テニス仲間、勝間さんのやっているスピーカーのお披露目に御邪魔して来ました。
上野の博物館、法隆寺宝物館を借り切っての催しは、日も暮れて水面に映る照明が大変に綺麗でした。
平面型といえばQUADのESLと言った静電型のスピーカーを思い浮かべてしまいます。
そうした平面型と、浅い円錐型のコーン紙と筒型のボイスコイルを組み合わせた普通のスピーカーの丁度間に位置するように思います。
フィルム状の振動板にプリント基板のように平面的なコイルが印刷されています。
このユニットでは12個の平面コイルの裏にそれぞれひとつづつ、小さくて強力なネオジウムマグネットが付いています。
フィルムと磁石のギャップは2mmだそうです。
一枚の振動板に12個のコイルで1ユニット。ユニットひとつで89db/1w(8オーム)程の能率。
ここではフルレンジのユニット8個で一つのシステムになっています。
どちらかというとESLなどと同じ様に低域の大迫力を求められるのは苦手なようです。
ただ、一切の刺激的なサシスセソを出さないのに、非常に明瞭です。
こうした小さなシステムだけでなく、コンサートで使う大規模なものまで同じままの基本原理で色々な展開が可能です。
会場で行われたライブを池の反対側でも綺麗に聞く事が出来ました。
まったくうるさくありません。
明瞭に聞き取れれば、うるさくないので、迫力に欠ける点はむしろメリットにも思えます。
薄いので壁に仕込んだり、逆位相の音で消音効果を狙ったり、今までのスピーカーとは違った可能性が沢山ありそうです。
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