生きていると良い事もあるんですね。
近頃、こんなご褒美をもらった事がありません。
昔、玉井さんのお供でSH-60を見せてもらった時以来かな。
念願かなって、ミナセアネックス
と一緒に、水無瀬の町家を拝見する事が出来ました。
図面も写真も繰り返し見たはずですが、実物は遥かに魅力的でした。
やりっ放し、切りっぱなしで考えていたより荒っぽい仕上がりですが身の回りのスケールが丁寧で絶妙です。
TOTO通信を見て、てっきり塗り直したのかと思ったペンキも昔のままだそうです。
現に内装はくすんでいる所もありました。
写真で感じた美しさはペンキを塗り直した美しさでは無く。丁寧に使い込まれた美しさでした。
小さなアネックスも細かいスケールが丁寧で写真や図面ではその魅力が伝わりにくい所に共通する物を感じました。
連絡部分の低い庇が床下収納で少し上がった居室の開口を横切るのは、引き違いの開口を縦に管柱が通る手法の新しい展開でしょうか。
連絡部分の低い天井がキッチン吊り戸棚の底に繋がったり、小さな工夫が可愛らしい。
どこかで一番好きなのは断面図のプロポーションを考える事だと仰っていたのを思い出しました。
折角の西八王子ですから、ついでに散田の住宅と集合住宅まで足を伸ばしました。
遠くからとんがり屋根を確かめる事しか出来なかった住宅には何も感じる事が出来ません。
今まであまり興味のなかった集合住宅が意外に可愛らしかったのも今回の収穫でした。
他所に声を掛ける事が出来なかったのが残念ですが、此の機会を与えて下さった方々に感謝します。
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