ロシアのガス油田では、環境問題なんぞで足下をゆすぶられている。
今朝の新聞ではイラン・アザデガン油田について、開発主導権手放すと書いてあった。
理由はイランの核開発疑惑に対するアメリカの批判だそうだ。
核疑惑も環境も建前だけれど、その裏で自分の食い扶持を確保するしたたかさが感じられない。
テキサスの油田が地盤の大統領や石油メジャーにしっぽを振る事でしか、餌をもらえないポチが幸せでいられるのもそう長いことではない。
中国はアメリカと敵対する産油国との関係をどんどん強化している。南米では次々に左派政権が出来て石油を自国に取り戻している。ロシアは石油のおかげで急に強気になってアメリカの思い通りにはならない。
現在の石油高は石油メジャーの戦略だろうか、むしろ彼らのコントロールに綻びが見えて来た証ではないか。
自分の食い扶持に対する自前のビジョンもなく、主人にしっぽを振って、くわえた餌を落としてしまうバカ犬が信じられない。
先日、ピーターバラカンのやっているCBSニュースにイランのアフマディネジャド大統領が出て来た。
支持基盤であるイスラム原理主義と国内の都合しか頭にない頑迷な人間だと思っていた。
終止笑みを絶やさず、英語で質問に答える彼は、十分に外からどう見えるかの計算が出来ていた。
ユダヤ系のマイクウォーレスが無理な質問をしてイエスかノーか即答を迫れば迫る程、大統領の言っている事の方がもっともに思えてくる。
北朝鮮とともに悪の枢軸と呼ばれて核開発を進めるイランの肩を持つ気などなかった。
けれど、微笑みの下の核開発という鎧を見せずに自国の立場を述べる彼には説得力があった。
小泉や阿部のようなバカじゃない、ポチじゃない、遥かにしたたかな大統領を見て羨ましかった。
表面ではいくらアメリカにしっぽを振ってみせてかまわない。
アメリカがいくら包囲網をひいても、いざとなったら、イランとも結ぶぐらいの素振りもアメリカに見せておいた方が良いと思う。
損得の計算が出来るイランとは色々な交渉が可能だと思う。
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