興福寺の八部衆の中では阿修羅だけが特別に有名ですが、他にもそれぞれの魅力があると思います。高野山の八大童子はそれに匹敵するのかなと思いつつも、お目にかかる機会がありませんでした。サントリー美術館の高野山の名宝展でまとめてみる事が出来ました。う〜ん、やっぱり運慶は凄いとしか言い様がありません。興福寺の無著苦、世親では抑えめですが、玉眼を入れた時のポップさは特別に思えます。(一時は、慶派以来の才能かと期待した薮内佐斗司はどうなったのかな。芸大の先生になってテレビで仏像の説明をしていたけれど、誰にでも出来る事は人に任せて、ひっくり返るような作品を作って欲しいのに、期待には中々応えてもらえないのが残念です。)写真でもその魅力は十分に伝わると思います。けれど、清比丘童子の魅力を伝える写真が無いのが残念、やはり実物を見られて良かったと思いました。金剛峰寺の大日如来座像も凄いと思いましたが、写真でもその魅力の何割かは伝わる気がします。同じく金剛峰寺の諸尊仏龕、これも凄い、多分中国には残っていないだけでこんなのが沢山あったのでしょう。
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