Akiさん
がハゼットの自慢をしていたので、私もスタヴィレーの自慢をしたいと思います。
ドイツ製工具と言えば。
ハゼットがベンツだとすれば、もう少し軽妙洒脱なのがスタヴィレー。車で言えばBMWと言ったところでしょうか。ハゼットが工具全てを網羅する総合工具メーカーで、トラックまで揃えたベンツに似ているとすれば得意分野の限られている点でもスタヴィレーは、乗用車しか作らないBMWに似てないこともありません。
ハゼット程綺麗な梨地ではありませんが、ピカピカのクロームメッキとも勿論違う、ヌメッとした仕上げが独特です。
自慢は断面がH鋼の様になっていて強さの割に軽いこと、楕円断面の物に比べて手の当たる部分が平で手が痛くならないことです。
スナップオンやマックツールの分厚いクロームメッキもアメリカらしくて素敵だし、ドイツの梨地仕上げはライカの軍艦部分を思い出させてくれます。
お国柄やメーカーの違いも工具の楽しみです。
アメリカはインチ工具で日独仏伊は同じミリ工具のはずです。(勿論スナップオンにもミリ工具はあります。)どこでも一本づつ買えば全てのサイズが揃います。けれどお薦めのセットの内容は国ごとに差があります。
Akiさんのセットで言えば、日本では時々使われる11mmが有りません。一方日本では15mmが使われる事はまずないでしょう。日本では使われる事も稀な15mm.16mmもフランス車には欠かせません。イタリア車では20mmや22mmも良く使われます。(日本では工具屋に取り寄せてもらわなければ、まずお目に掛かれないはずです。)
多分、ハゼットのセットはドイツ車向けの組み合わせなのでしょう。(ドイツ車を知らないので単なる推量ですが)
私のスタヴィレーは一本づつ買い足した所為でケースがありません。全部揃うのが待ち切れずに、安売りで買ったUSAGとBETAも混ざっています。
よく使う8.10.12.14.16はスタヴィレー、特に良く使う12mmは2本有ります。
11.13.15.17が何故、別のメーカーなのか。安かった所為もありますが、もう一つ理由があります。同じ形だと、11mmと12mm,13mmと14mm、一サイズの違い、1mmの違いを一目で区別が出来ません。二サイズ違えば間違える事はほとんどありません。
けれど、オープンエンド(スパナ)で締まったナットを緩めたり、力を入れて本締めをしてはいけません。力の掛かる場合には必ずボックス(メガネ)を使うのが鉄則です。10mmと12mm、11mmと13mm、14mmと17mmが両端に付いたメガネレンチの方が、やっと揃えた片目片口のスタヴィレーより使用頻度が高いようです。