古い車に乗っていて苦労するのは故障ではありません。メーカーから部品が出て来ないことです。 ホンダとトヨタはある時期までどんなに古い車の部品でも責任を持って供給してくれました。そうした美風も合理化とやらで霧散解消してしまいました。
出て来ない部品の確保に一番良い方法は動かなくなった同型車を捜して来て部品取りにする事です。古い車に乗ると、どんどんガラクタが増えてしまうのは、部品の供給に不安がある所為です。すぐに自分で使うあての無い部品も人から欲しい部品を貰う時に役立つかも知れません。他人からはゴミにしか見えない錆びたクズばかりが溜まってしまいます。
私も動かなくなったTX650を捜して来て部品取りにしました。必要な部品を取って残りのエンジンもいざと言う時使える様にどこが悪いのか確かめておこうと思いました、キャブをOHして電気系をやり直したらエンジンが掛かってしまいました。
大事な部品をいくつもはぎ取られた車を車検を取って公道で走れる様にするのは大変です。ましてオリジナルのTX650として復元するのには別のバイクを一台買うよりお金が掛かります。けれどオリジナルのTXの部品に拘らず、お店の裏や友人宅の裏庭で余っている事故車などからの部品を集めれば走る様にはなりそうです。ずっと新しい世代の部品で良くなる所もありそうです。
レースに出るだけの技量も思い入れもありませんが、サーキットを走るのはヘタクソにも楽しいものです。10分か15分も走るとくたくたになります。対向車線から右折して来る車もないし、歩行者もいません。路面のグリップが良いため幾ら寝かせても怖くありません。サーキットの走行会には何度か行きました。普段乗ってる車で走るのには、保安部品をはずしたり、あちこちのナットに穴を空けてワイヤツイスターで緩み止めをしたり、結構な手間が掛かります。トランスポーターさえ用意出来れば、公道車検のいらない、サーキット走行会専用車というのは魅力的な選択です。
タンクはXSスペシャルのを貰って来ました。どこかで捨てる部品がある、どこかで余った部品が出た、その度に持って来て実際に当ててみました。そもそも付く物か、どれほどの工作が必要か、自分で出来るか、誰かに頼めるか。こっちを付けて走って見て、又あっちを付けて様子を見て、試行錯誤を繰り返しましたが完成とは言い兼ねるものでした。寄せ集めにしか見えないとは思いますが、これでも写真は一番まとまって見える状態です。不動車を貰って来てから5年か6年掛かっています。
フォークから前はまるごとSRXに換えました。バーハンドル用のクランプやメーターステイの製作に少し手間が掛かりましたが、換装自体は一晩か二晩でした。お店の工作機械を借りられたり、溶接を頼めたり恵まれた状況でした。
大変だったのはセッティングです。軽いSRX用のフロントサスはプリロードを増やしたりスプリングのレートを変えたりが出来ました。遥かに重いハーレイ883用のリアサスはオリジナルより長くて全体の姿勢などには具合が良かったのですが、軽い荷重への対応が出来ません。手放しで乗るとハンドルが震え始めて、放っておくとフォークごと暴れ始めます。随分な手間を掛けました。マシにはなりましたが、完全な解決には至りませんでした。同じ長さで軽い車のリアサスをもっと捜すべきでした。
Zや刀の足回りを最新式の物に交換する改造を良く見かけます。同じクラスの車から使い回せば私の様なバカな結果にはならないでしょう。ただ同じ750クラスでも30年前の車と現行車ではサスペンションに要求される動きも負荷も、ジオメトリーも違います。そのままでOKとは行かないでしょう。換装自体は出来ますがその後のサスセッティングがきちんと出来ている所は意外に少ないのじゃないかなんて思っています。
ついにロードを諦め、アメリカンタイプのイージーなバイクに変えました
ロード乗りといっても今は何も所有していなく
最近は家人のSRだけなのですが......
2月20日頃納車、20年振りに買うので、それはそれで楽しみではあります
投稿情報: shin | 2011-01-26 15:01
間抜けな事故でバイクと膝を壊してから、膝は直しましたが、お金がなくてバイクはそのままです。手元において色々いじれるガレージか、修理を頼めるお金が欲しいです。去年何十台かバイクを持つ友人のガレージを作りました。新しいガレージが出来て、引っ越しの時、陸送で久し振りに乗りました。とってもいい気分でした。何台かの内でもヤマハの650ツインは特別に楽しいと思いました。ところでイージーなアメリカンって何ですか?
投稿情報: kawa | 2011-01-26 15:28