高校.大学と高円寺の商店街を抜けてから中央線を使っていた。
毎朝ほとんどの店が閉っている中、魚屋さんは必ず店を開けて商売の支度をしていた。忙しそうに立働くお兄さんたちのはいている長靴が普通のゴム長とは少し違っていた。
ずっと深くてつま先には鉄板が入っているのだろうか、丸く盛り上がって白い別のゴムがあててあった。
オートバイのトライアル競技も今のワンピースの競泳用水着のようなものではなくて、オイル引きやゴム引きのコートにハンチングをかぶっていた。深いゴム長の縁に毛糸の靴下を折り返すのが格好良く見えた。
各々の用途に特化した、ヘビーデューティーな長靴に昔から憧れていた。
この手の長靴を見つける度に試して見たが、足の形に合うものがなかった。
これはハリウッドランチマーケットがまだ出だしの頃に買った。
深い立ち上がりにズボンの裾を被せてはくと、オーバーラップが大きいせいで、くるぶし裾まわりからまるで風が入らない。
冬バイクに乗るのにとても重宝している。気に入っているのだけれどもう長いこと穿いているせいで表面が風化して来ている。
次が中々みつからないのが困りものだ。
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