イームズの偽物LCWを買って分かった事は、LCWに関して本物はいまだに偽物では到底敵わない品質を持っていること。けれどアメリカで送料込み429ドルで売られている物を何で12万も払って買わなければならないのか、分からない。銘木や高度の職人仕事による高級品ではない、合板の大量生産によって廉価に販売されることが目的の椅子を本国の倍以上も出してありがたがるのはおかしい気がする。
一方のアームシェル、FRPがPP(ポリプロピレン?)に変ってしまって、ハーマンミラーの現行品には本来の魅力が既に無い。
程度の良い中古はFRPのファイバーとプラスティックの具合が非常に魅力的だ。けれど好みの色と程度を身近な値段で手に入れるのは難しい。好みの中古シェルを捜すのに脚だけでも買っておこうかと、捜してみると木製のドゥエルレッグだけで12,000円から14,000円、別に送料も掛かる。捜していたら、シェルもついて送料込みの新品偽物が22,000円なんてのを見つけた。お気に入りのシェルを見つけるまでこのまま使って、シェルが手に入ったら脚だけ使おう。
又偽物を買ってしまった。軽蔑されても仕方が無い。けれどここで止めておけばまだ良かった。今度は別の偽物が100円、消費税と送料を入れても7105円。これはもっと安い、とんでもなく安い。置く場所がもう無い事も分かっているのに、偽物同士どこが違うのかどうしても見たくなってしまった。
22,000円の奴はFRP シェルのツルツルピカピカで脚の金物もステンレスで出来が良い。ただシェルが厚くてメチャクチャ重い。
一方の7105円、PPのシェルは艶消しでペラペラ、脚の金属部分も黒い塗装で錆びてきそうだ。100円で落札した時には申し訳ないなと思ったのだけれど、ちゃちな実物を見て少し気が楽になった。それにしたってハーマンミラーの現行品にはそっくりだし、値段100円はベラボウだ。こっちはメチャクチャ軽い。
もし1脚にしぼるとしたら、安い方を選ぶ.見比べると少しちゃちに見えるけれど品質に問題がある訳じゃない。毎日使うのに十分なクォリティに見える。22,000円の方がずっと立派だけど、安い奴は何せ軽い。毎日使う椅子にとって重さがこんなに重要だとは、実際に比べて見るまで、想像も出来なかった。
偽物が好きな訳では無いと思っていたのだけれど、もう言い訳のしようも無い。偽物好きと言われても反論が出来ない。情けないな。
すでに河さんは
私の中ではこの道の先生であらせられます。です。
投稿情報: fuRu | 2008-08-12 10:57
偽物のですか?
投稿情報: kawa | 2008-08-12 21:03
偽物を知るものは本物も知る、であります。
投稿情報: fuRu | 2008-08-13 10:17
本物を買うのにも、偽物とどう違うのか知りたいじゃないですか?
(本物なんか買った事も無いくせにと言われるとつらいけど。)
投稿情報: kawa | 2008-08-13 15:23
でも、写真で見せていただく限り
私もひとつ欲しいと思いましたよ。
偽物、本物、関係ないですね。
投稿情報: fuRu | 2008-08-13 16:27
俺だって本物が欲しい。LCWや昔のアームシェルを捜してます。でもこれは100円ですからね。
投稿情報: kawa | 2008-08-14 00:19