マイ箸でエコ気取りって奴に釈然としない物が残ります。
本人は大満足なのでしょう。子供じみた偽善に見えるなどと言えば袋叩きにあいかねません。
日本で使われている使い捨ての箸の内、90パーセント以上が中国からの輸入品です。
ほとんどが白樺だそうです。
植林された針葉樹ではありません。
こうした自然林の伐採が減るのであれば、良い事だと思います。
日本で植林された針葉樹には枝打ちや間伐といった手入れが必要です。
間伐材がお金にならないと山の手入れを続ける事が出来ません。
こうした端材の利用方法として割り箸はペレットと並ぶ限られた手段です。
針葉樹は繰り返し使う箸よりは使い捨てに向いています。
問題は割り箸を止める事でなく、日本の針葉樹から作った割り箸を使う事だと思います。
諸物価高騰の折、一銭一厘のコストダウンに血道をあげている人にとって安い中国製に敵う物はありません。難しいことは良く分かります。
オール電化は便利です。何をするのにもスイッチ一つでオンオフ出来て、コンピュ-タ-で制御も手間いらずです。正直に自慢すれば良いと思います。
何故そこでエコだなんて嘘をつくのか、あげくの果ては原子力発電がエコだなんて本末転倒にたどり着くのかわかりません。
スチームにしてファンを廻すという19世紀以来まるで変っていないロスの多い方法で電気を作っています。地球温暖化を考える時に直接膨大な熱を出す原子力発電をCO2が少ないと評価するのは間が抜けている様に感じます。
需要の少ない夜間の電力を使ってヒートポンプで効率良くお湯を作っても需要の高い昼間の電気を使って保温せざるを得ません。
原子力発電は需要に応じて発電量を上げたり下げたりが出来ません。需要の多い昼間の電気を使えば、火力発電によるCO2が増えます。
朝炊いたご飯を夕方まで保温するよりも、夕方新しく炊いた方が電気が掛からないとは東京電力自身が言っている話です。
高いエコキュートのイニシャルコストを少し安くなった電気代で回収するのには時間が掛かります。
茶室を断熱しろと言い出す人は少ないでしょう。空調といった規準とは違う所に大きな価値があるからです。
暑くて寒くて不健康で、エネルギーの無駄遣いにしかならないコンクリートの打ち放しも、オブジェとしての存在や価値を求められている間は良いでしょう。
ただ、渋谷や原宿で多くの人達の使う公共性の高い建物の場合は如何でしょうか。
こうした大規模で環境に取って優しいとは言いかねる建物を造っておいて、瀬戸内海にオリーブを植えることぐらいでエコ気取りが許されるものでしょうか。
発注する側にも社会的責任があると思います。
以前アジアに旅するようになって忘れずに持って行くものの一つがマイ箸でした。
エコ云々というよりは屋台の箸はバケツでじゃぶっと洗って半乾きのまま使い回されるからです。。
でもそんな店に限って美味かったりしますね(苦笑)
投稿情報: UMAGURUMA | 2008-05-20 23:31
食べた後.黄色に塗った竹箸をそのまま水を入れたコップに戻して御仕舞いっていうのを見た覚えがあります。
忘れていました。マイ箸の否定を撤回します。
投稿情報: kawa | 2008-05-21 01:13