小学生だった頃には、勉強なんてしたくない、義務教育が終わったら、ピニンファリナかマクラーレンに丁稚に行きたいと思っていました。 それまでの葉巻型のフォーミュラにウェッジシェープを持ち込んだのはロータスでした。でも、ナショナルカラーだったボディを宣伝に売ったのが小学生には許せません。腹を立てていました。ダウンフォースを生むウェッジシェープを取り込むのに、最初に成功したのはM6.M8のマクラーレンだと勝手に思いました。鋼管スペースフレームからアルミモノコックのバスタブにレーシングカーのフレームが変わって行く中、バルサの両面にアルミを貼る事で軽くて剛性の高いフレームを作るなんて話も格好良いと思いました。(ハニカムサンドイッチなどと同じ話だと思います、)赤いフェラーリに負けない程、オレンジのマクラーレンは良く整理されたCIだったとも思います。 ブルース・マクラーレンが死んで、オレンジ色でも無くなったマクラーレンには関心も無くなりました。丁稚に行ける訳でも無い事も判る様になりました。 幾ら成績が良くてもロン・デニスのマクラーレンは他人事でしかありませんでした。けれどオレンジ色に塗ったMP4-12Cを見た途端に、ブルース・マクラーレンが死ぬ直前、M6.M8をもとにロードバージョンを作りかけていたのを思い出しました
(バルサって今の人は解るかなぁ。サッカーチームの名前じゃありません。軽くて柔らかい木です。桐とか軽くて固いスポンジと言ったら近いかな。模型の材料に良く使われました。模型屋さんってのも最近じゃ見かけないものなぁ。ツーリングカーレースでは市販車のモノコックフレーム、二枚合わせのモナカの中に発泡するウレタンなど注入して強度を上げるそうです。鳥の骨も表面の密度は高くても内部は発泡状態だと聞きました。軽くて強度を稼ぐのには一番の方法なのでしょう。)
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