではどうでしょうか?

 

2012-08-29 カテゴリー: motion picture, 宗教, 時事問題, 科学 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

ミッキー・ロークのレスラー

ウォーレン・オーツの出て来る映画が好きだと言えば、ニヤッとする人が百人に一人か二人はいないでしょうか、千人に一人かな。数は少ないけれど確実に仲間がいます。これに関しては私一人の酔狂とは思えません。

さんざんチンピラ役をやった上でしか出来ない男の世界などで無く、女の人には見向きもされない どうでも良い事を大事にする世界があるとでも言えばいいのでしょうか。

けれど夜の大走査線やワイルドバンチのチンピラ役の時にファンだったかと言われれば自信がありません。ガルシアの首やデリンジャーを見た後だから言える話なのかなとも思います。

なんでこんな話をするのかと言えば’レスラー’という映画を皆さんに見て欲しいからです。どんな役をやってもチンピラ臭の抜けなかったミッキー・ロークの映画です。役を演じるというより、俺って格好いいだろうと言った子供染みた所が強くて、ミッキー・ローク本人をチンピラと決めつけていました。撤回します。もうチンピラなんかじゃありません。役に没頭しきっていて子供染みた所は微塵も見せません。以前の映画ではボクサーの役なのに、とてもそうは見えない猫パンチ野郎でした。そんな悪口は今後一切言う気を無くしました。いつの間にか立派じゃないし情けないただのおじさんになっていました。到底俳優の演技には見えません。落ちぶれたプロレスラーそのものにしか見えません。役に成り切るという事で言えばこんなに凄い映画を他に見た事がありません。

デリンジャーやHope and Glory(邦題:戦場の小さな天使たち)、An Education (邦題:’17歳の肖像’)と同じ様に話題にもならず、誰も褒めないけれど是非皆さんに御薦めしたい映画です。

前に見て暫く廻りに嫌がられる程薦めていたのですが忘れていました。二日の深夜にテレビでやっていたのを又見ました。事前に知っていて、このブログで伝えられれば付き合ってくれる酔狂な人も一人くらいはいたかと思うと残念です。

ビデオ屋さんで見かける事があったら、是非見て下さい。

2012-01-03 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (4)

削除されたドイツのテレビ番組

YOUTUBE上のドイツテレビ番組の動画を福島中央テレビが削除させました。 そもそも筋違いだとか、お上や電力会社の顔色を伺うばかりのマスコミが役立たずだとか、ドイツにはドイツの立場と政治的な意図があるとか、 幾つかの考え方があるとは思いますが、このまま済んでしまうのか、顛末を見届けたいと思いました。

2011-09-01 カテゴリー: foods, motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

Never let me go

Never Let Me Go(2011-07-16 12.29.29)

本が話題になったのは随分前だし、映画になった時も社会の中での大きな話題にはなりませんでした。作者へのインタビューをテレビでやったり、私の周りで小さな話題になった時にも映画を見ていません。

やっと映画を見に行けました。作者カズオ・イシグロに対する期待より、’An Education’で見た女優さんに対する興味の方が大きな動機だったと思います。

SF映画の様な特撮も立派なセットも、観光地の様な風景も出て来ません。作中で子供達が壊れたおもちゃやガラクタに大喜びするのを見て、いかにもイギリスだと思いました。古い家を壊すと小さなレンガを一つづつ売り物にする国です。本当に貧しくて質素です。けれど奴隷貿易や植民地経営を何百年もやる中で何にお金を掛けるべきかを知っています。どんなにしみったれても尊厳を守るのにはどうしたら良いか、非人道的な事を粛々と進める為に何が必要かも知っています。勿論、この映画は実際に有った話では有りませんが、質素で教育に手間を掛けるイギリスでこそ成り立つフィクションだと思います。

主人公たちは何故反乱も起こさずそれを受け入れるのか、悪辣な事をやり遂げる為にこそ、質の良い教育と倫理が必要です。

知らない国に行って現地の人たちにマスターと呼ばせるのに何が必要か、二次大戦ではそうした訓練も積まず出て行って、いきなり威張り散らして顰蹙を買った日本人、物質的経済的優位を中国や韓国に取られてアイデンティテイの危機に陥った日本には又とないお手本になる国だと思いました。

 全く同じ心と体を持ちながら、一つの社会の中で別の運命を持って暮らす主人公たち、一見同じに見えて違う社会に暮らす彼ら。写真のシーンでは、互いの社会をのぞき合う不思議さ滑稽さが見事に視覚化されています。映画ならではに思えました。本の中ではどんな扱いになっているのか興味が残ります。

感心する事の多い、本当に良く出来た映画だからこそ、幾つか気になる所もあります。主人公達がすがる’猶予’と’ギャラリー’の仕組みは単なる噂だった訳ですが、あまり説得力がありません。主人公がポルノ雑誌を見る理由も切実な物に思えませんでした。

とっても感心したのに幾つか残る疑問、『日の名残り』を見た後も同じ気持ちになった事を思い出しました。

 

 

冒頭の、学校にマダムのやって来るシーンではアイボリーのアミがとても奇麗です。今、私は車に格好の良い事を求めませんが、もし今、何に乗るのが格好が良いかと問われれば、ピカピカのアミを乗り回していたらどんなに格好が良いかと思います。大人になった彼らが乗るのはFFになったファミリアです。日本でもヒットした車で友人に載せてもらった事が有ります。

『日の名残り』ではディムラーだったと思います。今は英国王室御用達と言えばロールス、最近はジャガーも有るみたいですが、本来英国王室御用達と言えばディムラーです。二次大戦前にメルセデスを入れるまで、日本の皇室は英国びいきでディムラーも有ったはずです。ジャガーは成り上がりで由緒正しいとは言いかねます。アストンやベントレーは本当の高級車ですが、スポーツイメージが強すぎます。貴族が安物に乗る訳にも行かない、見栄を張る必要は無いけれどシルクハットにはショーファードリブンのリムジンが必要とか、ロールスはちょっとという時にディムラー。時代によってブランドの意味する物も変わりますから、一概には言えませんが、なんだか存在理由が分かった様な気がしました。貧乏人の勘違いかも知れません。

ディムラーは創業の当時、ボートエンジン用にダイムラーエンジンを扱いました。車に関して関係はありませんが、名前の由来は皆様ご存知のドイツ製品によります。日本ではディムラーとダイムラーと言い分けていますが、イギリス人とドイツ人がどう発音しているのか興味が残ります。ジャガーに対する悪口と取られても拙いので申し添えますが、ジャガーは本来バイクのサイドカーのメーカーです。その後安い割に格好だけは素晴らしいスポーツカーを出して、自動車メーカーとしての地位を作りました。アメリカでポルシェを買えない人たちに、ずっと安くて格好の良いフェアレディZが売れたのと同じ理由です。ルマンで戦前のベントレーに匹敵する成績を上げたり、マークツーやS、XKシリーズやC、D、E、typeで評価を確立したのは戦後です。

キーラ・ナイトレイはまったく魅力的ではありません。女優として役そのものを全うしている、素晴らしい出来だとも言えます。このままでは可哀想なくらいです。『ベッカムに恋して』の彼女はとっても魅力的です。

2011-07-16 カテゴリー: automobile, motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

micmacs

Micmacs 普段見たい映画があってもロードショーで見る事は、ほとんどありません。ロードショーで並んだり、席の予約だのが面倒です。名画座や2番館と言われる映画館で、2本立てか3本立てになったら見に行こうと思います。それで随分見逃してもいます。2本立てで思わぬ見付け物をした事も有ります。とんとんかな、なんて思います。

浪人の頃、朝一番の名画座は客が二人か三人かなんて事も良くありました。前の椅子に脚を載せて座り心地の悪い椅子に深く身を沈めて映画の世界に浸るのは気楽で贅沢だった気がします。世間では皆働いたり勉強したりしているのに朝からこんな事で後ろめたい所もありましたがすぐに忘れてしまいました。

DVDをお店で借りて来る手も有りますし、最近は光テレビって奴をインターネットで何度か見ています。必ずしも見たい映画が揃っている訳でも無いのが残念です。i-tunesにも映画が有るのは知っていましたが、YouTubeの綺麗とは言えない画面や再生するまでに掛かる時間の事を考えると私の環境で、映画一本を丸ごとダウンロードしようとは思いませんでした。

Akiさんからi-tunesでミックマックが見られるよと教えてもらったので週末を待って試して見ました.私の環境ではダウンロードに1時間半程掛かりました。30日間との制限付のレンタルは400円でした。ダウンロードは面倒ですが、見たい映画があればこれも悪く無いと思います。(品揃えには限りが有ります)

フランス映画のファンは昔からいます。それぞれの映画の主題は勿論、その語り口や文体にも愛着があったのだと思います。この映画はその語り口やディテール自体が目的に思えます。アニメか実写かの違いはありますが、ディテール・作り込みのスゴさやレトロな感じは’鉄コン筋クリート’にも似ている気がします。’アメリ’ が好きだった人には楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。

’冒険者たち’や’ディーバ’と同じ様な物も感じました。恋愛の他にフランス人の好きな友愛ってのが有るとすればこんな物かな、なんて思いました、勘違いかな。リベルテ、エガリテ、フラタニテと歌いながら実際には武器輸出でなりたつ階級社会で、沢山の植民地で色々な悪さもして来たフランスですから、日本にとっての朝鮮以上にすねには傷も有るのでしょう。

今のi-tunesのラインナップの中からでしたら、’ドリームガールズ’と’ワイルドスピードX3 TokyoDrift’をお薦めします。’時計仕掛けのオレンジ’や’ゴッドファーザー’は私が薦める必要も無いでしょう。

2011-05-29 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

萠の朱雀

大きな店や、ネットで捜しても見つからなかった’萠の朱雀’は近所の小さなレンタルビデオ店にありました。

(お店で捜している間に、忘れていた映画をいくつか見つけました。ずっと昔の事ですが、映画の好きな友人の薦める’レッズ’と’天国から来たチャンピオン’を見ました。まったく感心しませんでした。ウォーレン ビーティが嫌いな訳ではありません。’俺たちに明日は無い’は好きですし、彼の甘いマスクが良い方に働いた映画も幾つか見た気がします。映画の好みも人それぞれで難しいものだと、思いました。一方でスミチャンに薦められた’ガタカ’はとても面白かったのを思い出しました。自動車にもキャラクターがあって人間の配役と同じ様にキャスティングにはセンスが問われます。ローバーのパトカーやDSのコンバーチブルがとても良いと思います。ライトのマリンカウンティ庁舎の屋根の上が見られるとも思いませんでした。建築や自動車の好きな人には喜んで貰える気がします。女性はジュード ロウがお目当ての様でした。)

日本の映画にはままあることですが、録音が悪くて何を言っているのか分らない。意味も無く独りよがりで情緒的ななシーンが続く。けれど状況を説明する情報が少なかったり整理されていない。

’萠の朱雀’もその例に漏れません。腹を立てる事が多いのですが、今回は逆に、映画にはある種の好意を持ちました。

人様に薦める勇気はありませんが、そんなに嫌でもありませんでした。

 

 

2011-05-03 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

シンディローパー御近影

 

アルゼンチンはブエノスアイレス、飛行機の欠航 遅延で荒れるカウンター。

やおら、マイクをつかんで歌い出すシンディローパー。

皆で合唱、見事騒ぎを収めましたとさ。

2011-03-08 カテゴリー: motion picture, music | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

尾野 真千子

去年、ウディ・アレンの「それでも恋するバルセロナ」を見て帰って来た後、たまたま点けたテレビから目が離せなくなってしまいました。「外事警察」というドラマでした。目が離せなくなった理由は、暗くて粗い画面やわざとらしい演出の所為ではありません。見た事の無い女優さんに魅かれた所為です。

ペネロペ・クルス スカーレット・ヨハンソン 当代きっての美女二人を見た後、名前も知らない女優さんに魅かれたので良く覚えています。

その後別のドラマでようやく名前が分りました。尾野真千子さんという名前でした。原田芳雄演じる作家担当の編集者という役です。ドラマ「火の魚」は次第にあきらかになる孤独な状況と、だからこそ光る逆説が明るい画面で一層彼女の魅力を引き立てて見せました。

河瀬直美監督の「萠の朱雀」が見たいのですが、中々見つかりません。

 

2011-03-01 カテゴリー: motion picture | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

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