ラグビーをやるのには、なにより良く走って力のあること、更にぶつける身体のコントロールやタックルと言ったスキル、勇気と判断力、自らを犠牲にする気持ちがあれば申し分が無い。それに加えてフォワードは身体の大きい方が有利だ。バックスには特別のセンスとハンドリングスキルが求められる。 全てを持ち合わせている人ばかりとは限らない。 貧弱で走力も無い、走ってぶっちぎったり、当たりで相手を何人もはね飛ばしたりなんてことも出来ない。私に出来る事は何だろう。(当時今の体重があればなぁ) 相手ボールのスクラムでオープンサイドのフランカーが相手のハーフ団つぶしに飛び出しても10回に1回も届く事は無い。けれど無駄にしか見えないダッシュの繰り返しが相手スタンドの選択肢を一つづつ減らして行く。 ディフェンスとオフェンスのコンタクトポイントに誰より早く行って一人でボールが取れれば素晴らしい。けれど、一歩ボールをまたぐ事や肩を半身入れる事で後続のボール確保の為の楔になる事も必要だ。 誰にでも出来そうで、実は意外にやらないこうしたプレイのお手本が早稲田の石塚と慶応の荒井だった タックルマンなどと呼ばれていたけれど、そうした結果にまで届かない事も多かった、結果とすれば無駄にしか見えない献身的なプレイを積み重ねる人だった。 あんなプレイヤーになりたいと思っていた。 57歳、結婚はしていなかったそうだ。 医療の発達で寿命が延びる一方で早死にする人もいる。 私のラグビー部の仲間ももう3人が亡くなった。 フィジーが強かった頃の香港セブンは本当に面白かった。オリンピックに七人制のラグビーが決まったらしい。どこか遠い所の話しにしか思えない。
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