暫く前に、車検に出した車を取りに行ったら、お店に古いサンクの4ドアが置いてありました。ウェストラインが水平で後ろの窓が広く感じます。絶対的な広さ以上に窓の大きさが室内を広く見せています。最近の車はウェストラインが後ろに行く程跳ね上がっていて、その分後ろの窓が小さい。格好は良いんだけど後部座席に座った時の閉塞感は如何な物か、などと思っていました。
以前に試乗した時に、同じ事をルノーのメガーヌにも感じていました。黒の内装で後部座席では狭さ以上にたこ壷に押し込まれた様な感じがしました。メーターやシフトレバーの縁の取って付けた様な銀色も気になりました。
今度の那須行きではマサさんのメガーヌに乗せてもらいました。マサさんのメガーヌはマイナーチェンジ後の後期型で微妙に顔が違っていました。言われるまで気が付きませんでした。マイナーチェンジがあった事さえ知りませんでした。日本の市場に受け入れられたとは言えないメガーヌの中でも後期型は更に少ない様に思います。ベージュの明るい内装の所為で後部座席でも閉塞感がありません。メーターの縁の銀も気になりません。二日一緒いたら、あの特別なお尻と窓も気にならなくなりました。いやむしろあのお尻こそが素晴らしい、最後には愛着さえ感じました。
オートバイを運ぶのには車内の広さ以外に高さが必要です。スロープから荷台の床まで勢いを付けて押し上げる為に、ハンドルを持ったまま車内まで人が走り込める事が大切です。屋根の無いトラックでは天気に左右される事が多いし、大きなバンでは乗用車の様な小回りや乗り心地は期待出来ません。バイクの為の車内の広さと最小の外寸、乗用車の様な乗り心地。こう言った条件を兼ね備える車はルノーのカングーしかありません。それにルノーの伝統に違わずシートがとても良いのも確かめてあります。今はバイクも壊れたままだし、ガレージもありません。いつかそうした環境が揃ったら一番に欲しいのはカングーです。
今乗っている車は放っておいても壊れないし、ウィングとスカートや金色のホイールが恥ずかしいけれど、乗ってしまえば気にならない。お金も無いし、買い替える気はありません。けれど、フランス車が少し恋しくなりました。
もうひとつ気になるのはトヨタのプロボックスです。あれを艶消しのサンドベージュに塗ったらイラク仕様の軍用車みたいで良いなと出た時から思っています。
以上今気になる3台でした。
前のクルマは、本当にデザインが好きで乗っていたのですが、運転している間じゅう「帰り着くまでちゃんと走ってくれるだろうか?」と、ドキドキしていなくてはなりませんでした。そのストレスも惚れた弱みで克服していたわけですが、それも10年続けますとさすがに疲れてしまいました(^^; 年齢もあります(^^; で、ついに手離なしてしまいました。
そして、つぎはクルマ無し生活も良いな…と思ったのですが、もうしばらく足は在ったほうが良いことから、価格的にも低めに押さえたフツーのクルマを選ぶことに…。が、国産車にはひとつとして欲しいクルマが無く、フツーに見えるけど、よく見るとけっこう異常(^^;という、メガーヌ、それもシルバーというところに着地した次第です。次回は、ぜひハンドルを握ってみてください。
僕は、kawaさんには、カングーに乗っていただきたいです! それも、最新のひとつ前のモデルに! いまなら間に合うのでは?です(^^;
投稿情報: masa | 2009-04-23 00:32
This is great info to know.
投稿情報: Queenie | 2009-04-23 09:03
ごめんなさい。今はお金がなくて手も脚も出ません。久し振りに仏車に触れて収まっていた虫が騒ぎ出しました。雑誌ではサスやタイヤに触れる事はあってもシートの善し悪しに触れる事が少ないと思います。この点でルノーを凌ぐ車は無いのにな、などと思います。
背筋を伸ばして正しく乗るドイツのシートは勿論正解だと思います。けれど世の中は正解だけで成り立つ程簡単ではありません。たまにですが子供じみた正論を振り回すドイツ人がうっとうしい事があります。ドイツ車は勿論素晴らしいけれど他にも大事な事はあるんだよ。なんて思っていたのですが、仏車も壊れなくなった代わりに不思議な癖を随分矯正されてしまいました、正論なんてドイツ車に任せればいいのに。メガーヌも壊れない代わりに臭みも薄くなった気がします。良い事でしょうか?
本当はもっと臭くて壊れないサンクがあれば最高なのに。
投稿情報: kawa | 2009-04-23 18:41
kawaさんおはようございます。(名前統一しました)
全く、全くご同慶の至りです。
うちも、オーディオはドイツ物ばっかりになっていしまいましたが、車は仏車が一番好きです。
2CV (ガラス窓の下半分を跳ね上げて止めるピンのワイヤーが何度も折れた)
ルノー4F (山の天辺でピストンが焼きついて停まった)
ルノー5 (ZFのオートマが1速に下がらずに2速スタートを強いられた)
オーディオと違って命に係る車なのに危うい面のある仏車が好きなんて変ですよね。
私も今は買えるはずもないのに、つい中古車情報なんかを見てしまいます・・・
投稿情報: kaorin27 | 2009-04-26 10:45
あはは、同病相哀れむって奴ですか。
昔,大好きだったブロックバンクの漫画のドイツ車ネタが今ひとつ判らない事がありました。フランス車に乗る様になって判る気がした所があります。フランス車好きって少しひねた大人の話しでしょうね。
子供は格好のいいスポーツカーが好きだし。
実を言えば最初のサンクは半場強制的にバイク屋から譲り受けた物だったし、Xantiaもシトロエンが好きでと言うよりは、不人気のおかげで桁外れに安かったから買いました。きっかけはともかく乗れば嫌でも色んな事を考えさせてくれる車達でした。でもあんまり熱心な仏車ファンとは言えないかも知れません。
これからお名前はkaorin27様で宜しいでしょうか。
投稿情報: kawa | 2009-04-26 14:22
CXもZXもエスパスも、時々登場するH氏に乗せてもらいました。時々コメントを下さるhibicore (http://desmo.cocolog-nifty.com/hibicore/) のUMAGURUMA氏もご自身はアルファのSZに御乗りですが,フランスの事情にも通じていて仏車についても色々な事を教えて下さいます。
投稿情報: kawa | 2009-04-26 14:34
はい、kaorin27でいってください。(ただ、「様」は丁重にご辞退申し上げます)
トヨタのプロボックスは営業車として以前の会社にありました。
貧乏性な私はクラウンとかマークツーとかの高級車に乗ると酔っちゃうんですが
プロボックスは足が硬くて良い乗り心地でしたね。
で、今はというと、東独トラバントを彷彿させると勝手に考えているスズキ・ラパン
四角目のグレーぽいブルーのに乗っています。(経費安い)
投稿情報: kaorin27 | 2009-04-26 23:39
あはは、確かにいつかはクラウンといった選択とは対極の選択ですね。何が大切かご自身での判断をされている様に思われました。ご友人宅拝見しました。今までの貴ブログの品揃えにも感心しましたが、こちらも凄いですね。あれだけの名品が並んでいるのを見てこんな発言はおかしいかも知れません。WEの中にも高いもの偉いもの大きいものと言ったヒエラルキーがあるとしたら、必ずしもヒエラルキーの高い物を追いかけようとはしていない、自分なりの選択と言ったものを感じました。そう言った物差しとは別に稀少度と言った物差しがあってヒエラルキーが低いばかりでないのも判ります。
投稿情報: kawa | 2009-04-27 12:21
kawaさん、こんばんは。
あのあと思い出したんですが、10年以上前にニッサンが作っていた「ラシーン」という車。
こいつをブルーグレーの艶消しに塗ったらトラバントに近いなあと思っていました。(やっと、胸の閊えが取れた感じ)
深いご慧眼ありがとうございます。Hさんも喜ぶと思います。
ただし、これはオフレコですが、私が知る限りでは彼はいつもお世話になってる販売店に入っていったらスピーカーが入荷していたので、つい買っちゃった!
というノリじゃないかな、と思います。入荷の頻度を考えると、選んで買える相手ではないですしね。
僕らは「縁」と考えて、それを有る意味一番大切にしているのですが、「縁」を見つけた瞬間に「買っちゃえ」と行動できるかが(ヨドバシやヤマダで並んでいない)古いオーディオと付き合うポイントではなかろうかと良く話しています。
投稿情報: kaorin27 | 2009-05-03 23:34
手伝っていた工務店が使っていました。お客さんの所に行く時,良く乗せてもらいました。尊敬する大学の先生も乗っていました。ラパンもそうかも知れません。どこかカトルを意識している所がある様な気がします。
あはは、浅い節穴で失礼しました。言い訳ですが縁も大事ですよね。
投稿情報: kawa | 2009-05-04 00:12
そうですね、心の根底を自分で覗き込むと ルノーR8ゴルディーニをいつも意識しているのではと思います。
20歳そこそこのときに、スウェーデン大使館の前に路駐されていたR8を見てから、自分の中での絶対神かもしれません。
当時でも20年落ちくらいの中古車で目の玉の飛び出るような金額でしたから雲の上の存在でした。仏エレール社のR8Gのプラモを幾つも買いました。
カトルも含め代理戦争になってるかもしれません。またまたするどい洞察で恐れ入ります。
いえいえとんでもない、Hさんの家の機材のことは私も仰られたように感じていました。
それも、検討して集めたというよりは(古い話ですが松田聖子さんのように)ピピッと来たものを買って末の結果でご指摘のような状態になっているのではないかと踏んでいるのです。
kawaさんにあってもオイロダインやWE43等々は、何方かがコメントされていましたが、聴かれる音楽との整合性というような「言葉で表現できる理由」でなしに何か惹かれるところがあって購入を決意されたのではないかと思っています。
結局、ピピッと来たものを幾度と拾っていった結果がその人の室内の風景を形作るのではないでしょうか。だからこそ部屋に入るとそこの主人の人となりがなんとなく察せられるような感じを受けるのではないかと思います。
他人への勝手な推測はいけませんが、専門誌のグラビアを飾る立派なオーディオセットを揃えているお宅の中には、どう見ても販売店の感性(というか商魂?)しか伝わってこないお宅もありますものね。
投稿情報: kaorin27 | 2009-05-05 00:05
R8はフランス映画にパトカーとして良く出て来ました。同時代に東京の街で見る事は極端に少なかったと思います。見た事があったかなぁ、思い出せません。コンテッサのお尻に似てるなぁなんて思ったのを覚えています。正直に言えば子供の興味を引く車でもなかったと思います。
あのぶきっちょな四角いボディが突然素敵に見えたのは、ず〜っと後でした。
大学の時に手伝っていた事務所が目黒通りの消防署裏にありました。
学芸大の商店街を抜けて目黒通りに出たあたり、郵便局の前辺りで何度か見かけたまっ黄色のR8を今でも良く覚えています。
生産されていた当時、ゴルディーニなんて日本にどれだけあったのでしょう。
好きな人や,お店が後から入れた車が多いと思います。今の日本には素のR8よりゴルディーニの方が多いかもしれないなんて、役にも立たない事を色々考えてしまいました。
投稿情報: kawa | 2009-05-07 01:47
戦争の前後に作られた,丸いボディのRRを60年代風の四角いスリーボックスに仕立て直すという命題が成り立つとすれば、ビートルのタイプスリーとルノ−8、日野コンテッサは、まさしく同じ命題に対する3つの解答と言えます。その内R8とコンテッサは素材までが共通だった。似た所があって当たり前かも知れません。
タイプスリー愛やコンテッサ愛でも不思議には思いません。その中でR8だけが愛しいのは何故か、こっちの方が問題ですよね。
投稿情報: kawa | 2009-05-09 14:45
R8Gについては、フレンチブルーのカラーと白い2本線とのコントラストが強烈に印象的でしたね。それと、緩やかな坂と明るい日差し、大使館前というロケーションも大いに印象付けを増幅していました。
事実確認はできていませんが、新車購入した際に2本線は別パーツとして供給されたと言う話があります。
もし、事実だとするとディーラーに貼って貰った人も多いでしょうが、オーナーが自身で苦労しながら貼ったなんて光景は想像するだけでワクワクします、そんなアソビ心というか未完成の魅力が日野ルノー始め日本の完璧な車を上回ってるのではないでしょうか。
グラスの機能が飲み物を入れて割れないことだとしても、お気に入りのワインやお酒をプラスティックの入れ物で飲みたくはないですしね。
投稿情報: kaorin27 | 2009-05-11 11:30
なんの役にも立たない道楽だからこそかも知れません。お人柄が伺えるものですね。お友達の相当に高額で立派なシステムを見て、必ずしも大規模、高額、有名、を目指す物でないと感じたり、今日はご自身でナチでは無いと仰るローゲ様が、アウディ、BMW、ベンツ、等の大型高級サルーンの中でワグナーをフルボリュームでかけながら高速を飛ばすと言った趣味でも無さそうだと思いました(自動車に関しての話しですが)
実は大きな車もお持ちで仕事で出張の折には地獄の黙示録ばりの帰還をする、でも好きなのは仏車なんていう二重構造かも知れません。色々無責任な想像をしました。勝手な誤解と思い込みも趣味の内とお許し下さい。
投稿情報: kawa | 2009-05-13 13:01