買って来たのは88年か89年だったと思います。1974年型ですから14年か15年落ちの中古車でした。辛うじて動くのを11万で手に入れたのは良いのだけれど、あちこち不具合が多くて使い物になりません。
全部バラしてキチンとレストアを始める様な場所もありませんでした。フォークだけを部屋の中に持ち込んだり、タイヤとホイールを部屋に持ち込んでバランスを取ったり磨いたり。 壊れる度に手を入れました。
駆動系をやり直して、電気系に苦労して、エンジンのOHをやって(お店に頼んだりもしました)、タンク サイドカバーを塗装に出して、ばらした部品を徹底的に磨いて、それでもダメな部品だけはメッキに出して、なんとか見られる様に、この写真が撮れるまで、2年か3年掛かりました。
自分で手を入れた車には愛着がありますが、累計で掛かったお金は結構な額です。11万のボロを買うより、何十万か払ってでも、もともと程度の良い個体を捜す方がずっと経済的でしょう。 2007年に事故で壊してしまうまで、18年乗りました。OHの時、換えれば良かったのに節約してそのまま使ったカムチェーンが延び切ってしまいました。ポイントベースのバカ穴を大きくして無理矢理タイミングを合わせていました。あちこちに限界が来ていました。ただこうした消耗や手入れ不足以外の故障はOH以来ありません。SRに比べて遥かにタフなエンジンです。(ポイントとタイミングの整備は頻繁にしないとすぐ機嫌が悪くなります)
買った時に付いていた既に16000キロのメーターは2番目か3番目の物だと前の持ち主が言ってました。2年ほどで壊れたので新品に換えました。(まだ部品が出たんです)新品に換えたメーターが6万キロで壊れてからは、捜した中古部品を付けていました。OHで開けたら既にオーバーサイズのピストンが入っていました。どれだけ走っているのか分りません。10万キロは軽く超えていそうです。
まだお持ちなんですか?ワタシは国産ではヤマハが好きなもので。今見ても瀟酒な佇まいでイイですね。
投稿情報: UMAGURUMA | 2010-04-11 22:23
ご親切なコメント有り難うございます。珍しく国産の中ではエンジンの形が気に入っていました。
でもターナーのトラやベベルのドカに比べると辛い所があります。トラのエンジンには、良い事かどうかは別にして、見てくれに対する強烈な執着がある様に思います。
何年か前に2サイクルが許されなくなってからのモトクロス用のエンジンはどれも今までの4サイクルとは次元の違う何かを感じます。
ヤマハですとTRX850やWR450のエンジンをばらすとピストンのスカートの短いこと、ヘッドまわりの材料の薄い事にあきれます。キャブからバルブシートまでが短くて真直ぐです。
時々ヤマハXSの再生産に対する希望を見かけますが、新しいエンジンの作り込みの凄さを見てしまうと、古い650ツインは小さい哺乳類に負ける大きくて間抜けな恐竜の様です。復活なんてまるで有り得ない時代錯誤に思えます。
見てくれに対しても性能に対しても作り込みの甘い前世紀の遺物にも思えます。
イヤヨイヤヨも好きの内って奴でしょうか。いつか直そうと取ってはあります。
投稿情報: kawa | 2010-04-13 00:21