国分寺や千駄ヶ谷のお店に行けばカウンターの中に立っているお兄さんが、私にも読める長さの短編を書いていた頃と、とても読む気にならない厚い本を書く世界の人気作家とでは事情が違います。世間で騒がれれば騒がれる程、村上春樹には興味も無くしていましたが、今日の毎日新聞の記事には大いに共感しました。以前にも書きましたが、二次大戦でも福島の津波でも被害者としての意識が強くてだれも責任を取ろうとしない。先日死んでしまった原発の吉田所長が津波なんて誰にも予想出来なかったなどと、責任回避とも取れる発言をしていて呆れました。津波の可能性には何度も指摘があったのを東電と御用学者がほおかむりで誤摩化して来た事実をどう言い繕うのでしょうか。地震だらけの日本で原発を維持する事のリスクを無視して来た責任はどこに行ったのでしょうか。誰が取るのでしょうか。何の罪も無い人が家を追い出されて住む所にも苦労する、収入にも子供の教育にも何の保証もされず困っているのに、東電の人間が食うのに困る、住むのに困る話は聞いた事が有りません。払うべき補償も踏み倒そうとする東電に責任は無いのでしょうか。と思っていました。
このままでいると地震と津波が最大の加害者で、後はみんな被害者だったみたいな事で収まってしまいかねない。終戦にも同じ自己責任の回避があると彼は言ってます。
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