11月23日、アースダイビングに出かけていた日、ロバート ジュニア ロックウッドが亡くなった。
高校時代にブルースの世界に足を踏み入れてから30年以上、彼の"STEDY ROLLIN'MAN"は、常にマイフェイバリットのトップテンからはずれた事がない。
幸い実物にも何度か触れる事が出来た。最後は往年に比べればギターもさすがにおぼつかない所があったけれど、
それでも私は最後まで大好きだった。91歳の大往生だそうだ。
残念ではあるけれど、ロバート ジョンソンが南部のどこか十字路で悪魔に魂を売ってから70年か80年、
ロバート ジョンソンから直接手ほどきを受けたロックウッドのレコードを聞けるだけでなく、
南部からもシカゴからも遠く離れたこの日本で、直に演奏を聴き、本当のリビングレジェンドと時代を共有出来たのは、随分幸運だったと言うべきだろう。
もっとも私が好きなのは、必ずしもロバートジョンソンの影響とは思えない部分であって、ロバートジョンソンとの関係故の事ではない。
PS
ロバートジョンソンは十字路で悪魔に魂を売って引き換えにブルースの腕をあげた。というのはブルースの世界では誰もが知っている伝説だ。
それを歌ったのが、”クロスロード”だ。(クリームで有名)。
ロックウッドが母のボーイフレンド・ロバートジョンソンからギターを習ったというと一世代ぐらいの差があるように思ってしまうけれど、
ロバートジョンソンが1912年生まれ、ロックウッドは1915年生まれでほとんど歳の差はない。
11月18日には、ルースブラウンも亡くなった。彼女の日本公演を見逃したのは今でも癪だ。
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