昔、勤めていたころ、渋谷のマツキというバーに良く行った。
(事務所から帰るのはいつも終電で、飲みに行ける機会は極く限られていた。そんなに入り浸っていた訳ではない。)
内田繁の所に勤めた友人が連れて行ってくれた。道玄坂を上がりきって、細い路地(渋谷三業通り?)を円山町の方に入って行って暫く、右側の検番(ケンバン・芸者さんの手配をする所.見番とも書くどっちだろ?)の次の料亭。一家で円山町の料亭と農大の学食をやっていて、大きな料亭の庭先に孫娘がおばあちゃんから場所を借りて十坪にも満たない小さなバーをやっていた。
黒い板塀の小さな木戸をあけて階段を4.5段上がると小さな庭があって大きな硝子の中に大理石のテーブルが見える。お店は僕達よりひとつ上のエッチャンと、同い年のバーテン・マエダクンの二人でやっていた。
お店のデザインも良かったけれど、エッチャンが気を配っていつも綺麗にしてあって本当に気持ちの良い店だった。内田さんのお店の中でも一番好きだった。
大分たってから人手の足りない時にカウンターの中のお手伝いを何度かするようになって料理やお酒のことをいくつか教えてもらった。
炭酸やジンジャーエールは、ウィルキンソンを使うこと。違うと言われても炭酸の違いは良く分らなかったけれど、ジンジャーエールの違いは良く分かった。カナダドライのジンジャーエールはスプライトやサイダーと大して違わないけれど、ウィルキンソンのジンジャーエールは生姜で出来ているのが良くわかる。確か辛さで二種類あったと思う。
酒屋さんに何かを頼む機会があったら、一緒にウィルキンソンのジンジャーエールを試して欲しい。
浜崎アユミ?とジャニスジョプリンぐらいの差があると思う。
ウィルキンソン
PS
赤いラベルにドライと書いてあるのが普通版で、私は茶色いラベルの辛いほうがお勧めだ。
kawaさん こんにちは。 私は 夏は ジン・トニック を良く飲むのですが、 日本で買う事の出来るトニックウォーターは、どのブランドでも海外で買えるものとは成分が違うので 困っています。 つまり、苦味及び気付け薬的役割を担うキニーネがはいっていません。 これでは、食前にぐいっとやってしゃっきとする事ができにくい。多分日本の法律にひっかかるのでしょうね。
投稿情報: いのうえ | 2005-07-29 00:46
映画を見ていると、インドでもアラブでもイギリス人は暑い植民地に行くと必ずキニーネ入りのジントニックを飲んでいますね。ビールを飲む事しか知らない私とはクラースの違いを感じます。素敵な習慣だなとは思っていましたが、そうした違いには気付くことがありませんでした。なるほどね〜。本物を一度試してみたいものです。これ以上のビール腹になるのはヤバいと思い始めたところでした。
投稿情報: kawa | 2005-07-29 12:34
こんにちは。 掘り起こしてスミマセン。 キニーネ入りトニックウォーター、手に入りました。 輸入品なら良いのかな。 密輸品では在りませんよ!
下記エントリーにてアップしました。
http://susumenysi.exblog.jp/3253076/
投稿情報: いのうえ | 2006-04-19 01:22