早く上げたいと思っていましたが、ハイライト集はあっても全編見られるモノが中々見つかりませんでした。
当日見た時には圧倒的に強い南アフリカとの印象が残りました。世界のトップがベストメンバーを揃えての本気って、日本で見る機会はほとんど有りません。良いモノを見せてもらったと思いました。一方で日本の不味い所ばかりが記憶に残りました。
後半の前半、南アフリカゴールを跨いでの攻防では、一歩づつ押し返されるのが残念でした。イーブンでぶつかり合っても勝ち目が無いとすれば、球出しのテンポを速くするより方法は無いと思います。けれど、ハーフがボールを出す相手を待つ状況が何度も有りました。ディフェンスラインが出来ているのに、消耗したFWのオフェンスラインは遅れ気味でした。
ハイパントの競合いで負けたり、何度ものノックオンと言った一つ一つのプレイより、バックスリー(ウィング二人とフルバック)のシステムがまるで機能しなかったのも残念です。アタアタ個人のポテンシャルには大きな可能性が有りますが、ウィング一人が全体のシステムの中で機能しない損失は計り知れないものが有ります。山田、レメキ、福岡のウィングにフルバック松島の時にはこうしたミスが有りませんでした。三人が素晴らしく機能していました。スタンドを田村一人に頼ってきた所為で他の選択肢が有りません。山沢と競わせるべきだったと思います。
ディフェンスラインより浅い、殆ど真横に並んだオフェンスラインでは綱渡りの曲芸が要求されます。少し相手のプレッシャーが掛ると成功率は下がります。二重のラインが出来ないとすれば、少しだけ深くしたらどうでしょう。
あれからハイライト集を何度か見て、更に今日全編を見直しました。不思議な事に南アフリカの粗が目立ってきました。ミスも多かったし、日本の良い所も見えてきました。
バックスリーを元に戻して、真壁と布巻を呼んでくればまだ直す事が出来ます。山沢は呼んでもだめでしょう、フィットネスとスキルに問題が無くても今からシステムを構築するはの無理だと思います。ハイパントの深さを田村は考える必要があるし、パントが上がったら後ろは残っても前線は全員でチェイスするべきでしょう。意思統一が出来ていなかったと思います。