アメリカには行った事もないのであれこれ語る資格もないのだけれど、身の回りの食べ物でも感じることは多い。デルモンテのトマトジュースやハインツのトマトケチャップが大好きで、カゴメのそれは水っぽくてビショビショしていて好きになれない。ただ本物のトマトをジューサーにかけても、けっしてデルモンテのトマトジュースにはならない。塩の他にも沢山の調味料やスパイスによって作られた味なのだろう。カゴメの方が本物のトマトの味がするとも言える。
日本版の出来るまで誰かのお土産ぐらいでしかアメリカのプレイボーイ誌を見る事は無かった。最初はその立派なヌード写真に感心したけれど、暫くして目が慣れてくると、エアブラシによる修正の固まりなのが分かって来た。
スピーカーでも本来は一切の色付けなく信号を正確に再生する機械が理想だ。ここ何年かの技術的な進歩は素晴らしくて感心することも多いけれど、そうした素晴らしい機械でJAZZが上手く鳴らせることはほとんど無い。北米の黒人によるホットなJAZZや50年代のリッチなアメリカの映画を鳴らそうとすれば古いアルテックにかなうものは極く少ない。
小学生の時にアメ横で初めてコンバースのオールスターを見た時には本当に驚いた。それまでバスケットシューズなんて白黒紺、赤を見た事があったかどうか、緑にオレンジ、紫に黄色、水色に海老茶、10色程だろうか色数の多さと各々の色の腰の強さにびっくりした。それまで身の回りにあったあらゆる色とコンバースの色はびしょびしょの水彩と原色のペンキぐらいの差があった。
アメリカに行った事もない人間のアメリカ像はこんなところから出来上がってしまう。だのに何故ビールとコーヒーはあんなにビショビショなんだろう。
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