今まで使っていたのは、初段が五極管の310Aで、出力段が300Bのシングルアンプ。we91にも似ているけれど P-K NFBを掛けてはいない無帰還だから、we91式とは言いかねる。これでもQUAD606よりは大分ましだった。
やっと奥から真空管が出て来たので、とっておきの是枝式300BSアンプをつないで見た。
出力管は同じ中国製の300B、整流管は間に合わせで手持ちの5R4GYで鳴らした。
サックスなどの元気は良いのだけれど一本調子になりがちだったオイロダインから、細かなニュアンスが出始めた。
中国製の300Bが出てからはそこいら中にある300Bシングルのアンプとはレベルが違う。
同じ300Bを使っても完成度に大分差がある。
完全な自作や雑誌の製作記事のコピーでは、是枝式に迫るのはかなり難しそうだ。
今日は秋葉原まで行ったので、整流管を本来指定の5U4GBにしてやろうと思う。
ロシア製のEH(エレクトロハーモニクス)が1300円、CVと英国ナンバーの付いたシルバニアが2800円、レイセオン製が3300円、軍需産業レイセオンのミサイルをテレビで見たばかりなものだから、民生用に比べて軍用はどんなに凄いかなんて思い出したら、欲しくなってしまった。30分も悩んだけれど貧乏人はロシア製が分相応と諦めた。
帰って5U4GBを差すとB電圧が少し上がった。音は元気が良くなったけれど、少しうるさい。
昔、we43aを使っていた時に、AC100Vをパワートランスの120Vタップに繋いでいた。本来の100Vタップにつなぐと元気は良いのだけれど少し重心が上がってうるさかった。あの時に似ている。
どうしたものかと思ったけれど、ペアの内一本しか残っていない本家ウェスタンの300Bを差すと、元気が良いまま、ビシャッとうるさいのが収まった。大したものだ。
モノラルばかりなら良いのだがステレオのソースの方が遥かに多い。あぁもう一本ウェスタンの300Bが欲しい。97年か98年から2000年過ぎまでの頃の再生産モノを一本お持ちの方がいたら譲って欲しい。
PS
暫く使っている内に、300Bの使い始めに特徴的だと言われる青い光が頂部のアール部分から側面に移って来た。