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琵琶湖マリーナ

びわこマリーナ  琵琶湖の岸にあるヤンマーの工場について、跡地利用計画のコンペだったと思います。1989年ですから20年以上前の話です。

この話を持ち込んでくれたウルトラモダンの菅野君のたてた基本的な狙いは、レジャーボートで行ける目的地を作る事。係留している場所自体が一日遊べる目的地になること。レジャーボートを持つ事がどんなに豊かで格好の良い事かが実感出来る素敵なウォーターフロントを作る事。これがレジャーボート全体のイメージと売り上げの向上に繋がるという提案でした。

2週間で全体の計画をまとめろ。建築の計画よりこの施設で何をするのかを説明するプレゼンテーションが大事だと言う事でした。

魅力的なウォーターフロントの例を調べて、具合の良い写真を集めました。マリナデルレイやサンアントニオのリバーウォーク。どんなイベントがボードウォークを活性化するかと言った写真を集めて、そうした要素を配置計画の中に並べて行きました。

コ・ジェネレーションやハイブリッドと言ったハイテク志向が企業イメージにも貢献するなんてホラも吹きました。コ・ジェネがどんな物か正確に分ったのは少し後でした。勿論コンペにはあんまり効かなかったみたいです。

反対側の駐車場からブリッジに上がり、道路と運河を渡りながら本部棟をくぐると飛び出たデッキの正面にシンボルタワーが見えます。階段を降りると本部棟前のボードウォークに出ます。更に跳ね橋を超えてボートを係留する桟橋に、保管用のボートハウスにガソリンステーション、ファクトリーと続きます。

敷地を見る事もなく2週間で、でっち上げた私の計画が良かったかどうかは分りません。けれど、河口近くの川岸に違法係留したり、漁港の隅に置いてもらったりしているレジャーボートにきちんとしたマリーナを作るというのは、長くモーターボートを売って行こうと言う企業にはあっても良い投資だったと思います。

跡地にはレストランを集めた複合商業施設が出来た様です。

マリーナブリッジ マリーナボードウォーク   

2010-04-23 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

SH60に憧れて

K-house1 広瀬謙二のSH60 にびっくりしたのは高校時代に読んだ平凡パンチの記事でした。

狭い日本の枠にはとらわれない画家の人生と言った話だったと思います。一切の物を置かず、一切の服をまとわず、金髪のカツラの奥様と本人は裸のままで暮らすということでした。それが成り立つのも、見た事も無い不思議な家あっての事に思えました。

窓が無くて外は一切見えないのに、青い空の中にいきなり放り出されたような開放感。都市の中で外から閉じつつ如何に開くかという課題があるとすれば、住吉の長屋よりずっと前に解答が示されていたと思います。高校の時分からの不思議な印象が、広瀬謙二のSH60というコードで記憶し直されたのは大学に入って暫くしてからでした。

建築科に入って、初めて外からの写真を見ました。崖からカンチレバーで飛び出した所がカッコいい、崖の積み石と白い箱のコントラストが美しい、プランを見ると少し台形なのもカッコいい。(車庫だけが違ってみえます。車庫は宮脇さんだそうです)

まだ勤めていた頃、ずっと憧れていたSH60を玉井さんのお供で見る事が出来ました。スケールを計る具体的な物が写っていない室内や中庭の写真は、形而上の広さを感じますが、実際にはとても小さな家でした。鉄が錆びて、塗装やシート防水がめくれ上がっていました。一切の断熱や蓄熱の無い家はとても寒かったです。けれど積み石裏のアプローチは凄くいい感じです。ストイックな浴室も綺麗です。ご主人は亡くなって奥様がお一人でお住まいでした。貧弱な日本人は裸にしてもエロスというより、情けなさが先に立つ事が多いと思います。若かりし頃の奥様は情けなさとは無縁だった様に思われました。

こんなに憧れていたSH60ですから、上の写真を見れば出来の悪い真似は当初よりの計画と思われるかもしれません。建ぺい率はもう一杯ですから、開口の前に床を造る訳には行きません、けれどスノコであれば許されること、大きな開口の向かいに窓があって視線を遮る必要があった事、そうした成り行きがあって出来たものでした。勿論、途中からはSH60を意識していました。

家が出来るまでには色々な経緯があります.成り行きの結果は私の思惑とは違ったものになる事も多いのです。落胆する事もあります。この家にも色々な経緯があって、逆に私の思惑を超えるものになりました。小さいけれどとても具合の良い家です。冬には陽射しを夏には風を一杯に取り込めます。混み合った家並みの中で開口を目一杯明けて暮らせます。

2010-03-20 カテゴリー: works, 建築 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

家電

何で日本にグーグルや、アップルのi-podが出来ないのかと言う話をテレビでしていました。インターネットで何が出来るか、小さなコンピュータでどうしたら音楽を聞けるかを広く考えるべき時に、日本では一生懸命古い成功体験(家電としてのウォークマン)に拘っていました。

戦後、洗濯機や冷蔵庫が各家庭に行き渡りました。街頭テレビは各家庭の白黒テレビ、更にカラーテレビに変わりました。裸の白熱灯が蛍光灯に替わり、部屋の隅や街頭の闇が消えました。日本の高度経済成長の成功体験は家庭電化製品と分ち難く結びついています。

新しくて豊かな暮らしはいつも松下や日立・東芝が届けてくれました。こうした考えにそろそろ決別すべきだと思います。ただ私が取り上げたいのはITや産業構造における日本の遅れといった大問題ではありません。

寒い時暑い時、エアコンが必要です。けれど室内を快適な温熱環境に保つ為には、オゾンとやらが出る必要も無いし、エアコン自体に換気の必要もありません。どこに吹くかをセンサーで捜してもらう必要もありません。部屋全体の空気の流れは部屋そのものの計画時に十分に考慮されるべきです。換気は部屋の対角線上に入り口と出口がある時に一番効率がいい事からすれば、室内機一台の位置で吸気も排気もやるのは効率が良くありません。換気量そのものも部屋の体積や使い方からキチンと計算されるべきです。お店に買いに行くと、オゾンだ 換気だ センサーだとおまけの付いている物を買わされてしまいます。快適な室内環境の為、エアコンとしての機能に期待するもの、部屋の計画時に考慮すべき物、買う側が区別をする必要があります。

食洗器もそれ一台で独立した家電であろうとする所に無理があります。貯めた水を食洗器の中でお湯にするのは大変な時間と熱を要します。単なる設備の一部と考えて給湯につなげれば30分も40分も掛かっていた時間を10分程に短縮出来ます。電気代もずっと減らせます。

快適な環境には自分で責任を持つべきです。家電が全ての夢をかなえてくれると考えることから脱却すべきです。

2010-03-16 カテゴリー: tools, works, 建築 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

松のフローリング

昔は板張りの床と言えば檜の縁甲板が多かったと思います。
最初、ナラのフローリングを見た時に、同じ板の間と言っても随分違う物だと思いました。椅子で暮らすならこちらの方が本物なんだろうなとも感じました。
靴を履くのであれば、正確な楢の床の上に、椅子を置いて暮らすのは格好が良いと思います。

けれど私は、部屋の中まで靴を履くのは勿論、スリッパを履かされるのも苦手です。出来れば靴下も脱いでしまいたい。時には床に座ったり寝たりもしたいと思います。

憧れた広葉樹のフローリングより、昔馴染んだ針葉樹の縁甲板がいいなぁと思い出した頃、檜の縁甲板はとても手の届かない物になっていました。綺麗な塗膜が光る堅くて冷たい堅木のフローリングではなく、柔らかい白木の縁甲板を捜しても安くて具合の良いものがありませんでした。

安くて具合の良い松が出回り出したのは暫くしてからでした。平米で4000円か5000円ちょっと、3年程前自分の所に使った節だらけの奴は平米で2000円ちょっとでした。綺麗な塗装のフローリングについた傷は致命傷です。松は柔らかいので傷も付きますが、それも味のうち。冬は暖かく,夏は素足が快適です。汚れも付きますが中性洗剤と漂白材を混ぜてたわしで擦れば大体は綺麗になります。(寿司屋のカウンターみたいです)20年にはならないけれど随分あちこちで使って来ました。付いた傷も味の内と思える人からは概ね喜んでもらえました。

私自身気に入っていたのですが、自分の部屋で足の裏にとげを差してしまいました。かかとの外側でどうにも上手く自分でとげが抜けません。まぁいいやと放っておいたら腫上がって来ます。今日医者に行ったら抜くのに麻酔までかけられました。昔、一本一本,木の裏表を確かめながら製材していた時にはこんな事はありませんでした。床に木裏を使うと年輪の端部がめくれ上がってささくれ立つのです。

使い出した頃、大工が搬入した材料を見て木の裏表もデタラメな材料なんて使えるかと怒り出して、仕方が無い、倉庫まで行って膨大な山の中から木表を選んで入れ直しました。今はそんな事を言う大工もいないし、仕入れ先に木表だけ選ばせろなんて言えるはずもありません。

お客様の所で見せてもらった住宅雑誌も安い家ははほとんど松のフローリングです。怪我でもしたらどう思うでしょうか。お客様の反応が怖いです。皆さんはどうしてますか?

2009-01-09 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

十条の改築

Onogi_table決して広くは無い中で、どうしたら具合の良い場所を作れるのか。
ここに普通の食卓と、背の付いた椅子を四つ置かれると、向かって左のキッチンからのアプローチがつらい。
背の無いベンチと食卓を勝手に作って、竣工のお祝いにさせてもらった。
作った方が安くなる訳でも無いし、テーブルとして優れている訳でも無い。お客様には貧相に見えたかも知れない。けれどここには他の食卓を置いて欲しく無かった。

中々、具合のいい食堂台所になった。ついついこんな家具を置いて欲しい、と勝手な妄想が膨らんでしまった。
けれど、クライアントにはクライアントの好みや思い入れ、都合があって、私の思う様にはならない事が多い。この食卓も迷惑に思っているかも知れない。お客様の色々な思いを受容する寛容な箱を心がけてはいるけれど、勝手な思いがむくむくと大きくなってしまう時がたまにある。

設計の仕事を始めた頃はシングルレバーの混合水栓が使いたくてしょうがなかった。
けれど、今はシングルレバーがそれほど便利なものではない事が判っている。
2バルブの水栓で湯沸かし器の温度設定を使った方がずっと具合が良い。
お客様も、ショウルームでシステムキッチンを見比べるとどんどん高いものが良く見えて来る。他所で床暖房が良いと聞けば、この機会に入れて置かないと一生後悔するのではないかと不安になる。
坪25万で家が建つなんて広告を見れば、手元の見積もりが途端に信じられなくなる。
お客様の気持ちは良く判る。

そんなものはいらん、その値段じゃ建たん。経験を積んで、それぞれの問題に自分なりの答えを見つけてしまうと、お客様と一緒に一喜一憂は出来なくなる。
自分の経験からの結論を押し付けても、経験の無いお客様に心の底から納得してもらえる訳でもない。
無駄な金を使わず良い家をつくろうという努力も、往々にしてお客様の夢を潰すことにも成りかねない。
折角一生の買い物をするお客様に損をさせたくは無い。けれど、私の考える損がお客様にとっての損かどうか分からない。自分の経験を押し付ける事に気が引ける。
食卓程度ならこちらの金で勝手もさせてもらうけれど、全てにこんな真似が出来る訳でも無い。
お宅の土地にはこれだけの建物しか建てられません。何故こんな事を言わなければならないのか。役人でもないのに。
あれこれ、偉そうな話はしたく無い。お客様のしたい様にしてもらうことが一番だ。
どんな家具を使って欲しいなどと勝手な事を考えてしまう一方で、人の建てる家にあれこれ言う気が無くなっても来ている。

鉄骨にも2x4にもそれぞれの長所と欠点がある。お客様の土地と色々な条件を見比べて幾つかの選択肢の中から選ぶことが望ましい。自分の所の工法ひとつを押し付けて、後は営業の持って来た。カタログから仕様を選ばせるしかないハウスメーカーで良いものができるとは到底思えない。手間と時間を掛けて誰かが相談に乗る必要がある。
カタログには建築本体価格坪いくらと値段があっても、他のお金が必要で結局高いものになる。私だったらこんな損はさせない。誰よりお得に家が建つと思う。
お客様がみすみす損をするぐらいだったらお役に立ちたい。やらせて欲しい。

けれど、こんなに良い家が出来たと思っているのは私だけで、お客様はハウスメーカーのカタログに未練があるのかも知れない。
人様の家を建てましょうなんて、俺のやっている事は大きなお世話なのか。

広くて安いマンションが欲しい。入り口の壁は焼き過ぎレンガと床には立派な石が貼ってあると嬉しい。お客様の夢をかなえる為に、来るかどうかも分からない地震のために無駄なお金は使えない。
こういった判断があっても不思議はない。
鉄筋を入れるからもっと金をよこせ、石貼りなんて贅沢だ。私が言ったら随分横柄だと思われないだろうか。

 

PS
食卓と二つのベンチが、4X8のランバーコア一枚で作れる所がみそ。

2007-11-25 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

事務所移転

20051024

山のようなガラクタが入る前に写真を撮りました。
市ヶ谷の事務所を出て、新高円寺に事務所を移転しました。
引越しの終わった後は、段ボールの箱で足の踏み場もありません。
綺麗なのは、ほんの一瞬の事でした。

2005-10-30 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (0)

滝野計画 Be-h@us

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takino

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退職したけれど、まだまだ元気でやりたい事が色々ある夫婦の家。

独立した子供達それぞれの部屋もいらない。朝の通勤もいらない。
一日好きな事をするための家が今までの家と一緒で良いのでしょうか。

あわてて食べる必要のない朝食はデッキに出て、ゆっくり食べてみませんか。

たまに来る孫達や、気の置けない友人と大人数で御飯を食べるなら、ソファーセットより、大きな掘り炬燵の方が便利ではありませんか。

都会のレストランや、帰りの焼き鳥にも未練が残りますが、家庭菜園で取れた野菜を庭でバーベキューにするのもちょっとした贅沢です。

土間では野菜の泥を落としたり、好きな焼き物の為のアトリエのある家は如何でしょうか。(勿論他の道楽でも結構です)

外の縁側や軒の下の大きな土間、結果的には昔の農家に似ているかもしれません。

高断熱な躯体と、OMソーラーで、昔の農家とは快適さが違います。

今回のBe-h@us展に出した滝野計画は去年、UR(前日本住宅公団)が千葉で開発した団地に、モデルケースとして、URが設定した購買者に合わせて、計画したものだ。
乗った事もない北総線への乗り換えを、地図で確認した時には正直に言ってこんな所に誰が住むのかと思ったけれど。出かけて見ると中々良い住宅地で定借のおかげでびっくりする程、土地が安い。最初に保証金300万だかを払うと後は毎月の地代が3万だか4万だ。後は建築費さえあれば随分大きな家に住める。
退職して通勤の心配のない人やネット上での商売をする人には魅力的な選択に思えて来た。
一軒が壊されると数軒が建つ町中の建て売りは、家族一代が幸せに暮らせても、次ぎの世代の資産にはならない。一人が生涯に貰える所得の中で一戸建てを買おうと思うと細かく分けなければならないのは仕様がないけれど、これを繰り返して行くと、国全体がどんどん貧しくなってしまう。
狭小住宅なんてジャンルまで出来てもてはやされている。私自身そう言った仕事もかえって面白がったりもして来た。
しかし、本来最低でも200平米程の敷地に何代かで使い回せる家を建てないと一戸建ての意味がないと思う。そうした大きさであれば、長い間多くの人に使い込んで貰える普遍性をBe-h@usは備えていると思う。
UR

2005-04-21 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (3)

Be-h@us展

秋山さんたちのBe-h@usの展覧会が開かれる。
ビーハウスは誰でもが家を建てられるように、建築家の側から考えられた、オープンなシステムで、ネット上に公開された部材をレゴのように組み立てて行けば実際の家が建てられる。
具体的には柱梁と壁や床のパネルで出来た架構システムと、開口や換気の仕組みによって構成される。
私自身は実際の仕事の機会にまだ恵まれないが、ビーハウスを想定して考えた、去年の滝野の計画案を出そうと思う。他の建築家の皆さんの実際の建物の例に混ぜてもらおうと思っている。
ビーハウスに期待するところは人それぞれだと思うけれど、かねがね建築家の工夫や客の色々な注文が家の寿命を短いものにしていると考えている私はしっかりとしたスタンダードを一度作ることが出来れば、なるべく個々の家についての工夫を減らせないかと思っていた。そのためには、これ以上ない材料になると期待している。
誤解を招きかねないけれど、個々の家族をすべて同じ箱に押し込めることが目的ではない。スケルトンとインフィルを、幾つかの世代で共有出来る躯体とそれぞれの世代の好みにあわせる部分とを、区別することでことで何世代かで豊かさと選択肢を増やす仕組みができないかと期待している。

Be-h@us展
世田谷美術館区民ギャラリー 世田谷区砧公園1-2 03-3415-6011
2005 4/19〜4/24 am10〜pm6 (初日はpm1から、最終日はpm3まで)

Be-h@us
behus

2005-04-12 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (2)

土間

kawakubotakinoporchi_usa
母の田舎には土間があって風呂もかまども薪だった。40年前の事だ。父方の本家は京都風の町屋で、今でも玄関から裏庭まで長い通り土間がある。薪や枯枝、漬け物や梅干しのカメも置くことはなくなったけれど、ちょっとした応接にも、机の上では足らない作業にも、何をするにも便利な場所だ。今までにも何度かお客様の要望に応えたり、こちらから勧めることで、土間を作って来た。
ただ、基礎の耐圧盤もどんどんしっかりしてくると、問題も起きてくる。
掃き出しの部分、基礎の立ち上がりを切らねばならない。土台に火打ちが入れられない。角の柱一本に大きな引き抜きが掛かる。
強くなった基礎との接合面にしっかりした一枚の床スラブを作れば、多数の小さなアンカー全体で力を受ける事が出来る。
玄関で、基礎や土台を切ったり、レベルを変えることで一枚の強固な剛性面を作れない日本の床に少し困っていた。
室内を一枚の床で作り、玄関ドアの外に室内と同じ高さの床を張って、下屋を付ける。アメリカでよく見る玄関前のポーチが、素晴らしく、合理的に見えて来た。

2004-12-15 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

Small Pink

small_pink夏の留守中の換気が命題だったこの家では四角錐状の天井で家中の一番高い所に集めた熱気が煙突から吸い出されると負圧の生じた室内は床下の土間コンで冷やされた空気を吸い込みます。
TheBandのMusic from big pinkにあやかってSmall Pinkとしました。似てませんか?

2004-10-02 カテゴリー: works | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)