テレビのスポーツ番組で久し振りに朽木を見た。
正直に言えばここ数年、あまり真面目にラグビーを見ていない。
しばらく前に秩父宮に出かけて、その宣伝入りのユニフォームやトライの度の鳴りもの入りの効果音、取って付けたようなアナウンサーの絶叫にどうにも馴染めなかった所為だ。
本来ラグビーの応援は個人でどんなに大声を出しても構わないが、甲子園やプロ野球、企業スポーツに付き物の、鳴りものや組織的な応援を慎むのがマナーだった。
今年、日本選手権の準決勝、決勝を見ていたら面白かった。ついつい見てしまった理由のひとつは久し振りに見たトヨタの朽木監督のせいかも知れない。
ある時期の日体大は早稲田とも明治とも違う、抜群の走力と運動神経、身体能力にものを言わせた独自のラグビーがとても魅力的だった。
身体能力の他に、抜群の技巧と知力、良く前に出るディフェンスでその中心だったのが朽木だ。日本代表では平尾が第一センターで第二センター朽木という組み合わせが長かった。最初は平尾の同志社風で前に出ず、タッチラインに追い出すディフェンスと、朽木の良く前に出るディフェンスにずれが出来て必ずしも良い組み合わせとは思えなかった。けれどオフェンスでは、ちょっとしたステップで作ったほんの小さなギャップで相手の背中にパスを通したり、信じられない神業のようなプレイを何度か見た。私が過去何十年かラグビーを見て来た中で、日本では最高の、いや最も日本らしいセンターだと今でも思う。
若狭農林の出身で名前が朽木と言えば、信長が逃げ帰るのに通った朽木村を思い出すが、彼自身は小浜市内の育ちで朽木村出身ではないらしい。
ずーっとコメントしようとしていたのですが.....やっとです。やはり話題がラグビーですから。
準決勝を少し見て何となくそれでおしまいにして悔いてます。面白かったようですね。
現役は僕もセンターだったから朽木君のプレーは印象的でした。タックルも強かった。
最近(外人が多くなってから)社会人は見てません。競馬みたいなアナウンスもまっぴらです。
純血主義は変だけど、世界的には何でもない会社チームが超有名プレーヤーを雇ってチームづくり。
何か寂しい気がしませんか。懐古趣味ですが釜石が強かったときの雰囲気とは全然違います。
スタープレーヤだけのリコーがだめだったり、大東大みたいなこともあるので、自前でやはり良いチームづくりが待たれます。
投稿情報: shin | 2007-03-01 11:16