今は当たり前になってしまいました。硝子に直接ダボ穴をあけての 方立、それを使った全てガラスで出来た棚。
硝子同士の接着で出来た全てガラスの椅子。
テラゾーに入れた色ガラス。
3枚貼り合わせたガラスの中一枚だけを小口から割って入れた綺麗なヒビ。
学校を出た頃、次々に出て来る二人の仕事、見た事も無いガラスの使い方に驚きました。
新しい技術や素材と言ったきっかけもありますが、倉俣さんの発想と三保谷さんのチャレンジがなければ出来なかったものばかりです。
倉俣さんが亡くなってからも、他のデザイナーや建築家とのトライが続いています。
三保谷さん自身は若い人にもフランクで、他で出来ない事があったら何でも持って来いと言ってくれます。けれど、倉俣さんだからこそ三保谷さんが必要だったのでしょう。そんな関係が羨ましくもあります。私自身はわざわざ三保谷さんにお願いする様な仕事には巡り会う事がありませんでした。(言い換えると自らの無能の告白です)
六本木のアクシスギャラリーで11月8日まで三保谷さんの仕事が見られます。
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