1948年からのLPレコードに対応したのが、マランツ、マッキントシュ、QUAD、リーク、フェアチャイルドといった真空管によるプリアンプの第一世代だ。その後LPレコードがステレオ化されると、これらのモノラルアンプを二段重ねにして対応したが、同じ物を二つ最初から一つの筐体にまとめた第二世代が幾つか出現した。この中にはマランツ#7やマッキントシュのC22と言った今でも評価の高い傑作が多い。
その後、トランジスタの発展とともに、電力消費と発熱が大きく、音が出るまで時間のかかる真空管は淘汰されていく。使い手の都合の他に、作る側からすれば重くて、大きくて、値段の高いトランスや耐圧の高いコンデンサーをやめて安く作りたいという理由もあったのだ。
70年代に入るとアメリカの若い技術者が小さなガレージメーカーを興してICを駆使したアンプを作り始めた。当時こうしたメーカーにはNASAの技術者が独立してといった枕詞が良く付いていた。中でも最大の成功はマークレビンソンだが、他にも消えてしまったガレージメーカーがいくつかあった。
今だに真空管アンプが音に関して高い評価を得ているのに比べると、当時のトランジスタアンプで今でも評価の高いものは極く少ない。
Quintessenceはアルミのヘアライン仕上げのパネルに円筒形のつまみ。ボキャブラリーはマランツ#7と変わらない。ただ少し間の抜けたというか、人を食ったレイアウトが今でもお気に入りだ。
音は大したことはないが、その後アンプ部分をジャンプして単なるセレクター・ボリュームとして使ったところチェロのエチュードよりも良かった。
PS正確に言えば円筒形のつまみの角が45度に削られているところが独特だ、後年チェロが真似している。
PS2すごいページを見つけた。クラクラした、スクロールして一番下を見て欲しい。LNP2は今でも中古で85万する。
マークレビンソン
コメント