今迄2回、車を換える度に候補に上がっていたのがルノートゥインゴです。軽自動車にしか見えない小さい車体にびっくりするほど広い室内、シートは安物なのにルノーの名に恥じない乗り心地でした。(外観が軽自動車にしか見えないのは日本の軽自動車 ホンダのトゥデイをそっくりパクったからです。真似しか出来ない猿と日本を馬鹿にして来たフランス人が恥も外聞も無く日本の真似をした例として日本人は覚えておく必要があります。)FF(フロントエンジンフロントドライブ)の2ドアでした。年老いた両親を乗せるのに4ドアが必要だった事、クラッチ無しでシフトする変速機が馴染めなくて諦めました。
ネットで見かけた新しいTwingoは4ドアだそうです。気になって記事を読むとRR(リアエンジンリアドライブ)で、5ドア(4ドア+リアゲート)とあります。間の抜けた冗談か 何かの間違いかと思いました。フロントフード下にエンジンが無くて、リアゲートを開けると荷物が積める?エンジンは何処へ行ったんだ?買えるはずも無いのにカタログを請求しました。
RRを作ってきたルノーと(戦時中・ドイツ占領下で4CVを開発しました。戦後、ポルシェ博士がサスペンションなどにアドバイスをしたそうです)、FFを作って来たシトロエン(戦前からトラクションアヴォンを作って来ました)です。車内の限られたスペースを如何に有効に使うかで争って来ました。1961年にはルノーもカトルでFFに転じました。60年代の終わりにはFFの優位が世界で確認されました。
新しいTwingoではリアシートの後ろ、荷室の下にエンジンが収まってしまうのだそうです。昔のスバルサンバー、荷台後端のエンジンルームを思い出しました。小さなエンジンのお陰で、久しぶりに勢力図に異変が起きました。FF50年の天下は今後安泰でしょうか。
残ったスペースを探すとガソリンは前に行かざるを得ないかと思います。フロントフード下には荷物は大して置けないのかも知れません。結構厚いカタログの何処にもフロントフードを開けた写真がありません。ガソリンとバッテリーとスペアタイヤで一杯なのかな?ラジエターもあるしね。エンジンも車台も車種間の共用が進んで、新しい挑戦をする機会が減っています。そんな中でのチャレンジがちょっと意外でした。
スペースユーティリティの優位の他に前輪にドライブシャフトの無いRRはハンドルが沢山切れるのだそうです。へぇ〜!
PS その後、ベンツのスマートと車台を共有している事を知りました。RRはフランス人の所為と言うよりはドイツ人の所為かも知れません。