母の田舎には土間があって風呂もかまども薪だった。40年前の事だ。父方の本家は京都風の町屋で、今でも玄関から裏庭まで長い通り土間がある。薪や枯枝、漬け物や梅干しのカメも置くことはなくなったけれど、ちょっとした応接にも、机の上では足らない作業にも、何をするにも便利な場所だ。今までにも何度かお客様の要望に応えたり、こちらから勧めることで、土間を作って来た。
ただ、基礎の耐圧盤もどんどんしっかりしてくると、問題も起きてくる。
掃き出しの部分、基礎の立ち上がりを切らねばならない。土台に火打ちが入れられない。角の柱一本に大きな引き抜きが掛かる。
強くなった基礎との接合面にしっかりした一枚の床スラブを作れば、多数の小さなアンカー全体で力を受ける事が出来る。
玄関で、基礎や土台を切ったり、レベルを変えることで一枚の強固な剛性面を作れない日本の床に少し困っていた。
室内を一枚の床で作り、玄関ドアの外に室内と同じ高さの床を張って、下屋を付ける。アメリカでよく見る玄関前のポーチが、素晴らしく、合理的に見えて来た。
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KAWAさん こんにちは。10年以上前に住んでいたニュージャージー州リッジウッド村の家は ダイニングからガラス戸越しに バックヤードのデッキに出られるようになっていました。バーベキューを楽しんだり、トイザラスで売ってるようなビニールプールで子供を水浴びさせたりしたことが 懐かしく思い出されました。
投稿情報: いのうえ | 2004-12-16 01:18
僕も土間を作りたいのだが、床の水平面剛性に頼っている考えただと
>角の柱一本に大きな引き抜きが掛かる。
ということになる。
たしかに、そうですね。
ゆえに下屋として土間を作る、って
ありだなと思いました。
投稿情報: fuRu | 2004-12-17 12:54
鉄骨の足下がプレートにボルト4本で止まっているのを見ると、最近はもの凄く太いホールダウンアンカーもあるし、筋交いとの干渉さえ逃げればそれでも良いかとも思います。地中梁にくるんだ柱を見ると又、不安になります。構造に関して完全な自信がないのが心底情けない。
投稿情報: kawa | 2004-12-17 14:29
いのうえ様
敷地一杯に家を建てて得をした気になっている人も多いようです、庭を家で埋め尽くして、陽が射さないないという人をみると欲の深さ以上におつむが可哀想です。家の中の外や室外の居間という考えも、バックヤードのデッキや土間を知らない人には分かりにくい話かもしれません。
投稿情報: kawa | 2004-12-17 17:26