ニュージーランドにオーストラリア、南アフリカが圧倒的に強いってのも他のスポーツとは随分違う所だと思います。そこまでじゃないけど、トンガ、サモア、フィジーなんて小さな国が強いってのもわかってもらえるか心配です。台湾から南下してニュージーランドへ、更に太平洋全体に広がったポリネシア系については、中日の郭 源治、マーク・ハント、小錦を思い浮かべてもらえば肉体的な特徴が分かってもらえないでしょうか。ニュージーランドが強いのも半分はポリネシア系の原住民マオリの御陰です。マオリもトンガも身体能力が高く、強い当たりを持っています。フィジーは7人制が強い。スペースを与えてしまうと驚異的な身体能力で信じられないプレーをして来ます。サッカーで言うファンタジスタが7人いる感じです。どちらかと言えばフィジーは出アフリカの後、イランからインド南部、ニューギニアからオーストラリアに入って行ったオーストラロイドにも近く見えます。規律と忍耐の必要な15人制は苦手みたいです。その点で強い当たりの他に少しだけの規律を持ち合わせたサモアはミニニュージーランドと呼べるかも知れません。ニュージーランドには原住のマオリの他に、移住してラグビーをしているサモア系も沢山います。世界中に散らばったマーク・ハントが15人揃ったらどんなに凄いか想像してみて下さい。