毎年7月には、坂本一成先生のお誕生日と、先生がいらした武蔵野美大と東工大の、ゼミや研究室の同窓会を兼ねて、’例の会’が開かれる。例年東工大入り口の百年記念館(篠原一男)で一次会をした後、研究室脇の教室に場所を移して、進行中のプロジェクトを見せてもらったりする。今年も二次会に移ってから、ムサビの頃や水無瀬の話をしていたら、先生がTOTO通信を持ち出して来て、見せて下さった。
藤森照信の原・現代住宅再見で水無瀬が取り上げられていた。その場で早速拝見したのだが、お酒の入っていない時にきちんと読みたかった。その後、TOTOに依頼した2005夏号がバックナンバーとして届いた。
内外ともペンキが塗り直されてとても綺麗だ、ペンキを塗り直すのは簡単だけれど、驚くのは先生がお住まいだったころとほとんど変わっていないことだ。置いてある家具やあちこちの小物も先生御自身のものに見える。こんなに綺麗に住むのはなかなか出来る事ではない。先生の御兄弟がお住まいだと聞いたような気もするが、お酒が入っていたので確かではない。
1970年の竣工だから、35年も経っている。10年20年もすると見るも無惨になってしまう建物や、住む人の都合に合わなくなって建て替えられる住宅の多い中で、信じられない程綺麗な水無瀬の町家を”誌面”で確かめる事ができて、凄く嬉しかった。
実物をまだ見たことがないのだけれど
aki さんとiga さん
のエントリーで詳しい近況が見られる。
furuさんのエントリーで隣の家との関係も良く見て欲しい。