« 東京 JAZZ 2008 | メイン | びお・音について »

コメント

shin

そろそろCDを持ち込んでも良さそうですね
やはりフルトベングラーとかクラシックがオイロダインではいいの?
ところでH氏のコメントから栗原さんのページを見ましたが
すごいマニアックな世界ですね
それでもプリアンプなどシンプルなデザインでした

kawa

一切、科学的な根拠のない、数字の裏付けのない、聴感だけのレベル合わせ。位相の管理に関してはお手上げ。
こんな非科学的な私のシステムの対極にあるのが、あのプリアンプです。
格好はシンプルですが、その機能の膨大なことにクラクラします。
おまけにウィンドウズを使って細かい設定をするみたい。
ワードやエクセル・ウィンドウズが使える事を、パソコンが使えるというのだとすれば、マックのそれも限られた機能しか使えない私は、社会の規範から既に脱落していると言えるでしょう。
逆にあのプリアンプとウィンドウズがひとつあれば、時代錯誤に見える私のシステムも一気に科学の最前線に躍り出る事が出来るでしょう。

残念ですが、私はフルトベングラーを持っていません。ソースは何でもいいと思います。
ロマン派とかスケールの大きなオーケストラはまだ上手く鳴りません。改善目標です。

ローゲ

始めまして。調べごとをしており、検索からこちらのブログを読ませて頂きました。
私も20年来Klangfilmのスピーカーでバフルを使ってまいりましたが、ご健闘の様子
誠にご同慶の至りです。
私もEurodynを使っていた時は後面開放で良い結果が得られた思い出があります。
Eurodynはバフル以外に重量(振動)を受ける処が無いのでプレーンバフルでは
結構難儀した経験がありました。
これからもがんばって続けてください。また、寄らせて頂きます。

kawa

ローゲ様
ようこそ、お越し下さいました。
成る可く簡単なプレーンバッフルでと始めたのですが、そう簡単な話でも無かった様です。
スピーカーからプレイヤー、アンプまでひたすら、質量と剛性を上げて行くのが、日本のアマチュアに時々見られるアプローチです。
必ずしも、その手ばかりで成功する訳でも無いと思っていたのですが、今の所固めれば固める程、良い結果になっています。
どこまでやれば良いのか、良く分かりません。
ご経験など、ご披露して頂ければ幸いです。

ローゲ

こんにちは、Kawa様
ご指摘の日本のオーディオシーンの傾向については、私も大変に懸念するところです。
これは一つに住宅事情=日本家屋の床の柔らかさに起因すると考えますが、どれ程の
重量があっても、一度動き出したものは質量だけではダンプできなかろうと思っています。
欧州のADプレーヤ、トーレンスや当時の重量級のEMTですらクッションを使っていることを
鑑みると彼らの振動に対する考え方の一面がお解かり頂けようかと思います。
(プレイバックと再生する環境が別である放送局などではこの限りではありませんが。)
さて、バフルに関しては、本邦では大戦後米国の技術が大挙して入っておることにより、
WEを祖する考え方が主流のようですね。すなわち、厚手の板の裏面にランダムに補強桟を
入れる方式です。たしか伊藤翁もこの形でお作りになったかと記憶しています。
対してドイツでは20mm程の板にほとんど補強もせずに使っております。これで使えた理由は
幾つかあると思いますが、自室でも21mm板の片持ち支持で特別不満はございません。
随分長文になってしまいましたので、具体的な処はまた、改めてお話しさせて頂きます。

kawa

だんだん、面白くなって来ました。
これからも具体的なお話が伺えたらと思います。
機械が本来持っているポテンシャルと魅力を活かせたらと思っているのです。
けれど、現実には補強がどんどん増えています。
多分、ドイツでこんな使い方はしていなかったと思います。
世の中で、たまに聞くオイロダインへの賞賛は、オリジナルのネットワーク込みの物でしょう。
私は遂にオリジナルネットワークで上手く鳴らす事が出来ませんでした。
アルテックやAXIOM80では、その本来持っている魅力に触れる事が出来た様に思います。
このスピーカーに関して、本来の使い方と魅力にまだ触れる事が出来ていないという負い目があります。

ローゲ

こんにちは。
雑感として幾つか記してみます。Klangfilmの資料と自身の経験だけでお話ししますので
お気に召さない点は流して下さって結構です。
まず、バフルの働きについてですが。

日米では、ユニットの前方に放出された低音の回り込みを防ぐ、或いは更に積極的にバフルを
ユニットの振動を利用して振動させ、発音元の一つと捉える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Klangfilmでは前後に放出される音の混同を遮る音響隔壁として認識しているようです。

動作上の相違点:Klangfilmでは
ユニットが放出する前後の音圧がバフル位置で同圧、逆相であればバフル自体は全く振動しない
という前提にあることです。ですから補強などの必要が生じません。
必要要件として、ユニットのフレーム(フランジ)からバフルに伝わる振動を回避するために
kawa様の記事でも仮説として書かれていた通り、ユニットをバフル以外(Klangfilmではフレームで)支持し、
可能であればバフルから振動的に絶縁をすること。=(この方式はフレームを固定できるので振動板の
ピストンモーションがより強力に行える利点もありますね)

講釈ばかりで済みません。ちっとも具体的な話題になりませんが、上記の概念を実行するには
言うが易し・・・なのはご承知の通りかと思います。
次こそ、具体策を書きます。失礼しました。

kawa

どんどん、面白くなって来ました。ユニットと縁が切れればバフル自体の補強は必要が無い。魅力的な概念です。ユニットが見えなくなる程補強材を入れた事に後ろめたい物も感じています。じゃユニットはどう支持するか。楽しみにしています。

ローゲ

こんばんは。
まず、極論ともいえる例ですが、ベルリンの講堂で天井から鉄のアングルを使ってEurodyn自体を吊るしている
例があります。
バフルの固定法は近くで確認は出来ませんが、恐らく通常通りフレームに取り付けて有るようです。(もしかしたら
バフル自体も天吊りかもしれませんが、今回は取り上げません。)
少なくともバフルはメカニカルグラウンドを取っていません。フレームを一端とした片持ち支持の状態です。
実際には天吊りは非現実的でしょうから、善後策としてはまず、Eurodynを床から必要な高さだけ矢倉(出来たら
鉄製の)を組んで立ち上げ、そこに4方向を固定しないようにバフルを取り付けるだけで近似的な効果が得られます。
ただし、前方が大変に重くなりますので矢倉が倒れない工夫が必要です。ポイントはバフルの4方端を宙ぶらりん
にしておくことです。バフルが正しい位置にあれば空気を伝っての振動はほぼ無視できる範疇に入ると考えます。
Klangfilmの資料を見ていて、Bionorなどは床置きの方法まで指定されているのに対し、Eurodynはバフルの図面
だけなのです。ずっと不思議に思っていましたがベルリンの例を見て合点がいきました。米日国の方法だけを信じて
いた自分にとっては不可思議でしたが、始めから不要振動を発生させない考え方もありだなと思ったのは、追試の
結果に非常に満足したからです。

少しブレイクして
Eurodynの歴史の振り返りですが古いバージョンほどウーハーをどのように固定しているか前面からでは
分かりませんね。つまり後期の物に見られるボルトが古いものにはありません。ウーハーを前面板にしっかり固定して
いないのです。金具でずり落ちないように支えているだけです。そしてウーハーと前面板の間は厚紙で空気の
漏れを防いでいます。我が家のスピーカーはEurodynより古いものですが、アングル(フレーム)だけでウーハーの後部
を支持しており、前面板へ伝わる振動がかなり減じられる構造になっています。一方、アングルに伝わる振動は床に
グランドされています。

kawa

フレームを上から見た平面図でいうと、初期の四角い物が私の物の様に三角或は台形になって行くのは、天井などから複数のオイロダインを吊るす時に円弧状に並べるためと、どこかに書いてありました。後ろを狭めればオイロダイン自体は円弧状に並びますが、バッフルはどうしたんだろう?
仰る通り日本では、アメリカの事情に比べてドイツの事情には、なかなか巡り会う事がありません。
少しづつでも向こうの事情など教えて頂けたら幸いです。

kawa

WEの4181、ジェンセンの磁励型、ローサーのPM4の様にマグネット部分から下に支持用の袴が付いている物が、古いスピーカーには幾つか見られます。ユニットのマグネット、フレームを下で受け止めて、振動板の周囲リムとバッフルをねじで留めたりはしない、リムとバフルはフェルトか何かで縁を切る。古めかしく見える方法が実は正しいのかも知れません。

ローゲ

一例だけで大量の文字済みません。
あと気を付けている事は
①板材自体が欧州の物は硬くて、重いです。これも米国では米松が中心で比較的柔らかな木材の方が響きが良いという
伝統があり日本にも輸入された考え方でしょうが、欧州では楢系(オーク系の樫、胡桃など)の木材が主流で、響きも短く透明です。
自室ではフィンランドバーチ材を使用していますが、これにしてから補強の必要を感じません。
②スピーカーの後方に空間が必要ということです。前後の音圧が同圧で逆位相を達成するには、理想は中央の設置かも
しれませんが生活できません。アングル後端から壁まで少なくとも1m以上の空間を確保するようにしています。現実はもう少し
広くて、アンプを置くのに重宝しています。
③フロントデット、ライブエンドに徹しています。従来の日本のオーディオセオリーの真逆ですがこれが出来るかどうかで、バフルタイプの
成否がかかっていると認識しています。

kawa

米松の合板はウェハースの様にバサバサであるのに比べて、バーチの合板は密度が高く、隙間や欠損が少ない、見た目も木口がとても綺麗ですね。
私も大変気に入りました。自分の仕事では随分使いました。ただ遥かに重くて固いせいで工作は大変です。大工さんには随分嫌がられました。友人宅のオーディオラックを作った所大変に具合の良いものでした。
仕事以外の道楽に関しては、近所の建材・DIYショップのカットに頼っているので、そこにある材料しか選べません。仕事でも最近は以前の様に簡単に手に入りません。
MJ誌の広告ではまだ載っています。どこから手に入れるのかなと思っていました。
確かにバーチの合板は良さそうです。
人から見てフロントデッドとすればSPの裏がデッドですが、SPから見てフロントデッドとすれば人の背がデッドとも取れます。
こんな質問は恐縮ですが、教えてもらえれば幸いです。

ローゲ

表現が稚拙で恐縮です。
スピーカーの裏側、リスナーの正面(目線の先)がデットです。
バフルの裏面に放出された音圧を出来るだけ吸音したいと考えています。本当は低域の吸音などは想像以上の
容積が必要になると考えられますが、現状は家具を置いて、板振動を利用している(つもり。で本来の効果は
わかりませんが)のと、10cm厚のグラスウールで処理しています。正面からはバフルに遮られてほとんど見えないの
ですが、情けないので近々に全面カーテンで覆い、その背後に吸音材を仕込もうと画策しています。
いずれにしても上手く処理できた時の音は、(クラシックオンリーですが)
気を許していると、ウーハーが断線したのか?というほど低音感がありませんが、チェロバスのフォルテが楽譜に
書かれてる瞬間に・・・怒涛の如く低域が突進してきます。
バイオリンなど高音楽器では「松脂の飛び散るような」という形容詞がよく使われますが、オーケストラのトゥッティでの
バスの松脂はKlangfilm系のラッパ以外ではそうそう聴いた経験がありません。

kawa

愚問に丁寧な説明有り難うございます。
後ろからの反射を期待して、スピーカーの台(舞台?)の背にレンガタイルを貼った評論家の部屋があった様な気がします。
随分前の計画かも知れません。
スタンドに載せた小型機やトールボーイ型を壁の干渉を避けて随分手前に置いて内向きに振るのが最近の傾向かなとも思います。
バッフルの背、壁との間を取ってデッドにと、ここまでは分からないでもありません。いや良く分かります。
リスナーの背をライブにすることについてその意図する所が伺えると嬉しいのですが。

コメントの確認

コメントのプレビュー

プレビュー中です。コメントはまだ投稿されていません。

処理中...
コメントを投稿できませんでした。エラー:
コメントを投稿しました。コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。 さらにコメントを投稿する

入力された文字と数字は画像と一致していません。再度入力してください。

最後に、下の画像の中に見える文字と数字を入力してください。これはプログラムを使ってコメントを自動的に投稿するのを防ぐために行われています。

画像を読み取れない場合は 別の画像を表示してください。

処理中...

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。

アカウント情報

(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)