とにかくiTunesは音楽再生という、一部の機能に限っても、圧倒的に便利です。新しいi-macの音がそこそこ良い事もあって、オーディオなんぞに興味の無い人にも、簡単にお金も掛けず、良い音楽を聴く事が出来ます。勿論i-podやi-phoneでも良い訳です。
iTunesから一曲150円でどんな曲もダウンロード出来るし、30秒ならただです。MP3であればただでダウンロード出来るサイトが沢山ありますし、手持ちのCDもCDプレイヤーで聴くよりPCのHDに移した方が(リッピングと言うみたいです)良い音になる可能性があります。ここの所がコピーすればするだけ音が悪くなると信じていた私には分からない所でした。CDプレイヤーでは光学的にピックアップする中で欠落もあるらしいのです。CDは回って音楽は進んで行きますから戻る訳にも行きません。欠落したまま鳴らしていた部分があったというのです。HDへのコピーでは欠落を後戻りして埋めながら一旦全てのデータを移してしまいます。移した情報をPC内の時計を基準に再生します。ここら辺りが良い音の理由らしいです。
macの中にiTunesさえ入っていれば、まずCDやレコードそのものが要りません。でなければ棚が随分必要だったはずです。増えたレコードやCDの整理は結構大変でした。プレイヤーも要りません。プレイヤーだって場所を取ります。ワープロがPCにとって代わられた様に、CDプレイヤーがPCに代えられる事もあるのかなと思います。
AirMacExpressからデータを取り出してDAC(デジタルアナログコンバーター)に入れて今までのオーディオ機器に繋いでもいいし、USBからDACを通してオーディオに繋いでも良い。いっそアナログに変換などせずにデジタルアンプに繋ぐ手もあります。
便利な事は、今までも分かっていました。けれど、正直に言えばiTunesには特有の癖があります。ささくれた所や破綻の無い音と言えば褒め言葉の様ですが、角の取れた円い音でした。普通のCDプレイヤーに比べるのであれば気にならないかも知れません。けれど、ある程度のオーディオシステムで良いCDプレイヤーに比べれば差がありました。便利なiTunesを良い音で聴くのには、アマラという別の再生ソフトがありましたが、結構なお値段でした。それにiTunesであれば離れたAirMacに飛ばすエアプレイも簡単ですが他のソフトではそうも行きません。
エアフォイルというソフトを使えばiTunes以外のソフトで再生した音も皆AirMacに飛ばす事が出来ます。Audirvanaというフリーソフトはmacで使えてちょっとiTunesより音が良さそうです。更にAudirvana Plusという有償版にすると、iTunesの便利さはそのまま、相当なCDプレイヤーに負けない音が出せます。エアフォイルが25ドル・2000円しないぐらい、AudirvanaPlusが49ドルだから4000円しないぐらいです。
高いCDやハイレゾリューションソースから良い音がしたって普通の人には関係ありません。毎日使うmacからお金を掛けずに音楽を聴く事が目的です。いい音を聴くためPCには他のアプリを載せない、毎日使うメールやエクセルの入ったPCとは別にする。DACとは別に精度の高いマスタークロックが必要だ。PCから最高の音を聴く為に色々うるさい事を言うオーディオマニアや高いCDプレイヤーの持ち主、本気でレコードを鳴らす人とは別の話です。
ただで手に入るMP3からだって、たった6000円であなたのmacからはそこそこのオーディオマニアを驚かす音が出せます。出来ればDACだけ買って下さい。
自分ではiTunesの便利さに負けて、音質は二の次とばかりにCDやレコードのプレイヤーを片付けてしまいました。けれど、いくら便利でも、音質には不満もありました。人に勧めるまでの確信を持てませんでした。Audirvana PlusとiTunesの組み合わせ、色々な環境で時間を掛けて確かめました。macだけ持っていてこれから最低限の投資でそこそこの音が聴きたい人、CDやレコードである程度までの音の出るステレオを既に持っている人、お勧めです。
コメント