安物や偽物が好きです。何度も痛い目に遭っているはずなのに、安物を見つけると試さずにはいられません。偽物を見つけると本物とどう違うのか調べたくて仕方が無くなります。高価な本物が素晴らしくても嬉しくも有りませんが、安く買った偽物がそこそこだと、賭けにも勝った様な気がします。負けた事の方がずっと多いのに、又賭けずにはいられない。それ以外の賭け事には一切の興味がありません。安物偽物を見つけるとギャンブルに出てしまうのは何故でしょうか。
カタログを取り寄せたのは名古屋のNORTEという家具屋さんです。私が気になるモーエンセンのJ39コピーは15000円です。(Y-chairのコピーが24800円、)この値段は届いたカタログによるものですが、楽天では又値段が違う様です。お金も無ければ置く場所も無いのに気になります。どこか東京で実物が見られないものでしょうか。
正直な所を申し上げた上で、取って付けたいいわけをひとつ。イームズの成形合板による椅子やモーエンセンのJ39は何より廉価で多くの人に手の届く値段が狙いでした。高価な名作椅子も一つの生き方ですが何十年かしてライセンスの切れた今、安く作ろうという人が出て来るのを偽物と一言で否定してしまうのも何だかなぁとも思うのです。
偽物っていうのもどうかなあ・・・と、kawaさんもおもってるんでしょ。
Yチェアの値段をみてびっくりしました。
ERCOLに、いまは惹かれます、ぼくは。
ウチの事務所にはDCWコピーが2脚あります。
自宅の近くに本物の古物を売っている店があって、そこにはLCMがあるので、ときどきさわりに行きます。
曲面がちがうし、その方がいい。
でも、ちょっと省略しただけであの値段は、それはそれで正しい製品だと、いつも満足するのです。
投稿情報: 玉井一匡 | 2011-02-03 02:04
最初のオリジナル(あえて本物とは言いません)を買うにはお金が要りますが、コピーを買うには度胸が要りますね。
投稿情報: umaguruma | 2011-02-03 13:58
玉井様
作る側にも買う側にも、偽物にはやましさがあると思います。それでは本来普及品として作られた物を高く売る側に背信行為と言えるものは無いのでしょうか。
お客さんの話を聞いて図面を書いて、後は一切現場も見ないと言う仕事を神奈川のOM加盟工務店で何軒かやりました。
仕方の無い事ですが、こちらの思惑とは随分違う物になる事もありました。
モーエンセンやヴェグナーのチェックを受けているかどうかは大きな分かれ目かも知れません。
投稿情報: kawa | 2011-02-03 19:06
umaguruma様
恥だらけの人生です。今更恰好をつけようとは思いませんが、umaguruma様にこの偽物野郎と言われそうで恥ずかしいです。軽蔑されるでしょう。けれど安物にも度胸がいるよねなんてあたりがお優しい。
本来は安物だったはずなのにってのは言い訳になるでしょうか。
偉そうなそば屋や寿司屋もおだてる人間がいるからだ、なんて理由にもならない八つ当たりはここらで止めておきます。
投稿情報: kawa | 2011-02-03 19:15