レイコップという商品が売れているそうです。布団を叩いて掻き出したダニをUV(紫外線)で殺して埃と一緒に吸い出すというふれこみの様です。こうした宣伝を見ると明日にでもこの機械を買わないと、埃とダニだらけの布団の中で自分が死んでしまいそうです。簡単に洗濯の出来る衣類やリネン類に比べてザブザブ洗う事も出来ない布団がこのままで良いのか、誰もが感じていた不安かも知れません。
今日見た雑誌にこの機械の紫外線でダニは死なないし、布団を叩く力も弱く、吸い込む力も普通の掃除機より弱い。効き目があるとは思えないとの実験結果が出ていました。
耳の聞こえない作曲家という話も暫く前にありました。実際に作曲が出来るかやダニが死ぬかは大した問題ではない。こんな話が成り立てば美談だな。喜ぶ人も多いだろう。人がこう有って欲しいと願う、つまり需要のある所に商売は成り立つという事でしょう。
ある一神教では良い知らせという言葉に特別の意味があるようです。福音、エバンゲリオン、ゴスペル(GOD+SPEL)GOOD NEWS、たびたび出て来るし色々な意味も有るのだとは思いますが、詰まる所、もうすぐこの世がすべて崩壊する。悪は滅ぼされて、神を信じる物だけが永遠の命を与えられる。神の王国は楽園だと言う事じゃないかと思います。
来るぞ来るぞ、今、神を信じれば間に合うし、救われる。そうでない物は全て滅びる。
このままダニと埃だらけの布団に寝ていて良いのか、これさえ買えばダニは死ぬ。
ダニが死ぬ所も神様も見た人はいません。似た仕組みに思えます。
これでダニが死ぬと信じる事もGOOD NEWSですが、こんな機械はインチキだとの記事の方が私にはGOOD NEWSでした。
雑誌の試験がどれほど正確かも判らない所です。この記事一つで明日から売れなくなる訳でもありません。簡単に白黒はっきりする訳でもありません。買った人は半信半疑、効果を信じる人だっているかもしれません。確かな事は儲かったひとが確実にいることです。
見た事も無い事を言いふらしたりすれば、どこかに報いが来そうな物ですが、必ずしも破局には至らない様です。世界中に神様を信じる人も絶えません。
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