300Bだのオイロダインだのも口プロレスで相手を黙らせる程には役に立つけれど、誰にでも最善の結果を約束してくれる訳でもない。
昔からの真空管好きであれば、昨今の猫も杓子も300Bといった様子は癪にさわる。
何も300Bだけが真空管じゃないと皆思っているのではないか。
それなのに使った事には幾つか言い訳が必要かも知れない。
何より300Bは手に入れやすいし使ったアンプの例も多い、身近な真空管なのだ。一度使ってからでないと悪口も言えない。
珍しくゆっくり出来た今年の正月、オイロダインを300Bアンプで遂にマルチアンプ化をした私のシステムは格段に良くなった所もあるけれど、私の思惑とは大きく違ってしまった所も沢山あった。
それにしても上手くは行かない物だなどと、考えながら正月の休みに日野オーディオに行って来た。
一人のお客さんがDA30のナス管を持って来ていた。安斉勝太郎氏のDA30,PX25コンパチアンプでオートグラフを鳴らしていた。
何年かに一度このお店ではとんでもない物が聴ける。
まだ、ウェスタンの他にはセトロンと岡谷しかなかった頃、300Bの聴き比べをしている所に居合わせた事がある。ウェスタン以外には感心しなかったのを覚えている。(セトロンと岡谷、今の中国製とどちらががマシだろう)その中ではダントツだったwe300Bより50の方がちょっと良いと思ったのもここだった。(RCAだったかNLだったか思い出せない)。
前には随分感心した事もある再生産した50による日野アンプも、まるで歯が立たない。PX25のドームよりナス、さらにDA30には文句の付けようが無い。
シュワルツコップとマリアカラスを何と表現したら良いのだろう、ほとほと困った、いや心底感心した。
レンジの狭い、雑音の多い古い音ではあったけれど、最新型では絶対に聴けない音楽が鳴っていた。
本当にイイ音がするのか?
安斉勝太郎のアンプ?
件の安斉勝太郎氏のDA30,PX25コンパチアンプとやらは、あなたが日野オーディオに行って来た、
その時、一日だけの展示だし、アンプとDA30のナス管を持って来ていたお客さんとやらは、
クズを売付けようとして、
Mrヒガ~ノに「二度と来るなっ!」って言われていて絶交状態らしいょ(笑)
>レンジの狭い、雑音の多い古い音ではあったけれど、最新型では絶対に聴けない音楽が鳴っていた。
レンジの狭い、雑音の多い音が好きなら、オートグラフ
なんて、高額なスピーカなど聴かずにラジオでもん聴いておれょ(爆笑)
投稿情報: ほぃほぃ | 2008-04-04 20:32
安斉氏については毀誉褒貶のある事をその時、お店で聞きました。
内容は忘れてしまいました。
キットしか作った事の無かった私が、初めて作ったフォノイコライザーは、SRPP二段、無帰還のCRイコライザー。遥か昔の安斉氏の製作記事でした。
LUXのA3500から取ったB電源もきちんと電圧を揃えることもしなかったし、素人細工の悲しさでSN比を取るのに苦労しました。テレフンケンの803Sを入れてやっと使える様になりました。
その後、いくつかのイコライザーを作ったり使ったりしましたが、躍動感で安斉氏のものを上回るものはありませんでした。
ただ、私があの日聞いた音を他の誰かが聞いて良い音と思うかどうかは、人それぞれだと思います。
レンジの広い、雑音のしない良い音を楽しんで下さい。
投稿情報: kawa | 2008-04-05 16:05
ネットサーフィンをしていてこの記事を読ませていただきました。
安斉勝太郎さんのSRPP2段イコライザー、懐かしいです。
実はまだ使っています。あの頃NFを掛けないイコライザーなど実用的でないと思われていましたよね。
とてもシンプルな回路ですが、電源のリップル、アース、部品選定などアンプ作りの基本を学ばせて頂きました。
そして、やはりテレフンケンの球を入れて納得出来るSNと音質になりました。
他の名だたる球を100本選定しても、このイコライザーに限ってはテレフンケン(旧型)にかなわないことを認識いたしました。
私も他のイコライザー何台か作りましたが、コンデンサー(電源に使用も含めて)等を吟味することによって、このSRPPが最良と思っています。
今後はウエスタンのトランス、LCR、310Aを使ってイコライザーを組み立てる予定でおりますが、何かと忙しくもうしばらくかかりそうです。
今以上に良い音が聴けるのではないかと期待しているのですが(笑)。
投稿情報: しゅん | 2010-05-29 00:40
コメント有り難うございます。お仲間の出現がうれしいです。
ただ、私が作ったのは70年代の後半だったと思いますが、記事はそれより古いものでした。
時代を共有という訳でもないかも知れません。
ある人から、昔の記事のコピーを持ち出されて、
俺はこれが良いと思う、ラックスA3500からの電源供給があるのだから、と自作を薦められました。
その後、雑誌の製作記事やキットを幾つか作りましたが、
自分で設計したりのアンプ作りまでには届きませんでした。
LCR、楽しみですね。出来たらお話聞かせて下さい。
投稿情報: kawa | 2010-05-29 10:16
「安斉さんのSRPP-2段EQ」・・・・、私も20歳の時に記事を見ながら作って以来、38年目になります。へえー、意外にファンの方がいらっしゃるんですね。私はへそ曲がりなのでそのまんまコピって作ったわけではなく、定数は自分で計算し直して、変更しています。電源部には真空管式のシリーズレギュレータ(定電圧電源)を入れました。これで電源ラインからのフリッカーを吸収できるようです(音には関係ないかも)。ヒーターの定電圧回路はL社のプリアンプから、そっくり回路と使用部品を真似て(基板のパターンは知りません)ます。また、TAPE派なので、2系統の切り替えスイッチを入れましたが、(ALPSの)ロータリー・スイッチがたまに接触不良を起こします(^^;)。この回路がベストかどうかは極めたわけではありませんが、自分のリファレンスにはなっています。また、差し替えられる範囲内で、いろいろなタマの特徴を知ることができるので重宝しています。安斉さん、ありがとう(^^)。
投稿情報: my6350 | 2014-01-19 21:46
AX7,AU7,AT7と差し替える事でゲインが調整出来るなんて書いてあった気がします。素人はハム退治に苦労して、更にフリッカーノイズにはSQ管を使う事ぐらいしか手がありませんでした。効いた所もありましたが、全てが解決した訳でもありませんでした。ノイズにびくびくする事に疲れて出来合いに替えましたが、音は安斉式に分があったと思います。
不安無しに聴ける安斉式、私にとっての理想を実現なさっている様に思いました。羨ましい。
投稿情報: kawa | 2014-01-22 01:34